アンリミテッドは無理ゲーすぎる!   作:空也真朋

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第四十八話 ニュータイプさんいらっしゃい《説明回》

 

 

 「こんにちは 沙霧真由です。」 

 

 「こんにちは~ゴッド純夏でぇ~す!」

 

 「はい、とうとうゴッド純夏さんの前世、00ユニットのロボ純夏さん登場です!どうです? 昔の………じゃなくて前世の自分を見た感想は?」

 

 「うわ~~恥ずかしい!若くって初々しい!昔の私ってこんなんだったんだ~~~!」

 

 「いやあなた、見た目ぜんぜん変わってないし、性格もそのまんまでしょう。

 それでは説明回を始めます。今回説明するのは”BETA言語”ことBETAの意思の疎通手段についてです。”BETA言語”っていうのは作者の造語なんですが、私が考えたBETA全滅計画の核心なので特に一話設けました。」

 

 「あ、その前に今回なんでニュータイプさん?『ニュータイプはギャラ高いから安い強化人間で間に合わせろ!』って偉い人にも言われているのに?」

 

 「いやいやいやいや違うでしょう!強化人間さんの未知の可能性の期待と、悲劇あふれる人生を追いヒューマニズムを視聴者に訴えていくため!そうでしょう?ゴッド純夏さん!!」

 

 「え?……………………ああ、そうそう!ヒューマニズムヒューマニズム!」

 

 「今回ニュータイプさんを起用せざるを得なかったのは、”BETA言語”というBETAの意思疎通がニュータイプ同士の共鳴と非常によく似ており、強力な脳波を発するだけの強化人間さんにはモデルになれないからなんですよね。

 それでは!大フンパツのゲストのニュータイプさんをごらんください!νガンダムに乗ったアムロ・レイさん、ザザビーに乗ったシャア・アズナブルさん、キュベレイに乗ったハマーン・カーンさんです!」

 

 「ぎょえぇ~~~~!! 大物すぎが三人も!! 本当にギャラ、大丈夫なの!?」

 

 「大丈夫でしょう。ヒューマニズムあふれる偉い人なら笑って支払ってくれますとも!

 さて、今回いきなりモビルスーツに乗ってのご登場は三機でバトルをしていただき、その中でニュータイプ同士の共鳴を見せていただきます。そしてそれを参考に、BETA言語のなんたるかを分かりやすく説明しようとの試みです。」

 

 「え?でもニュータイプ同士の共鳴なんて目に見えないよね?その辺どうすんの?」

 

 「そこで元00ユニットのゴッド純夏さんの出番です!戦っている三人が送ったり受けたりしている”ニュータイプ同士の共鳴”をリーディング能力で読み取り、それを私にプロジェクション能力で送ってください。そしてそれを私がみなさんにわかりやすく説明しましょう!」

 

 「ええ!?00ユニット時代のアレかあ。まあ出来るけど、この三人の争ってる時の心の中とか見たくないなあ。」

 

 「我慢してください。これも説明回のため!では、ガンダムファイトレディーゴー!」

 

 

 

 

 ドガーンドガガーン!! シュピーン! グワッグワワッ!! ビシュ!

 

 タン!シタタン!!シタタタタン!!! ガガガガガガガガガガ! ズキューン!

 

 キュンキュンキュンキュキュン! グワアアアアアアアア!! ピキーン! ピ-――!

 

 ズガァ――――――――ン!! フォン! ピシュピシュピシュ! ズッググワァアン!!!

 

 

 

 

 「……………ねぇ。シャアさん、二人に集中攻撃されてんだけど大丈夫なの?」

 

 「大丈夫でしょう、いつものことですし。おおっと三人のハイレベルな戦いに見とれていないでお仕事お仕事。ゴッド純夏さん、プロジェクションお願いします。」

 

 「あ、うん。はい、ぴぃぃぃぃぃん!」

 

 

  ピシュ!ピシュ!ピシュ!

 

 『シャア!何故ララァを戦わせた!?彼女は戦いに出るべき人間じゃなかった!』

 

 「おお!アムロさん、ララァさんめちゃくちゃ引きずっています!巨大なララァさん背負っています!」

 

 キュウィィィィィン! ピュン!ピュン!ピュン!

 

 『私に従うか、さもなくば死か。さあ!選ぶがいい!』

 

 「ハマーンさんは巨大な自分の思念体!でも裸でなんか”歪んだ愛情表現”って感じです!」

 

 ガッ!グァァァァァァ!!

 

 『アムロ!地球上に残った人類などは地上の蚤だということがなぜわからんのだ!』

 

 「おおっと蚤が背広を着てて偉そうな絵です!なんか笑えます!」

 

 ピキィ――――ン!

 

 『シャア!貴様はそうやって永遠に他人を見下すことしかしないんだ!』

 

 「おお!巨大なシャアさんがドオォ――――ンとそびえ立っています!そして目からはレーザービームみたいな光線!これが本当の”上から目線”!」

 

 ブワワァァァァ―――――!!!

 

 『かつて我々が沈んだ場所と同じ闇へ沈むがいい!シャア!』

 

 「ギャ―――!真っ黒くて巨大なハマーンさん!ブラックハマーンさんです!」

 

 

 ピピ――――――ッ!! ズガァ――――ン! ピュ―――ン!ピ――――――!ピ――――!

 バビュ――――ン…………

 

 

 

「…………これくらいにしましょうか。まあ、BETA同士はケンカなんかしませんが、だいたいこんな感じの思念を下級BETAはハイブ深奥の頭脳型BETAから受け取ります。」

 

 「…………本当に大物3人も出演させる意味あったの?」

 

 「もう少し詳しくご説明いたしましょう。攻撃目標や移動目標の指示などの単純な命令は共振でハイブから離れた所からでも受け取ることができます。

 でも戦術や戦略、建物や機械の構造などの細かい情報はハイブからのエネルギー補給のさい、直接受け取ります。

 先取りして横浜基地襲撃を例にとりますと、実は佐渡島残党のBETAは旧町田への移動指示だけ出されて陽動に使われていると思われます。横浜基地を直接攻撃したBETAは横浜基地構造の情報、戦略、戦術、優先目標の変更などの命令を与えられて他のハイブより来た、横浜ハイブ奪取するための精鋭部隊なのです!単純にエネルギーを求めてきた、なんて前提で部隊を動かしたために裏をかかれっぱなしでしたね。まあ、こっちはこれから始まるわけですが。」

 

 「真由ちゃん、その辺の対策とか全然してないけどいいの?これじゃ原作そのままにヒドイことになると思うけど?」

 

 「ええ、まあそうした意味なんかは徐々に明かされます。それでは、次回からいよいよ横浜基地襲撃編に入ります!襲い来るBETA!横浜基地のみなさんの必死の攻防!そして未来を知る私は何を考え何を狙う?

 深い人間愛を描いたヒューマニズム二次創作小説『アンリミテッドは無理ゲーすぎる!』をこれからもどうぞよろしく!」

 

 

 

 

 

 




 ぎょぇ~~~~~~~!!! なんだこの天文学的ギャラわぁ!!!!(偉い人)

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