ご注文はチョットした人生のやり直し?ですか?   作:IS提督

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どうも~IS提督です
気付いたら6000文字になってました!
と言うことは 何時もより文書がおかしいかもです
それでも最後まで読んで頂けたら幸いです!
コメントやアドバイスもお待ちしております
それではどうぞ


第26話 ゴールデンウィーク前

第26話 ゴールデンウィーク前

 

金曜日6限終わった直後 俺は何時もの様に里山に呼び止められ

合気道の稽古を終え

今はココア達と合流すべく チノと一緒に合流地点へと足を運ぶ

今回の目的はラビットハウスで使うカップを見に行くためだ

 

チノ「正一さん 今日も里山先生に呼びつけられて居ましたね」

正一「授業がある日は毎回ですね」

チノ「すっかり里山先生は合気道の虜ですね」

正一「他のスポーツや武道もそうだと思いますけど 1度そのモノの魅力に取り憑かれたら熱中してしまいますよ」

チノ「...って事は 正一さんもそうだったんですか?」

正一「...そうだったと思いますよ」

チノ「...正一さんは誰から合気道を教わったんですか?」

正一「...すみません

そこら辺の記憶が無くて...」

チノ「...すみません」

 

実際問題 そこら辺の記憶が無いと言うのは勿論 嘘である

毎度毎度 説明するが 今のこの世界には合気道等の武道は1部を除いては消えて無くなって居る

オマケに俺は150年前に死んで居る

そんな他人とは違う世界感の中で一々説明をするのではほとんど信じてはくれないだろう

(まぁ チノ辺りならティッピーの事もあるから 信じてくれるかも知れない)が 俺自身それを他人に知らせようとは思わないから別に教える必要はないと今現在は考えて居る

 

チノ「...正一さん!!」

正一「ん?どうかしましたか?」

チノ「いえ あの...正一さんとココアさんって明日の朝に此処を出るんですよね」

正一「えぇ 一応はそのつもりですね

ゴールデンウィークには帰省する約束がありますし」

チノ「そうですか...」

 

なんでだろう

それからチノは俯きながらシュンとしてしまっている

 

何か空気がおもいなぁ

何か心無しかチノが淋しそうにしてるし

...こういう時は話題を変えるのが吉かな

 

そう思い俺は話題を変える為に口を開いた

 

正一「今日は色々と楽しみですね

前々から洒落たカップを見てみたいなと思ってたんですよ」

チノ「そうですね

でも私達はココアさんの監視をしなくては行けませんけどね」

正一「どっちが姉だかわかりませんな」

チノ「フフフ...全くです」

 

そんなこんな事を話して居るとココアとリゼが見える

どうやら目的地に着いたようだ

 

正一「すみません

時間どうりに来れたと思ったんですが…」

リゼ「いや 私達が早すぎただけだから気にする必要は無いよ」

チノ「なら良かったです」

ココア「じゃぁ 皆が揃った所でレッツゴー!」

 

ココアはそう言うと俺の手を掴み歩き出した

 

正一「えっ?! ココアさん?」

ココア「どうしたの 正ちゃん?」

正一「急に手を掴まれたので」

ココア「姉弟ならこんなのは当たり前なんだよ!

それと....」

 

そう言うなりココアは俺の真正面に来ると同時に

 

ココア「正ちゃん 成分補給!」

正一「んぇ?............フガ!!!」

 

何が起きたかと簡単に言うと ココアが俺の真正面に来たと思ったら

思いっきり抱きついて来た

そして今に至る

...抱きつかれるのは全然問題ない

むしろ もっとやってくれてもいいんやで

と言うかもっと抱いて!

...俺の気持ちは置いといて

流石に人前だと 第1に恥ずかしい!!

とにかく恥ずかしい オマケにソコソコ豊富な胸が俺の顔面に当たっている

...つまり息がしにくい

夢にまで見た光景で死にかけるなんて

本望だ...

とまぁ 冗談はさて置いて リアルに意識が遠くなってきたのでココアの背中辺りをタップする

 

ココア「正ちゃん どうしたの?」

正一「ゼェ....ゼェ....ゼェ...」

ココア「正ちゃん?」

正一「いえ 息がしにくかったんで

....ゼェ」

 

そう言ってから 俺はチノ達の方に『何故助けてくれなかったのか?』と目線で問いかけるべく 見るが

 

リゼ「....///」

チノ「........」

 

アレ?? 何でリゼは顔を赤くしてソッポ向いてるの?

てっきり拳の一つくらい来ると思ったのに

チノに至っては血の気が引いてる感じがするし

ありぃ? こんな反応は予想の範囲外

 

そこまで考えると

 

リゼ「と.兎も角 早く目的地に急ごう

それとココア! 幾ら 姉弟だからって節度持った行動をしろ!」

ココア「え~ 何時も私達のお姉ちゃんはこんな感じだったよ」

チノ「何時もですか?!」

ココア「うん! だから 私達 姉弟は仲が良いんだよ!」

チノ「...結構過激なスキンシップですね」

ココア「えへへへ そうかな~

それよりも 早くカップを見に行こうよ」

リゼ「そ、そうだな

よし! 気を取り直して行くぞ!

...ってティッピー!?」

 

リゼが驚いた声を上げた

それもそうだろう 皆にとってタダの兎が偶然にも我々の集合場所に現れたのだから

 

チノ「あぁもう ティッピーは心配性ですね

すみませんリゼさん ティッピーも連れて行っても良いですか?」

リゼ「あ、あぁ勿論問題は無いぞ」

 

今度こそ俺達は目的地に向かうのだった

 

ーーーーーーーーーーーー

カップ・紅茶専門店ティネロ・ターツァ にて

 

正一「ココアさん 中々センス有りますね」

ココア「でしょ!」

チノ「ココアさんにしては上出来ですね

こういう事を他のことに生かせる事は出来ないんですかね?」

 

...チノさんや今日は何時もよりも どキツいっすね…

でもそんな乾いた事を妹大好きっ子の前で言うとは...

 

そこまで考えてココアの方を見てみると

 

ココア「ウワーン!! チノちゃん酷いよ~」

正一(ガチ泣きー!?)

ココア「正ちゃん! 慰めて~」

 

そう言うとココアは また俺に抱き着いて来た

全くコイツは俺が男って事を忘れてんじゃないのか?

まぁ 俺としては大歓迎だけれども

っと 私情に流される所だった

危ない危ない 一応ケジメを付けないと

にしても今日は1段とココアの行動がアレだな

学校で何かあったな

 

正一「チィッ...ハァ 店前で何やってんですか...

大丈夫ですよ

下がると言う段階が有るならば上がると言う段階も有り得ますから」

ココア「正ちゃん~!ウワーン」

正一「大丈夫ですよ

ココアさんなら出来るはずです

姉なんでしょ? 姉がいつまでも弟に泣き付いてたら 示しが付きませんよ」

 

ココア「正ちゃん...

...もう大丈夫だよ」グス

 

そう言うとココアは目元を拭いた

 

ココア「ほらね」

 

そう言うとココアはコッチまでがドキッ!とする様な顔でニコッと笑った

 

........................................................

あれからチノがココアに謝り事無く終わった

にしても最近チノやココアの精神状態がブレブレだと感じる

とまぁ もしチノとココアの仲が崩れたとしたら リゼや千夜などと協力して2人の仲の寄りを戻せば良いだけだから,...

何が言いたいかと言うと 今はカップを見て楽しもうって事だな

 

ーーーーーーーーーーーー

ティニロ・ターツァ店内にて

 

中は当たり前だがカップが多い

 

ココア「わ~!可愛いカップがいっぱい!」

 

そう言いながらココアはハシャイダ様子で店内に入って来た

...なーんか 嫌な感じがする

 

リゼ「余り はしゃぐなよ~」

 

どうやらリゼも嫌な感じがしたのだろう

 

そう思うや否

 

グキッ!!.....ゴンッ!!!

 

ココアは店の壁際にある棚に激突する

すが

瞬時にチノとリゼが動き ココアと落ちてきた写真を受け取り事無きを得たと思ったのだが…

 

...カップが落ち始めた 棚から落ちる瞬間を見た 値段も見た

...3万円...

アカン...落としたらアカン!

カップを救出しなければ!そして思考を巡らせる

...落ちるカップを普通にキャッチして居ては間に合わないだろう

という事はアレをやるしか無い...

思ったら即行動 .....この間0.68秒

俺は華麗に

『ノーモーション・ヘッドスライディングキャッチ』

を実行し

完璧に決めた

このスライディングはかなり滑稽な姿に成るのでやりたくは無かったが

状況が状況なので致し方なし

 

(((予想を裏切らない!)))

 

あっ なんか今 チノ・リゼと同じ事を思った気がする

 

ココア「アハハハ!! 正ちゃん 凄い動きしたね」

正一「...ココアさん はしゃがないで下さい」

 

ハッキリ言って怒る気力も御座いません

 

ココアはチノがキャッチした写真を見ていた

 

ココア「可愛い~! ティッピーもコレをやれば注目度アップだよ!」

 

ココアがそう言う

俺とリゼは写真に何が写っているのかが気になり 写真を覗き込む

そこには 兎がカップの中に入って居る写真があった

 

リゼ「確かに可愛いがティッピー入れそうな大き目なカップは流石に無いだろ」

 

リゼがそう言うとチノが周りを見始め

 

チノ「!」

 

駆け出して行った

ほんの数十秒たった頃

 

チノ「正一さん...手伝って下さい…」

 

チノがどデカい カップを持ってきた

それも重そうに

 

正一「りょ 了解!」

 

俺は急いでチノの元へ行きカップを持ちココア達が居る近くのテーブルに置き ティッピーをカップの中に入れたのだが…

 

リゼ「うーん」

ココア「なんか違う...」

チノ「ご飯にしか見えないです」

 

ココア達に は不評だったようだ

俺は可愛いと思うんだけどなぁ

 

とまぁ そんなこんながあり今は各自でカップを見て居る

 

ココア「あっ このカップ可愛い」

 

ココアがカップに手を伸ばすと同時にもう一つの手がぶつかっていた

コレは俗に言う恋愛に発展しちゃう展開ですな

しかも女の子同士

目の前でこの光景を見れただけでも儲けもんですな

あっ ココアが相手の子事を意識してる

あの相手の子どっかで見た事あるような?...

 

そんな事を思っているとチノとリゼが俺の元にやって来るなり

 

チノ「こんなシュチュエーション マンガで見た事あります」

リゼ「良く恋愛に発展するよな」

 

とまぁ チノ達の話を聞いてると

年代が変わってもそう言う事はかわらないんだなと実感した

 

リゼ「ん? シャロ?!」

シャロ「エッ?! リゼ先輩!と...この間の子!?」

 

あぁ! この声を聞いて思い出した

この前の兎にびびってた人だ

 

正一「その節はどうも」

 

そう言い俺は頭を下げた

 

ココア「えっ!? 正ちゃんとリゼちゃんの知り合い!?」

正一「えぇ まぁ僕の場合はお互いに名前も知らないので...」

リゼ「私の1個後輩のシャロだ

ココア達と同じ学年だ」

ココア「えぇ!? リゼちゃんって年上だったの!?」

リゼ「今更!?」

チノ「正一さんとリゼさんはどういった経緯で知り合ったんです?」

シャロ「知り合った時期は別々だけど2人共 私を暴漢から助けてくれたのよ」

正一・リゼ「「ん?」」

 

暴漢って 何の事だ?

この子...シャロにとっては

暴漢=兎

なのかな?

イヤイヤ....違うな

間違った情報を正すために俺とリゼはアイコンタクトをとってから説明をする

 

リゼ「違うぞ!本当はだな」

正一「この方は兎が大の苦手らしくて...」

 

俺達がそう説明するとココアとチノが ありえないとでも言いたげな顔でシャロを見ていた

 

シャロ「う、兎が怖くて悪い!?」

シャロ「それより 先輩達はどうして此処に?」

リゼ「バイトで使うカップを買いに来たんだよ」

シャロ「それなら このカップはどうですか?

香りが良く広がりますよ」

チノ「へぇ...カップにも色々と有るんですね」

シャロ「それと...コレはカップの持ち手が工夫されてるのよ」

 

シャロはそう言うと近くにいたココアにカップを差し出した

 

ココア「ホントだ 気持ち~」

 

ココアはカップの持ち手をさすりながら絶賛している

 

リゼ「詳しいな~」

シャロ「上品な紅茶を飲むにはカップにもこだわらないとです!」

チノ「家もコーヒーカップには丈夫でいい物を使って居ます」

ココア「私のお茶碗は実家から持ってきたこだわりの一品だよ!」

正一「何 張り合ってんですか…」

リゼ「でもうちはコーヒーの店だからなぁ」

シャロ「えぇ~そうなんですか?

 

リゼ先輩のバイト先行って見たかった...」

ココア「コーヒーダメなの?」

シャロ「うん」

ココア「お砂糖入れれば飲みやすくなるよ」

シャロ「コーヒーの苦味がダメなわけじゃ無いのよ…」

正一「もしかしてコーヒー酔いしちゃう感じですか?」

シャロ「エッ?そうだけど…

何でコーヒー酔いって分かったの?」

正一「いえ...古い知り合いにコーヒー...特にカフェインで酔うって人が居たので」

 

シャロ「それはまた 特殊な人ね」

 

どうもシャロって人物は何となく150年前にいたクソ野郎と似てるんだよな

...別にシャロがクソ野郎な訳では無いんだけれど

可憐な見た目に金髪カール

オマケにカフェイン酔いと来た

あのクソ野郎曰く あいつの家庭は代々カフェイン酔いをしてしまう家系らしいしな

それを知ってどうこうなるって訳でもないけど

ここは 好奇心に任せて一丁 聞いちゃいますか…

 

正一「後 もし違かったら申し訳有りませんが

シャロさんの苗字って 『桐間』ですか?」

シャロ「?! えぇ そうだけどどうして分かったの?」

正一「...いえ リゼさんが 良く桐間 と言う苗字を呼んでいたので もしかしたらシャロさんの事かなと思いまして」

 

勿論嘘である

こんな意味わからない言い訳では意味がないのだが

何故かシャロには効いている

 

だけどまさかシャロがあの野郎の子孫だとはな

まぁ あいつと俺では 生きている時代が違うからどうでもいいか

それよりも何故だか顔が赤く自分の世界に入って居るシャロをどうにかしないと

 

ココア「ねぇねぇ このカップオシャレだよ」

 

ココアはカップを指差しシャロに言うのだが

 

ココア「と思ったらこのカップ高い!」

 

ココアが大き目の声を出した

俺はいくらだろうかと思い カップの値段を見たのだが

 

正一「うわ! 高!」

俺は瞬時にココアが大きい声を上げたのか理解した

何故ならココアが指さしたカップは5万円していた

 

シャロ「アンティーク物はその位するわよ」

リゼ「あっ それ 昔的にした奴だ」

一同「「「「え?」」」」

 

5万円を的替わりに出来る奴が...

まぁ あんなでっかい屋敷を構えてるリゼの家なら不思議と納得出来るな...

 

ーーーーーーーーーーーー

 

今はまた各自でカップなどを見ている

相変わらずだけど ココアのチノ好きは収まることを知らない

...どうやらココアはチノとお揃いのカップが欲しいらしい

...が案の定チノは拒否している

ここは一つお世話になっている2人にプレゼントしようかな

そうすれば俺の感謝の気持ちも伝えることが出来るし ココアのしたい事も達成されて一石二鳥だな

そうと決まればカップを探そう

 

ーーーー10分後ーーーー

正一「これで良いか」

 

俺が手に取ったのは可愛い兎がプリントされてあるものだ

勿論 選んだ基準は兎がプリントされてる事と 自分がもらって嬉しい物だ

早速俺は会計を通す

会計を通しココア達が居る場所に行くとリゼとシャロがお揃いのカップを持っていた

どうやらリゼ達もお揃いを買ったらしい

 

リゼ「さてと皆揃った所で今日はお開きにしようか」

シャロ「そうですね 時間も時間ですし」

ココア「そうだね」

正一「ではまたゴールデンウィーク中頃まで」

チノ「ではまた」

 

俺達はそう言うとそれぞれの帰路に着いた

 

ーーーーーーーーーーーー

 

俺はラビットハウスに着くと早速お揃いのカップを渡すことにした

 

正一「ココアさんとチノちゃん コレどうぞ」

ココア「これは?」

正一「2人への感謝の気持ちです

開けて見て下さい」

 

そう言うとココアといチノは袋を開ける

 

チノ「わぁ 可愛です!

正一さんありがとうございます!」

ココア「正ちゃんありがとう!

見て見てチノちゃん!お揃いだよ~!」

チノ「正一さん 本当にありがとうございます!」

正一「お礼を言うのは僕の方ですよ」

正一「チノちゃんは何時も早起きをして朝ごはんを作ったりして只でさえ忙しいのに 1日の間間に僕達のお世話をしてくれて ありがとうございます」

正一「ココアさんは何時も明るく接してくれて それだけで 憂鬱な気分を飛ばしてくれます

ありがとうございます」

 

ココア「」ダッ

 

チノ「あっ ココアさん!」

 

ココアは俺の話を聞き終わると共に2階に駆け出した

俺はココアが駆け出した瞬間 ココアの目に涙が溜まって居たのを見逃さなかった

 

ーーーーーーーーーーーー

 

今現在俺は明日の帰省する為のお土産を甘兎庵に買いに来ている

千夜「はい 当店自慢の『兎の影分身』よ」

正一「ありがとうございます」

 

この兎の影分身は簡単に言うと兎の形をした羊羹である

この前の千夜からオススメされたのを思い出し 昨日注文をしていた

 

千夜「明日から 3日間実家に帰るのよね」

正一「はい」

千夜「ココアちゃんの事よろしくね」

正一「勿論ですが...

ココアさんの事で聞きたいことが一つ

最近学校でココアさんに何かありましたか?」

 

そう言った瞬間千夜がビクッ!とした

 

千夜「実はねーーー」

 

ーーーーーーーーーーーー

俺は今ラビットハウスに帰って来ている

...明日は変える事以外にやる事が増えたな

って行っても大層な事は出来ないけど…

 

 

続く


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