ご注文はチョットした人生のやり直し?ですか?   作:IS提督

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第42話 花火祭り 最終

第42話 花火祭り 最終

 

正一「さてと...そろそろチノちゃん達を探す...前に1回救護所に行って しっかり手当てして貰いましょうか」

 

正一「その前に チノちゃん達にメグちゃんと合流出来たと報告しないとですね…」

 

メグ「そうだけれど、電話が繋がらないよ?」

 

正一「...ふむ

...もう一度電話をかけて見ましょうか」

 

そう言い ポケットから携帯電話を取り出しチノの電話番号を打ち発信ボタンを押す

 

1秒...2秒...3秒と無音の時間を置いた後 コール音が聞こえて来る

 

ガチャ...3回ほどコール音を鳴らしてチノが電話に出た

 

 

チノ『正一さん!? 大丈夫ですか?!』

 

正一『落ち着いて下さい

...取り敢えず此方の状況を言いますね』

 

チノ『すみません

お願いします』

 

正一『メグちゃんと合流出来ました』

 

チノ『本当ですか?!

良かったです...』

 

正一『ただ...』

 

チノ『ただ...?

何かあったんですか?』

 

正一『メグちゃんが足首を捻ってまして...』

 

チノ『え?! ソレって大丈夫なんですか?』

 

正一『一応は応急処置を施したのですが...』

 

チノ『そうですか...』

 

正一『ただ 応急処置なので これから救護所に向かおうと思って居ます』

 

チノ『本当ですか!?

丁度 今 私達も救護所の近くに居ます』

 

正一『それは丁度良いですね

では 救護所に集合で宜しいですか?』

 

チノ『はい、問題ないです』

 

正一『では 救護所で』

 

 

そう言い 通話を切った

 

正一「救護所を集合場所にしたので早速向かいましょうか」

 

メグ「...」ムスー

 

ア、アレ??

ご機嫌ななめ?

俺に何か落ち度が???

 

正一「メ、メグちゃん?

どうかしましたか?」

 

メグ「え?

ううん 何にも無いよ」

 

あぁ 良かった...

何故だかわかんないけれど ご機嫌が治ったのかな?

 

正一「じゃぁ、行きましょうか」

 

そう言い 俺達は救護所に向かう為 足を進めるのだが...

 

メグ「待って!..

しょ、正一君...手...繋いでも良い?///」

 

そう言いメグは俺の手を掴んだ

 

.....掴んだ!?

 

.....チョチョチョチョチョーッ!

チョーット待って!!

 

え?え?え?

 

何コレ??

どんなシュチュエーション?!

 

いきなり手を掴む?!

 

んで 顔が紅い...

 

どゆこと??

 

そゆこと?!

 

いや、どういう事だよ?!

 

コレって、アレですか!?

 

よく分かんないけど 怒ってるパターンのヤツ?

 

同僚や上官の経験談で聞いたことがあるぞ!!

 

女の心は雨模様って

 

まじっぺーッ!

ぺーよ...

 

ってか 手を話してェ!!

 

マジでえ俺 今までマトモに女子と接した事無いからー!!

 

...オーケー落ち着け 典型的な『童貞』の思考だぞ!

 

...オーケー 童貞タイムはここまでだ

 

おっふ...童貞って言葉で頭が冴えて来たぞ…チクショウ

 

まぁ、良い 何故 手を掴んで来たのか聞かないとな

 

...あくまでも 紳士的にな?

 

 

そう思い 俺はメグに声を掛ける…

 

正一「ど、どうしたんですか↑?」

 

おっふ...やっべ 声上がっちまった...

 

弁解させてーな…

 

俺 前世 女子 と 関わり 無い

故に 緊張 する O K ?

 

ヤベぇよ…いくら何でもヤベぇよ…

コレは酷い...

ってか 尋常なく恥ずかしい...

 

メグ「え、えぇと また 剥ぐれたら大変だから...///」

 

あぁね 成程...

この言葉からして 私 察しましたわ

コレは 妹が兄に迷子が怖いから...的なヤツですね

 

そうと解れば怖気付く必要は無いな

 

 

正一「あぁ、成程

了解です」

 

そう言い俺達は又 歩き出した

 

......怒ってなくて良かったぁ.....

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ーー

 

チノ「正一さん!メグさn...え?..」

 

正一「ん? どうかされましたか?」

 

チノ「...いえ 何でも...」

 

マヤ「ん? 何でメグと正一は手を繋いでるんだ?」ニヤニヤ

 

メグ「エェット、コレは///」

 

何でマヤはニヤニヤしてんだ?

良く解らんな…

 

正一「迷子防止の為ですよ」

 

マヤ「なーんだ 詰まんねぇの~」

 

正一「??」

 

チノ「ソレよりも 早くメグさんの手当を」

 

正一「そうですね 」

 

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ーー

 

フゥ...

 

その後 直ぐにメグを救護所に居た医者に見せた

 

医者曰く

 

幸いにも そこまで酷い怪我でも無く

応急処置も施して居たので 怪我が長引くと行った事はないだろう....との事

 

心配する事は無さそうだな

 

チノ「お疲れ...ですか?」

 

そんな事を考えて居たら チノが話を掛けて来た

 

正一「...人混みで酔ったと言った所ですかね」

 

チノ「人が多い所は嫌いですか?」

 

正一「人混みが嫌いと言う訳では無いんですけれども...

うーん...何て言えば良いのやら...」

 

チノ「...もしかして 『会いたくない人』に会ってしまった...的な感じですか?」

 

?!

 

正一「え?」

 

チノ「あ、いえ、何でもないですよ...」

 

...何で 女性ってのはこういう時 鋭いのかねぇ

 

チノ「そ、ソレよりも正一さん

右ポケットには何が入っているんですか?」

 

正一「ポケット?」

 

そう言い俺は右ポケットに手を入れる

 

正一「??」

 

ポケットの中には身に覚えの無い何かが入って居た

 

不思議に思いポケットからソレを取り出す

 

正一「!?!」

 

チノ「なんですか? これ?」

 

正一「...ゴロワーズ・カポラル....」

 

チノ「え?」

 

...そうか そういう事だったんか...

時計の件も.....

今回の件も....

全部あの『糞野郎』が仕組んだ事なんだな...

....確かに そう考えれば全ての事に合点が行く

筋道が通るな...

ふーん...コレはコレは...成程...成程

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ーー

チノ「正一さん!」

 

正一「んを?!」

 

チノ「大丈夫...ですか?」

 

正一「えぇ もう大丈夫ですよ」

 

チノ「...もし 良ければコレを飲んでください」

 

そう言ってチノはラムネを出てきた

 

正一「え?でも...」

 

チノ「飲んでください

炭酸は頭の中をスッキリさせてくれますよ」

 

そう言われ 俺はチノが持っていたラムネを受け取りグッと飲んだ

 

グイッ!とラムネの瓶を傾け中の液体を口に含む

 

すると 液体が口の中に入り シュワシュワといった音と同時に少し痛い位の刺激を感じ そして飲み込んだ後に来るラムネの甘さ....

 

正一「フゥ...」

 

あぁ、確かにチノの言う通り頭の中がスッキリとする

 

正一「ありがとうございます」

 

そう言い俺はチノにラムネの瓶を返す

 

チノ「..いえ、問題ないです///」

 

え? アレ? 何でチノが紅くなってんの?

え??何で? 俺 もしかしてラムネ飲み過ぎた?

 

正一「えっと…あの...飲み過ぎちゃいました?」

 

チノ「///」カァ///

 

おっふ...

まじか...この反応はそうなのか…

弁償...しなきゃな…

 

正一「新しいラムネ 買って来ますね」

 

チノ「此処ら辺ではラムネは売り切れですよ?」

 

正一「マジですか...

...このラムネ分は今度返します...」

 

チノ「?」

 

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ーーーーーーー

ーーー

ーー

 

???「ヤッパリ アイツは面白いなぁ」

 

???2「..............」

 

???「あぁ、そうだな

今度は アイツの好きなタバコでも仕込んでやろうかな

アイツのタバコも俺のと同じ様な物だしな」

 

???2「.................」

 

???「はァ、お前は昔からセッカチだよな

まぁいい、雑談はココまでにして

ソロソロ俺達の『計画』を実行に移して行こうかな

...なぁ、おい」

 

 

続く


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