ご注文はチョットした人生のやり直し?ですか?   作:IS提督

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第39話 花火祭り①

第39話 花火祭り①

 

ワイワイ

ガヤガヤ

 

マヤ「おぉ!スゲー!

もうこんなに人が居る!」

 

メグ「ホントだね~

はぐれないように しなきちゃだね」

 

チノ「それにしても 本当に凄い人の量ですね...」

 

正一「歩くのがやっとそうですね...」

 

マヤ「ねぇ 正一」

 

正一「はい?」

 

マヤ「何か 奢って!」

 

正一「ふぇ?!」

 

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ーー

 

アレから 俺達は出店が有るエリアを一通り見て回った

 

正一「んで、

マヤちゃんは何が欲しいんですか?」

 

マヤ「えっ?!

ホントに奢ってくれるの!?」

 

正一「高すぎ無ければ良いですよ」

 

マヤ「えーと...じゃぁアレが良い!」

 

そう言いながらマヤは指を指す

 

正一「りんご飴ですか…

良いチョイスですね」

 

マヤ「でしょー!」

 

正一「メグちゃんとチノちゃんもコレで良いですか?」

 

メグ「私達も良いの~?

ありがとう~!」

 

チノ「ありがとうございます」

 

メグ達の返事を聞き 俺は出店に行きりんご飴を3個買い マヤ達にソレを渡す

 

マヤ「正一! ありがと!」

 

チノ「...そう言えば時間的に もう少しで花火が上がりますね」

 

チノがそう言うと同時に アナウンスの電子音が辺り一面に響く

 

ピーンポーンパーンポーン

 

『只今から15分後の19時45分に、フィナーレの花火を、打ち上げます

尚、花火の打ち上げ中、皆様が花火をより楽しんで頂くため 屋台以外の灯りを全て消灯させていただきます

御理解と御協力をお願い致します 』

 

ピーンポーンパーンポーン

 

アナウンスが終わると同時に沢山の人達が場所取りの為に一斉に動き出した

 

メグ「キャッ!」

 

不意にメグの声が聞こえた

 

俺は原因を確かめる為にメグの居た方向を見たが

 

正一「うぉ!」

 

チノ「正一さん!?」

 

急に体制を変えたせいで 身体が他の人がにぶつかり 人の波に呑み込まれた...

 

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アレから 少し経ち人の量が ある程度落ち着き行動が出来る程度までになったが

時間を見ると19:36分

 

...弱ったな

このままではいずれ電気が消え何も見えなくなる...

取り敢えずは消灯後も灯りのある 屋台エリアまで行かないとどうしようもないか...

 

そう考え 俺は屋台エリアのある方角に向かって歩き始めた

 

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ーー

 

暫く 歩いて居ると チラホラだが出店が出てきた

 

<ネェ、ソンナコトイワズニ オレタチト アソボウヨ

 

ん? ナンパかな?

 

<イイジャン、ヘルモンジャナイシ タノシイヨ

 

...いや 少年達よ、チョット古典的過ぎないかな?

 

だって、150年前でさえ あの方法は古かったハズ...

 

ってか さっきから断られてんじゃん?!

そこまで誘っても駄目って事は脈なし確定だろう

 

さっさと諦めて次の人に行けよ…

 

諦めないって事は 相当上玉な女性なのかな?

 

<ホントニ ダイジョウブ デスカラ...

 

...ん? アレ?

この声って…

 

まさかと思い 声がする方に向かう

 

正一「メグちゃん!」

 

メグ「正一君!」

 

あぁ、ヤッパリな...

声からして ヤッパリメグだったか....

 

それにしても...

 

メグにナンパしていたであろう メンツを見る

 

外見からして 17歳~18歳...高校生か...

まぁ、制服を見ればわかる事だな

....................

...............

..........

.....

...

..

.

 

....ん?17歳~18歳?高校生?

 

ちっと待てよ?

 

メグの見た目は....

ハッキリ言えば小学生...11歳~12歳に見えるよな?

 

ん?ん?ん?

 

どゆこと?

 

コイツら高校生だよな?

 

改めて もう一度 制服を見るが

 

いや間違い無い、高校生だ...

 

小学生って高校生の守備範囲に入ったっけ?

 

イヤ...入らないよな

 

...入らないよね...?

 

って事は コイツら アレか...ロリータコンプレックスか

 

えっ?!ロリコン!?

 

いやね 別にロリコンを馬鹿にしてる訳でも否定している訳では無いよ?

 

ぶっちゃけ言うと俺にも...いや"俺達"にも その気持ちが解らない訳では無いよ

 

確かに ちっちゃい子って可愛いよね

 

でもそれって崇める対象でしょ!?

 

『YESロリータ NOタッチ』でしょ!?

 

紳士の常識だよ!?

 

幾ら可愛いからって 手を出す事や ナンパはアカンでしょ!

 

っとそろそろ 思考を戻さないとな

ーーーーーーーーーーーー

 

正一「此処に居ましたか...

随分探しましたよ」

 

メグ「しょ、正一君...」

 

ナンパ1「ア? お前 誰?」

 

正一「私は そこに居る子の連れですけれども...」

 

ナンパ2「連れねぇ…

...じゃぁ心配しなくて大丈夫だよ」

 

正一「は?」

 

ナンパ1「俺達 チョット夜遊びするだけだからさぁ」

 

メグ「ヒッ?!」

 

そう言うとナンパ1はメグを抱き寄せた

 

ダキヨセル トカ ナイワー

 

ってか完璧メグのヤツ怖がってんじゃん…

 

正一「...メグちゃん 行きますよ」

 

面倒臭ぇ...

 

こういう時は強引にでも連れ出すしか無い

 

そう思い俺はメグを男から引き剥がしそのままメグの腕を引っ張り場を後にしようとするが...

 

ナンパ1「なァ...

お前 勝手な事すんなよ…」

 

正一「そっくり そのまま その言葉を貴方に返しますよ」

 

ナンパ1「ッ!舐めんなよ!ガキが!」

 

そう言うとナンパ1は左手で俺の胸ぐらを掴む

 

正一「...コレはどう言う事ですか?」

 

ナンパ1「女の前だからって 調子に乗ってんじゃねぇぞ!

おい!コイツ殺っちまおうぜ!」

 

そう言うや刹那ナンパ1は右手を握り拳を固め振りかぶる

 

俺は握り拳を振りかぶるのを確認すると同時に 胸ぐらを掴んでいる腕に対し『肘決め四教』を掛ける

 

ナンパ1「ウッ!!」

 

胸ぐらを掴んだ腕の肘に技を決め相手を地面に制した

 

正一「...女性を前にして図に乗って居たのは 私と貴方 どっちでしょうかね?」

 

ナンパ1「ガアァ...!!」

 

握り拳を固め尚且つ 俺を殴ろうとして居た力を利用され通常よりも技が深く決まった為 ナンパ1は地面で藻掻くばかりで一向に起きようとはして来ない

 

その事を確認し次にナンパ2を視界に入れる

 

ナンパ2を視界に入れた時には既に握り拳を固め 突きを打つ寸前だった

 

...大丈夫 落ち着け...

 

慌てる気持ちに対し

 

リラックスする様に 自分に言い聞かせる

 

それと同時に自分の体制を自然体に戻す

 

ナンパ2が突きを打った瞬間に入り身を行い手刀を顎に当てる

 

相手の顎から伝わる変な感触と顎に当たった手の痛みを感じた瞬間 ナンパ2の身体が地面に崩れ落ちる

 

ナンパ2「ウゥ...イテェ」

 

手加減もして 意識もある うん

 

コレで良し...

 

戦意喪失してるし 暫くは大丈夫だろう...多分

 

ってか 何で今の流れで喧嘩売られなきゃ行けないんだよ...

 

そう思いながら 未だに状況を飲み込めていないメグに声を掛ける

 

正一「メグちゃん 行きますよ」

 

メグ「え?あ、うん...」

 

刹那 後ろから気配...敵意を感じた

 

俺はメグを突き飛ばし 右足を1歩前に出し体を開く

 

それと同時に拳が 右後横に出てくるのを確認した

 

すぐさま 俺は出てきた手を優しく包み込む様に握り 『小手返し』を掛けr...

 

あッ! やべッ!ミスった!!

 

イヤ 技自体が失敗した訳じゃ無くて...

技自体は掛かり

 

相手を制せた

 

全部問題なし…

 

....相手の身体が宙を舞った事以外は..

 

メグを突き飛ばすというアドリブを行った為に技のタイミングが狂い『小手返し』では無く『小手投げ』をしてしまった

 

...まぁ 生きてるし大丈夫か

手加減もキチンとしたし...

 

 

そう思いながら俺は今度こそ移動する為に尻餅を着いていたメグに声を掛け手を伸ばす

 

正一「急に突き飛ばしてしまいすみませんでした」

 

メグ「大丈夫だよ~...

ソレよりもアノ人達は大丈夫?」

 

正一「双方共に痛めつける為に技を掛けた訳では無いのでダメージは 一時的な物ですよ」

 

メグ「良かった~」

 

そう言うとメグは俺の手を取り立ち上がる

 

正一「...チノちゃん達を探しに行きましょうか」

 

メグ「うん」

 

メグ「...?

アレ? さっきの人達は?」

 

メグの発言を聞き 俺は今さっきまでナンパ1・2が居たであろう場所を見るのだが...

 

正一「...アレ?」

 

今さっきまで 確かに寝そべって居たはず...なのに何故 居なくなってる?

 

何故?...

 

この感覚....

 

....いや...まさか....アイツが...?

 

まさかな....

 

 

 

メグ「正一君大丈夫?」

 

正一「?! えぇ、問題ないですよ…」

 

 

 


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