ご注文はチョットした人生のやり直し?ですか?   作:IS提督

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第35話 地元 1 帰り道

第35話 地元 1 帰り道

 

ココア視点

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~帰り電車にて~

 

正一「zzz」

 

(相変わらず 正ちゃんは寝坊助さんだね

 

あ、昨日あんなに運転したからか…

 

初めはオッカナビックリ 正ちゃんの運転を見てたけど 気付いたら寝ちゃってたな

 

そのせいで ずっと1人で長い距離を運転させちゃった…)

 

私はそんな事を思いながら正ちゃんの寝顔を見る

 

やっぱり正ちゃんの寝顔は可愛いな…

 

可愛すぎて愛おしくなっちゃうレベルだよ

 

そう言えば 昔 お姉ちゃんが言ってたっけ…

 

『寝顔は本来の感情を表す』

 

って

 

....じゃぁ 何で 正ちゃんは 毎日 何かに警戒している様な顔をしてるのかな?...

 

...いや アレは警戒と言うよりも『怯え』

何かに怯えて居るようにも取れる...

 

でも、いきなり何でだろう?

 

正ちゃんが入院する前はあんな感じゃ無かった筈なのに...

 

正ちゃんは 一体何に怯えて居るのだろう...

 

私はお姉ちゃんとして正ちゃんの為に何か出来る事は無いのかな…

 

....それをするには もっと正ちゃんを知らなくちゃいけない

 

私は正ちゃんに付いて何を知ってるのかな…

 

...何も知らない

 

悩んでても仕方ないのかな?

 

でも、もし出来ることなら

 

『もっと良く正ちゃんの事知りたいな...』

 

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正一「ココアさん起きて下さい」

 

あれ? いつの間にか寝ちゃってたのかな?

 

正一「もうすぐ 乗り換えの駅ですよ」

 

ココア「え?あ..ホントだ」

 

正一「ココアさんも結構疲れてますね…」

 

ココア「えへへ~

お姉ちゃんとして だらしない所見せちゃったかな?」

 

正一「全然そんな事無いですよ

 

...それよりもココアさん」

 

ココア「ん?

どうしたの 正ちゃん?」

 

正一「その...

お腹減りません?」

 

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ズルズルズルズル~!

 

正一「プハーッ!」

 

ズルズルズルズル~!

 

正一「いや~! 体に染み渡る~!

油揚げにも汁が染み込んでて美味い!」

 

ココア「う~ん!

美味しい!

蕎麦を食べるのは何時ぶりかな?」

 

正一「1ヶ月振りくらいじゃ無いですか?」

 

ココア「そっか~

って、思った程久しぶりじゃ無かったね~」

 

正一「ですね」

 

ココア「あっ、正ちゃん そこに有る一味唐辛子とって」

 

正一「はい...どうぞ」

 

ココア「ありがとう~」

 

正一「一味唐辛子ですか…

大人っぽいですね

流石はお姉ちゃん」

 

ココア「!

でしょ~!」

 

正一「あっ、ココアさん

そんなに振ったら…」

 

カポッ!

 

ザァー

 

...アレ?

 

一味唐辛子の入れ物を振りすぎて 中身が全て蕎麦の中に入っちゃったみたい...

 

正一「あぁ...これは これは....」

 

うん、正ちゃんの言いたいことはわかるよ…

 

丼の中真っ赤になってるもん....

 

可能な限り 一味唐辛子を取り除き 蕎麦を啜る...

 

ココア「...ズル」

 

ココア「?!」

 

えっ?何コレ!?

辛すぎる!!

 

正一「...,」

 

正一「あの、ココアさん もし良ければ交換しません?」

 

ココア「エッ! でも正ちゃん...

これスゴく辛いよ…」

 

正一「それはさっきの反応を見ればわかりますよ」

 

ココア「だったら...」

 

正一「でも ココアさん ソレ食べれないですよね?」

 

ココア「うん...」

 

正一「だったら 交換して下さい

丁度 今辛い物が食べたくなったので」

 

ココア「じゃぁ お願いするね...」

 

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ズルズルズルズル~!

ズル! ズルズルズル!

 

正一「いや 辛~!」

 

ココア「正ちゃん 無理しなくても大丈夫だよ...」

 

正一「御心配には及びません、今丁度麺を食べ終わりましたので…」

 

そう言うと正ちゃんは油揚げを食べようとした

 

...アレ? あの油揚げって私が口にした奴?

 

待って! それは恥ずかしすぎる!

 

ココア「待って 正ちゃん!

その油揚げ...」

 

正一「ふぇ? こふぉ あふらあけ か ほうひまひた?」(へ? この油揚げがどうしました?)

 

あぁ...遅かった...

 

 

正一「ゴクン...この油揚げがどうしたんです?」

 

ココア「えっと...

こっちの方が油揚げ少し大きいよ!」

 

正一「何を言ってるんですか…

元の僕の器に入っていた油揚げは もう既に ココアさんが食べちゃったじゃないですか...」

 

私が正ちゃんの油揚げを食べた?

 

そう言えば食べてた記憶がある...

 

アレ? って事は

私も正ちゃんも お互い『間接キs...』

 

ボッフン!!!

 

正一「うぉ! ココアさん大丈夫ですか?

顔がスゴく赤いですよ!」

 

あれれ?! よくよく考えたら私達 器ごと交換してる?!

 

あぁ~!!

恥ずかしすぎるよ~!!!!

穴があったら入りたい!!!!

 

 


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