無限の欲望と呼ばれる夏   作:ドロイデン

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開幕茶番フェイズ

えっと束さん、なぜ私は鉄板の上で正座させられてるんでしょうか

「全作品込みで更新約一月ぶりだよね、何してたの?」

FGOの夏イベと夏コミを回ってたり、アニメ見てゲームして寝てました。

「そういうわけだから、ちょっとお仕置きしようか」ポチっとな

え、ちょ、なんか鉄板が熱くギャァァァァまさかこれって!!

「YAKIDOGEZAで、ちょっと頭……冷やそうか?」

魔王が!?魔王が乗り移ってギニャァァァァァ!?


※以下、本編をお楽しみください(Byリインフォース)


sts-Ex08 翳り咲く夏鈴(かりん)

 ISの『甲龍・鏖鋸』とかいうのを展開して外に出た私達を出迎えたのは、うじゃうじゃと這い寄るクローンと化物だった。

 

「こいつらどこから湧いて出てるデスか」

 

 げんなりと呟くマドカの言葉通り、その数は数えきれない……というよりいまだに増え続けてる。

 

「けど、コイツらの対処は簡単。問題は」

 

 チラリと視線をずらして見えた……この体の持ち主(向こうの鈴)の記憶にあったそれとは若干姿が変わった一夏がそこには立っていた。

 

 白かったバリアジャケットが黒く染まり、まるで鉤爪でもついたような拳と、迸る紅い電撃、そして死んだように無表情の愛する彼の顔。

 

「いち……全員散開!?」

 

 声を掛けようとした瞬間、私は本能ともいえる直感で全員に逃げるように叫ぶ。次の瞬間、まるで瞬間移動でもしたような速度で私の目の前に現れると、その左腕に魔力を纏わせて横へ振り抜――

 

「――おいコラ、何をやろうとしてるこの馬鹿一夏」

 

 ――寸での所で弾がその腕を掴み、捻って止めた。

 

「――」

 

 しかし次の瞬間、掴んだ弾の腕に電撃が奔った。静電気のような生易しい音じゃない、肉ごと焼くような嫌な音が聞こえてきた。

 

「ぐ!?」

 

 苦悶の表情で弾は腕を放し、そして次の瞬間、黒い獣の回し蹴りが弾の腹を貫いた。

 

「カハッ!?」

 

「弾!?一夏アンタ!!」

 

 吹っ飛ばされた弾を心配しつつ、目の前に立つ一夏を睨む。が、一夏……いえ、奴の表情はなんと嗤っていた。

 

「――ふん、この体の持ち主がそこの女を攻撃できないとは読めたが、まさか本人でないのに守ろうとするなんてな」

 

 放たれた言葉はまるでボイスチェンジャーが掛かったようにノイズが入っていて、まるで詰まらないとでも言いたげなものだった。

 

「アンタ、一夏じゃなくてあの化物ね」

 

「化物……名称はしっかりして欲しいな。俺はカルマノイズ……そこの劣化品の上位に立つ存在だ」

 

 正しく名前にすら雑音(ノイズ)がつくとは思ってなかった。

 

「それにな、確かに意識は俺が持ってるが、肉体や記憶に関してはこの持ち主のものをそのまま」

 

「なら!!」

 

 私は青竜刀を抜き、振りかぶる。一夏の体のままならアイツは――

 

「――緩い」

 

 その一言が聞こえた瞬間、私の腹に拳が、いや鉤爪ごとそれが突き刺さった。

 

「――え?」

 

「言ったはずだ、意識は俺が持ってると。例え貴様が本物だろうと、カルマノイズの俺が殴れないわけがない」

 

 そして勢い良く拳が引き抜かれた瞬間、刺さっていた爪も抜け、一気に傷と口から血を吐き出した。

 

「…………ちか

 

 

 

【推奨BGM 殲琴・ダウルダブラ】

 

「鈴!!」

 

 まさかの凶行に私は驚くしかなかった。まさか一夏自身が、操られてるとはいえあの時と同じような事をやるなどとは

 

「一夏ぁぁぁぁ!!」

 

「デェェェェス!!」

 

 側にいた数馬とマドカの二人の怒りの沸点が突破し、その互いの得物を振りかぶる。が、まるで意に介さないかのようにヒラリと避け続ける。

 

「――あぁ、終焉への追走曲(カノン)が薫る

 

 それどころか、寧ろ歌さえ紡ぎながら……歌?

 

「っ!?二人とも下がれ!!」

 

 まさかと思いつつ、私は二人に叫ぶ。が、それはすでに遅かった。

 

「――殺戮の福音に血反吐と散れ!!」

 

 拳を軽く振るうように振り抜かれ、そしてまるで雷が糸のように二人の体へ線を刻む。

 

「これは彼女達と同じ歌の力!?」

 

 まさかの出来事に驚くが、こちらに彼はまた腕を振るい、飛び退くと地面に五本の傷跡が刻まれる。

 

「ククク……まさかこの程度の単純な事で力を得られるとは想定外だな」

 

「クッ、貴様!!」

 

 私はすぐさま刀をそれぞれ抜き、拳を振れない近距離に接近する。奴も拳では間に合わないと思ったのか、鉤爪を伸ばして鍔迫り合いに持ち込む。

 

「インファイターに接近戦とはな」

 

「これでもベルカの騎士なのでな。格闘戦主体の敵との戦いは心得てる!!」

 

 押しを強めるが、同時に相手も力を入れてきて押され始める。が

 

「その程度!!」

 

 私は一瞬後ろへ下がり、左の刀を奴に投げつける。

 

「クッ!?」

 

 流石に驚いて奴は右手でそれを払った。その瞬間、私もまた再び接近し刀を切り上げる。

 

「この程度の騙し討ち!!」

 

 しかし奴は電撃を爆発させると、此方の背後へと一瞬で回り、赤雷の拳を叩きつけてきた。

 

「ぐぁ!!」

 

 痛いという次元じゃない、焼けるような痛みと衝撃によろめき、そしてその隙に奴はまた此方の腹部を殴って山壁に体をぶつけた。

 

「あぁ五月蝿い五月蝿い、五月蝿いんだよこの音が!!」

 

 まるで意味の分からない言葉を吐きながら奴は私を蹴りつける。痛みなんてものじゃない、意識すら飛びそうなほどだった。

 

「さっさと消えちまえよ、消しちまえよ!!」

 

「――消えるのはお前だよ、カルマノイズ!!」

 

 降り下ろされそうになった拳を、最初に吹き飛ばされた弾の狙撃で弾こうとする。

 

「うるせぇって言ってるんだよ!!クソガァ!!」

 

 しかしそれすらも奴は見ていたかのように雷撃を飛ばし、狙いを変えたとばかりに弾の事を蹴り飛ばす。

 

「ガハッ!!」

 

「弾!!」

 

 一瞬、正しくたったそれだけの時間で私達を倒し、地に伏さす奴は……文字通り化物だった。

 

「……無様だな一夏」

 

 屈しかけたその時、まるでシューターのように複数の短剣が奴の側へ飛び、上空からミサイルの雨霰がノイズやクローンを巻き込みながら着弾した。

 

「これは……まさか」

 

 こんな芸当ができるのは今居るメンバーでは二人だけ……しかし、片方は今個人的な理由で外にいた筈なのになぜ。

 

「ふむ、まさかもう一人……いや二人か?仲間が居たとはな」

 

「それはこっちの台詞、どうして掃除用具がここに居るかは知らないけど」

 

 片方はアジトから特徴的な銀腕の剣を振るい、片方は空からISをしまいバリアジャケットを展開し薙刀を構える。

 

「貴様ら……!!」

 

「来い一夏……」

 

「私達が相手をしてあげる」

 

 篠ノ之箒、そして更識簪が目の前の奴に立ちふさがった。

 

 

 

 オマケ

 

マドカ「さて、次回の無限欲デスが」

 

簪「簪です。ちょっと色々あって出番遅れたので巻き返す」

 

箒「次回、vs一夏中盤戦」

 

簪「収録ついでにそっちのお姉ちゃんに呪毒盛ってくる」

 

鈴「……一応聞くけど、それってどんな毒?」

 

簪「書類が延々と増え続けるのとFG○で優雅たれしかでないようにする」

 

鈴「なんか地味に嫌な呪いね、まだこっちの会長出番貰えてないのに」

 

簪「ついでにそっちの私もまだ出てないみたいだから……クックック」

 

 簪さん逃げてぇ!!超逃げてぇ!!ブラックヤンざしちゃんにドナドナされちゃうからぁ!!




数時間前

仕事終わったし、FGOでzero復活だぁぁぁぁガチャるぞ!!
呼札
「セイバー、ディルムッド・オディナ。召喚に応じ参上した」
「Aaaaaathurrrrrr!!」
ファ!?まさかの呼札!?狙ってないけどなんで!?

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