ご注文はチョットした人生のやり直し?ですか?   作:IS提督

47 / 55
第45話 お泊まり会 中編

第45話 お泊まり会 中編

 

ココア「なんか一気に賑やかになったね」

 

チノ「うん」コク

 

千夜「こんな機会だから 皆が心の中に秘めていることを聞きたいのだけれども...」

 

シャロ「マッ!?」

 

内に秘めていること...

あぁ、『恋バナ』か

っと、すると ココは俺が部屋から出ていくのが得策かな

男性はガールズトークに付いて行けないからな

 

そう思い 俺は腰を持ち上げる

が、同時に

 

千夜「飛びっきりの『怪談』を教えて欲しいの」

 

良し 部屋に戻ろう

そうしましょう

 

別にガールズトークでは無いけれど 帰りましょう

 

異常に千夜が色っぽいけれど 部屋に戻りましょう

 

別に怪談話が怖い訳では無いけれど部屋に戻りましょう

 

...よし

 

再び立つべく足に力を入れ 立つ

 

チノ「何処か行くんですか?」

 

俺の左横に座って居たチノが声を掛けてきた

 

正一「え? イヤ チョットですね…」

 

リゼ「もしかして 怪談話が苦手なのか?」

 

正一「い、いや?

べ、別に苦手じゃないですよ?」

 

リゼ「何で疑問形なんだよ...」

 

正一「か、怪談では無くて

眠くなって来たかな...と」

 

ココア「じゃぁ、正ちゃん コレ飲んで!」

 

右横に座って居たココアはそういうと飲みかけのコーヒーを出して来た

 

正一「イヤ...飲みかk…」

 

ココア「っ///

良いから!ハイ!!」

 

そう言うとココアは無理矢理 勢い良くコーヒーを飲ませてきた

 

正一「...ゴホッ!...ゴホッ!」

 

ココア「あぁ?! 正ちゃんゴメンね!」

 

正一「ゴホッ!...いえ…問題ないです」

 

千夜「正一君って怖いのが苦手だったのね」

 

リゼ「じゃぁ、『オバk...「ゴホン!!」...正一?」

 

正一「はい?」

 

リゼ「苦手なんだな オバk..「ゴホン!」...はぁ」

 

正一「別に苦手では無くてですね…」

 

リゼ「じゃぁ、なんなんだよ...」

 

正一「大体ですね

その様なモノは迷信...この世に存在しない偶像です」

 

リゼ「まぁ、人によるけどな」

 

正一「私はその様な迷信に怖がったりする筈が無いですよ」

 

正一「...ただ」

 

リゼ「ただ?...」

 

正一「そのワードを他人から聞くと 夢に恐ろしいモノが出てきて...」

 

リゼ「ヤッパリ苦手なんじゃん…」

 

千夜「でもね 正一君」

 

正一「はい?」

 

千夜「オバk..「ゴホン!」『オバケ』ってそんなに恐ろしいモノとは限らないのよ?」

 

正一「ち、千夜さん...」

 

千夜「...あら?」

 

何で キーワードを言った貴女が腑抜けた声を出してるんですかねぇ!?

 

コッチは泣きてぇよ!!

 

ってか もう既に涙が目から溢れそうだわ!!

 

チノ「コホン...

気を取り直して...

実は怪談ならウチの店にもあります」

 

正一「え゛?!」

 

チノ「正一さんとココアさんとリゼさんは落ち着いて聞いて下さい...」

 

リゼ・ココア「ゴクリ!!」

 

正一「」ガタガタガタ

 

チノ「この喫茶店は夜になると...」

 

ピカッ.ッバーン!!

 

ガール,s「きゃぁ!!」

 

正一「」ガタガタガタガタガタ

 

チノ「目撃情報が沢山あるんです」

 

ココア「そ、ソレは?...」

 

チノ「暗闇に光る目...

フワフワで小さな白い物体!!」

 

ガール,s「...」

 

正一「」ガタガタガタガタガタ

 

チノ「....」

 

チノ「ほら!今!!正一さんの後ろに?!!!」

 

正一「あ゛~!!! あ゛~!!」ダキッ

 

ヒイィィィ!!

コワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイ!!!

 

チノ「っ///

しょ、正一さん///」

 

正一「あ゛~!!!」

 

ココア「しょ、正ちゃん?

そんなに怖がらなくても...」

 

正一「あ゛~!!!あ゛~!!!」

ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーー

ーー

千夜「コホン...

取って置きの話が有るの」

 

千夜「切り裂きラビットって実話なんだけれど」

 

ピカッ.ッバーン!!!

 

ガール,s「きゃぁ!」

 

シャロ「て、停電?!」

 

正一「」ギュッ!

 

チノ「正一さん///

強いです///」

ーーーーーーーーーーーー

補足だが 俺は今チノの腕にしがみつかせて貰って居る

 

え?、男としての誇りはどうしたかって?

 

そんなん 知らんわ!!

 

元々ある様で無いもん 捨てようが何しようが構わん!!!

 

ってか さっきのチノの話で腰が抜けてんだよ!!

ーーーーーーーーーーーー

 

チノ「大丈夫です///

こんな時の為に...」カチッ

 

そう言いながらチノは前々から用意していたのであろうロウソクに火を灯した

 

ココア「あわわわ...」

 

リゼ「よりによって ロウソクか?!」

 

千夜「盛り上がって来ちゃった...」

 

千夜「昔、ある喫茶店に1匹の兎がいました」

 

千夜「その兎の周囲では次々と殺人事件が!」

 

ピカッ.ッバーン!!!

 

ガール,s「きゃぁ!」

 

正一「...」

ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーー

ーー

千夜「と言う訳なの

 

お終い」

 

ココア「ゼ、ゼッタイ ノロワレル...」カタカタ

 

正一「...」

 

千夜「あら? 正一君は怖く無かったかしら?」

 

正一「...怖いと言えば怖いですけど

私は この話の出来事を知って居るので」

 

リゼ「実際の?」

 

正一「えぇ」

 

千夜「もし 良かったらその話 聞かせて貰えるかしら」

 

正一「私は構いませんが…」

 

リゼ「わ、私からも頼む」

 

正一「じゃぁ 話しますけど...皆さん 良いですか?」

 

ガール,s「...」コクリ

 

正一「...」

 

正一「...この話は 少なくとも 私にとっては とても暖かくて 愛らしくて そして寂しく報われない

そんな兄妹の話です...」

 

続く


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。