玲央は、自分の腕にあった宝石が変化したブレイブモバイルによってキュアカイザーと言うプリキュアに変身した。そのカイザーは自分の格好を見ていた。
カイザー「私がプリキュアになるのは驚いたわ。可愛らしさと強さが兼ね揃えた衣装を着るなんて………何よりも」
カイザーは自身の胸を見た。
カイザー「変身するとGカップはある胸に成長するなんて………私って、実は女らしく振る舞いたい一面でもあるかしら?」
更にカイザーはスカートを捲ってみた。
カイザー「残念、ショーツ見れないんだ………スパッツ履いてるし」
カルージャ「服を見て遊ばないで………」
カルージャはカイザーの行動に突っ込みを入れる。その光景をみたプラウズは
プラウズ「どうやら、プリキュアになったの初めてだな。よし、攻撃しろ!」
プラウズは鎧の巨人に命令を下した。そして、巨人の拳がカイザーに襲いかかる。それをみたカルージャは
カルージャ「いけない!!攻撃が来てるよ」
カイザーに攻撃を避けるように言う。しかし
カイザー「え?」
カイザーは攻撃をくらい、吹き飛ばされた。
プラウズ「これは効いたな」
プラウズはダメージを与えたと思い込んだ。だが
カイザー「あいた~~~~、何よ今の攻撃は」
プラウズ「あれ?効いてない?」
カイザーは無傷であった。それにより、プラウズは面をくらう。
カイザー「何で私、攻撃を食らったのに平気なの?」
カルージャ「それは、プリキュアに変身する事で身体能力が上がったからよ」
そう、プリキュアになることで身体能力が上がったからだ。それにより変身前なら即死相当の攻撃は、軽傷レベル相当まで軽減された。
カイザー「そうか。それでダメージ受けてないのね」
カルージャ「そうだよ。けど、食らいすぎるとダメージが蓄積するから気をつけて」
カイザー「解った。今度は食らわないよう気を付けないと」
そう言うとカイザーは構えをとる。それを見たプラウズは
プラウズ「今のはまぐれだ!!再度攻撃しろ!!」
巨人に再攻撃するよう指示する。だが
カイザー「今度は避ける!」
カイザーは巨人の攻撃をジャンプで避けた。だが
カイザー「うわっ!!飛びすぎ!」
ジャンプ力も上がったため、予想以上に飛んだ事に驚いた。
カイザー「こりゃ、慣れないと戦えないね」
プラウズ「えーい、慣れるの早いぞ!!一発で避けやがって!!」
プラウズは攻撃が避けられた事に苛立つ。
プラウズ「単発では話にならん!連続攻撃でいけ!!」
プラウズは巨人に連続攻撃をするよう指示する。それに応じ、巨人はカイザーに連続攻撃をする。それを見たカイザーは
カイザー「連続攻撃で来るなんて。こっちはまだプリキュアの力に慣れてないのに」
カイザーは回避する。
プラウズ「ちょこまかと動くな!」
プラウズは苛立つ。連続攻撃を回避するカイザーの動きを。そして、その様子をカイザーが戦っている部屋にあるカメラが見ていた。そして
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グランガード 司令室
時村「香川司令、施設のカメラにて戦闘の様子をとらえました」
菅沼「さっきまではカメラは動けませんでしたが、その部屋に発生した光によって動いたようです」
香川「やはり、プリキュアが現れた影響が大きいな。すぐにモニターを映せ」
時村「了解しました」
時村が言うとモニターには、まさにカイザーが戦っている様子が映っていた。
冴島「あのプリキュア、レーヴェに似てるな」
リオン「確かに、胸には宝石、そして鎧を纏っているのはそっくりですね。ですが細部は全く違いますね」
冴島とリオンはカイザーの様子を見ていた。
冴島「だが、そのプリキュアはまだ攻撃してないな」
冴島は何故攻撃しないのかと疑問を抱く。
リオン「冴島さん、あのプリキュアは変身したばかりで自身の力を確かめてるのよ」
冴島「そうか、変身した以上どれくらいの能力を持つか解らないからな、花咲つぼみも初めて変身した時は力を制御出来ずに負けたからな」
リオン「ええ、だから今の状態で走ったり、ジャンプしたら、制御出来ずに自滅するかも知れないわ」
冴島「そうだな。だがいつまでも逃げるわけにはいかんぞ。敵もあまり待たせてくれないからな」
冴島は、このまま逃げても埒が明かないと言う。そんな時
香川「いや、そのプリキュアには確かめる時間を与えるようだ」
冴島「どういう意味だ?」
香川はカイザーに時間を与えられると言い出す。冴島は何故だと疑問を言うが香川には理由があった。
香川「どうやら、ブラック達も来たようだ」
そう、香川はブラック達がカイザーがいる部屋に来たと言ったからだ。
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そのカイザーがいる部屋では
カイザー「大体の動きは解った。ところでカルージャ、変身した後はどう攻撃すればいいの?」
カイザーは自身の動きを理解した。そしてカルージャにどう攻撃すればいいかと質問する。
カルージャ「カイザー、まずは相手を殴ってみて」
カイザー「殴る?」
カルージャ「うん。プリキュアは格闘に長けている。殴るだけでも、ダメージを与えれるよ」
カイザー「殴るか。けど、プリキュアの中には格闘が全く出来ないのが六人も居たけど」
カルージャ「あれはパティシエだからよ。だからクリームによるビームで頼るしかないの。身体能力は高いけど、格闘に関してはルミナス程度しかないよ。けど、カイザーなら大丈夫よ」
カイザー「どうして言い切れるの?」
カルージャ「カイザーが変身しているプリキュアは戦闘向きだからよ。だから思いっきりいって!!」
カイザー「解ったわ」
カルージャに言われたカイザーは意を決し、巨人を殴りに行く。そして
カイザー「はああああああああああ!!」
カイザーは巨人の腹部を思いっきり殴った。すると
巨人「グオッ!!」
膝をついた後、前のめりで倒れた。それを見たカイザーは
カイザー「此がプリキュアの力か………凄いね」
パンチ一発で倒れた巨人を見て驚いた。それを見たプラウズは
プラウズ「たった一発でダウンとは、今のプリキュアは化け物か!?」
カイザーの戦闘センスに絶句した。そんなプラウズに更なる追い討ちが
ブラック「やっと追い付いたよ」
ホワイト「数の暴力ってほんときついわ」
ルミナス「けど、ブラック達なら切り抜けましたね」
ブラック「まあね。あたし達もドツクゾーン倒した後も、驕らずに戦ってきたからね」
ホワイト「そうね。これならはな達が見ても問題ないね」
そう、マックスハート組がプラウズの背後に来た。
プラウズ「今の声は………まさか!?」
プラウズは振り向いた。すると
プラウズ「なっ!?何時からここに居る!?」
ブラック「今来たところよ」
ブラック達が居た。
ホワイト「100人以上動員したけど大したことないわ」
ルミナス「その程度の数では話になりません!」
プラウズ「100人のギルドボーンを蹴散らすとは………新しいプリキュアも気になるがマックスハート組もまたまずい」
すると、プラウズは剣と盾を出して構える。
プラウズ「遊ぶ暇は無いな。ならば参るぞ!」
そして、プラウズはマックスハート組に戦いを挑む。それに対しブラックは
ブラック「そっちこそ、初代プリキュアの実力をなめるな!」
プラウズに突撃する。
ルミナス「援護はしますよブラック!」
ホワイト「相手は幹部級!協力して倒すよ!」
ルミナスとホワイトもプラウズに突撃する。そして互いの攻撃が繰り広げられる。
プラウズ「さすがはプリキュアだな」
ブラック「そっちもやるようね」
ブラックとプラウズは攻撃の打ち合いを繰り広げていた。
プラウズ「相手は強いな。だが、今のカイザーが放った攻撃でシンビーストは5分たたなければ動けない。そして、5分立てばシンビーストは復活する」
そして、プラウズは剣を降り下ろすがブラックはとっさに避ける。
ブラック「危ないじゃない!」
プラウズ「こっちも本気でいくのでな!」
プラウズは5分間だけブラック達を足止めにかかる。そしてカイザーはプラウズやブラックに視線を向ける。
カイザー「カルージャ、攻撃は解ったよ。ところで何か技はあるの?」
カルージャ「あるよ。けど、技をインストールするには5分かかるよ」
カイザー「技あるんだね」
カイザーは自身の技かあることを理解した。そして
カイザー「敵はプリキュアと交戦している。それに怪人は5分たたないと動けない。だからその間はプリキュアの戦いかたを観察しないと」
カイザーはブラック達の動きを観察した。その観察力がカイザーの強みであるのをプラウズは知らない。
ルミナス「キュアカイザー、短期間でブラック達の動きを学習するとは」
次回、キュアカイザー戦闘デビュー後編