うちはマダラ「魔法少女育成計画だと...?」   作:渺人

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第6話:他の魔法少女を知ろう

0時を過ぎて結果発表まで残りちょうど3日になったところであった。

 

ルーラはねむりんにメールを送っていた。

 

ルーラ[ねむりん、起きてるかしら?]

 

ルーラ[ちょっと、起きなさい!]

 

ルーラ[おーーきーーろーー!!]

 

その後もメールは続いたが

ねむりんは夢の中で遊んでいたため朝まで起きることはなかった。

 

朝になり、ねむりんは大量の通知に困惑していた。

内容は2人で話がしたいとのことだった。

 

以前のねむりんなら疑うこともなく快諾していたのだろうが、マダラに会って用心深くなったのだった。

 

ねむりん(マダラさんに相談して決めよう。)

 

 

マダラの携帯にメールのお知らせが届く。

 

マダラ「初めて携帯とやらが本来の役割を果たしたな」

 

ねむりん[朝早くにごめんなさい。

おはようございます。相談があります。

ルーラという魔法少女が私に話があるので

会いたいと言っていました。どうすればいいですか?]

 

(ルーラといえば、この前遭遇した

ユナエル、ミナエルを含む他の魔法少女を4人も従えるほどの実力者だったか......)

 

マダラ[今後もキャンディ集めで

争うことになるであろう

他の魔法少女のことは知っておくべき。

後ろから見ているから会うといい]

 

ねむりん[ありがとうございます。

これで安心して話ができます。]

 

マダラには待っててもらうことにし、ルーラには了承のメールを送った。

 

そして、時間になり滅多に人がいない林にねむりんはついた。お互い魔法少女であるからとルーラが提案した場所だった。

時刻は午前10時半である。

 

ルーラ「こんなところまで、よく来てくれたわ♪」

 

ねむりん「同じ魔法少女だもん、助け合わないとね〜」

 

ルーラ「話っていうのは、あなたのキャンディのことだけれど、0個じゃないのよね?」

 

ねむりん「少しだけ集めたよ〜〜」

 

ルーラ「あなたはずっとチャットルームにいたのに、

ここ数日いないことが多かったわ。

その間キャンディを集めていたということでしょ?」

 

ねむりん「まとめサイトを見ていたんだよ〜」

 

ルーラ「でも、少量とはいえキャンディを集めたのよね?

キャンディの数をお互いに見せ合わない? 」

 

そう言うとルーラは端末を取り出し、ねむりんに端末を見せるよう促した。

 

ねむりん「端末は家に忘れちゃって」エヘヘ

 

その時、ルーラの端末からファヴが現れた。

 

ファヴ「ねむりんはいつも端末を持ち歩かないpon

ファヴは困っているpon」

(今のねむりんは、人格が変わってないpon...

ルーラと話すから元に戻してるpon...?)

 

マダラ(やはり端末の生物は、他の魔法少女のことを知っていたか。

持ち歩かせないで正解だったな。)

 

ルーラ「どういうこと?ねむりん。」

 

ねむりん「少ないキャンディの数字を見るのが嫌だった

だけだよ。」

 

ルーラ「スイムスイム!」

 

ルーラのかけ声を合図に地面からスイムスイムが飛び出し

ねむりんの体を拘束した。

 

ねむりん「苦しい...」

 

ルーラ「ねむりん、答えなさい♪キャンディの個数は?」

 

ねむりん「くっ...10845個です。」

 

ファヴ(面白くなってきたpon!)

 

マダラ(ねむりんの様子がおかしいな...あれがルーラの魔法か...?)

 

ルーラの魔法『目の前の相手になんでも命令できるよ』

 

 

ルーラ「はぁ⁉︎どうしてそんなにあるのよ⁉︎

答えなさい!」

(あんたに協力者がいて、それがあの赤眼の男だってことは知ってるのよ。でも、念のためあんたの口から

確かめておきたいのよね〜♪)

 

ルーラ達は勝ったつもりでいたので余裕の表情だった。

 

マダラ「...答えさせる必要は無いだろう。」

 

ルーラ、スイム「⁉︎」

 

ルーラ(長髪だけど、赤眼の男ってのはあいつのことか...

魔法少女について知りたいなら....)

 

ファヴ「何者だpon?」

 

マダラ「俺はうちはマダラ。この小娘に協力している。」

 

ルーラ「⁉︎....何故協力するのかしら?」

 

マダラ「言うなれば、気まぐれでもあり、帰るためでもある。」

 

ルーラ「意味わからないんだけど!もういい、

命令。動くな。」

 

マダラ「動けん......」(やるな...忍術も使えない縛りか)

 

ファヴ(誰かわからないけど、人間が魔法少女に勝てるわけないpon☆)

 

ねむりん(どうしよう...)

 

ルーラ「ピーキーエンジェルズ、捕らえなさい。」

 

林の奥から出て来たユナエルとミナエルは

スズメバチと鎖に変身し

毒で弱らせた後、マダラを拘束した。

 

ミナエルの魔法『生き物以外の好きなものに変身できるよ』

 

マダラ「ピキ...バキバキ」

 

一同「!!」

 

マダラだと思っていたものは分身であり、木になっていた。

 

ミナエルとユナエル「またこれかよ!クソッ!」

 

木陰に本体のマダラはいた

(ねむりんは人質か...。

しかし、この数の魔法少女を相手に

人質を助けるのは.....骨が折れるな。)輪廻眼!

 

ルーラ「出てこないと、この子が死ぬわよー?」

 

だがマダラはこのルーラという女が自分を戦力に加えようとしていること、

ねむりんは交換材料としてこちらの弱みを握るために

生かしておきたいこと、

ねむりんを殺せば作戦は破綻し、自分の命が危ないということをルーラ自身が理解していることを見抜いていた。

 

 

木陰から飛び出したマダラは高速の石つぶてを数発。

スイムスイムの死角に弾丸のような石つぶてが迫る。

ギリギリのところで気づいたスイムスイムは、部分的に透過させるのが間に合わなく、体を全て液状にし透過させた。

 

透過された石つぶての一つがユナエルの腕に当たり、

ひどく損傷した。

ミナエルはそれに気をとられている。

 

 

スイムスイムの魔法『どんなものにも水みたいに潜れるよ』

 

(オビトや鬼灯一族の忍術に近いな...)

高速で弧を描きながら進むマダラはそんなことを

考えていた。

 

拘束が外れた隙をついて、ねむりんはスイムスイムから

距離を取り、

マダラは天道の能力、万象天引を使いねむりんを引き寄せ

救出に成功した。

 

ルーラは何もできなかった。

 

わずか3秒の間の出来事であった。

 

ファヴ(人間とは思えない、神業だpon...!)

 

 

突如、辺り一帯が暗くなった

 

 

マダラ「これでおとなしく話ができるか?」

 

ルーラ、スイム、ミナエル、ユナエル「」

 

周りを見渡すと、空を覆い隠すほどの青い巨人に囲まれていた。

これはマダラと複数体の分身がそれぞれ須佐能乎を

発動したものだった。

ねむりんも須佐能乎の中にいる。

 

逃げ場は無く、一方的に要求を呑むしかないと悟るルーラ。

反抗する意思を無くし、立ち尽くしていた。

 

マダラも平和的な解決を望んでいた。

 

しかし、一体の須佐能乎が

その場に崩れ落ちた。

 

ルーラ「あの馬鹿...!ここで攻撃したら...」

 

本体のマダラ「攻撃しただと?

俺の須佐能乎を一撃で砕くほどの強者が他に居たとは....

やはり、話し合いは無理だな。」

 

たま「みんな!今のうちに逃げて!!」

 

ルーラはもしもの時のために、たまを逃げ道を作る係として任命していたのだった。

物陰から見ていた たまはその場の状況がうまく聞き取れず、良くも悪くも役目を果たしたのだった。

 

 

青い巨人が追ってくる。ルーラ達はなす術も無く逃げた。

 

しかし、ユナエルは腕の痛みでうまく飛べず、

気づけば目の前に巨人がいた。

 

マダラ「お前は逃げ遅れたみたいだな...」

 

 

続く

 




この後の話も全く考えてません。
書きながら考えます!

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