キュアカイザーに変身した玲央はブラック達マックスハート組の協力でプラウズが放った怪物を退けた。
────
グランガード施設内
陽奈「玲央ちゃん、大丈夫かな?」
陽奈は玲央を探すため、グランガードに居る職員と一緒に移動していた。そしてしばらくすると
玲央「あれは、陽奈ちゃん!?」
玲央が陽奈の前に現れた。
陽奈「玲央ちゃん、無事だったんだね」
玲央「うん、ちょうどなぎささんたちが来てたから」
玲央は陽奈になぎさ達の事を教えた。
陽奈「なぎささんって、あのドツクゾーンを退けた二人はプリキュアマックスハートのキュアブラックの変身者なの?」
玲央「そうだよ。そのなぎささん達のお陰で僕は無事でいられたよ」
陽奈「そうなんだ」
そんな中、陽奈は玲央の手首に視線を向けた。すると
陽奈「あれ?玲央ちゃん、いつも身に付けている腕輪はどうしたの?」
陽奈は玲央の手首にある筈の腕輪がないことに気づいた。それに対し玲央は
玲央「ごめん。なぎささん達と一緒に行動してる際に紛失したかも」
何処かで紛失したかも知れないと返答した。
陽奈「そっか紛失したんだ………あの宝石、玲央ちゃんにとっては大事な物なのに」
玲央「いいよ陽奈ちゃん。後で職員に聞いて探しておくから」
玲央は気にしてないと返答した。
陽奈「そうだね。ピンクの宝石は目立つから直ぐに見つかるよ」
玲央「そうだね。それより、今何分立ってる?」
陽奈「確か集合時間が30分後だと聞いたけど………」
陽奈は時計に視線を向けた。すると
陽奈「あ、もう20分たってるよ」
玲央「えっ、20分たってるの!?」
陽奈「うん、急がないとバスが行っちゃうよ!!」
既に時間が20分たってることを玲央に告げた。
玲央「そうだね。急いで行けば間に合うよ。行こう陽奈ちゃん!!」
玲央が言うと、陽奈と一緒に集合場所へ向かった。そして、玲央のバッグの中には
カルージャ「お約束だからと言って狭いよ………」
カルージャが入っていた。
────
バス 車内
集合場所に何とか間に合った玲央と陽奈はバスの中に居た。当然ながら二人は先生に怒られたのは言うまでも無かった。
陽奈「短時間とは言え説教はきついね………」
玲央「仕方ないよ。勝手な行動をすれば怒られるからね………」
玲央と陽奈は短時間とは言え説教を受けた事を話した。そんな時、陽奈はある物に視線を向けた。
陽奈「そういえば玲央ちゃん」
玲央「何?」
陽奈「さっきから抱えている袋だけど、何が入っているの?」
それは玲央が抱えている袋である。その袋を見て陽奈は玲央に何が入っているのか質問した。それに対し玲央は
玲央「何って、縫いぐるみだよ。売店に可愛いのがあったから」
縫いぐるみが入ってることを陽奈に告げた。
陽奈「縫いぐるみか(そう言えば玲央ちゃんって可愛いのが好きだったね)」
陽奈は入ってるのは縫いぐるみだと言われて安心した。だが、その様子を見ていたのが一人いた。
葵(何だろう、袋の中に妖精が入っている気がするけど、気のせいかな?)
青髪のミドルヘアの少女、高杉葵である。そう、彼女は玲央が抱えている袋の中に妖精が居ることに気づいていた。何故、葵が玲央が抱えている袋の中に居る妖精が居ることに気づいたのかは後の話で語ることになる。そしてバスは玲央達が通う勇城学園に着いた。そして玲央と陽奈は家に帰った。
────
陽奈の家の玄関
家に帰った央と陽奈は今回の社会見学で起きたことを振り返っていた。
陽奈「今日は色々あったね玲央ちゃん」
玲央「そうだね。プリキュアが本当に現れるなど滅多に無いからね」
陽奈「確かに、私も一度はプリキュアにあったことあるけど、実際に見た人はあまり居ないね」
陽奈は、プリキュアを見た人はあまり居ない事に疑問を抱いた。それを聞いた玲央は
玲央「だいたいの人は、敵が出てくると安全な場所に避難するために移動するから、なかなか見れないよ」
大体はほとんどの人が避難してる為、なかなか見れないことを陽奈に言う。
陽奈「そうだね。大体プリキュアは人が居ないところで戦っているからね。私もそのプリキュアに会ってみたいな」
玲央「プリキュアに会いたいか………(まさか、僕がそのプリキュアになっているなど陽奈ちゃんは気づかないよね)」
陽奈「どうしたの玲央ちゃん?何か汗をかいているけど」
玲央のおかしな反応を見て陽奈は話しかけた。それに対し玲央は
玲央「何でもないよ」
陽奈「そう(何か隠し事でもしてるのかな?)」
何でもないと返答した。そして陽奈は
陽奈「明日になったら話してね玲央ちゃん」
玲央「分かった。明日話すよ」
明日話してと玲央に言い、玲央は了承する。そして
陽奈「玲央ちゃん、また明日ね」
玲央「うん、また明日」
玲央と陽奈は別れて其々の家に帰った。
────
グランガード ミーティングルーム
玲央と陽奈が家に帰った頃、グランガード日本支部では
冴島「これが今回起きた戦いの映像だな」
マックスハート組が謎の敵と交戦した映像を見ていた。
香川「ああ。今回はなぎさ達が来たお陰で被害は抑えることが出来た」
菅沼「そうですね。近くになぎさ達が居たのが幸いですね」
時村「ですが、今回の敵はドツクゾーン、ダークフォール、ナイトメア、エターナル、ラビリンス、砂漠の使徒、ノイズ一味、バッドエンド王国、ジコチュー、幻影帝国、ディスピア、大いなる混沌、ノワール一味、クライアス社はおろか、ノットレイダーすらも見たことがない相手ですね。何者でしょうか?」
時村は今回の敵は今までプリキュアすらも戦ったことが無い敵であり、何者なのか疑問を抱いていた。それに対し香川
香川「系列からして近いのはドツクゾーンと幻影帝国だな」
ドツクゾーンと幻影帝国に近い敵だと答える。
冴島「召喚パターンはドツクゾーン、戦闘スタイルは幻影帝国に近いな」
香川「ああ、そして今回の戦いは確かになぎさ達が活躍した。だが、その怪物を倒したのはあのプリキュアだ」
香川は映像にある箇所を指した。それは
冴島「系列的にはリオンが変身したキュアレーヴェと同じだな」
玲央が変身したキュアカイザーである。
リオン「私と同じプリキュアが居るのは意外ね。其にしてもそのプリキュアの変身者は何者でしょうか?」
リオンはキュアカイザーと言うプリキュアの変身者は何者なのか疑問を抱いた。
香川「今のところは分からんな。だが、今回の敵が出てくればそのプリキュアはまた出てくるだろう」
香川はリオンに対し、今のところは不明だが、どのプリキュアはいずれ出てくると言う。
リオン「そうですね。私も一度は会ってみたいわ」
香川「今は松田の調査に任せるしかないな…………」
────
???
香川達が謎のプリキュアの事を話している頃、その謎の敵は、ある城の大広間にいた。そこには玲央となぎさ達が交戦したプラウズと言う男が居た。そのプラウズはある人物の前にいた。
???「プラウズ、初っぱなから大怪我を負ったようだな」
ある人物がプラウズに対し大怪我を負ったと言う。
プラウズ「申し訳ありませんラストール閣下。私が居た場所にふたりはプリキュアマックスハートの連中に遭遇してしまいました」
プラウズはラストールと言う人物にふたりはプリキュアマックスハートの連中にやられたことを報告した。
ラストール「ふたりはプリキュアマックスハート、プリキュアオールスターズの一角の一つで最も格闘に長けた連中に遭遇してやられたのか」
プラウズ「はい、奴等の実力はかなりあり、かの幻影帝国との戦いにも生き抜いたとも言われ、その影響力は今の世代、Hugっとプリキュアと言ったプリキュア達や、同じ世代にあたるハピネスチャージプリキュアといったプリキュア達にも影響を与える存在です」
ラストール「そうか。この世界には様々なプリキュアが居るようだな」
プラウズ「はい、世界にはアローハプリキュアのようなプリキュアもおり、噂ではプリキュアの力を合体して戦うプリキュアに、プリキュアの敵の力を武器にして戦うプリキュアに、妖精と人間のハーフのプリキュアが居るようです」
プラウズはラストールにプリキュアの事を報告した。
ラストール「そうか。これだけのプリキュアが居てはやられるのは無理もないか」
プラウズ「その通りです。そしてラストール閣下に重要な事を言います」
ラストール「重要な事?それは何だ?」
プラウズはラストールに重要な事を告げた。それは
プラウズ「ソウルキングダムより伝わる伝説の戦士、プリキュアが目覚めました」
プリキュアが覚醒した事を告げた。
ラストール「ソウルキングダムに伝わる伝説の戦士、プリキュアが目覚めたのか」
プラウズ「はい、私はソウルキングダムの妖精を追いました。目的はプリキュアを目覚めるためです。其を止めに行きましたが、その時に二人はプリキュアマックスハートに遭遇し、そいつらとの交戦中にそのプリキュアが覚醒されました」
ラストール「そうか。時を越え、ソウルキングダムより伝わる伝説の戦士、プリキュアが我らギルディア軍に立ちはだかるか………」
プラウズ「はい、プリキュアが覚醒した以上、雪崩式に新たなプリキュアが覚醒するのは確実。ラストール閣下、新たなプリキュアが覚醒する前に一刻も早く、プリキュアの抹殺を」
プラウズはこれ以上の覚醒を阻止するため、ラストールにプリキュアの抹殺を具申する。だが
ラストール「確かに、プリキュアの覚醒を阻止するために抹殺したいのは確かだ。だが、プラウズ。次の戦いは出せんぞ」
プラウズ「何故ですか?」
ラストール「プラウズ。お前はマックスハートと交戦した時のダメージが大きい。その状態では覚醒を阻止するのは無理だ」
ラストールはプラウズはマックスハートが受けたダメージがある為出せないという。
プラウズ「では、誰が行きますか」
プラウズは誰が行くのかをラストールに尋ねた。すると
???「それなら、次の戦いは僕が行くよ」
ラストールとプラウズの前に少年が現れた。
ラストール「スロウダー。お前が行くのか?」
スロウダと言う少年がプリキュアの覚醒阻止に名乗り出た。
スロウダー「うん、ソウルキングダムに伝わる伝説の戦士、ほっとくとまずいことになるのは確実だ。ここは僕に任せてくれない」
スロウダの言葉に対しラストールは
ラストール「分かった。ならスロウダー、ここはお前に任せる。ただし」
スロウダー「ただし?」
了承する。だが、ラストールはあることを告げる。
ラストール「この戦い、おそらく別のプリキュアが出る可能性がある。場合によってはスロウダ、お前も前線に出なければならん」
ラストールは次の戦いでも別のプリキュアが出てくると言い、場合によっては前線に出なければならないことをスロウダーに告げた。
スロウダー「前線って、僕はどちらかと言うと後方に居たいけど」
ラストール「後方か。スロウダー、お前は体質的に後衛タイプだな。だが、相手は前衛タイプで来る可能性がある。そいつらに攻められるぞ」
スロウダーは後方に居たいが、ラストールは相手は前衛で来る可能性があると告げた。
スロウダー「そうだね。じゃあ僕なりに何とか対処しますよ」
スロウダー言うと広間から出た。そして通路内では
スロウダー「今回はこの手で行こうか」
スロウダーは手にファイルを出した。それは発電機に似た怪物の記事が載っていた。それが二人目の戦士の相手になることを知らない。
次回 カルージャが語る敵。そして玲央は陽奈にある事を告げる。
玲央「陽奈ちゃん、僕と一緒にプリキュアになって」
陽奈「私がプリキュアになる?想像つかないよ」