ブレイブソウルプリキュア   作:MIXEVOL

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第二パート、キュアカイザー誕生


第一話 勇者プリキュア、キュアカイザー登場その2

勇者プリキュア、キュアカイザー登場

 

グランガード日本支部 施設内

 

玲央「ここも行き止まりか。あの黒い壁は何処から出たんだろう」

 

玲央は外に出るために歩いていったが、何処に行っても黒い壁に阻まれて出れずに居た。

 

玲央「困ったな。何処か開いてる場所は無いのだろうか………」

 

そして、暫く歩き、階段に差し掛かると

 

玲央「あの光は何だろう?」

 

玲央は紫の光の球を見つける。そして

 

玲央「僕の方に向かってる!?しかも」

 

よく見ると光の球は玲央の顔に向けていた。

 

玲央「顔面キャッチされるよ。この位置は!?」

 

光の球の動きを見てこのままでは顔面キャッチされるのではないかと判断した玲央は少し後ろに下がり、顔面キャッチに備えるが

 

玲央「きゃっ!!」

 

何故か床に落ちていた濡れた雑巾に足を滑らせて転倒する。そして

 

玲央「痛っ!!」

 

転倒した所に光の球が顔に激突する。

 

玲央「顔面キャッチは回避出来ないの………」

 

光の球に激突されて痛がる玲央。そして光の球は姿を変える。

 

???「ごめんなさい、勝手に激突しちゃって」

 

玲央「光の球が喋った!?」

 

 

 

???「この姿じゃ解らないみたいだね」

 

すると光の球は、あるものに変化した。それは

 

玲央「これって、ドラゴン?」

 

それは小さなドラゴンのようなものが玲央の前に現れたのだ。

 

ドラゴン?「珍しいかな?」

 

玲央「珍しいよ。だってドラゴンは僕の世界じゃ滅多に見られないから」

 

 

ドラゴン?「そうだね………普通ドラゴンがこの世界に居るなんておかしいよね」

 

玲央「うん、それよりどうして此処に来たの?」

 

玲央はドラゴン?に話しかける。

 

ドラゴン?「実はある者を探しに此処へ来たの」

 

玲央「ある者って?」

 

ドラゴン?「ソウルキングダムより伝わる伝説の戦士、プリキュアを探しに来たの」

 

玲央「伝説の戦士、プリキュア?」

 

ドラゴン?「そう、妖精に選ばれし者達の称号、プリキュアの事だよ」

 

玲央「プリキュア?もしかして五年前の戦艦との戦いで活躍したあれの事なの!?」

 

玲央は此処でプリキュアの名前が聞けた事に驚いていた。

 

ドラゴン?「プリキュアの事を知ってるんだ」

 

玲央「うん、実際にプリキュアに助けられたんだ」

 

ドラゴン?「てっきり、プリキュアの事は知らないかと思ったけど、案外身近で知ってるんだ………」

 

玲央「身近な所で見てるからね。それより君の名前は?」

 

玲央はドラゴンに名前の事を尋ねた。

 

ドラゴン?→カルージャ「私はカルージャよ」

 

玲央「カルージャかいい名前だね」

 

カルージャ「これでも苗字だけど………」

 

玲央「じゃあ、本名があるんだね」

 

カルージャ「ええ、機会があったら言うよ。それより何とか此処へ出ないと」

 

玲央「解っている。何とか出てみるよ」

 

玲央はカルージャと共に施設からの脱出を試みた。

 

────

 

グランガード 施設内

 

玲央とカルージャは、出口を探すべく、施設内を歩いていた。そんな時、玲央はある場所を通る。

 

玲央「ここは確か………」

 

カルージャ「何かあるの?」

 

玲央「僕が幼い頃、お父さんと一緒に来たことがあるんだ。この世界はプリキュアが現れる前から様々な敵が襲来していたんだ。その時には様々な英雄達が、人々を護るために戦ってきたんだ」

 

カルージャ「プリキュア以外にもいろんな戦士が居るんだね」

 

玲央「うん。けど、そんな英雄達の力を悪用する悪い連中も居るんだ。あるものは英雄の力を、戦争の道具に利用したり、英雄達を侵略者の手下にして酷い事をするように仕向けるものだっているんだ」

 

カルージャ「酷い事をするだね」

 

玲央「うん、けどその英雄達を護るために結成した防衛組織が存在するんだ」

 

カルージャ「防衛組織?」

玲央「そう、その防衛組織の名はグランガード。プリキュアだけではなくあらゆる英雄達を悪い連中から護るために結成したんだ。幻影帝国が暴れていた6年前では、プリキュアオールスターズと共闘して、闇の勢力を撃ち破ったんだ」

 

 

カルージャ「防衛組織が存在するなんて、珍しいね」

 

玲央「じゃあ、カルージャの居た世界にも防衛組織みたいなのがあるの?」

 

カルージャ「あるよ。けど、今はギルディア軍の侵攻を受けて、防衛軍にあたる組織は壊滅し、今はその人物達は消息不明になってるの」

 

玲央「そのギルディア軍って、どんな連中なの?」

 

カルージャ「それは………」

 

カルージャが言おうとしたその時

 

???「そこの人、訪ねたい事がある」

 

カルージャ「はっ、何でギルディア軍の人間が居るの?」

 

玲央とカルージャの前に一人の男が姿を現した。

 

???「ギルディア軍の事を知ってるようだな?まあ、どうせお前は死ぬんだろうから、せめて死ぬ人間に教えてやろう」

 

 

男は自らの名を名乗る。

 

???「俺の名は、魔王ギルディア軍の将が一人、傲慢の将プラウズ!」

 

玲央「傲慢の将プラウズ?」

 

プラウズ「そうだ、今お前が抱えてる妖精は、伝説の戦士、プリキュアを生み出す存在の一つ!それに接触した以上、新たなプリキュアが生まれるのは確実!よって新たなプリキュアが生まれる前にお前達を抹殺する!」

 

プラウズが言うと剣を構えて、玲央達に近寄ろうとしていた。ところが

 

???「新しいプリキュアが生まれる前に抹殺する?」

 

???「そんな行為はさせないわ」

 

プラウズ「何だ?人の声がする?」

 

プラウズは振り向いた。するとプラウズは

 

プラウズ「ぐあぁぁぁぁぁ!」

 

何者かに殴られて吹き飛ばされた。

 

プラウズ「いきなり殴るとは………何者だ!!」

 

 

???「何者?だったら教えるよ」

 

そこには三人の少女が居た。

 

ブラック「光の使者、キュアブラック!!」

 

ホワイト「光の使者、キュアホワイト!!」

 

ブラック、ホワイト「二人はプリキュア!!」

 

ルミナス「シャイニールミナス!光の心と光の意志、総てをひとつにするために!」

 

ホワイト「闇の力のしもべ達よ!」

 

ブラック「とっととお家に帰りなさい!(今度はちゃんと言えた)」

 

そう、プラウズを殴ったのはキュアブラック、キュアホワイト、シャイニールミナスと三人のプリキュアである。

 

カルージャ「今のは一体なんなの?」

 

玲央「あれは、ふたりはプリキュアマックスハート。ドツクゾーンに立ち向かったプリキュアで格闘能力では最強クラスだよ」

 

カルージャ「伝説の戦士、プリキュアは地球ですでに生まれたんだね」

 

玲央「うん、実際にプリキュアは世界各地に居るんだ。だから安心して」

 

玲央達はプリキュアが来た事に対し安心感を抱いた。

ブラック「そこの女の子、ここはあたし達に任せて安全な所へ逃げて!」

 

ホワイト「私達の事は気にしないで」

 

ルミナス「これだけの騒ぎが起きれば、誰かが気づきます。そこのドラゴンと一緒に逃げて、誰かに保護してください!」

 

ブラック達に安全な所へ逃げるように言われ、玲央は

玲央「カルージャ、一緒に逃げよう。この騎士は生身の人間では勝てない。この相手はプリキュアじゃないと駄目だよ」

 

カルージャ「逃げるなんて」

 

玲央「逃げるのは辛いよ。けど、今は生き延びないと。だから一緒に逃げて、安全な所へ。きっと陽奈ちゃんが人を呼んでくれたから」

 

カルージャ「陽奈って?」

玲央「僕の幼なじみだよ。さあ、行くよ」

 

玲央はカルージャと一緒に逃げた。

 

プラウズ「いかん、プリキュアが来た事で、逃げる好機を得てしまった。だが逃がさん!」

 

 

そういうとプラウズは、施設内に置いてあった騎士の鎧に向けて黒いエネルギー波を放った。

 

プラウズ「所謂今回の怪人だ!!」

 

黒いエネルギー波を浴びた騎士の鎧は、黒い鎧の怪物に変化した。

 

プラウズ「さあ、あのドラゴンを抱えた女の子を追うのだ!!」

 

プラウズの命令で鎧の怪物は、逃げた玲央を追跡する。それを見たブラックは

 

ブラック「逃げるわけには行かない!追うよ!」

 

ブラック達は鎧の怪物を追跡するが、プラウズは次の手を使う。

 

プラウズ「追うわけには行かん!出でよギルドボーン」

 

プラウズの号令で、床から兵士に似た戦闘員が姿を現す。

 

プラウズ「奴等を足止めしろ!その間に、あの女の子を追跡する!できる限り、時間を稼げ!」

 

そう言うとプラウズは鎧の怪物が向かった場所へ向かった。そして、ブラック達の回りには複数の兵士が包囲した。

 

ブラック「数に任せて足止めするなんてそうはいかない!」

 

ホワイト「戦闘員相手で私たちを止められると思わないで!」

 

ルミナス「その通りです。プリキュアを嘗めるとどうなるか思い知らせてもらいます!」

 

ブラック達は戦闘員に視線を向けた後、攻撃体勢に構えた。

 

────

 

グランガード 施設内

 

玲央達は、陽奈が居た場所に向けて走った。

 

玲央「時間的には陽奈ちゃんが待ってるところに人が居る筈だよ。あと少しだよ」

 

カルージャ「どんな人が待ってるの?」

 

玲央「グランガードの職員だよ。その人達が僕達を救いに行ってる筈」

 

玲央達が何とか陽奈が居た場所に着こうとしたその時

玲央「そんな、こんな所に怪物!」

 

あの鎧の怪物が、玲央達の前に立ちはだかった。

 

プラウズ「逃がさんと行っただろ!」

 

その背後にはプラウズがやって来た。

 

玲央「どうして!先程までブラック達の所に居たのに!?」

 

プラウズ「確かにキュアブラック達の存在は厄介。俺の手で止めたかったが、個人的には、ブラック達を無視してお前を抹殺しなければならないのでな」

 

玲央「どういう意味なの!?」

 

玲央の質問にプラウズは答える。

 

プラウズ「理由?一つはそこのドラゴンに会った事、もう一つは」

 

プラウズは玲央の手首につけてるピンクの宝石に視線を向けた。

 

プラウズ「お前が持つ宝石が、あの忌まわしきプリキュアが持つ宝石と同じだからだ!」

 

玲央「そんな理由で、僕を抹殺するの!?」

 

プラウズ「そうだ!ヤバいフラグを潰す意味で、お前には死んでもらう!やれ!」

 

プラウズの指示で、鎧の怪物は玲央とカルージャに向けて攻撃する。それに対し玲央は怪物の攻撃を避けまくる。

 

玲央「あの攻撃を食らったら死ぬのは確実。何とか避けないと!」

 

玲央はカルージャを抱えながらも鎧の怪物の攻撃を何とか避ける。

 

プラウズ「いつまで持つかな(ブラック達が来ては厄介だ。早くしろ)」

 

しかし、時間が立つとさすがの玲央も体力を消耗する。そして

 

玲央「うわぁぁぁぁぁ!」

鎧の怪物の攻撃に吹き飛ばされた。その拍子でカルージャを手放した。

 

カルージャ「これ以上無理をしたら死んじゃうよ」

 

プラウズ「お前が知らない人間に会うからこうなるのだ。さあ、観念するがいい」

 

プラウズはカルージャに近寄るが

 

玲央「そうはさせない」

 

玲央は立ち上がり、プラウズの前に立ちふさがる。

 

プラウズ「なぜお前はあのドラゴンを助けようとする!」

 

玲央「簡単だよ。誰かを助けるのに理由が要るの。困ってる人が居たら手を差し伸べる。それが僕の信念だ!」

 

プラウズ「その信念は結構だ。だが、そんな信念などあっさり否定されるものだと思いしれ!」

 

プラウズは玲央に剣を降り下ろす。それを見た玲央は

 

玲央(もし、僕に力があるなら、今すぐ発現して)

 

玲央は心の中で祈った。自分に力を目覚めてくれと。そして、その力は目覚めた。玲央の手首につけてるピンクの宝石がひかりだした。そして、玲央の周りにピンクの光が放たれる。

 

プラウズ「何だ、この光は!?」

 

プラウズはピンクの光に怯まされ、剣を落とした。そして、ピンクの光が収まると玲央の手にはピンクの宝石が付いたスマートフォンが握っていた。

 

玲央「僕の手首につけてる宝石がスマートフォンに?どうなってるの!?」

 

玲央は自分の手に見たことの無いスマートフォンが握っていた。

 

カルージャ「これは、ブレイブモバイル!もしかしてプリキュアに選ばれたの?」

 

玲央「僕がプリキュアに?」

 

カルージャ「そうだよ!」

 

 

玲央は自分がプリキュアに選ばれた事に驚いていた。

 

玲央「プリキュアに選ばれたのは良いけど、後どうすれば良いの?」

 

玲央の質問にカルージャが答える。

 

カルージャ「モバイルの画面にプリキュアのアイコンがある。それを触れた後変身コードを言って!変身コードはプリキュア・ブレイブコンバインだよ!」

玲央「解った!」

 

玲央の手にスマートフォンのようなものを手にし、スマートフォンにある画面のアイコンにタッチする。そして、玲央は変身コードを言う。

 

玲央「プリキュア・ブレイブコンバイン!」

 

咆哮と共に液晶画面が輝き、玲央の回りに包み込む。それを見たプラウズは

 

プラウズ「プリキュアに変身する気だ!止めろ!!」

 

プラウズの指示で鎧の怪物は玲央に攻撃するが、眩い光によって弾き飛ばされた。

 

プラウズ「変身妨害は出来んか………」

 

プラウズは変身の阻止ができなかった事を悔しがった。一方の玲央はピンクの光の空間に居た。

 

玲央「周りがピンクの光に包まれている。何が起きるんだろう?」

 

すると玲央の体にはピンクの雷が纏われる。

 

玲央(僕の体に雷が纏うんだ)

 

そして、ピンクの雷が強く光ると、玲央が着ていた青いセーラーブレザーの制服はスポーティーな下着もろとも弾けとび、一糸纏わぬ姿になる。なお、顔より下はピンクの透過光に包まれている。

 

玲央(変身すると全裸になるなんて、何てお約束なんだ///って、何だか体が熱い)

 

すると玲央の体は成長していく。ボーイッシュ系のプロポーションになっている玲央の体はまるでグラビアアイドル並みの色っぽい体になっていく。細く長い手足に、細くくびれた腰に安産型の大きい尻、そしてGカップ相当の爆乳になる。そして顔つきは美少女に相応しい感じになる。

 

玲央(まさか、体が成長するなんてどうなってるの私?………あれ、何で一人称が私なの?)

 

玲央は自分の体が成長する事に驚いていた。そして何故か一人称が私になっていることを

 

玲央(いつまでも裸は恥ずかしい///服を着せて………)

 

玲央の願いが届いたか玲央の体にピンクの雷が纏い、そのピンクの雷は衣装に変化する。まず、胴体には赤ずきんチャチャのマジカルプリンセスをベースにしたワンピースにスカートの中にスパッツが形成される。(衣装の下にはピンクのインナーがある)次に脚に膝まで覆う白いブーツが形成し、腕には肘まで覆う白いアームカバーが形成される。そして、胸部には獅子を模したブレストアーマーを装備し、肩にキングエクスカイザーの肩を模したショルダーアーマーを装着する。腰にはスマートフォンを入れるキャリーが形成し、スマートフォンを格納する。そして、頭にキングエクスカイザーの頭飾りを模したサークレットが装着すると茶色のショートヘアはピンクに染まり髪がセミショートに変わる。最後に胸に宝石が装着すると、玲央の回りにあったピンクの雷は消え、玲央は地面に降り立つ。

 

プラウズ「この姿はプリキュアか?何者だ」

 

玲央?「何者?いいわ教えてあげる。私の名は」

 

玲央は自身の名を言おうとするが、無意識にある名前が浮かぶ

 

玲央(この場合、この姿じゃ本名で名乗るのは不味いわ。ここはプリキュアらしい名前よ。ここは)

 

そして玲央はプリキュアネームを言う。

 

玲央→カイザー「原初の勇者戦士、キュアカイザー!」

 

カイザーが名乗るとピンクの雷が降ると同時に決めポーズをとる。

 

プラウズ「キュアカイザーだと………」

 

カイザー「そうよ!そして言わせてやるわ!貴方の悪事は此処までよ!」

 

カイザーは強い口調で言いながら、プラウズに向けて指を指した。

 

カルージャ「これが、ソウルキングダムに伝わる伝説の戦士………」

 

ついに降臨した新たなプリキュア、キュアカイザー。彼女の戦いは今、始まる。

 

 




次回、キュアカイザー。戦闘デビュー。

ホワイト「私は知ってしまうわ。キュアカイザーは強い事を………」


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