太陽の子がカルデアに召喚されました   作:闇の力

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Wは2人で1人だったのにエグゼイドは1人で2人になる。…知らない人が聞いたら訳わかんないだろうな〜


第1章 太陽の竜殺し

「私のサーヴァントクラスはルーラー。真名をジャンヌ・ダルクと申します。」

 

「君があの有名なジャンヌ・ダルクか!俺は南光太郎。今はアサシンのサーヴァントだ。」

 

光太郎は、この特異点に来てからずっと1人でワイバーン達と戦っていたというのに全く疲れを見せず、ジャンヌに自己紹介をしている。…あれ?でもジャンヌって魔女とか言われてたような…

 

「待ってください!ジャンヌ・ダルクは魔女になったと聞きました。彼女がその魔女かもしれません!」

 

マシュが俺の気持ちを代弁して言う。

 

「大丈夫。彼女からは邪悪な力を感じないよ。」

 

魔女じゃないのか。まぁ魔女って事は闇堕ち。ならば冬木にいたこのセイバーオルタの様に黒くなってるはずだもんね?

 

「…なぜ見てる?」

 

さっき召喚したばかりのセイバーオルタがこっちを睨む。

 

「…そうですか。皆さんはこの時代を正しくするためにやって来たのですね。」

 

「はい。ですから協力して竜の魔女を倒しましょう。」

 

いつのまにかマシュがジャンヌにいろいろ説明してくれたみたいだ。どうやら彼女と協力することになったらしい。

 

 

 

 

「町が…」

 

しばらく歩いて俺たちは近くの町に着いたのだが…

 

「なんということだ!町がボロボロだ!」

 

『どうやらワイバーンの仕業だね。』

 

「くっ…おのれ竜の魔女!ゆるざん!」

 

『ちょっと待った!』

 

走り出した光太郎をロマンが止めた。

 

『近くにサーヴァントの反応がある。しかも2人だ。』

 

「何っ!」

 

『気をつけてくれ。』

 

「どんなサーヴァントであっても私が消し飛ばしてやろう。」

 

「分かった。オルタに任せるよ。」

 

しばらく歩くと、声が聞こえて来た。どうやら喧嘩している様だ。

 

 

 

 

「グリーンイグアナ。」

 

「カリフォルニアキングスネーク。」

 

「アオジタトカゲ。」

 

「パシフィックツリーボア。」

 

「コモドオオトカゲ。」

 

「アナコンダ。」

 

「「ぐぬぬぬぬぬ……」」

 

…これ、どういう状況なんだろう?

 

「えっと…敵なんでしょうか?」

 

「分からん。」

 

「2人共!喧嘩はやめるんだ!」

 

光太郎が2人の喧嘩の仲裁に入った。…が、

 

「何なのよアンタ!」

 

「邪魔しないで下さい!」

 

仲裁に入ったのは良いものの全然ダメじゃん!

 

「だから喧嘩はやめるんだってなんども……」

 

『ワイバーンが近づいているよ!気をつけて!』

 

確かに目でも見えるくらい近くまで来ている。そんなことにも気づかず、3人は口論をしていた。

 

「どうやら奴は取り込み中だな。私にやらせろ。」

 

「私も行きます!」

 

「サポートは任せて下さい!」

 

「分かった!じゃあ戦闘開始だ!」

 

ワイバーン達との戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 

「戦闘終了です。久しぶりに戦いました。」

 

「なかなか良い采配だった。」

 

「また来るかもしれません。油断なさらぬ様に。」

 

この特異点での初戦闘を何とかマシュは乗り越えた。今まではずっと光太郎に任せてしまっていたため、マシュの出番が無かったのだ。

 

「どうやらあっちも終わった様です。」

 

光太郎達の方を見ると3人共大人しくなっていた。

 

「俺の方から説明しておいたよ。力を貸してくれるってさ!」

 

「仮ですが…マスター契約を結んで下さいますか?」

 

小指を出して来たので俺も小指を出した。すると…

 

「ゆーびきーりげーんまーんうそついたらはりせんぼんのーますー」

 

…かわいい。

 

「これで契約完了です。ってあら?お顔が赤いですね…熱でもありませんか?」

 

「えっ⁉︎あっいや…熱は無いよ。ハハハ…」

 

「どうやら嘘はついていないみたいですね。」

 

「ちょっと子イヌ!アタシを忘れないでよ!」

 

「君も仲間になってくれるのかい?」

 

「さっきの話聞いてなかったの⁉︎」

 

「まあまあ落ち着いて。ってそうだ。まだ真名を聞いてなかったよ。」

 

「私は清姫といいます。クラスはバーサーカーです。」

 

「アタシはエリザベート・バートリー!クラスはランサーよ。」

 

「俺は藤丸立香。これからよろしく!」

 

「よろしくお願いします。旦那様(マスター)。」

 

「どんな変換してんのよ…子イヌ、これからよろしく。」

 

『うんうん仲間が増えるのは良いことだ。…空を見てごらん。』

 

…空?見上げてみた。彼方に巨大な黒い竜がいた。ってあれって…!

 

『邪竜が近づいているよ!』

 

どんどん近づいて来て…ドドーン。着陸した。

 

「これが邪竜ファヴニール…」

 

……!あいつが竜の魔女なのか⁉︎

 

邪竜には1人の女性と男性が乗っていた。

 

 

「貴様が竜の魔女か!」

 

「ええ。そうよ。私がジャンヌ・ダルクよ。」

 

そう言うと彼女達は邪竜から降りて来た。

 

「どんな残酷な事をしたのか分かっているのか!」

 

「私が受けた仕打ちの方が残酷よ。私はこの国に復讐するために帰って来た。誰にも邪魔はさせない!」

 

するとファヴニールが炎を吐いた。光太郎はギリギリで交わした。そして…

 

「変身!」

 

ベルトのサンライザーに秘められたキングストーンと太陽の力で彼は仮面ライダーBLACK RXに変身した。

 

「復讐心では俺を倒すことなどできん!トゥア!」

 

跳んだ。

 

「アーエッ、ギッ!」

 

彼のキックがファヴニールに命中し、大爆発を起こした。

 

「……は?」

 

竜の魔女が驚いている。その隙を彼は逃さなかった。

 

「リボルケイン!トォッ!」

 

彼は光の杖リボルケインを竜の魔女に突き刺そうと跳んだ。だが…

 

「何っ!」

 

リボルケインが刺さったのは目の飛び出た男だった。

 

「ジル!」

 

「おおジャンヌ…貴方が無事で良かった…」

 

RXはリボルケインを引き抜き、ポーズを決めた。その後ろでジルは大爆発した。

 

「そんな…ファヴニールが、ジルが、こんなにあっさりやられるなんて…!」

 

「何なのよ…アンタいったい何なのよ!」

 

「俺は太陽の子!仮面ライダーブラァッ!アーエッ!」

 

ついに竜の魔女が泣き出してしまった。その姿を見たRXは足を止めた。

 

「…君が反省するというのなら殺しはしない。その代わり、カルデアに来てくれないか?」

 

「グスッ…お断りよ、今更虫が良すぎるわ…」

 

「虫が良くてもいい。カルデアで戦う事が罪滅ぼしになるよ。それに…」

 

「?」

 

「女の子には笑っていて欲しいんだ。」

 

「そ、そんなに頼むなら仕方ないわ。良いわよ、私も一緒に戦ってやろうじゃない。」

 

「良かった。」

 

すると彼女は何かを取り出した。

 

「これは…」

 

「聖杯よ。これを回収しに来たんでしょう?」

 

「はい…聖杯回収。…これでこの特異点は修正されるはずです。」

 

するとみんなが光に包まれ消え始めた。

 

「ようやく帰れるのか…冬木の時より速かったなぁ。」

 

「光太郎さんのおかげですね。ただそのせいで、私たちの出番が減った気がします…」

 

「アタシの出番少ない〜!アイドルなんだからもっと多くても良いんじゃない⁉︎」

 

「私はマスターについて行きますので、ここでお別れですね。」

 

「えっ、アンタついていくの⁉︎じゃあアタシもって、消えちゃう!なんかアタシだけ消えるの早くない⁉︎」

 

「あらあら。さっき言ったように私はマスターについて行きますので末長くよろしくお願いしますね。マスター♡」

 

「アンタが私のマスターって事でいいのね?私もついて行くわよ。」

 

「えっ、本当に来るの⁉︎」

 

「当たり前です。」

 

「良かったですね。」

 

「何よ。聖女様はさっさと消えなさいよ。」

 

「…こんな彼女ですが、これからよろしくお願いしますね。」

 

そう言ってジャンヌは消えた。

 

「勝手に何言ってんのよ…大体私は世界の為じゃなくて彼と一緒に居たいだけだし…」

 

「なんか言った?」

 

「な、何も言ってないわよ!私を仲間にしたからには覚悟はできていますよね?」

 

そう言って彼女は消えた。…覚悟って何?なんか怖い。

 

「帰還します!」

 

 

 

 

 

 

「良くやったよ。藤丸君、マシュ、君たちは特異点を1つ修正したんだ。大変だったと思うから、今日はもう休んでいいよ。」

 

RXのおかげで全く疲れていないことは黙っておこう。

 

 

 

 

 

…何なのよこの気持ちは!彼の事を考えるだけで胸が熱くなってくる。

 

そう。私はあの男に、南光太郎に恋をしてしまったのだった。

 

 




キングハサン欲しい…

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