ご注文はチョットした人生のやり直し?ですか?   作:IS提督

34 / 55
第33話 地元 1 ⑦

第33話 地元 1 ⑦

 

 

ココア視点

ーーーーーーーーーーーー

 

...何故か正ちゃんの話を聞いていたら涙が出てきた

 

ココア「グス..正..グス.ちゃん..グス..ヒックッ.」ダキ

 

悔しいと思う気持ちが二割

自分の不甲斐なさに二割

残りの六割は、私の事に親身になって居てくれて私を励ましてくれた正ちゃんのせいだった

 

気が付いたら、私は正ちゃんに抱きついていた

 

声の調子から、正ちゃんは困惑している様な感じだけれど

二言三言喋ると 正ちゃんは私の事を力強く抱き締め返してきた

 

暖かい...

 

その瞬間、私からはダムが決壊したかの様に涙が溢れてきた…

 

...今まで耐えてきた事

...今まで抱えてきた事

...そしてこれから待って居るであろう辛い事

 

そんな思いが私の心の底から出てくる

 

これでもか と言う程泣いたと思う...

 

不思議な事に、抱えていた不安要素などが消え心の中が暖かい気持ちになった

 

暖かい...

本当に、暖かい...

 

そして、安心する...

 

正ちゃんの鼓動の音

正ちゃんの体温

正ちゃんの匂い

正ちゃんという存在...

 

その他にも安心する要素が正ちゃんには有る...

 

何故だろうか...

物凄く 満たされて居る感じがする...

 

...私は正ちゃんに甘え過ぎて居る気がする

 

原因はあらかた予想が付いている

 

 

こんな事じゃダメなのに...

 

こんな事じゃ 立派なお姉ちゃんになれないのに...

 

1日、1日と私は正ちゃんに対する思いが強くなって行っている気がする....

 

私にとっての正ちゃんは

例えるなら『海水』...

 

求めれば求めるだけ欲しくなる....

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

私達は暫く抱き合っていた

 

ずっと このままの時間が続いてくれればいいのに...

 

時間は残酷だよ...

 

正一「っと/// そろそろ時間ですよ///」

 

ココア「もう少しこのままがいいよ...」

 

正一「しかし これ以上遅くなったら お母さん達が心配しますよ」

 

確かに 家を出てから結構な時間が経った

帰らないとかも...

 

ココア「解ったよ 正ちゃん

ありがとうね」

 

私がそう言うと 正ちゃんは私から離れた

 

ココア「!?!!?!?」ガクガク

 

身体が急に震えだした…

 

ヤダッ!!

 

ミタサレタ モノガ カレテイク...

 

ワタシカラ ハナレテ イカナイデ!!

 

満たされていた物が失われる...

私にとってはそれが何よりも怖い...

 

そう思った瞬間

私は無意識に震える声を出した

 

ココア「しょ、正ちゃん

お願いが有るんだけれど...」

 

正一「なんですか?」

 

ココア「手、繋いでも良いかな?」

 

正一「これから 下山するんですよ?」

 

ココア「うん...ダメかな?」

 

正一「まぁ、ダメじゃないですけど」

 

そう言うと正ちゃんは手を出してくれた

 

私はその手を掴む

 

瞬間

 

私の中にあった不安が消え 安心感あ生まれてきた

 

いつの間にか体の震えも消えた

 

あぁ...そう言う事なんだ...

私は正ちゃんに『依存』してるんだ...

 

 

続く




おや?フラグ建ったかな?

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。