うちはマダラ「魔法少女育成計画だと...?」   作:渺人

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第16話:マジカロイド44

ここは朝4時の地下空間。

マダラは修行の内容を細かく説明していた。

 

マダラ「6人で18人の俺と戦ってもらう。武器の使用は自由。俺は須佐能乎の腕と骨格を出して戦う。...派手な攻撃は地下が壊れるから気をつけろ。そして、たまとスイムスイム以外は魔法を使ってもいい。ミナエルは体を液化させる変身は禁止とする。ねむりんは好きな忍術を使え。今日は月曜日だから、時間になればそれぞれ学校に行っていいぞ。終わり次第ここに来るように。」

 

一同「「わかりました。」」

 

マダラ「ねむりん、影分身をしろ。」

 

ねむりん「はーい。」

 

影分身の術!!

 

ボボボボ....ン!

 

ミナエル「すげー!!」

 

ルーラ「ほんと、便利ね...」

 

ねむりん「え⁉︎10人に増えてるよ⁉︎」

 

マダラ「お前の傷を治すのに俺のチャクラを使った。チャクラが増えて当然だろう。」

 

ねむりん「大事に使いますっ!」

 

マダラ「お前はあの時...雷遁の形態変化を習得した。つまり次の性質変化を覚えていい頃だ。この木に雷遁とは違うイメージを持ちながら、チャクラを流してみろ。」

 

ねむりん「うぬぬぬぬ...」ズズズ

 

木には濡れた葉と、燃えた葉があった。

 

マダラ「水遁と火遁か...」

(雷遁を含めて3つ...十分だろう。)

 

ねむりん「風遁と土遁は⁇」

 

マダラ「お前はそれらのチャクラ性質を持っていない。3つ持っているだけでも恵まれている方だ。」

 

ねむりん「そっか!よかった!」

 

マダラ「4人ずつ分けて性質変化の修行をする。残り1人の分身は本体と一緒に組手で戦わせておけ。」

 

ねむりん「わかった!」

 

マダラ「待たせたな。忍組手を始める。」

 

 

……………………………

 

 

マダラ達が修行を始めてから2時間が経った頃であった。

 

 

ファヴ「さすがマスターだpon!見事、邪魔者を排除してくれたpon!」

 

クラムベリー「中々楽しかったからよかったです。」

 

ファヴ「これでキャンディ集めに戻れるpon!」

 

クラムベリー「...」

 

ファヴ「どうしたpon?」

 

クラムベリー「かつて魔法の国で行われたという、チャクラについての研究をご存知ですか?」

 

ファヴ「それがどうしたpon?チャクラなんて魔力には敵わないpon。」

 

クラムベリー「ねむりんが雷の魔法を使っていました。魔力は多彩な力を持つチャクラをベースに強化した...。とはいえ魔法少女の能力は1人に1系統。雷を出すなんてありえない...」

 

ファヴ「ねむりんが忍術を使えるってことpon?でも、ねむりんは死んだpon。気にすることないpon♪」

 

クラムベリー「そうですね。でも、一応 忍術について書かれた古文書を見ておこうと思います。これから魔法図書館に行くので、来週私が帰るまで頼みましたよ。

ゲームの進行は、ねむりんは魔法少女の敵だった為例外とし、通常通りキャンディ集めの最下位は脱落するように伝えてください。まぁ、死亡者が出たらその週脱落者が出ないことを知ってるのは、ルーラ達とカラミティ・メアリだけですが。」

 

ファヴ「わかったpon。でも、ルーラ達にはスノウホワイトがいるから、カラミティ・メアリだけが腹をたてることになるpon。」

 

クラムベリー「それでいいんですよ...彼女は短気ですから、誰かを殺すはずです。これで自然な殺し合いが始まるんです♪」フフフ...

 

クラムベリーはマスター端末を操作し、魔法の国へと消えていった。

 

程なくして、ファヴの連絡は生存者全員の端末に送られた。

 

 

ピロピロピロリン

 

マダラ「! 中断。」

 

ルーラ「朝はチャットルームに誰もいないから、報告はメールみたいね。万が一ファヴが出てきたら困るから、2人は隠れてて。」

 

マダラとねむりんは分身達を引き連れて、別の部屋に消えた。

 

 

その頃、各地の魔法少女達は...

 

 

つばめ(トップスピード)「ん?報告か...」

 

 

華乃(リップル)「ちっ...」

 

 

真琴(マジカロイド)「先をこされたかぁ...」

 

 

メアリ「クソがッ‼︎」パリーン‼︎

 

 

亜子(アリス)「スノウホワイトはどこ...」

 

 

雫(ヴェス)「奈々、これを見てくれ。」

 

奈々「仇...うてませんでしたね。」

 

 

メールの内容は以下である。

 

 

魔法少女のみんなに報告

 

マダラとねむりんが倒されたよ!

 

おめでとう!ルーラとクラムベリーは特別枠になったよ。

 

先週同様、今週もキャンディ集めをするよ。頑張ってね。

 

 

 

真琴「ルーラと書いてるけど、ルーラ達ってことで間違いない。これからは仲間がいないとダメなのかもしれない。カラミティ・メアリの仲間になれば有利になるはず...。よし、さっそくメールしてみよう。」

 

 

マジカロイド[お話があるので、お会いしませんか?]

 

メアリ[いいよ。私は◯◯ビルの最上階にいる。会おう。]

 

 

マジカロイド44は空を飛び、カラミティ・メアリの元へと辿り着いた。

 

 

メアリ「なんだい?話って。」

 

マジカロイド「ファヴのメールのことですが、ルーラ1人でやったとは考えにくいと思いませんか?ルーラは4人の仲間を連れていますし...」

 

メアリ「何が言いたいんだ?」チャキ

 

マジカロイド「私と仲間に...などとは言いません。手下にしていただきたいと思うのですが。」

 

メアリ「へぇ、面白いねぇ。じゃあ1人殺してきたら手下にしてやるよ。ねむりんが死んだってのに今週もキャンディを集めなきゃいけないなんて怠いからねぇ。ファヴの奴、死亡者が出たらその週はキャンディを集めなくていいって言ったのに...ねむりんは例外かよ!!!」バリン!

 

カラミティ・メアリの周りには砕けたガラスが散乱している。

 

マジカロイド「わかりました。必ず殺してきます。」

 

 

マジカロイドはメアリとの約束を終え、1人ビルの上にいた。

 

マジカロイド「狙うは...お得意様のあの人でしょうか。いいものが出るといいですが...」

 

 

マジカロイド44の魔法『未来の便利な道具を毎日一つ使えるよ』

 

 

生物若返り光線銃!

 

 

マジカロイド「これは...珍しく当たりがでましたね。メールで呼び出してみましょうか。」

 

 

マジカロイド[スノウホワイトさんが見つかりました!とても傷ついていて手当を試みたものの、私のことは信用できないというので海岸まで来てください!]

 

「これでよしっと。」

 

 

シスターナナがこのメールに気づいたのは、大学の昼休みの時間だった。

 

シスターナナ[今から向かいます!この際にスノウホワイトさんがあなたと友達になれるように、取り計らいますね♪]

 

ヴェス[僕もいくよ。]

 

マジカロイド[お二人が一緒なら心強いです。]

 

 

雫「次の講義まで約1時間か...急ごう!」

 

奈々「はい!」

 

 

まだ一度も戦ったことがない2人は、疑うということを知らないのである。相手が仲の良い(と勝手に思っている)マジカロイド44なら、尚更のことであった。

 

 

……………………………

 

 

ヴェス「この辺りか...マジカロイドさんはどこにいるんだろう?」

 

シスターナナ「呼んでみましょう。マジカロイドさん!」

 

ヴェス「いたら返事してください!.....‼︎」

 

「うわぁぁぁぁぁ‼︎」バリバリバリ

 

シスターナナ「⁉︎」

 

マジカロイド「見た目的に...5歳くらいでしょうかね。」

 

幼女ヴェス「くそっ...」

 

シスターナナ「マジカロイドさん、どういうことですか⁉︎」

 

マジカロイド「あなた達を殺します♪」ビビビ!

 

幼女ヴェス「させない!」ドドド

 

シスターナナに向けてビームを放ったマジカロイド44であったが、ヴェス・ウィンタープリズンが魔法の壁を作って防いだのであった。

 

ヴェス・ウィンタープリズンの魔法『何もないところに壁を作り出せるよ』

 

 

マジカロイド「こんな壁、簡単に壊せますが。」ドカン!

 

幼女ヴェス「くっ...」ズザザザ

 

シスターナナ「どうして⁉︎」

 

マジカロイド「自分で考えてみては?」ビビビビ

 

シスターナナ「うううっ...」バリバリバリ

 

幼女ヴェス「許さない‼︎」ブン

 

パシッ

 

マジカロイド「一度にマイナス10歳までしか操作できないのが面倒ですが...十分ですネ。」ゴキ!

 

マジカロイド44はヴェス・ウィンタープリズンの手首を折ったのだった。

 

幼女ヴェス「ぐぁぁぁぁッ‼︎」

 

幼女ナナ「ヴェス!!負けないで!!」ズォォ

 

幼女ヴェス「奈々ありがとう!...お前は壁に挟まれろ!」

 

マジカロイド「強化したって無駄ですってば。」

 

 

シスターナナの魔法『好きな人の力をめいっぱい引き出せるよ』

 

 

ドゴォォン‼︎

 

シスターナナの力で強度が増された壁も、マジカロイドは簡単に壊したのであった。

 

 

幼女ヴェス「まさか...」

 

マジカロイド「その通り、足元の地面はサラサラの砂です。いくら魔法で強化されても砂では......ね。それにお気づきかとは思いますが、幼くなると魔力も筋力も低下するんですヨ♪」ビビビビ

 

幼女ヴェス「うわぁぁぁぁぁ‼︎」バリバリバリ

 

幼女ナナ「マジカロイドさん!もうやめてください‼︎」

 

赤ちゃんヴェス「...」

(歯がないから喋れないし、体を動かすこともできない...)

 

マジカロイド「やめませんよ。5ひく10でマイナス5になって死ぬと思いましたが、赤ちゃんになるんですね。

まぁ、無力化したので次はあなたです。」ビビビビ

 

幼女ナナ「...」バリバリバリ

(雫と同じ姿になれたのなら、もういいや...)

 

マジカロイド「あら、諦めちゃったんですか。あなた達を使って稼げなくなるのは残念ですがここで終わりです。」

 

 

昼過ぎの海の上には絞殺された2人の女性が浮かんでいたーー

 

 

メアリ「写真に撮ってきたんだねぇ...よくやったじゃないか。」

 

マジカロイド「これで手下にしていただけますか?」

 

メアリ「もちろんさ。でも、何故赤子なんだい?」

 

マジカロイド「この光線銃のおかげです。」

 

メアリ「へぇ...。でもあんたの能力で出した物はその日限りなんだろう?」

 

マジカロイド「ええ...そうなりますね。」

 

メアリ「なら、今日中にルーラの奴にその光線銃を使おうよ!あいつらにマダラを殺されたからイライラしててね...」

 

マジカロイド「それはいいですネ!グループのリーダーが幼くなれば、機能不全も同然ですし。」

 

メアリ「そうさ。今週はあの2人が死んだから、困り果てるあいつらを来週の犠牲者にする...楽しみだねぇ!」

 

 

 

続く

 

 

 




読んでくださり、ありがとうございます。

マダラ達ばかりに焦点が向いていましたが、これからは他の魔法少女の動きも活発にしていきたいです。
まぁ、ナナ達は死にましたが。
シスターナナもヴェスも自分たちがマジカロイドの金ヅルだということに気づけない時点で、甘いんですよね...。
マジカロイドとメアリはアニメでは共闘することも無くマジカロイドが死にましたが、この世界ではうまくいっているようです。実際、手を組んだ2人をもっと見たかったって方もいるんじゃないでしょうか。

生物若返り光線銃は結構チートです。光線の速度もかなり速い上、幼くなると魔力も筋力も弱まります。
また、生物加齢光線銃がないと治せません。
魔法少女は15歳固定ということで考えてますので、
赤ちゃんになったら15年経過しないと元に戻れません。
人間体は若返ってませんが、再び変身したら幼い魔法少女のままです。



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