JKとおっぱい、そんでもってぼっち狼 (CoC)   作:雪雫ルマ

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この物語は謎の神話生物にまつわる2人の男女の、数奇な運命を追う冒険譚である。

※ただのクトゥルフTRPGのリプレイ風小説です。

運命の切札をつかみ取れ!。



そんでもって6話目。

7については誤字、脱字等のチェックが終わり次第投稿します。

前回は長くなってしまったので、今回はこのくらいで…。

※注意

・この小説は独特の書き方をします。TRPGを意識しているため、SS風の書き方になります。ご了承ください。

・カオス注意。



JKとおっぱい、そんでもってぼっち狼 -6- 『ヒト神サマ』編

 

 

シイ「さて、電車に揺られて約1時間。目的の《遊馬(アスマ)》駅に着いたわよ」

 

ティード・シク「来るぞ遊馬!」

 

シイ「違う、遊馬(アスマ)だから! 遊馬(アスマ)!」

 

 

 

《遊馬駅》-AM/9:30-

 

響「到着〜!」ツヤッツヤ

 

てぃーど「つ、着いた…」ゲッソリン

 

 

 

シイ「探索者の体力の差がヤバイ」

 

シイ「えっと、駅から出たあなた達が目にしたのは、遠くに見える青々しい山々、シャッターが下りた店々。車がロクに通らないような、まさに寂れた田舎街ってところかしら」

 

シイ「少し塩っ気を含んだ風が貴方達を歓迎する様に頬を撫でるわ」

 

シイ「日差しはよく、風も心地いい。最高の環境だけれど、その分駅周りの様子が余計寂しげに感じるわね」

 

 

 

てぃーど「…なんもないな」

 

響「…なにもないね」

 

響「ここからどうするんだっけ?」

 

てぃーど「えっと…」

 

シイ(はいこれ見て)つメモ。

 

てぃーど「バスで《九十九山》って所まで行くみたいだ。そっからは歩きだな」

 

響「はえ〜」

 

 

 

ティード「やっぱり遊馬じゃないか!」

 

シク「やはり来るのかT馬!(歓喜)」

 

ティード「来ねぇよシクトラル!」

 

シイ「偶々よ、たまたま」

 

シク「近くにバス停ってある?」

 

シイ「あるわよ。駅に隣接している場所に、屋根のついたものがね」

 

シイ「ちなみに、てぃーど。貴方の知っている人がいるわ」

 

ティード「俺が?」

 

シイ「ええ。貴方達がバス停に向かうと、1人の人物が椅子に腰掛けながら本を読んでいた。その人物は貴方達に気がつくと、声をかけてくる」

 

 

 

青年「おや、アナタは先程の〜」

 

てぃーど「どうも、貴方もここで下りたんですね」

 

青年「はい、こちらに用がありまして」

 

響「てぃーど、どちら様?」

 

てぃーど「ああ、さっき電車の中でぶつかっちゃった時にね」

 

響「…それ、聞いてないけど?」

 

てぃーど「いや、流石に逐一報告しねーよ。犬かよ俺は」

 

響「むぅ!」

 

青年「アハハ、犬ですか! それは良かったですね〜」

 

てぃーど「いや、良くないって!」

 

青年「それはそうと、そちらの方はお姉さんですか?」

 

響「いいえ、妻です」

 

てぃーど「同居人です」

 

青年「なるほど、恋人さんですね〜」

 

てぃーど「あってる! その情報から察するにあってるけど…違うッ!」

 

響「もー、てぃーどったら恥ずかしがるんだから〜」

 

てぃーど「違う!!」

 

青年「お二人の結婚式、良かったら呼んでくださいね〜」

 

響「ハイ!」

 

てぃーど「いやいやいや! 早いよ! 会ってまだ1分もしてない人を式に呼ぶってどんないい人だよ!?」

 

響「あはは、それもそうだね〜」

 

響(式については否定しないんだ〜♪)

 

青年「そういえば、自己紹介がまだでしたね〜」

 

青年「僕の名前は望月レン。よろしくお願いしますね〜」

 

ティード(やっぱレン様なのか)

 

シイ(ちゃんと望月も入ってるだろ! いい加減にしろ!)

 

てぃーど「ああ、僕は園てぃーど。こっちは四季条 響。よろしく」

 

響「よろしくね〜」

 

レン「はぁ〜い、てぃーどさんと響さんですね」

 

 

 

シイ「と、2人の自己紹介が終わった所でバスが来るわ」

 

シイ「貴方達2人が乗る《九十九山》行きのバスね」

 

 

 

レン「おや、来たようですね」

 

響「てぃーど、これ?」

 

てぃーど「ん、響。俺たちもこれだ」

 

レン「おや、お二人もそうでしたか。これは楽しくなりそうですね〜」

 

てぃーど「程々に頼むよ…」

 

 

 

シイ「と、貴方達3人はバスに乗車するわね」

 

シイ「ちなみに30分くらいで目的地に着くわ」

 

ティード「りょーかい」

 

シク「さて、そんな事で一行はバスに乗り九十九山を目指すが…」

 

シク「バスの中はまだ地獄だった…」

 

ティード「突然の笑ってはいけないは、確実に地獄になるのでNG」

 

シク「え〜楽しそうだけどなぁ」

 

シイ「じゃあ、私叩くねっ!」

 

ティード「やめなされ…やめなされ…惨い尻叩きはやめなされ」

 

シク「そうだ! ね、レンは仲間なのかな?」

 

ティード「んー…分からないな。今はまだどんな人か知らない訳だし」

 

シク「少し話してみる?」

 

ティード「だな」

 

シイ「では、バスの中でレンが貴方達に話しかけるわ」

 

 

 

レン「てぃーどさん、響さん。よろしければガムどうぞ。僕の好きな梅味のガムなんです〜」

 

響「ありがとう、ん〜すごい! いい匂いだねぇ〜いただきまーす」

 

レン「どうぞどうぞ。さあ、てぃーどさんも」

 

てぃーど「んー……」

 

レン「? どうしました?」

 

響「梅味のガムに戸惑ってるの?」

 

てぃーど「いや、それは無いんだ。友人が同じものを好んでるから」

 

レン「なら、遠慮なさらずに♪」

 

てぃーど「いや、実はさ…大分前にアルバイトしてた頃、口の中にガム入れてたの気づかずに接客しててさ…」

 

てぃーど「後でめちゃめちゃ怒られたの思い出してな…」

 

レン「あー……」

 

響「そんなことが…」

 

てぃーど「昔からダメなんだよ…1つのことに神経使うのは良いんだけど、すぐに足元がお留守になるんだ…」

 

てぃーど「1つのことに集中してると、周りがほぼ完全にシャットアウトされちゃって…はぁ…」

 

てぃーど「あれからガムはトラウマなんだ」

 

レン「そうですか、それは…すみませんでした」

 

てぃーど「いや、いいさ。自業自得、どうせ過去の事だし。レンさん、貰ってもいいかな?」

 

響「え、でも…」

 

レン「いいんですか?」

 

てぃーど「あれから随分経った。それに、今はもう別の事に神経を使ってるからな。気休めが欲しいんだよ。常に気を張ってると…な? 響」

 

響「え? うん、そうだね?」

 

レン「あー……なるほど、そういう事ですか。ではどうぞ」

 

てぃーど「ありがとう。ありがたく頂くよ」

 

レン「ええ、どうぞ。それにしても…」

 

レン「––––案外両思いなんですね♪」ボソッ

 

てぃーど「ゴホッ、ゲホッ、グボッ!?」

 

響「てぃーど、どうしたの!?」

 

レン「いや〜響さんの一方的なものかと考えていましたが、そうでもないようで、僕としては楽しくなりそうです〜」

 

てぃーど「お、お前なぁ…」

 

レン「アハハ! それと、僕のことはレンで結構ですよ。てぃーどさん☆」

 

てぃーど「はぁ…じゃあ、俺もてぃーどでいいよ。レン」

 

レン「じゃあ、気が向いたらそうしますね〜」

 

てぃーど「オイ」

 

響「じゃあ、私も響でいいからね〜」

 

レン「分かりました、響」

 

てぃーど「そっちは呼ぶんかい!」

 

レン「アハハ! 冗談ですよ〜やれやれ、彼氏さんに怒られてしまいましたよ〜」

 

てぃーど「あーもー…なんなんこいつ…」

 

レン「まあまあ、仲良くしましょう。てぃーどさん♪」

 

レン「ところで、お二人はどちらへ行かれるので?」

 

響「真神己村って所だよ〜」

 

 

響《目星》84/25→✖️。

てぃーど《目星》32/50→○。

 

 

レン「––––!!」

 

 

 

シイ「真神己村…そう聞いたレンの表情が一瞬険しくなったのを、てぃーどは見逃さなかった」

 

ティード「マジかよ…やっぱりか…」

 

シク「じゃあ、レンもその村に?」

 

ティード「だろうな」

 

 

 

てぃーど(…今の反応…こいつも同じか?)

 

てぃーど(しかし妙だな、探ってみるか…)

 

てぃーど「どうしたんだ、レン。そんな怖い顔して」

 

レン「あ、いえ…別に。ちなみに、変な事を聞くようでアレなんですが、何をしにいくんです?」

 

響「アンテナの修理だよ〜直して欲しいって頼まれたんだー!」

 

レン「アンテナ? 修理?」

 

てぃーど「なんか、村に1つだけある物らしくって、もう時期お祭りだから直して欲しいんだと」

 

レン「へーそうだったんですか」

 

てぃーど「レンも真神己村に行くんだろ?」

 

レン「ええ、僕はそのお祭りに興味がありましてね〜まさか行き先まで同じとは思いませんでした」

 

てぃーど「そうなのか、お祭りってどんな事するんだ?」

 

レン「さあ?」

 

てぃーど「さあ…って」

 

レン「いや、実を言うと僕も知らないんですよ。なんでも、このお祭りに参加すると願いが叶うとか…そんな噂で尋ねているものですから」

 

 

 

ティード「KP、心理学」

 

シイ「あい」

 

 

てぃーど《心理学》13/40→○。

 

 

ティード「よし!」

 

シク「成功!」

 

シイ「では、『嘘はついていない』と貴方は感じるわ」

 

ティード「…だろうなぁ…」

 

シク「え、どう言う事?」

 

ティード「単純に嘘は言ってないってことよ、もっと言えば、まだ言ってないことがあるってクチか、もしくは真実に嘘を混ぜてるか…この場合は後者だろうな…」

 

シク「そうなると《心理学》でも分かんないの?」

 

ティード「ああ、何せ『嘘は言ってない』からな…」

 

シク「…なんかズルくない?」

 

シイ「そういうもんだから…」

 

ティード「でも、絶対コイツなんか隠してるよな〜」

 

シク「あ! さっきの電話の人じゃない?」

 

ティード「だからアレは村に…」

 

ティード(––––いや、待てよ…もし、こいつが電話の相手だとすると、『村には来るな』…というのが当てはまる…?)

 

ティード(自分が行く→だから来るな→村には来るな。そう考えればあの言葉も頷ける…!!)

 

ティード(じゃあ、やっぱり電話の相手はレン……!?)

 

シイ「てか、電話を切った時アイツ後ろにいたんじゃない?」

 

シク「じゃ無理だね」

 

ティード(––––じゃなかったわ〜危ないわー)

 

シイ「あ、それと心理学が2回目だし、そろそろ慣れただろうから、次の心理学から非公開ね」

 

ティード「はーい」

シク「はーい」

 

シイ「とりあえずRP続けて」

 

 

 

てぃーど「願いが叶う、ねぇ…」

 

響「すごい! なんだかド○ゴンボールみたいだね!」

 

てぃーど「女の子がその解釈はどうかと思うんだが…」

 

響「いいじゃん! ドラゴンボール面白いよ!」

 

レン「個人的にはセル編が好きですかね〜。まあ、そんな訳でお祭りに参加しようと思いましてね」

 

響「レンは何か叶えたい夢があるの?」

 

レン「ありますよ、私の願いは自らの完全世界を創る事です!」

 

響・てぃーど「完全世界?」

 

レン「そう! この世のありとあらゆる謎を解明し、全てが明らかになる世界…!!」

 

レン「そう、それはまさに我が完全世界!!」

 

レン「全てのミステリーにアンサーを…それこそが我が望み…! 我が願い!」

 

レン「フフッ…いつか辿り着くゴール…それを創るまで私は死ねないのです…!」

 

響・てぃーど「お、おう」

 

てぃーど(変な奴だなぁ…)

 

響(なかなかにアイデンティティ高いな…)

 

レン「まあ、そんな訳でもう少しの間ご一緒しますね、おふたり♪」

 

響・てぃーど「アッハイ」

 

 

 

シイ「てな感じで和気あいあいと…」

 

ティード「思いっきりドン引きなんですが、それは…」

 

シク「キャラが濃すぎるよ…」

 

シイ「まあ、とにかく。目的地の《九十九山》についたわよ」

 

 

 

シイ「九十九山、正確には九十九山入口。ここから山道を通って村に向かう。なお、バス停の周りには道! 海岸! 山道! しか無い」

 

シイ「自販機すらないという割と笑えないレベルである…」

 

 

 

《九十九山》AM/10:06。

 

レン「さて! 着きましたね!」

 

てぃーど「ああ」

 

響「よし、帰ろう!」

 

てぃーど「仕事は!?」

 

てぃーど「てか、まだだよ! こっから山登るんだから」

 

響・レン「えーー……」

 

てぃーど「えーじゃない! 登る! さあ、気合い入れて行くよ!」

 

響「気合い! 入れて! いきます!」

 

レン「気合い! 抜いて! いきます!」

 

てぃーど「入れようよ」

 

てぃーど「あ、そうだ。2人共ちょっと…」

 

響「なぁに?」

 

レン「なんです?」

 

ティード(キャリーバッグから予備のステッキ2本を取り出して2人に渡します)

 

シイ(はーい)

 

てぃーど「はい、コレ。一応山道を通る訳だから、キツくないようにな」

 

響「ありがと! その為に買っといたんだね」

 

てぃーど(偶然だけどな)

 

レン「いいんですか? 僕まで…本来なら響さんとてぃーどさんの物では…」

 

てぃーど「いや、僕はもう持ってるんだ。これは余り。良かったら使ってくれ」

 

レン「…分かりました。ありがとうございます、てぃーどさん」

 

てぃーど「さ、山登りだ! 2人共、水分補給はしっかりとな!」

 

響・レン「はーい!」

 

 

 

シイ「では、貴方達3人は山道に入り、少しずつ登り始めるわね」

 

シイ「ある程度整備された…といっても、ほぼ獣道と言っても過言ではない場所を3人は歩く。その毎に足元の枯葉が悲鳴をあげ、潰れては踏まれて行く」

 

シイ「深呼吸をすれば青々とした緑の匂いが鼻から口にかけて溜まり、耳を澄ませば鳥なのか、はたまた虫なのか、何かの鳴き声が遠くから響く」

 

シイ「目の前には森と道と森。樹々ばかりで視界は余り良くない。夜に通るのは勇気があるのか、それとも何も考えないバカだけだろう」

 

シイ「なにせ、背の高い樹が多く。昼間でもやや薄暗いのだ。そんな所を夜に通るなんて、とても気がしれない」

 

シク「うわー怖そう…」

 

ティード(何かあってもすぐ対応できるようにしなくては…)

 

シイ「森に入ってから1時間程経った頃、貴方達3人の耳に水の音が薄っすらと聞こえ、やがて目の前に滝が見えてきた」

 

ティード「いい感じの場所に出たんだな。この辺で昼食にでもしておこうか?」

 

シク「賛成ー!!」

 

シイ「じゃあ、RPで」

 

 

 

響「わーっ! すごいよ! 滝だー大きいね〜」

 

レン「いや〜すごいですね。お二人共、余り近づくと濡れてしまいますから、お気を付けて」

 

てぃーど「ああ、それにしてもマイナスイオンってヤツなのかな…何かを感じるよ、雰囲気以外の何かが」

 

レン「ふふ、そうですね。こういったものは映像や写真じゃ分かりませんしね」

 

てぃーど「ああ」

 

響「おーい! 2人共〜このお水すごく冷たくて気持ちいいよ〜」

 

レン「本当ですか!?」

 

てぃーど「おいおい、2人とも…滝って言っても結局は生水なんだから、注意してよね?」

 

響・レン「はぁーい」

 

てぃーど(不安…)

 

 

 

シイ「さて…ここで」

 

ティード「え?」

 

シク「なになに?」

 

シイ「…《アイデア》ロール…お願いします」

 

ティード「ダニィ!?」

 

シク「え、なんで?」

 

ティード「余り良くないことが起こるぞ、きっと」

 

シク「そんなぁ…」

 

ティード「……やるかぁ…」

 

 

響《アイデア》17/65→○。

てぃーど《アイデア》99/55→★。

レン《アイデア》20/70→○。

 

※★…ファンブル。

 

 

ティード「orz」

 

シイ「ファンブったwwww」

 

シク「アチャー・・・(ノ_< ;)」

 

シイ「この卓始まって以来www初のwwファwンwブwルw」

 

シイ「『余り良くないことが起こるぞ、きっと』…いやぁ〜クッソ速い伏線回収でしたねぇ!」

 

シク「フラグだったのかな?」

 

ティード「勘弁してくれよ…」

 

シイ「さて、どうしてやろうか〜?」

 

ティード「アワ、アワワ…」

 

シイ(…と、言ったはいいものの…ここでファンブルされても困るのよね…どうしようかしら…)

 

シイ(んー…もう、いいや。取り敢えず酷い目に合わせよう)

 

 

 

シイ「じゃあ、成功した響とレン。貴方達2人は不意に視線を感じます」

 

シク「はい」

 

シイ「その視線が何処から来ているのか、はたまたどんなものがこちらを見ているのか、それは分かりません」

 

シク「ohー……」

 

シク「離れた方が良さそうだね」

 

ティード「ア、ソダネ」

 

シク「メンタル弱っ!」

 

ティード「もう、何されるか怖くてたまったもんじゃない…」

 

シイ「じゃあ…♪ お待たせしましたてぃーど君! はい、これ台本です」つメモ。

 

ティード「………これをやれと」

 

シイ「ええ、それはもう」

 

ティード「……もう、やだぁ…」

 

シイ「はい、スタート!」

 

 

 

響「……なんだろう、誰かに見られているような…?」

 

レン「響さんもですか? どうやらどこからか見ている人がいるようですね…まあ、人かどうかは分かりませんが」

 

響「離れた方が良さそう?」

 

レン「賢明な判断かと」

 

響「じゃあ、てぃーどに言って先を急ごうか」

 

レン「はい」

 

響「てぃーどー!」

 

てぃーど「んー? どうかしたかー? うおっ!?(躓く) わわわわ! お、あわわ…」

 

レン「危ない!」

 

てぃーど「きゃっ!」

 

 

 

シイ「転びかけたてぃーどを、レンが支えるようにして抱きかかえる。それくらいならまだ良かった。が、」

 

シイ「てぃーどの右手はレンのお尻をしっかりと掴み、左手は胸に触れている状態。さらに顔の距離は数センチ…」

 

ティード「」

 

シク「アラぁ…」

 

シイ「まさに一歩間違えればとんでもない事になりそうな状態であった」

 

ティード「もう、なってるんですがそれは!?」

 

シク「これはひどいもっとやれ」

 

ティード「やめろ!」

 

シイ「このラッキースケベ!」

 

ティード「うるさい! バカじゃないのかァ!?」

 

シイ「はーい〜RPしましょうね〜♡」

 

ティード「こ・の・や・ろ・う…!」

 

 

 

てぃーど「えっと…あ、その…」

 

レン「大丈夫ですか?」

 

てぃーど「え、ああ、ありがとう」

 

レン「それは良かった。怪我が無くて何よりです(離す)」

 

てぃーど「ごめん、ありがとう。助かったよ。まさかあんな所で転ぶなんて…」

 

レン「いえいえ、いいんですよ。それにしても…」

 

てぃーど「うん?」

 

レン「てぃーどさんって節操無しなんですね〜♪」

 

てぃーど「はィ!?」

 

レン「だって、彼女さんと来てるのに僕にまで手を出すなんて〜」

 

てぃーど「いやいやいやいや! お前は何を言ってるんだ!」

 

レン「だってそうじゃないですか〜まさか転んだ拍子にお尻まで揉まれて、あげく胸まで…いや〜恐ろしいテクニックの持ち主ですね〜♪」

 

てぃーど「変な誤解はやめなさいよ! あと、散々突っ込まなかったけど、あれは彼女じゃない!」

 

レン「え、ってことは僕を彼女にするつもりで…!?」

 

てぃーど「ねーよ!! しないからね! てか、無理だからねぇ!?」

 

響「アワワ……てぃ、てぃーどが…寝取られてる…!?」

 

てぃーど「取られてないから! 取られてないから! てか、お前の物でもないから!」

 

響「え……?」

 

てぃーど「そこからかよ!」

 

レン「まあまあ、とにかく一旦ここを離れましょう。ね、響さん」

 

響「あ、そうだった! てぃーど、誰かが私達を見てる…さっき視線を感じたんだ」

 

てぃーど「…! そうなのか?」

 

レン「ええ、『何か』は分かりませんがね」

 

てぃーど「……先を急ごうか」

 

響・レン「うん(ええ)」

 

 

 

シイ「はい、お疲れ様☆」

 

ティード「なんて女だ…」

 

シイ「なんだかんだと言ってしっかりとシリアスでまとめるのね」

 

ティード「そりゃこれクトゥルフだし」

 

シク「結局お弁当食べられなかったね」

 

ティード「この先でひらけた場所とか、座れる場所があったらそこで食べようか」

 

シク「賛成ー!」

 

シイ「じゃあ、10分後。あなたの希望通り、少しひらけた場所に出たわ」

 

シイ「木で作られた椅子やテーブルが置いてあり、以前まではここが休憩所として使われていたことが感じられるわね」

 

シイ「風が土や埃を払ってくれたのか、そこまで汚れてはいないわ」

 

シイ「はい、あとよろしく〜」

 

ティード(だんだん雑になってきたな…)

 

 

 

てぃーど「よし、そろそろいい時間だし。ここらでランチにでもしますか」

 

響「わーい!」

 

レン「昼食ですか…」

 

てぃーど「どうしたんだ?」

 

レン「いや、実はお昼無いんですよ。向こうで買えばいいと思っていたら、まさかお店があそこまで閉まってるとは思ってなくって…村に着いたら食べようかと思ってたので」

 

響「そうだったんだ。なら、一緒に食べようよ! いいでしょ、てぃーど」

 

てぃーど「ああ、もちろん」

 

レン「よろしいので?」

 

響「うんっ」

 

レン「では、ありがたく頂きます!」

 

てぃーど「どうぞ、お口に合えばいいけど…」

 

 

 

シイ「さて、ではメニューについて御本人に説明して頂こうかしら」

 

ティード「ああ。主食は梅マヨ、ゴマ鮭、七味おかかのおにぎり。おかずは唐揚げ、野菜の串焼き、オムレツ、明太パスタ、だし巻き卵、青椒肉絲です」

 

シイ「謎の青椒肉絲。てか、多いわね」

 

ティード「食べたかったので。量は3人で分けても十分な量があるってことでいい?」

 

シイ「いいわよ」

 

シク「お腹すいてきた…」

 

シイ「とりあえずRPの続きね?」

 

 

 

響「わあ! 美味しそう〜」

 

レン「すごいですね〜これは響さんが?」

 

響「…いいえ、てぃーどです…」

 

レン「…あっ…(察し)」

 

てぃーど「なんだその反応…」

 

レン「いえ、なんとなく予想通りだったのが…」

 

てぃーど「予想通りかよ!?」

 

響「悔しぃ…美味しぃ…うぅっ…」

 

てぃーど「なんか呪殺の言葉が聞こえるんだが…って! おしぼりで手を拭きなさいって!」

 

レン「響さんは料理、しないんですか?」

 

響「鉄や鋼を使った料理は出来るんだけど…」

 

レン「??」

 

てぃーど「エンジニアジョークやめろ」

 

レン「ああ、なるほど」

 

響「いいもん、料理覚えるもん…絶対上手くなってみせるもん…!」

 

レン「頑張ってくださいね〜。では、失礼して…ん〜! 美味しいですね〜てぃーどさん、お料理上手なんですね」

 

てぃーど「そうでも無いさ、ただの趣味だし」

 

てぃーど「まあ、どんどん食べてくれ」

 

レン「はーい!」

 

響「ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"(๑´ㅂ`๑)ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"」

 

 

 

ティード「よし、こんな感じで昼食を終えようか」

 

シイ「分かったわ。じゃあ、昼食後のRPね」

 

シク「はーい」

 

 

《To be continued…》

 

 





《To be continued…》→7へ。

前回と同じく、この文章の続きで《-7-》が始まります。ご注意を。

現在ストーリーを開拓していますが…なぁんかクトゥルフ(?)になりそうなのです(苦笑)。

一応みなさんが納得できるような話の流れに持っていこうと思いますが、見るに見かねないと思った時は遠慮なく斬ってください(手の込んだ自殺)。

さて、また7でお会いしましょう。アッデュン!。

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