Solitude Art Online   作:自由気ままな人

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 UAが1万、お気に入りが30に到達しました。
 ゆっくりと上がって行くUAとお気に入りが私には似合っているのかなと思う今日この頃です。
 仕事が年末で忙しくなるため次回と次々回を6日間隔にて投稿します。
 申し訳ありません。


第22話

 「Ha、死にな!!!!」

 囲まれてもその調子を崩さないPoH。

 だが俺を狙うのはやめて欲しい、この4人の中で弱い方だから。

 「くっ、キリトを狙わなくていいのか?」

 「Year!!アイツは熟したころに殺してやる。俺がそう決めた。」

 「何故キリトを殺そうと、つっ、するんだ。」

 俺の敏捷でPoHについて行くのは厳しい。

 防ぐので手一杯。

 囲んでいるおかげでソードスキルを使ってこないのは幸いか。

 だが俺にヘイトが向いているなら好都合、キリトらが攻撃してくれれば十分だ。

 ここでは撃退すれば俺達の戦術的勝利。

 死亡させた方が今後困らなさそうだが難しいだろうな……。

 「アイツに惚れたのさ。その心、剣筋、性格すべてになァッ!!!!」

 「狂ってやがる……。」

 「「…………。」」

 アハトが呟き、キリトとセフィロスが沈黙を守っている。

 だが2人の沈黙は同じでも様子が違っていた。

 セフィロスの様子はいつも通りだがキリトはガタガタと震えていた。

 無理もないな、俺も殺人鬼にストーキングされたら冷静じゃいられない。

 「Bye、次会う時はもっと楽しい殺し様を見せてくれよ♪」

 動揺しているキリトの所を突破してPoHは消えた。

 アハトが追おうとしていたが止める。

 キリトのケアが先だ。

 カルドを殺したおかげで少しはあちらの戦力も削れただろうしこっちの戦力をある程度把握しだだろうから簡単に手出しできないはずだ。

 次俺達に襲撃が来るにしても当分先だろう。

 「とにかく戻るぞ。セフィロスはモンスターを、アハトは周りの警戒を頼む。キリト、歩けるか。」

 「…………なんとか、な。宿に戻って……寝たい気分だ。」

 「分かった。恐怖があるなら早めに吐き出せ。俺でもアハトでもアスナでもいい。大人がいいならエギルやセフィロスがいいだろう。」

 「……ありがとう。」

 10代前半の少年が殺意を向けられるのは相当厳しいだろう。

 俺でも耐えられるか分からないしな。

 「前方に2体、構えろ。」

 「了解、1体は任せた。」

 「クックック……。」

 いつも通りで安心するな、セフィロスは。

 ブレない。

 まあ攻略組でも上位にいる俺達が遅れを取るようなことはなく無事に圏内に辿りついた。

 キリトは宿に戻って心を休め、アスナはキリトの同伴。

 アハト・セフィロスの2人は狩りに、スコールは武器を強化している所を誘ったらついて来てくれた。。

 俺はリンドとキバオウの2人を呼んで暗殺者達の対策を話し合うことにした。

 幸い模擬戦で全員3層にいたためすぐ集まれた。

 

 

 

 

 

 「2人とも集まってくれて感謝する。暗殺者については他人事じゃいられないが俺達のギルドじゃ人数が少なすぎて対策が取りにくい。だから協力を頼みたい。」

 「噂には聞いたことがあるが……暗殺者なんてプレイヤーがいるとはにわかには信じがたいな。」

 「死ぬのはゴメンだからな、話だけは聞いたるわ。」

 リンドが疑い、キバオウはとりあえず話を進めろと暗に言った。

 「さっきまでプーと名乗る暗殺者4人と遭遇した。スペルはピー、オー、エイチ。こう書いてプーと読む。他2人はジョニーと名乗る男とシカと名乗る少女だ。どちらも短剣を使っていた。」

 メモ帳を取り出してPoHと書いて2人に見せた。

 「あと1人は?」

 「俺が殺害した。レベル差があったから勝てただけで同じレベルだったら俺が死んでいたかもしれない。」

 事実として俺は現実で戦闘というものをやったことがない。

 AIと人間では当然行動は違うからノーカウントだし。

 「殺したのか……一応黒鉄宮という場所に送れば捕縛できるぞ。」

 「そうなのか?」

 それは初耳だ。

 「まあ現状だと異性にセクハラして送られるか、そこまで犯罪者を連れて来て入れるかの二択しかないからあまり知られていないのも無理はないか……実際に殺されかけたとなると捕縛している余裕なんてなかったんだろう。」

 「無我夢中で戦っていたからな……。」

 「話がそれてるで。暗殺者の対策を立てなアカンやろ。ワイとしてはギルドを調査する人員が必要だと思うんや。リンドはんもあるか?」

 「なるほど……俺としては暗殺者と対峙した時の訓練がいいと思う。相手はレンジ君の所の短剣使いにお願いしたいのだが……。対価として3層の狩場の情報を1か所solitudeに提供しよう。」

 「狩場の独占もほどほどにしといてやリンドはん。」

 「分かっている。すでに1層の狩場は情報屋に売ったから安心してくれ。」

 「アハトだな、頼んでおく。人員については……今のところは俺達が妥当か。当分は怪しい人間がいたら知らせて俺達が調べるスタイルになりそうだな。それでいいか?」

 「構わない。」

 「了解やで。」

 「他に特徴としては状態異常を使ってくるようだ。ソードスキルを食らっても1000相当しか喰らわなかった。状態異常が付けられる武器って攻撃力がかなり低かったような気がするんだがどうなんだ?」

 「事実低い。2層にポイズンダガーという武器が売られていたんだが攻撃力が20だと記憶している。」

 はじまりの町で売っている短剣より低いな。

 「やはりか。状態異常に耐性のあるアクセサリを鍛冶が出来る奴に作らせた方がいいな。」

 「それならワイにあてがあるで。詐欺をしていたギルドの奴らに材料を調達させて作らせたらいいんや。確かアイツら、金足りねえとか言っとったな。」

 詐欺なんてあったのか。

 「主犯が確かネズハとか言うプレイヤーだったか?それなら俺も異存はない。値段はまとまったらまた話してくれ。」

 確か1層突破時に広告に載っていた記憶がある。

 「分かったで。レンジはんのところはどうするんや?」

 「とりあえず人数分頼む。セフィロスやキリトあたりはつけなさそうだが……

。」

 「あの2人は特に意味不明というか、チートっぽいんだよな……。」

 無理もない。

 普通は剣から斬撃は飛ばないしモンスターを一刀両断したりしない。

 「ワイも50cmだけやけど曲刀で斬撃飛ばせるようになったで。やってみればできるもんや。最初は怖かったけ実はいい人やで。謝ったら許してくれたんや。」

 土下座している様子が目に浮かぶな、キバオウが。

 「……俺も教えてもらおうかな。」

 「身に付けて損は無いぞ。金は取るらしいが。やろうとすれば飛んで来たナイフもこれで弾けるらしい。」 

 「……流石だな。」

 「まあ最終的な対策はレベリングだレベリング。」

 これに尽きる。

 「「そうだな(やな)。」」

 こうして会議は終了した。

 とりあえず3層の迷宮区に行って雑魚を微塵切りにしてたら2人から引かれた、解せぬ。

 ソードスキルと通常攻撃で確2にしたなんだが。

 キリトら3人は通常攻撃だけで確2だと言ったらレベルがおかしいと言われた。

 それは俺も思う。

 3日宿に帰ってこなかったと思ったらご飯が尽きたとか言ってまた1時間後には出かけて行ったからな。




 キリトはセフィロス達とレベリングに終始しているため詐欺にはノータッチです。
 アスナとはレベリングを通じて仲が深まっている()ので多分問題はないと思います。
 そのうちサイドストーリーで善処するかも。

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