「ミカ!ビスケット!サブレ!」
オルガは崩壊したギャラルホルン本部で大きな叫び声を上げながら探し回っていた。一時間ほど前イオク・クジャンを追っていた三人がギャラルホルン本部で行方が分からなくなっていた。オルガだけでなくマハラジャなどもこの地に足を運んでいた。マハラジャは崩壊したギャラルホルン本部を悲しげな眼で見つめていた。
「別にここを懐かしいと感じたことは無いが……こうも無残だとな」
各経済圏のトップもセブンスターズの生き残りのメンバーと共に本部に降り立った。セブンスターズのメンバーも惨状に悲しみの目を向けていた。オルガが小さな声で諦めながらつぶやく。
「お前ら……死んじまったのか?」
そしてオルガは大きな叫び声をあげる。
「返事しろよ!!」
「生きてるよ」
海の中よりアガレスがバルバトスを連れて姿を現した。陸地に足を踏み出すとコックピットからサブレとビスケットが顔を出すと、オルガに向けてビスケットが叫び声をあげる。
「オルガ!俺たちの事より三日月の事を!意識が無いんだ」
そんなビスケットの言葉を受けオルガは焦りながらバルバトスの元に向かっていく。
「ミカ!!」
真っ暗な空間の中三日月は自分の目の前に現れた自分にそっくりな顔をした人物を怪しげな目で見ていた。三日月によく似た満月はそんな三日月の思惑など考えもせず微笑んでいた。互いに沈黙が続くなか、最初に切り出したのは三日月だった。
「俺死んだの?」
簡単に聞いてくる三日月の問いに満月は笑いながら答えた。
「死んでいないさ。それだけははっきりと告げることができる」
今度は不思議そうな表情になると、「だったら……」と声を上げる。すると、満月が三日月の疑問に答える。
「君の意識を切っただけさ。これ以上君が無理をしてモビルアーマーと戦えば、今度こそ俺は君の体を乗っ取らなければならなくなる。それは俺が一番望んでいない」
三日月は皮肉に似た言葉を発する。
「あんたたちは俺達を入れ物としか考えていないんじゃない?」
再び満月が笑うと三日月の意見を否定する。
「それはアグニカとイラクの意見だ、俺の意見ではない。俺に君を乗っ取る気があったのなら君が最初に乗った時点で俺にはそれができていた。俺が望んでいたことはアグニカとは違う。俺は……」
彼の複雑そうな表情を見ると、三日月は突っ込んだ質問を繰り出す。
「ならあんたのやりたいことって?」
満月は真剣な面持ちで三日月を見つめると、はっきりと答えた。
「アグニカを殺すこと……!」
三日月は満月の面持ちを見つめると、逆に不思議になって来た。
「どうしてそこまで?」
三日月のそんな疑問に満月は答えた。
「君たちはアグニカを非道な人間のようにとらえるのかもしれないが、元々あんな人間ではなかった。仲間を思いやりなにより絆を大切にする人間だった。だからこそ俺たちはアグニカの元に集まった。俺たちはアグニカを信じ続けた。そうだな……君達にとってオルガ・イツカのような者かな?そういえばわかりやすいだろ?」
三日月は黙っていると小さな反論を口にする。
「オルガはあんな男とは違う……」
そんな三日月の言葉に満月は苦笑いを浮かべた。
「アグニカとオルガ・イツカでは性格面で全く違いがあるが仲間から信頼を集めるという点ではやはり似ている。昔は……昔のアグニカはあんなに手段を選ばない男じゃなかった」
満月は
語り始める、昔の物語を……すれ違った道の話を。
「ミカ!しっかりしろ!ミカ!」
オルガはバルバトスのコックピットから姿を現した三日月を揺らしながら起こそうとするが、一向に三日月は目を開こうとしない。焦りから汗が噴き出すオルガは何度も体を揺さぶると下からユージンの声が聞こえてきた。
「オルガ!ビスケットとサブレは何ともねぇよ、それより三日月は?」
「目を覚まさねぇんだ!くそぉ!」
しかし、オルガにはかすかに聞こえないような小さな声で三日月はぶつぶつとつぶやいているのをオルガははっきりと理解できた。
「何か言ってるんだが……何を言ってんだか………」
すると今度はビスケットが部屋に入ってくる。
「オルガ!三日月は?」
「なんかぶつぶつ呟いてる……でも、何を言っているか……」
ビスケットにはそれに身に覚えがあった。
「もしかして……やっぱりバルバトスの前任者と話をしているのかもしれない」
「なんだよ……それ!どういうことだ!?」
ユージンはビスケットの胸倉をガっと掴むと食って掛かる。ビスケットはユージンに向けて声を荒げる。
「分かんないよ!でも……アグニカやイラクだって三百年の月日を得て復活した。ということは、バルバトスの中にも……きっと」
ビスケットのそんな声を聴くと、オルガも焦りをにじませる。さらに強く揺さぶり声を荒げる。
「ミカ!返事しろ!ミカ!」
「うるさい……オルガ」
ゆっくり目を開くとオルガをはっきりと見つめる強い目をオルガに向ける。オルガは涙を流しながら抱き着くが三日月はどこか鬱陶しそうな表情を浮かべる。オルガは三日月の阿頼耶識を切ると、オルガが担ぎながら降りてくる。三日月をビスケットとユージンの元に降ろしてやると、オルガたちの目の前にマハラジャが現れた。
「起きたか……さあ、聞かせてもらおうか。君が聞いた前任者の話を」
『厄祭戦が何をきっかけに始まったのか、君は知っているのかな?そう、戦争の自動化、兵器が自らで考え戦う。そうすることで兵士を犠牲にせずに戦争ができるということで当時は全ての国々がモビルアーマーを開発した。しかし、それが間違いだったというのは既に聞いたはずだな。自動化された機械は徐々に人間すべてに脅威を振りまくようになった。そのころにはモビルアーマーとまともに戦えないぐらいに兵士の熟練度は低かった。だからこそ開発されたのが阿頼耶識というシステムだった。当時は宇宙作業用に開発されたシステムだったが、モビルアーマーが暴走すると軍事転用が急遽行われた。それ用にモビルスーツも新たに建造されたが、阿頼耶識を軍事転用してなおモビルアーマーは強かった。機械に勝つには人間も機械と一体化を行う必要があった。それが完全な阿頼耶識だ。培養した空っぽの脳にパイロットの脳をコピーし、体が死んでも新しい体に入れ替えるだけで済み、エースパイロットを永遠に使い続けることができる。そして、それを前提に開発された機体がガンダムフレームだ。バエルの開発者であるアグニカ・カイエルの父親が息子と一緒に作りだした。そしてそのアグニカの相棒だったサントノーレ・エルフォンとその双子の弟だったコロンビエ・エルフォンが非完全阿頼耶識を前提に開発された二機のガンダムフレームを組み合わせて造られたのがアガレスだ。この二機が試験的に開発され、その後モビルアーマー相手に実戦テストをもって正式ロールアウトされた。その後似た機体を悪魔の名前の分だけ開発され、俺たちがパイロットに選ばれた。その中にはアグニカの弟もいたのだが……それが間違いの原因だった。俺たちは破竹の勢いでモビルアーマーを倒し続けた、そうして戦っていく中で俺達の絆はさらに強くなっていった。それが次第にアグニカを追い詰めていったことに俺たちは気が付かなった。そして、そんな俺達を大人たちは戦後の平和の邪魔になると判断し始めたのはモビルアーマーを駆逐仕掛けていた時だった。事の発端はアグニカの父の元に寄せられたガンダムフレームを倒すための兵器開発の依頼だった、もちろんアグニカの父は最初こそそれを断ったが、人間をやめていく息子を見ていくうちに息子を止めたいと考え始めたアグニカの父はガンダムフレームを倒す兵器『ダインスレイヴ』の開発を始めた。ただし、この兵器を使う際の条件はアグニカ達を脅す、説得する為という前提があったが、当時の経済圏のトップはそれを無視してアグニカ達を殺すための道具として使用した。そして、アグニカの弟が殺されてしまった。アグニカはダインスレイヴを開発したのが父親であると理解し、そして同時に父親が自分たちを殺そうとしたと勘違いをしてしまった。そして、アグニカの父親は自分が息子を殺してしまったことに耐えられず自殺した。大事な仲間を殺され、戦えない大人たちの代わりに戦った自分達を用済みになったとたんに殺そうとした大人たちとこの世界に絶望した。俺やサントノーレはそれを止めようとしたが、聞き入れてもらえなかった。サントノーレはアグニカの考えに賛同できない仲間たちを連れ、アグニカを止める戦いをすることとした。大人たちでさえ止められないアグニカを自分たちで止めようと呼びかけた。それが厄祭戦最後の戦いになった。詳細は語らないが、結果からすればアグニカの戦士とエリオン家の人間が経済圏と秘密裏に手を結んで後のギャラルホルンの前身となる組織の発足だった。俺たちは火星かコロニーに身分を偽って逃げるしかなかった。ガンダムフレームを捨て、俺たちは逃げた。俺たちはその時は知らなかったんだ。アグニカを復活させようとしていたとは、イラクがそれを望んでいたとは。三百年越しの壮大な野心。アグニカの目的は『浄化』だろう。汚い大人たちをこの世界から排除して、その上で自分達の世界を作る。地球ではなく火星にな。俺たちの仲間のほとんどが火星出身者が多かった。同時に当時から不当な扱いを受けている人間が多く、地球からの差別が最も強い地だった。アグニカからすれば火星の王になることで、地球から世界の支配を覆し、火星から世界の支配に変えるという意思の現れだった。でも、それはアグニカの弟や父親や仲間が望んでいないことだった。だから俺はそれを止めるためにこうしてバルバトスの中でアグニカを止めるために戦うことにした。それが俺達とアグニカのすべてだ。そのうえで君たちに協力したい。アグニカを殺すために……奴の狙いは火星だ』
「狙いは火星か。予想してはいたがそういう事態になったか」
マハラジャは壊れたギャラルホルン本部の仮の代表室を急遽造り、ギャラルホルン全体に指示をだしていたが、三日月が満月から聞いた話を聞くと頭を悩ませてしまい、俯いて頭を横に振る。マハラジャはオルガに素早く指示を出す。
「オルガ・イツカ君達鉄華団は先に火星に帰るといいだろう。満月とやらが提供してくれた情報が正しければアグニカは火星を目指すはずだ。後でギャラルホルンの部隊も送ることにする。俺はここでギャラルホルンの立て直しを行わなくてはならん。お前たちで何とかしてくれ」
「分かった。ユージン行くぞ!ビスケットも……」
オルガはユージンとビスケットを連れて部屋を出ていこうとするが、それをマハラジャが止めた。
「待て……ビスケット・グリフォンは少しだけ借りたい。いいだろうか?」
オルガはビスケットの方を見ると、ビスケットは黙ってうなずくとオルガはユージンを連れて部屋を出ていく。ビスケットはマハラジャと二人っきりになると、少しだけ申し訳なさそうな表情になる。頭を下げるとまず謝った。
「すいません。例の件ですが、まだ答えを出していないんです」
「ああ、その話か」
マハラジャはその答えが聞けると考えているわけでは無いらしく、話を切り替える。
「簡単な事だよ、お前の髪を欲しい」
「え?そういう事なら……」
ビスケットは髪を引き抜くとマハラジャに渡してしまう。マハラジャはケースの中に入れてしまう。ビスケットは部屋から出ていくと、すれ違いにアルベルトが入ってくるとマハラジャがアルベルトにケースを渡す。アルベルトはケースを見ながらしゃべりだす。
「エルフォンとグリフォン確かに似ていますね。もし、エルフォンが現在のグリフォンなのだとしたら、彼らがカイエルの血縁者かもしれませんね」
マハラジャはアルベルトの言葉を聞くと立ち上がり窓にふと手を置く。それを窓といっていいのか分からないほど壊れている窓に触れる。
「ギャラルホルンの情報が正しければアガレスの前任者とアグニカ・カイエルは親戚同士だったと記録されている。でなければ、ガンダムアガレスのテストを任されるはずがない。調べておいてくれ」
アルベルトが黙って頭を下げて部屋を出ていくと、今度はゼムが部屋に入ってくる。
「マハラジャ……バルバトスとアガレスの『フルアーマー』案を進めてもいいのか?進めるのならバルバトスとアガレスをこちらで預かりたい。いいだろうか?」
「ああ、別に構わん。俺の方からオルガ・イツカに言っておこう。武装はすでに準備してあるのか?」
「大丈夫だ。任せてくれ……お前と私の仲だろ?」
ゼムとマハラジャは微笑むとゼムは部屋を出ていく。ゼムが部屋を出ていくと、オルガに連絡を入れた。
ビスケットはカゲロウの格納庫でバルバトスとアガレスの間で悩んでいた。
(どうしたらいいんだろう?)
悩んでいると、突然声が聞こえてきた。
「何か悩んでいるようだな」
突然聞こえてきた声に周囲を見回しているとその声の正体がバルバトスから聞こえてくることに気が付いた。ゆっくり後ろに鎮座しているフレームがむき出しのバルバトスから発せられていることに気が付く。ゆっくり振り返るとバルバトスの両目が光っていることに気が付いた。
「もしかして……ま、満月さん………ですか?」
「ああ、聞いていたんだったな。そういうことだな」
ビスケットはバルバトスのコックピットの近くに近寄ると、ビスケットはおずおずと聞き始める。
「あの……どうやって話しているんですか?」
「?あのゼムという男がバルバトスにスピーカを付けてもらった。なんでも『フルアーマー』とか言う強化プランの為には俺の意見が必要らしいからな」
ビスケットはなんとなく無理矢理自分を納得させながら話を続ける。
「あの……俺が悩んでいるって」
「?そうじゃないのか?今の君は悩んでいるように見えたが?」
満月のそんな言葉にビスケットは少しだけ俯く。
「俺……鉄華団を退団しようと思っているんです。でも……退団することでみんなを困らせることになるかも……。そう思っていたんですけど。俺がいなくなったら……鉄華団は」
ビスケットは悩んでいると満月は低い声をだす。
「常に一緒にいることが必ずいい結果を生むわけではないという事だけは言える。今の君たちを見ていると俺達に似ているような気がする。君も聞いただろ?俺達の組織が崩壊した理由は俺達が寄り添いあい過ぎていたからだ、君たちに同じ道を歩んでほしくない。違えた道を歩んでほしく無い。違えた道の先は悲しい末路しかない。思いさえ違えなければ君達はたとえ違う道を進んでも大丈夫なはずだ……」
ビスケットが黙って頭を下げその場を後にすると、満月は物陰から様子をうかがっていた男を呼び出す。
「そこで隠れている者。何ようかな?」
マハラジャが姿を現すとバルバトスの前に立つ。満月はマハラジャの姿に疑問を持つ。
「ギャラルホルン本部にいるべき人間がこんなみんなが寝ている時間になにようかな?」
「君に聞きたいことがあってな……彼らは……」
マハラジャが問う前に満月が答えた。
「彼らはエルフォンの子孫だろう。時を超えて彼らの子孫を導けるとはな……最後にいいことが出来るといいが」
満月の覚悟を決めた声を聴くとマハラジャは満月の意図を組む。
「君は……」
「覚悟は決めているよ……それで君たちが幸せになるのなら三百年生きたかいがある。アグニカと共に死ぬことが俺の本当の願いだよ」
マハラジャはバルバトスの元から離れていくとバルバトスの目の輝きが失われる。マハラジャは満月がしようとしていることをつぶやく。
「意識と意識をぶつけた対消滅。それが唯一マクギリス・ファリドを救う方法……」
サブレは一人でギャラルホルン本部のエレベーターを降りていくと、エレベーターのドアが開いた途端目の前にジュリエッタが姿を現した。ジュリエッタは目の前に現れたサブレのギャラルホルンの制服姿にクスっと笑う。
「聞いていましたが、本当にギャラルホルンの制服を着ているんですね」
「仕方ないだろ?本部にいる間はややこしいから俺や兄さんや三日月もギャラルホルンの制服を着ろって言われたんだから。それじゃなくても今はギャラルホルン内部がごたついているわけだ。そんな時に部外者がウロウロしているのは状況をさらにややこしくしてしまうだけだってな」
二人そろって長い廊下を歩いているとジュリエッタは不意にサブレに問う。
「で?どこに行くのですか?」
ジュリエッタの問いにサブレは手に持っている物を見せながら答えた。
「牢屋」
サブレはカードキーを取り出し、廊下を歩いていると牢屋の目の前でアルミリアと出会った。
「アルミリア様?どうしてここに……」
「頼まれたんだよ……」
サブレは牢獄のカギを開けると、部屋の奥に死にそうな表情を浮かべたままベットに座っているガエリオを見た。ガエリオはゆっくりとアルミリアの方を見るがそのまま再び下を見てしまう。
「アルミリア……一人にしておいてくれ。もういいんだ……マクギリスの事を全く理解できない俺なんか……」
アルミリアもどう声を掛けたらいいのか分からないでいると、サブレは小さな声でジュリエッタに「すまない。少しだけ荒れるぞ。後ろで黙っていてくれ」とつぶやくとジュリエッタは黙ってうなずく。
「じゃあ、俺がアルミリア様をもらってもいいんだな?好きな服を着せようかな……マクギリスがしないであろう服を着せて、あられもないしぐさをさせて……」
アルミリアの肩を抱きながらガエリオを見下すと、さすがにガエリオはサブレの方を睨む。ガエリオは勢いよく立ち上がりサブレとアルミリアの間に割って入ると、サブレを殴りつけようとするがそれをジュリエッタが止めた。
「ジュリエッタ!?なぜ止めた?」
「さすがにこれ以上揉めることを許可できません。仮にもサブレはギャラルホルンのメンバーとして扱うと言われています。それにあなたが殴ってはサブレが道化を演じた意味がない」
そういわれると、サブレはガエリオの方を見ずに部屋を出ていく。アルミリアはガエリオの服の裾をがっちりつかむと涙を流しながら頼む。
「お兄様……マッキーはお兄様との約束だって言ってた………お兄様との約束を果たすって言ってた……マッキーは助けを求めてる…………助けて!お兄様!」
アルミリアのそんな助けを求める目を見るとガエリオは覚悟を決め部屋を出る。
(マクギリス……お前が助けを求めるのなら俺はお前を助けて一緒に帰る!)
そしてサブレは一人部屋を出ると、同じように空気を読んで部屋を出たジュリエッタがすぐに合流してきた。サブレは窓際に座るっているとサブレの隣にジュリエッタが座るとジュリエッタはサブレの方に寄り添う。サブレはゆっくりとジュリエッタの手を握る。
窓の向こう側では復興作業が続けられていた。
今回は満月・オーガスです。
満月・オーガス「俺達はどうしてこうなってしまったんだろうな?でも、だからこそ彼らはましな結末を迎えてほしい。こう願うことは愚かなのかな?お前たちの子孫はまともに育っているよ……次回機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ『団結する者』」