ガルパン転生   作:グラン(団長)

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転生したよ


1話

転生したよ。

神様っぽいダルそうな幼女に転生させられたよ。

 

「特典はお前がさんざん課金したスマホゲームに関係するようにしといてやる」

 

「World of Tanks、通称WOTですか!?」

 

「なにその食いつきキモい」

 

って言われた落とされたよ。

解せぬ。

 

さて、そんなこんなでこの世界に生まれてこれまでいろいろあった。

角谷家に生まれた俺は、角谷杏仁という名前をもらった。なんだかんだ2度目の子供時代も楽しいものだった、極力迷惑かけないようにしたけど。

可愛い姉(小さい)もいてなかなか幸せな生活ができてると思う。

 

さて、そんな俺は現在、大洗女子学園の生徒会室に来ている。ここまで来る途中の女子の視線が気持ち……じゃなかった、痛いくらいだった。

そりゃそうだよね、女子高なんだから。

目の前にはふんぞりがえるようにして高そうな椅子に座る我が姉、角谷杏。こんなロリっ子なのに頭いいから生徒会長やってる。

そして姉の左右を固めるように、メガネの性格キツそうな美人さん、優しそうなオパーイ美人さんがこちらを見ている状況だ。

生徒会の人かな?

 

「よく来てくれたね杏仁、突然だけど明日から大洗女子学園に通ってね~」

 

「毎度のことながらぶっ飛んだチャンネーだぜ、説明プリーズ」

 

「河嶋~」

 

「はい、会長。私は生徒会の河嶋桃だ、よろしく頼む。それじゃあ最初から説明させてもらおう……」

 

メガネさんが説明してくれた。

要約すると、学園艦がなくなりそうだよ!戦車道で全国優勝できればなくならないよ!とのことだった。

まぁ、学園艦が無くなるのは困る、でも条件が戦車道の全国大会で優勝ってのは現実的じゃないよなぁ。だって経験者ろくにいないのに勝てるわけがないもん。

いやまぁ、原作では優勝するんだろうけどね。

 

「ヤバそうなのはわかったけどなんで俺?」

 

「杏仁中学時代に全国大会優勝してたじゃん、うち西住ちゃん以外初心者だから戦車道教えてよ」

 

「コーチ的な?」

 

「そうそう」

 

「……わかった、それくらいならやるよ。この船がなくなるのは俺も困るから」

 

「ありがとねぇ」

 

そんなこんなで明日の放課後から戦車道教えることになった。

ちなみにさっき姉ちゃんが言ったように、俺は中学のとき戦車道の全国大会で優勝してる。とは言っても、男の戦車道競技人口は少ないので中高まざった大会だった。

その大会で俺は特典の1つである、『WOTのように自由自在に戦車を操れる』で縦横無尽に殺りまくった。

ほぼワンマンプレーだったけどそれぐらいチートだったから仕方ないと思う。自分でもやり過ぎたと思ったので、高校では戦車道のない学校に入りましたとも。

大洗男子学園っていう、この学園艦の大洗女子とは少し離れたとこにある男子校にね。

学園艦なくなっちゃうと俺も行く当てなくなりそうなんで頑張るとしますか。

 

 

 

 

 

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そんなこんで練習当日だよ。緊張で昨日よく寝れなかったけど仕方ないよね。

 

「始めまして、角谷杏仁です。コーチをすることになったのでよろしくお願いします」

 

「私の弟だからこき使ってね~」

 

目の前には女子高生が沢山いる、これだけでコーチを引き受けたかいがあったというものだ。

しかも全員かわいいっていうね、天国だよここは。

 

「あ、あの!コーチってもしかして一昨年の戦車道全国大会男子の部決勝戦で、敵車輌を全て単独で撃破しMVPになったあの角谷杏仁殿でしょうか!」

 

「お、さすが秋山ちゃん。その角谷杏仁だよ~」

 

モジャっとした娘の発言と姉ちゃんの同意でみんながザワザワしだしてしまった。

なにこれ恥ずかしい、妙にキラキラした目で見てくる。

特にコスプレ軍団からの視線がすごい、もはやギラギラしてる。

 

「ほら、アンタも挨拶しなって」

 

「あ~、ご紹介に預かりました角谷杏仁です。お手柔らかにお願いします」

 

みんなの自己紹介聞いたら、さっそく訓練を見ることになった。

最初は見てるだけのつもりだったのだが、いろいろあって生徒会メンバーの38tに同乗することに。

ただでさえ狭い戦車の車内がより狭くなった。

仕方ないので姉ちゃんを膝の上にのせて乗ることにする。正直姉ちゃんとはいえ女の子、膝の上と言っても密着してるのでお尻がほぼ股間に当たって困っちゃう。

心頭滅却しなきゃ、さもなくばシスコンロリコン変態野郎と言われかねない。

 

「てか姉ちゃんなんかしないの?さっきから干しイモ食ってるだけじゃん」

 

「私はいいんだよ、生徒会長だからね」

 

河嶋さんと小山さんに申し訳ない。

さすがに、このまま姉ちゃんの椅子としているだけというのもいたたまれないので、河嶋さんに射撃を教えることにする。

だってこの人センスなさすぎるんだもん。撃つ瞬間に力んで照準動かしちゃってるし、当たるわけねーだろそれで。

 

「河嶋さん、撃つ瞬間は余計な力を入れちゃダメですよ。ゴチャゴチャ考えないで冷静に、正確に、引き金を引いてください」

 

「わかった」

 

調度、1年生チームが射程に入る。河嶋さんは言われた通り冷静に、……あ、ダメだ息めちゃ荒くなってる。

……アドバイスなんてなかったんや。

敵が射程圏内に入った瞬間、ヒャッハーしやがったこのメガネ。あまりに下手くそなので、後ろから腕を回して補整する。しゃーねーじゃん、姉ちゃんがどうにかしろって言うんだもの。ロリっ子には勝てなかったよ……。

 

「こんなんじゃ試合には勝てませんよ、ちょっと我慢してください」

 

「なっ!?ちょっ!?」

 

「いいですか、相手の動きを読んで、どの程度先読みすれば当たるか冷静に判断してください」

 

「……ふぁい」

 

「一度大きく息を吸って、指先以外を動かさないようにしてながら撃ちます」

 

放たれた弾丸は、狙い通りに前部の車輪を破壊した。ボディーに当たると結構な衝撃だからね、紳士な男を目指しています。

ちょっと不安もあったものの、腕は鈍ってないようでよかった。いや、まぁ、特典のお陰でほぼほぼ外れることなんてないんですけどね。

どや顔をしながら河嶋さんを見てみると、ゆでダコみたいに真っ赤になってショートしていた。 うぶかよ、可愛いなおい。回してる腕に当たってる柔らかいものが最高です。

 

「河嶋さん?大丈夫ですか?」

 

「あ~、こりゃしばらくダメそうだね。アンタ顔だけはいいんだから気をつけなきゃ」

 

「顔だけってなんだこら、やんのかこらロリっ子が」

 

「誰がロリっ子だ!この童貞が!」

 

「テメェ……よりにもよって童貞はねーだろ!小山さんがへーみたいな顔しちゃってるじゃねーか!」

 

「だ、大丈夫ですよ、まだ若いんですし、その、ど、どーていでも……」

 

「無理して言わなくていいですからね?恥ずかしくて顔隠すぐらいなら聞こえなかったフリでよかったんですよ?」

 

うわぁ、姉の知り合いに童貞だと知られ、さらに同情の視線をもらうことになるなんて……。

 

「こんど秘蔵の干しいも食ってやる」

 

はしゃいでたら撃破された。

解せる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




続くかな?
m(__)m

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