光古戦場を控えてますが、みなさん進捗どうですか? 半額中でシュヴァ剣でましたか? 僕は出てないどころか、シュヴァからドロップなんて一度もしていないですけどねっ!!
僕は6属性の中で光が一番強いのでかなり楽しみにしていた古戦場なんですよね! 古戦場の英雄欲しいけど、どうなるかはわからない……。目指す気で走りますが……!
今回はTwitterでも言ったとおり、ルリア&リリィのお話です! 今までで一番ほっこりする話です。
では、どうぞ!
「りんりんり~ん、リリィです~!」
「るんるんる~ん、ルリアです~!」
透き通るような青色の髪を持った二人。どこか上機嫌で、発言からわかるとおり、とても快活な笑顔を浮かべている。
何かを期待しているような、じーっとこちらを見つめる目線。
「ら、らんらんら~ん、グランですぅ……」
結局、僕のほうが折れた。
「あれ? グラン、元気ないですよ?」
「そうなの! グランもルリアおねえさまとリリィと一緒にやるの!」
ルリアは少し不満そうに、リリィは拗ねた様子で言った。
――そんなこと言ったって、それは恥ずかしいんだけど……。
とはいえ純粋なふたりの前でそれを断るなんてことができるわけもなく、成り行きに流されていく。
「じゃあまたやるの!」
「またやるの!?」
「りんりんり~ん、リリィです~!」
「るんるんる~ん、ルリアです~!」
「え、えっと、ら、らんらんら~ん、グランです~!」
やりきった。やりきってしまった。
――ほんと、勘弁してくれ……。
嬉しそうにはしゃぐリリィと、それを見て楽しそうに笑うルリアを見ながら、僕は苦笑いを浮かべて大きなため息をついた。
今日はリリィの活躍もあって、依頼がすぐに片付いた。今は騎空艇に帰ってきて、本日のMVPであるリリィと一緒に船の後ろの甲鈑でくつろいでいた。
クリスタリアの力は火を扱う相手には敵知らずで、あらゆる攻撃を防ぎ、いつも騎空団に貢献してくれている。
「リリィ、お疲れ様」
「グランもお疲れ様、なの!」
「本当に毎回ありがとうな」
そう言ってリリィの頭を撫でてやる。綺麗な水色の髪に手を通すと、ひんやりとしていて気持ちいい。
――これいいな……。
最近熱くなってきたし、リリィは体温が低いから正直ずっとなでていられる。中毒性があるのかもしれない。
「はわぁ……」
どうやら嫌ではないようで、リリィも柔らかな笑みを浮かべてのんびりしている。
なんかダメになってしまいそう。そう考えながらも、撫でる手は止めない――
気づけばリリィは僕に背中を預けていて、どれくらいの間だろうか。とにかく、そこそこの時間ずっとこのままだった。
ちょっとぼーっとしすぎた。
「リリィごめん! 疲れてるよ……ね?」
そう言ってリリィの顔を後ろから覗き込む。
「寝てる……」
リリィは寝ていた。もしかしたら相当疲れがたまっていたのかもしれないなと思い、少し後悔する。
動いて起こしてしまうのも可愛そうだし、今日は外も結構温かい。寝てしまって風邪をひくほどではないだろう。
そう判断して、僕はまた頭をゆっくり撫で始める。本当はこれがしたかったから、というのは内緒だ。
「こうみると二人は兄妹みたいですね」
後ろから声がして、リリィを起こさないように慎重に振り向く。
そこには、リリィと同じ綺麗な水色の髪を長く伸ばした少女、ルリアがいた。
「ああ、ルリア。どうしたの?」
「暇だったので少しうろうろしていたら二人がいたので、声をかけちゃいました」
てへへ、と言いながらそう答えるルリアに、「隣、座る?」と聞いてみる。ルリアはありがとうと言って、僕のすぐ右隣に足を伸ばして座りこんだ。
「そんな兄妹のように見えた?」
「それはもう、とても仲のいい兄と妹のようでした!」
小さく笑みを浮かべながらそういうルリア。
確かに、この光景だけ見たら完全にそうとしか見えないかもしれない。
「髪の色は全然違うけどね」
そう言って、静かに笑う。
僕の髪は茶色でそれほど珍しくはない。ザンクティンゼルは小さい村だったからか、同じような髪色の人しかいなかった気がする。
「それを言うなら、ルリアの方がよっぽど姉っぽい……いや、お姉ちゃんだったね」
そういえばリリィはルリアのことを『ルリアお姉ちゃん』と呼び、慕っていた。ルリアの後ろを無邪気についていくリリィという、仲睦まじい関係はその髪色も相まって本当の姉妹に見えた。
「はい! 私はリリィのお姉さんです!」
自信満々に答えるルリア。
ルリアもルリアで世話を焼きたがるところはあるが、無邪気で好奇心旺盛なので、二人は本当に気の合う姉妹とも言える。休みの日でも二人は一緒にいることが多く、仲良く話をしているところを見かける。
リリィもルリアも、よく笑う。二人共責任を抱えているとはいえ、こうやってわいわい楽しめるのは本当にいいことだ。
――リリィも幸せならいいけど……。
ルリアというお姉ちゃんがいて、騎空団の仲間がいて、いつも笑顔を振りまくリリィがいる。居心地のいいこの場所が、いつまでも続けばいいのに。
「はわわ……。少し眠くなってきちゃいました……」
「うん、そうだね。今日は気候がいいからなぁ……」
ルリアにつられて、大きなあくびを一つこぼす。
どうせまだリリィも起きないし、いっそ寝てしまってもいいかも知れない。
命のリンクがあるからか、それとも一緒に長い旅をしている仲だからか。俺の考えに気づいて可愛く笑うルリア。
「寝ちゃいましょうか?」
「そうだな……寝ようか」
お互いにやや降りた目で笑い合う。
そして、リリィを起こさないように隣に動かして、特に示し合わせたわけでもないのにルリアと一緒に一度撫でてやる。
「おやすみ……」
「おやすみなさい……」
眠りに落ちるのに、それほど時間はかからなかった。
「ルリア、ルリア~? どこいったんだ、まったく……」
ルリアがふらっとどこかへ行った。しばらくしても中々戻ってこない上に、誰に聞いても行方を知るものはいなかった。
流石にどこか遠くに一人で行くことはないはず。心配はあまりしていないが、少し気になったカタリナは騎空艇内を探していた。
「ルリア~どこにいる……って、そこにいたのか、ルリ――」
探して数分ほど。騎空艇の後ろの甲鈑の方に、ルリアはいた。
声を掛けようとして、ルリアの名前を呼ぶところでそれを何者かに遮られる。
「ラカム殿?」
「姐さん、それはやめといた方がいいぜ?」
「それは、どういうことだ?」
カタリナがそう聞くと、ラカムはルリアの方を指さした。
その方向を見てみる。
「ああ、なるほど……」
「な? あれはそっとしておいた方が良さそうだろ?」
「確かにな。しかし、あれはもう……」
「ははっ、そうだな!」
二人は目の前の光景を見て、微笑ましそうに笑った。
目の前には、グランとルリアとリリィが、気持ちよさそうに寝ている姿があった。
グランが右手を伸ばし、それを枕にして向かい合って眠るグランとルリア。その間で、これまたグランの腕を枕にして、グランに抱きつきながら眠るリリィ。
その光景は、一つの家族のようだった。
リリィはゼノイフ復刻の時にもらったガチャチケ(確かアニメDVD特典のSSR確定10連チケだったはず?)で出てきてくれました!
タイミングが神すぎて一気に好感度急上昇です。その時から書こうと思ってキーボードを叩き始めたんですけど、忙しくて書きかけで放置していたのを、たまたま今日になって書いた感じになります。
リリィはイベントでも健気に頑張っていて、本当に可愛いですよね……。ルリアもお姉ちゃんしてるし、個人的には神イベとも思ってます。
次は誰を書こうかなぁ……。毎回引けた喜びとか、活躍した嬉しさとかで小説書き始めるので、本当に不定期ですが許して! リクエストがあればある程度聞きますよ~?
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