地雷と言うフラグを自らで作成し、処理するんだオリ主くん!   作:なめたけ上の上
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第三の地雷 見える報酬

「ではこうしましょう。
シミュレーター内でカルデアの外を再現し30キロ以上の速度を保ちながら、30キロのダンベルを両手に持ちつつ、私達が石を投げるのでそれを避けて100周する。」

邪竜百年戦争を終えた藤丸一行。
清姫がついてきたが、怖いので即座にマナプリズムにした。

「ダンベルを持ち上げるノルマが無いぞ。」

「如何にスパルタの王と言えど加減は出来ます!
持ち上げる回数も決めてはマスターに限界が来ます!上手く詰め込むには何事も計算しなければ。」

少し前に邪竜百年戦争での出来事を纏め、色々と反省会をしたりした。
スカサハ達が居るので基本的に戦闘で負けると言うのは無いが、それ以外に反省すべき点が多い。一番はマスターである藤丸が足手まといと言うこと。
マスターとサーヴァントを戦わせても意味がないので、それについては文句は誰一人言わない。しかし、移動とかに意外に手こずったり、集中的に狙われた。
藤丸自身は決して体力が無いわけではなくむしろある方で、カルデアにあるルームランナーとか使って足手まといにならないように日夜体力作りに励んでいるが、サーヴァントと人間じゃ地力が大分違う。

「後、濡れたマスクもつけましょう。空気を吸いにくくなります。
様々な魔術礼装を使いこなすべく裸一貫ではなく魔術礼装全てを着て貰いましょう。
空気の薄いところで走るだけでも通常の倍以上は体力を消費しますが、それに馴れれば通常の倍以上の力、いや、筋肉がつきます!
となれば、走る以外にも敵からの攻撃を避けさせ、一定の速度を保たせ、ダンベルを持たせて筋トレさせれば私の計算では通常の倍の倍の倍の倍、いえ、マスターは努力家なので通常の倍の倍の倍の倍の倍、即ち5乗の成果を出します!」

なので、マスターを鍛えるかとスカサハとレオニダスが動き出した。
二人で如何に効率良くマスターを鍛えるか話し合いながら藤丸のマイルームへと向かう。
言うまでもないが、シミュレーターとはいえ魔術礼装を数枚着た状態で標高6000メートル越えと同じ環境を道具なしで放り出されてスカサハやレオニダスに石を投げられながら、30キロの重りをふたつ持って100周だなんて無理である。
石は当てないつもりだが、本気で投げるので何処に当たっても確実に死ぬ威力。
当てるつもりで投げないからまだ優しいと二人は考えている。

「おぉ、アーラシュ殿。
ちょうど良かった。貴方の千里眼ならば360度、全てを見渡せますし少しだけならば未来予知が出来ます。マスターを鍛えるので当たるか当たらないかのギリギリの所に矢を撃って貰えませんか?」

「おぉ、俺に出来ることならばって、今はマスターに会うのはダメだ。」

「何故だ?」

マイルームへ向かうと、ドアの前にアーラシュが立っていた。
ちょうど良いとレオニダスはアーラシュの弓矢を追加しようと考えて、誘い、アーラシュは誘いに乗るものの、藤丸に会ってはならないと二人を止める。
何かあったのかと疑問に思うスカサハ。アーラシュはとりあえず、霊体化して気付かれない様に慎重に部屋に入るんだと霊体化して入る。

「無理…あれは無理ぃ…」

マイルームにはバケツを片手にゲロを吐くマスターがいた。
身体をガクガクと震わせながら、吐くものがもうないのか胃液を吐いていた。
スカサハとレオニダスはその光景を見て、直ぐに実体化をしようとするもアーラシュに止められ、マイルームの外へと出る。

「マスターは健康な肉体だと言われたのでは!?」

「オルレアンで病原菌を拾ってきたのかもしれない、今すぐに医者を」

「アレは、医者が居てもどうにもならない。
コレから先の事を考えれば、マスターが自力で乗り越えないといけない試練だ。」

転生者と言う点を除けば、本当に本当に一般人と大して変わらない藤丸。
fateをそこそこやっているので魔術と魔法の違いとかも大体わかっているが、割とマジな一般人だ。故に人殺しなんてしたことない。
漫画やゲームの主人公は刃物を持って銃を持って人に攻撃しているが、この藤丸はそんな事は全くと言って出来ない。生きた魚を殺すのは余裕で出来るが。
特異点Fにはなにもいなかったが、邪竜百年戦争ことオルレアンではワイバーンが人を襲っており、軽く人間がバラバラとかもあった。

「平和な日々が続いたって証拠だから、出来れば慣れないで欲しい。」

それを思い出して吐いている藤丸。
コレから先、そういうのが当たり前になってくるので、早い内に慣れないといけない。
アーラシュは吐いている理由を二人に説明したあと、7つの特異点での人理修復さえすれば元に戻るから死に対する価値観を変えないで欲しいと強く願う。

「ところで、貴方は何故マスターの部屋に?」

「マスターが色々とおかしいから、ちょっと腹を割って話そうかとな。
俺達に色々と気を使ってくれてるけど、そのせいで色々と無理していて一人でなんか背負い込んでるみたいだし…心配なんだ。」

見抜ける人には割と見抜ける、藤丸の被っている猫。
ヤンキー聖女みたいにボロは出さないものの、魂とか見たり観察眼があるサーヴァントには割と見抜かれる。素の状態がどんなのかは分からないが、善人であることは確かで戦えないなりに色々と頑張っている。絶対に裏切らないと言える。
だからこそ、アーラシュは心配だった。



「まぁ、拙者達はそう言うの当たり前な世界の住人ですからね。
考えようによっては、マスターの方がおかしいのですぞ。サーヴァントは当たり前の世界の住人ですから。」

必死に自分を落ち着かせ、なんとか吐かなくした藤丸。
コッソリと黒ひげと共にレイシフトして、自腹で色々と調達してきた。結構金が掛かった。
サーヴァントとのつきあい方 その③ 見える報酬 御褒美。
物で釣るのはいけないことだけど、効率が良いよね!成功した際の好感度はかなり上がる。
なんでも持ってる系とか騎士として当然です系のサーヴァントには効かないが、此処にいるサーヴァントにはそれなりに効いた。

「そう言うものなのか?」

「そうですぞ。
金、それこそたった100円でキンキンに冷えた果物のジュースなんて夢の様な時代で御座る。
海賊の代表格であるこの黒ひげも負けました。現代には勝てなかったお…」

ゲームをしながら、黒ひげに人殺しの事とかを聞く。
黒ひげにとっては当たり前の事で、余り思うところは無い。
むしろそう思うのがおかしい逆だったりすると言う。

「いや、勝てよ。」

「無理無理無理無理。
と言うか、マスターは現代のUMEEEE飯でサーヴァントの心を握ってるから、そんな事を言っちゃダメだって。
それにぃ、拙者、海賊であると同時に紳士であり、サーヴァント界で最も現代に馴染んでいると言っても良いサーヴァントでござる!デュフフww黒ひげ大勝利ですぞ!」

沖田に斬られろと言いたいが、割と事実である。
現代に馴染んだり、対応できるサーヴァントが誰かと聞かれれば、確実に黒ひげである。
メディアと金時もそれなりに現代に馴染んでるが黒ひげが一番馴染んでいる。
召喚すると同時にオタクになっているって、本当んなんの知識を与えたんだ聖杯。
しかし、こんな感じだからこそ藤丸は素で話せる。夏休みは遊びにいかずに家でゲーム漬けと言い、実行する人間なので割と黒ひげと合う。
黒ひげも藤丸に金を出してもらったりしているし、話が合うので裏切るとか嫌うとかは無い。唯一不満があるなら野郎であること。女のマスターが良かったらしい。

「オルタ達、喜んでくれるだろうか。」

「大丈夫ですぞ。
少なくとも、拙者のようにオシャレをしようとしてないので意表をついています。
あの全身タイツBBAなんぞ、毎日毎日、同じ格好で汗まみれで絶対臭いでおじゃるよ」

本人いたら、絶対に殺してくるだろうなと冷静に藤丸は考える。

「お~い、主がコレを置いてくれたのか?似合うか?」

「ええ、浮かれるのはいけないことですが少しでも形にしないと…似合っていますよ。」

「切り替えはええな。」

呑気にゲームをしていると黒いチャイナ服を着た荊軻がやって来た。
黒いチャイナ服は黒ひげと一緒に荊軻の為にと買ってきた物で、綺麗な荊軻には似合っているのだが後日、似合ってるけどチャイナ服は買うもんじゃないと少しだけ後悔する。
黒ひげは藤丸の切り替えの早さをつっこむ。

「そうか、少し自信が無かったが…君が真剣に選んだものだ、大事にするよ。」

「まぁ、すると言っても最終的にマスターが洗濯するはめになるのですが」

良い雰囲気なんぞぶち壊してしまえと言う黒ひげ。
荊軻にボコられて、追い出される。

「服も良いが、私は酒が一番好ましい。」

「色々と置いてた筈ですが?」

「連れないな、女がこんな格好をして酒だと言っているんだ」

「…場合によっては令呪で強制的に寝かせますからね。」

酌しろと酒瓶を見せる荊軻。
藤丸はおつまみを作るべく、調理場へと向かった。

「いやぁ…良い主に巡ったものだ。」

杯を何処からか取りだす荊軻。
酒を注ぎ込みぐびりと飲む。飲みまくる。
藤丸が色々と作ってきた頃には完全に出来上がっており、悪ノリしていたのもあって藤丸に酒を進めるが、断られて私の酒が飲めないのかとキレて、空の酒瓶で殴られる藤丸。
軽く意識を失いかけるが、なんとか耐えきり、最後まで荊軻に付き合う。
ゲロをかけられたりするが、なんとか荊軻を自分のベットに寝かしつける。
二日酔いした時の為になめこの味噌汁を作り、藤丸は床で寝るのだが、次の日、色々とややこしい事が起きた。

「その、本当にすまない。」

「いえ、気にしてませんよ。」

酒に酔っていた時の記憶が普通に残っていた。
酒瓶が割れる威力で殴られ、ゲロを浴びて、ベットを占領された藤丸だが特に気にはしていなかった。