ご注文はチョットした人生のやり直し?ですか?   作:IS提督

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40話を過ぎて居るのにアニメだとまだ3話途中の進行...
これ如何に


第43話 如何わしい喫茶店(仮)

第43話 如何わしい喫茶店(仮)

 

正一「...うん、美味い」

 

チノ「良かったです」

 

ココア「流石は私の妹だよ!」

 

チノ「妹じゃ無いですし

ココアさんは早くコーヒーの違いが分かる様になって下さい」

 

ココア「ウッ!」

 

リゼ「相変わらずチノは辛口だな…

でも、ココアも少しづつだけれども成長してるぞ」

 

おぉ、ヤッパリ リゼは面倒みが良いな

コレが噂に聞く『お姉ちゃん気質』って奴か

 

...しかし まぁ、窓から垂れ込む朝日を浴びながら美少女が入れた 飛びっきり美味いコーヒーを飲み

そして、 美少女達の戯れを見る

 

あぁ...極楽浄土ってのはこういう事を言うのか...

 

良いねぇ...俺は今最高に幸せだよ

 

 

ガチャ!! アツッ!!!

 

千夜「みんな聞いて!!!

シャロちゃんが!!! シャロちゃんが!!! 大変なの!!!」

 

ココア「何事!?」

 

...どうやら 極楽浄土は此処で終わりのようだ

ってか、イキナリの千夜の登場にビビって 口の中にアッツアツのコーヒーをぶちまけたわ...アチィ

 

千夜「シャロちゃんがこんなチラシを持って来て!」

 

千夜「キット 如何わしいお店で働いているのよ!」

 

ココア「何と!」

 

千夜「怖くて本人に聞けない!」

 

そう言って千夜はココアにチラシを渡した

 

ソレを俺は覗き込んで見る

 

ファ!?

 

ティッピー「なっ!?」

 

ティッピーも見たか...

そりゃ ビビるわな

 

『心も体も癒します』って

え?!

イヤイヤ まじかよ

 

謳い文句がソー〇ランドやん!

 

ってか 高校生って働けるっけ?

 

チノ「正一さん 何て書いてあるんですか?」

 

今現在 俺はチラシを持って居るココアとチノの間に居る

 

つまり チノの位置からはチラシは見えない様になっている

 

...流石にコレは見せられないな…

 

 

なんな事を考えて居るとチノもチラシを見る為に覗き込もうと身を乗り出したので 俺は急いでチノの目を塞ぐ

 

チノ「や、辞めて下さい///

見えないです///」

 

正一「見なくて良いんです」

 

そう言いながら俺はココアの方を見る

 

ココア「?........!!」

 

最初は何故見られて分からなかった様だが

流石はココアだ

自称『姉』を名乗ってるだけはある

直ぐにチラシをポケットの中に隠した

 

フゥ...コレで天使(チノ)を穢さずにすんだ...

 

そんな事を考えながらチノにしていた目隠しを解く

 

正一「中学生も居るんですから 気を付けて下さい...」

 

チノ「子供じゃ無いです」

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ーーーー

ーー

千夜「どうやってシャロちゃんを止めたら良いの?」

 

ココア「仕事が終わったら皆で行って見ない?」

 

チノ「『潜入』ですね」

 

正一「あ」察し

 

リゼ「潜入!?」

 

バッカ...

その言葉は地雷だろ!

 

俺は恐る恐るリゼの方を見ると

案の定

 

リゼ「お前ら! ゴーストになる覚悟は有るか!!」

 

ココア「チョットあるよ~!」

 

リゼ「潜入を甘く見るな!

しっかりと『鉄則』を守れ!」

 

リゼがそう言うや否

 

ココア・千夜「「サー!イエッサー」」ビシッ!!

 

....おぉ、1寸たりとも乱れの無い敬礼の動作

 

....ってか、何で女子と言う生き物は こういう時に限って物凄い統率力を発揮するんだろうか....

 

ノリって恐ろしい....

 

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ーー

さて...この状態をどうするかな…

 

今現在 俺達はフルール・ド・ラパンの外窓の近くにしゃがんで居る

 

どうやら コッソリと中の様子を伺うらしい

 

...普通に客として入った方が良い気がするのは俺だけか?

 

明らかに目立って居るんだけれど

 

潜入の鉄則って....まぁ、『死ぬ』訳では無いから鉄則うんぬんは良いか...

 

ふむ...

 

リゼ「慎重に行くぞ」

 

リゼの言葉に一同頷き、窓から店の中を覗いた

 

シャロ『いらっしゃいませ』

 

なっ?!

ティッピー「ファン?!」

 

俺達の目線に気付いたらしく シャロが此方を見た

 

シャロ『何でいるのよー!!』

 

そりゃぁ、叫びたくもなるよな

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ーー

シャロ「此処はハーブティーがメインの喫茶店よ

ハーブには色々な効能が有るの」

 

シャロ「...大体勘違いしたの、誰?」

 

ココア「私達、シャロちゃんに会いに来ただけだよ」

 

チノ「如何わしいってどういう意味です?」

 

リゼ「こんな事だろうと思った」

 

正一「ハァ...」

 

俺達は一斉に元凶である千夜を見る

 

千夜「??.....ん?」

 

千夜「その制服素敵!」

 

一呼吸置いた後に千夜はシャロの手を掴み 何食わぬ顔でそんな事を言う

 

....え?まさか...目的を忘れてるんじゃないの?

 

まぁ、目的なんて有って無いような物だから別に良いけれども...

 

ココア「でもシャロちゃん可愛い

うさミミ似合う~」

 

すかさず ココアがシャロに対して感想を言う

 

シャロ「店長の趣味よ..」

 

流石に恥ずかしくなったのか そう言いながら立ち位置を移動するのだが...

 

シャロ「あ...」

 

恐る恐るといった具合にシャロが振り向く

振り向いた先に居たのは腕を組んで興味津々にシャロの服を見ているリゼだ

 

シャロ「あ、あゎゎゎゎ!!」

 

??

 

何でシャロは青ざめて居るんだ?

...............

..........

.....

..

.

.....あぁ、成程 そういう事か

 

つまりは...

 

『コスプレにも取れる衣装で仕事』

『同じ学校で割と親しい先輩に見られた』

『あの目は軽蔑の目だ』

『どうしよう?!引かれた?!』

『あわゎゎゎゎゎゎゎ』

 

的な感じ?

 

うん、この感じはそうだな…断言出来る

 

じゃ無かったら ココまで青ざめないでしょ...

 

だけれどもシャロさんよ

君は1つ間違って居る

 

それは リゼの目は軽蔑の目では無く 興味津々の目だという事だ

 

...ふむ、此処は1つ面白いもの見たさにオマケして 誤解を解こうでは無いか

 

 

そう考え 俺はリゼの元に行き声をかける

 

正一「もし、気になるんでしたら

1度 シャロさんに衣装を借りて見ればどうですか?」

 

...あ、勿論 俺は優しいから リゼとシャロにだけ聴こえる声量で言う

 

リゼ「え?///なっ?!おま///」

 

正一「ロップイヤー...似合うと思うんですけれどもね~」

 

リゼ「ヤ///ちょ///」

 

正一「見てみたいな~

リゼさんのウサミミ姿」

 

リゼ「お、お、落ち着けー!///」

 

シュッ....ブォン!!

 

.........え!?

 

....おーけー 落ち着け

......チョット1回整理しようか

 

俺はリゼをからかい過ぎて手刀をプレゼントされた

 

手刀は風を切る時の音って少なくとも『ブォン!!』って音は鳴らないよな…

 

まぁ、音の件は一旦置いといて

 

...結論を言うと 俺は体を開いて 間一髪で手刀を躱した.....が

 

音が....手刀が通った後に聞こえたんだよ…

 

普通なら手刀と一緒に音が聴こえるハズなんだが

 

え?言ってる意味が解らないって?

 

おーけー 簡単に言おう

 

『リゼの手刀が音速を越えてた』って事だ

 

.....イヤイヤイヤ!!

 

躱せたから良いものの 躱せ無かったら 今頃俺の頭蓋骨粉々よ!?

 

リゼ「ハァ、ハァ///辞めろよ?///」

 

正一「」コクコク

 

無言で頷くしかないって…

 

照れ隠しで殺されたらシャレにならんだろ…

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ーーーー

ーー

 

取り敢えず 俺達は席に案内された

 

ココア「折角だから お茶して行っても良いかな?」

 

シャロ「しょうが無いわね」

 

そう言うとシャロは俺達にメニュー表を配る

 

....ハーブティーって案外高いのな....

まぁ、ハーブティーの喫茶店だから高いのは当たり前か....

 

そんな事を考えながらページを捲る

 

ココア「ヤッパ、ダンディーライオンだよね」

 

チノ「飲んだ事あるんですか?」

 

ココア「ライオンみたいに強くなれるよ!」

 

うん、そのアホさ ココアらしいよ…

 

リゼ「タンポポって意味 分かってないな…」

 

正一「大体、飲み物を飲んだからって 強くは慣れませんよ?」

 

千夜「でも、ココアちゃんなら 本当に強くなれそうね」

 

正一「確かに」

 

ココア「信じる事が 大事なんだよ!」

 

...バカにされてるって事に気付こうか

 

シャロ「はぁ、迷うなら それぞれに合うハーブティーを私が選んであげる」

 

シャロ「...ココアはリンデンフラワーね

リラックス効果が有るわ」

 

ココア「へぇ~!」

 

シャロ「千夜はローズマリー

...肩凝りに効くのよ」

 

千夜「助かる~」

 

シャロ「チノちゃんは 甘い香りで飲みやすい カモーミールはどう?」

 

チノ「子供じゃないです」

 

シャロ「正一君は セントジョーンズワートはどうかしら?

ココアと同じでリラックス効果が有るの」

 

正一「それで お願いします」

 

シャロ「リゼ先輩は 最近眠れないって言っていたので ラベンダーがオススメです!」

 

リゼ「ほぉ~!」

 

チノ「あ、ティッピーには腰痛と老眼防止に効果がある物をお願いします」

 

リゼ「ティッピー、そんなに老けているのか?」

 

まぁ、そりゃぁ 中身は老いぼr....

 

オイオイ…睨むなよ

チビりそうになったじゃないか。

 

ってか何で考えている事が分かった?

 

...アレか 思考を読まれたパターンか

...もしくは、顔に出てたパターンか

 

どちらにしろ 末恐ろしいな…

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ーーーー

ーー

シャロがオーダーを取ってからしばらくした後、頼んだ物がやって来た

 

シャロ「お待たせしました!」

 

そう言った後、直ぐにカップ等を俺達の前に置き慣れた手つきでティーポット?にお湯を注いでいった

 

正一「....随分手慣れていますね」

 

シャロ「一応、店員だから そこそこ 自信は有るわよ」

 

正一「成程...」

 

まぁ、そりゃぁ 当たり前か

 

シャロはそう言いながら ココアの横に立ち お湯を注ぐ

 

ココア「うわぁ!

ピンク色に染まった! キレー!」

 

チノ「コッチは レモンをいれたら 青からピンクに変わりました!」

 

ふむ...ハーブティーは青色リトマス実験紙になるのか...

面白いな

....................

...............

..........

.....

..

.

シャロ「あの~

ハーブを使ったクッキーはいかがでしょうか?

私が焼いたんですが...」

 

リゼ「へぇ~

シャロが焼いたのか! どれ...」

 

そう言いながらリゼはクッキーを口に入れる

 

リゼ「美味しい!」

 

シャロ「良かった~///」

 

ココア「シャロちゃんが真っ赤~」ボソボソ

 

千夜「こっちの方が見てて面白いわね」ボソボソ

 

シャロ「う、うるさいわね///」

 

シャロ「そ、ソレよりもチノちゃんと正一君も良かったら食べてね」

 

チノ「ありがとうございます

では...」

 

そう言うとチノはクッキーを口に入れた

 

チノ「...美味しいです!」

 

正一「...では、私も頂きます」

 

そう言いながら クッキーを取り 口に入れる

 

....おぉ!!

イヤハヤ コレはコレは...

上品な甘さに その後に来るハーブの風味...

 

正一「美味しいです!」

 

シャロ「2人の口に合って良かったわ」

 

....................

...............

..........

.....

..

.

ココア「アレ? このクッキー 全然甘くないよ?」

 

千夜「そんな事無いわよ?」

 

シャロ「ふふん!

ギムネマ・シルベスタを飲んだからよ」

 

ココア「ヴェ!?」

 

シャロ「ギムネマとは 砂糖を壊すモノの意!

ソレを飲むと一時的に甘味を感じなくなるのよ!!」

 

ココア「そ、そんな効能が...?!」

 

千夜「シャロちゃんはダイエットで良く飲んでいたのよねぇ」

 

シャロ「言うな!バカぁ~!」

 

漫才かよ....

 

 

チノ「あの...正一さん」

 

正一「はい?」

 

チノ「正一さんのハーブティーを少し飲みたいのですけれども…良いですか?」

 

正一「えぇ、別に構わないですよ…..と言いたいのですが、生憎 残りはカップに入っているのしか無いんですよ...」

 

チノ「そうですか…」

 

正一「...流石に 私の飲みかけを飲めとは言えないですしね」

 

チノ「...///」カァ///

 

え?チョット 何故紅くなる!?

あ、あぁ アレか最後の一言が余計だったのか?!

まぁそうだよな...常識的に考えて デリカシーが無いよな!

よし 謝ろう! (この間0.13秒)

 

正一「チノちゃん」

 

チノ「ハイ...///」

 

正一「デリカシー無くて 申し訳ございません!」

 

チノ「ハイ?」

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ーーーー

ーー

千夜「沢山飲んじゃった~」

 

ココア「お腹の中で花が咲きそうだよ~」

 

そんな事を話して居ると 食器を下げる為にシャロが歩いて来た

 

チノ「何かお手伝い出来ることが有ったら言って下さい」

 

シャロ「ありがとう~

チノちゃん 歳下なのにしっかりしてるのね」

 

シャロ「妹に欲しいくらい」

 

そう言うとシャロはチノの頭をなでる

 

...おぉ、あのチノが気持ち良さそうに撫でられてる

 

ココア「ファ!?」

 

ココア「チノちゃんは私の妹だよ!」

 

シャロ「...何言ってるの?」

 

シャロ「3人はリラックスできましたか?」

 

リゼ「確かに リラックスしたけど」

 

千夜「少し肩が軽くなった様な」

 

正一「リラックスし過ぎて若干眠いです」

 

チノ「元気になったきがします」

 

リゼ「流石にそれはプラシーボ効果だろ...」

 

ココア「ねぇシャロちゃん

ハーブティーって自分の家でも作れるの?」

 

シャロ「そうね...

自家栽培をする人も居るわ」

 

チノ「ココアさんが寝てます」

 

シャロ「今 喋ってたのに...」

 

リゼ「ココアの信じる力は伊達じゃないな」

 

正一「...確かに ココアさんなら ダンディーライオンを飲めば強くなれますね」

 

チノ「...ですね」

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ーーーー

ーー

後日 ラビットハウス

 

ココア「皆~ ハーブティー作ろう!

コレで出来るかな?」

 

そう言ってココアが大量に持ってきたハーブ(仮)を俺達の前に出したが...

 

チノ「...ココアさん、コレ、雑草です」

 

 

ココア「...出来ると思ったんだけどな~...」

 

正一「ココアさん それでハーブティー作って見ましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4日後

 

ココア「じゃぁ 正ちゃん 逝くよ」

 

正一「はい」

 

アレ?なんかニュアンスが 違った様な...

 

ココア「せーの!」

 

ゴクッ!

..............................

.........................

....................

...............

..........

.....

...

..

.

 

 

 

 

 

 

続く


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