序章その2 プリキュアとグランガードその3
レーヴェのディメンションドライバーによる戦闘フィールド形成の範囲に居たことで、海面から落下し、地面に落ちて破壊された戦艦。しかし、破壊したとは言え油断出来ないと考えたプリキュアは、その戦艦を偵察する。向かうのはブロッサム、マリン、サンシャイン、ムーンライトの四人である。
マリン「破壊したのに、何で調べる必要があるの?」
ムーンライト「マリン、あの戦艦、呆気なく破壊されたと思う?」
マリン「どういう意味?」
ムーンライト「こう考えない?何故落下してる時に反撃をしなかった事を」
ムーンライトの指摘にブロッサムは気づく。
ブロッサム「そう言えば、落下してる時に反撃をした様子がありませんね」
ブロッサムは何故反撃をしなかったのかに疑問を抱いた。
マリン「いきなり、海面が割れて落ちたら、反撃する暇が無いじゃない」
ブロッサム「確かに……人が居たらパニックは確実ですね」
マリン「だって、船がいきなり落ちたらパニックになるじゃん」
サンシャイン「マリンの言う通りあり得そうね。けど、その様子は無かった。それは無人で動いてたからでは無いでしょうか?」
ムーンライト「航行のみの機能しかなくて、攻撃の機能が無かったからなの?」
サンシャイン「おそらくそうだと思いますが………」
ブロッサムの疑問に対し、マリンは中がパニックになってたから反撃出来なかったと答えるが、サンシャインは航行のみの機能しか無い無人機だから反撃しなかったとムーンライトに答える。
ムーンライト「確信が無い言い方ね。なら、隅々まで調べましょ」
ムーンライトはサンシャインの返答には確信が無いと考えて、戦艦の回りを調べた。
ブロッサム「あの外見、戦艦大和に似てますね。作ったのは軍かも知れませんね」
サンシャイン「主砲、副砲の位置も見事に似てますね」
マリン「全く、作ったの余程の暇人なの!?」
ブロッサム「そうとは限らないと思いますが………」
マリン「とにかく、もう少し調べ………あれ?」
ブロッサム達は戦艦のデザインが日本軍で有名な戦艦大和に似ていることに傾げていた。そんな時、マリンはあるものに気づく。
マリン「何で艦橋にアームみたいなのが有るだろう?」
それは、艦橋の横に付いているアームである。
マリン「艦橋にアームなんて、付けてどうすんのよ」
マリンはそのアーム部分に接近した。接近したその時
ゴスッ!!
マリン「どわぁぁぁ!!何で私が殴られるの!?」
マリンは突如何かに殴られて吹き飛ばされた。
サンシャイン「マリンが何かを食らった!受け止めないと」
吹き飛ばされたマリンを見たサンシャインは急ぎ、マリンの所へ向かう。そして、専用武器シャイニータンバリンを出し、すぐさま技を出した。
サンシャイン「サンフラワー・イージス」
ひまわり型のバリア、サンフラワー・イージスによって受け止められたマリン
サンシャイン「マリン、何があったの?」
マリン「艦橋に付いたアームに近寄ったらいきなり殴られた」
サンシャイン「殴られた?」
マリン「うん、ひとりでに動いて殴ってきた」
マリンは艦橋についたアームが突如動いてきて殴られたのをサンシャインに言う
ブロッサム「マリン、そのアームは」
マリン「あの戦艦からよ」
ブロッサム「戦艦………あれ、気のせいか何か生えてます」
ブロッサムはマリンの言うようにアームが付いた戦艦を見た。すると
ムーンライト「ブロッサム、どうしたの?」
ブロッサム「戦艦が別の物に変わってます」
ムーンライト「別の物?」
ムーンライトはブロッサムの言ってる戦艦に視線を向けた。
ムーンライト「戦艦に手?いや、脚や頭が生えている!?まさか」
ムーンライトは戦艦に無いはずの手足や頭が生えている事に驚く。
ムーンライト「戦艦がこんなとんでも無いものになるとは………急いでみんなに連絡しないと」
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グランガード司令室
司令室ではムーンライトの連絡を受け、グランガード司令室のモニターに戦艦の様子を見ていた
時村「香川司令、戦艦が人型に変形しました」
香川「冴島の予感があたってしまったか!」
冴島「予想通り、戦艦は偽装で正体は人型メカのようですね」
香川「そのようだな。それにしてもいびつだな。艦橋が胴体で船部分が腰とはな」
時村「本来は完全な人型メカになる筈ですが、想定外の事態に対応出来ずこう言う形態になったようです」
香川「そうか、それでも戦艦の武装が使えるのは厄介だな………」
戦艦が人型メカに変形したのを見て驚く香川達。
香川「だが、このまま放置するわけにはいかん!!総員戦闘に入るよう伝えろ!!」
菅沼「了解です!すぐに伝えます」
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グランガード空母
空母に待機しているプリキュア達は戦闘フィールドの外から様子を見ていた。
ハッピー「ブロッサム達遅いね。大丈夫かな」
ハッピーはブロッサム達が無事に偵察をしてるのかを不安に抱いていた。
サニー「大丈夫やろ。ムーンライトも同行しとるをやし」
ピース「そうだよハッピー。ブロッサム達は下手をしないよ………ただ、マリンは心配だよ」
マーチ「そうだよな………爆睡したまま戦闘が終わったり、台詞の途中で攻撃を受けてしまうからな………」
ビューティ「マリンはある意味、災難に逢いやすいタイプですから………」
ハッピー「本人が凹むから止めといた方がいいよ」
ブロッサム達を心配するキュアサニー、キュアピース、キュアマーチ、キュアビューティの四人。その中でマリンの扱いに苦笑するハッピー。そして
ハート「あれ?戦艦ってこんなんだったけ?」
ハートは双眼鏡で戦艦を見ていた(双眼鏡は、キュアデコルから出している)。
ダイヤモンド「キュアハート、何を見てるの?」
ハート「戦艦を見てるけど何かおかしいの」
ダイヤモンド「其を見せて」
ハート「良いよ」
その様子をキュアダイヤモンドが見ており、ハートに声をかけ、双眼鏡を貸して欲しいと言う。そのハートはダイヤモンドに双眼鏡を渡し、その様子を見た。すると
ダイヤモンド「何これ………」
ロゼッタ「どうしました!?」
ダイヤモンド「戦艦に手足とか頭が生えてる!!」
ソード「戦艦に手足!?」
エース「しかも頭も!?」
ロゼッタ「私達にも見せてください!!」
ダイヤモンドは戦艦が異形の怪物になったのを見て愕然とする。その様子を見たキュアロゼッタ、キュアソード、キュアエースは自分達にも見せて欲しいと言う。
ロゼッタ「こんな物、四葉財閥、いや全ての財閥でも作れませんわ!!」
ソード「どうみても出る作品が違うんじゃ………」
エース「いえ、ロボットが出るくらいです。それで驚くのは………」
ロゼッタ達は見たのは、異形の形をした戦艦である。それを見て絶句する。
エース「姿が見えます!!みんな見て下さい!!」
エースはプリキュア達にその異形化した戦艦を見るように言う。
ブラック「一体なにが………ってええええええええ!!」
ブラックはその戦艦を見た。其を見てブラックは悲鳴をあげる。
ブラック「何よこの巨大兵器、どう見てもありえなーい!!」
ブラックが見たのは戦艦が人型の怪物になった物だった。
サニー「なんやろう、ブライアンが乗ってそうなメカやな………」
ピース「あれって、ダイ○レンと宇宙戦艦ヤ○トが合体した物なの?」
ビューティ「戦艦の正体があの巨大兵器だったとは………」
マーチ「普通の人が見たら絶句しそう………って、何か此方に向いてる」
ハッピー「攻撃が来るよ!!」
ブラックが悲鳴を言う中、ハッピー達はその戦艦が変化した怪物を見ていた。そして、怪物はプリキュアが乗っている空母に向けて攻撃をしようとした。
ラブリー「まさか、戦艦が人型兵器になるなんて!!」
プリンセス「しかも、明らかに此方を狙ってくる!!」
ハニー「今逃げれるの!?」
フォーチュン「まずいわ。みんな、あの戦艦が人型兵器になったのを見て混乱をしているわ!!」
プリキュア達は戦艦が巨大兵器になったのを見て混乱していた。そして、戦艦型のメカは、主砲、ミサイル、副砲が放ち、その弾丸がプリキュアに襲いかかる
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グランガード司令室
時村「プリキュアは混乱して動けません」
菅沼「このままではハートキャッチを除くプリキュアがやられます!」
時村と菅沼はモニターの様子を見て、ハートキャッチを除くプリキュアが巨大兵器を見て混乱し、このままではプリキュアが巨大兵器の攻撃を受けると言う。しかし
冴島「慌てる必要はありません」
時村「何故ですか?」
冴島は慌てる必要は無いと言い、時村はその事に疑問を抱いていた。
冴島「レーヴェが居る以上、心配はありません」
時村「レーヴェが何かするのですね」
冴島「ええ」
冴島は、時村の疑問に対しレーヴェが何かすると返答する。それを聞いて安心する。そこに菅沼がレーヴェに動きがあると伝える。
菅沼「香川司令、冴島補佐官、今レーヴェが空母に居るプリキュアを救助に行きます。右手にブレイブドライバーを装備してです」
冴島「右手に装備?これは?」
香川「わかったぞレーヴェ。お前がしようとする事が」
右手にブレイブドライバーを装備したのを見て冴島と香川は何かやる事に気づく。
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グランガード空母
ブラック「ここで、主砲、副砲、ミサイルが飛んでくるなんて〜〜〜」
ホワイト「避けたら、空母ごと沈みかねない」
ルミナス「これだけの攻撃、私のバリアで防げるでしょうか?他の皆さんは混乱してますし」
ブラックは想定外の攻撃に不安を抱き、ホワイトは回避すれば、空母ごと沈みかねないといい、ルミナスは自身のバリアでも防げるのかを不安視する。だがその時
レーヴェ「慌てないで!!」
レーヴェがプリキュアを救うために空母にやって来る。
ホワイト「レーヴェ、何をするの!?」
レーヴェ「こうするのよ!!」
ホワイトの疑問に対し、レーヴェは有ることをする。するとブレイブドライバーにあるプラスドライバー部分が回転する。それを砲弾が来ている方向へ向けた。
ブラック「レーヴェ、何をやるの!?」
レーヴェ「この技で砲弾を撃墜させる!!プリキュア・スピニングドライバー!!」
ブラックの質問にレーヴェが答える。そして、技の名前を叫んだ。すると回転してる部分から空間が歪んでいき、やがてその部分が回転する。そして、その回転してる空間に触れた砲弾は
ドカーン!!
回転している空間に突っ込み、そして全て撃ち落とされた。
ルミナス「空間を回転することで、砲弾を全て落とすなんて………」
ルミナスはブレイブドライバーで全ての砲弾を落とした事に驚愕した。
レーヴェ「みんな、呆けて無いで!!この攻撃は私が全て防ぐ。その隙に行って!!」
レーヴェは混乱しているプリキュアに対して強く言う。実際に今の攻撃はレーヴェが防いでくれる。それを見たプリキュアは
ホワイト「今の攻撃は収まったら、しばらく来ないわ。おそらくチャージに時間がかかるわ」
ブラック「じゃあ、あの攻撃はしばらく来ないって事!?」
ルミナス「じゃあ、攻めるなら今ですね」
ホワイト「ええ」
ブラック「一気に攻めてブロッサム達を助けよう」
ブラック達はレーヴェが攻撃を防いでる隙に一気に攻めようとする。そこで
パッション「行くならアカルンで一気に近づきましょ」
ハニー「私のハニーテレポートも有効よ」
パッションとハニーが自分の技で戦艦型の怪物に向けて一気に攻める作戦を提案する。それを聞いたハート
ハート「その案はありね」
ダイヤモンド「けど、固まって戦うのは得策じゃない!ここは別れて行きましょ」
ダイヤモンドの提案で二手に別れる事にしたプリキュア。その組み合わせは
ハート「私達は地上から行くよ。これだけの大きさだから足元は死角になるし」
ダイヤモンド「この場合は空を飛べないメンバーが主軸ね」
エース「となりますと、マックスハート、プリキュア5、フレッシュ、スイート、ドキドキが地上ですね」
ソード「となるとハートキャッチは飛べるから、飛行能力を持つスプラッシュスター、スマイル、ハピネスチャージが空からの部隊になりそうね」
ロゼッタ「攻撃が止めば、レーヴェも参加出来ます。レーヴェも飛べますので」
二手に別れる部隊は空中からは飛行能力を持つスプラッシュスター、スマイル、ハピネスチャージが行き、残りは地上から行く部隊に別れる。
ブラック「これは時間との勝負だね」
ホワイト「ええ、早くしないと孤立しているブロッサム達がピンチになります」
ルミナス「皆さん、行きましょう」
ブラック「ええ、みんな行くよ!!」
早い内にブロッサム達に合流すべく、ブラックの号令で戦艦型兵器に向かうプリキュア達
パッション「アカルン、行くわよ」
ハニー「みんな行くよ。ハニーテレポート!!」
シュン!!
パッションとハニーのテレポートを使ったプリキュアは、空母から姿を消し、そして戦艦型兵器の近くに現れた。
ブラック「みんな、プリキュアの恐ろしさをみせてやるわ!!」
次回、プリキュア対戦艦型兵器。