ご注文はチョットした人生のやり直し?ですか?   作:IS提督

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どうも~IS提督です
指摘やアドバイス などがあればビシバシとお願いします
至らない点が多々有ると思いますが最後まで読んで頂ければ幸いです!


第24話 スカウト

24話 スカウト

 

一瞬 手々座の言っている事が理解出来なかった

呼吸が止まり 血が引いていくのが分かる

 

手々座「もう一度言うぞ

俺の部隊に入らないか?」

正一「...何故 私をスカウトするに至った理由を教えて頂きたい」

手々座「そんなのは簡単だ

お前には良い兵士になれる その要素がある

それだけだ」

正一「成程...」

手々座「んで どうするんだ?

俺の部隊に来るか?」

正一「いえ

お断りします」

手々座「何故だ?

お前なら 入隊と同時に良い階級に入れてやれる」

正一「階級の件がかなり魅力的ですが...

私はただ単に ノホホンとした人生を歩みたいだけです」

手々座「ほう...

正一、お前だいぶ変わっているな

お前くらいの歳は軍隊などに憧れを持つ傾向があるのにな」

正一「こう見えて伊達に"十数年間"も生きていませんから

それに軍隊の訓練のキツさや その後の実戦なんかの事を考えて居ると夜も眠れなく成りそうなんで」

手々座「成程...

目先の事だけではなく後々の事をも お前は考えて居るのか」

正一「買い被り過ぎですよ

私は只只 辛い事や死ぬのが怖いだけのチキン野郎ですよ」

手々座「...分かった今日のところは諦めるとするが...

今の言葉を聞いてますますお前に興味が湧いた

今後お前の事をスカウトし続ける事にする

良いな?」

 

手々座がそのようなことを言うが 実際問題 俺は''もう''軍隊やら何たらに入るつもりは微塵もないが 否定の意を出した所であの人の心が動くことはないだろう

言うだけ無駄である

従って 俺は 立ち上がり出口である扉の前で手々座さんに一礼をして 部屋から出た

ーーーーーーーーーーーー

リゼ視点

 

私は 正一が部屋から出て行ったのを確認し 親父達が今さっきまで話していた部屋に入る

 

リゼ「来客達は全員家に返したぞ」

手々座「あぁ」

リゼ「...親父 またスカウトしたのか?」

手々座「高校生のお前にはまだ早い事だ」

 

バン!!!

 

リゼ「早い早くないの問題じゃない!

正一は私の友達だ!

もう友達を加賀美(かがみ)の二の前にはしたくないんだ!」

 

私は親父の前に行きテーブルを叩くと同時に声をこれでもかってくらいに張り上げた

事実コレは私の心の声である

 

手々座「...正一が加賀美の二の前だと?」

リゼ「あぁ そうだ!

幾ら仕事だろうとアイツの自由を ましては『幸せ』を奪わう様な真似は絶対にさせない!」

 

私は声を張り上げながら言葉を言っていたのだが

 

手々座「...アイツが普通の人間の様な幸せを手に入れられる人間だと思って居るのか?」

リゼ「え?」

 

親父は私に対して圧力をかける様な声のトーンで言葉を放った

 

手々座「確かにアイツの見た目は幼い

だが 中身も幼い訳ではない」

リゼ「どう言う意味だ?

確かに 正一は大人びているけれど…」

 

正一の事を思い返して見るが 大人びている事以外は全く解らない

 

手々座「...アイツの目は普通の人間の目じゃない」

リゼ「え!?」

 

唐突に親父が話し始めた事にも 聞こえてきた言葉にも驚きを隠せなかった

 

手々座「アイツの目は人を殺した事がある目をしている

それも1人ではない 何十人と手に掛けている目をしている

初めて会った時 流石の俺でもビビった」

 

リゼ「は!?」

 

私は自分の耳を疑った

親父は冗談を言う人間ではない

仕事の事になると尚更だ

親父をビビらせるのも相当な事なのに

人を何十人と殺した言ってきた

ハッキリ行って信じたくないし 信じられない...

 

手々座「アイツはお前が思って居る以上に危険だ

アイツを野放しにしていたらこの街が危ないかも知れない

だから 俺はアイツを軍隊に入れ合法的にアイツを管理し狂気を抑制する

それが俺達に取って幸せな道になる」

リゼ「でも それって…」

手々座「あぁ そうだ 軍属故に仕方が無いことだ

それにアイツは 昔いた ある人物と瓜二つだ」

リゼ「...どういう事だ?」

手々座「コレばかりはお前に言っても絶対に解らない」

リゼ「あぁ そうかい

...今日は色々と疲れたからもう寝ることにする」

 

そう言い私は自分の部屋に向かった

ーーーーーーーーーーーー

仕方がない??

本当にそうなのだろうか…

親父の話は何処かおかしい

確かに 親父の言うことには一理あるのだが…

親父が只只 御託を並べて 正一の戦闘力を利用したいだけな気がしてならない

 

部屋に着き親父との会話を思い出すがどうしても納得行かない

そして最後に親父が言った言葉

全くもって意味不明だ

 

リゼ「正一 お前は一体何者何だ...」

私の声は誰にも聞かれる事無く消えて行った

 

リゼ視点終了

ーーーーーーーーーーーー

正一視点

 

かなり面倒臭い事になった

理由は明白

手々座に目を付けられた

たったそれだけの事?と思うかもしれないが俺にとったらそれが重荷になる

そんな事を考えていと

前からココア達が使用人と歩いて来た

 

ココア「正ちゃん お話長かったね〜」

正一「まぁ 男同士で積もる話が有りましたからね」

千夜「どんな事を話したのか気になるわ」

正一「まぁ 何ともない普通の世間話ですよ」

ココア「へ~

男子同士の世間話って...

何か裏の事でも語り合ってそうだね!」

正一「まさか」

 

ココアって何でどうでもいい事に関しては超能力者みたいに鋭いのだろうか…

 

正一「そんで こちらの方は...」

 

俺はそう言いながら使用人の方を見る

 

チノ「えぇと もう時間が遅いのでこの方が私達を送ってくれるそうです」

 

チノがそう言うと使用人が深々とお辞儀をし 自己紹介をする

 

使用人「自己紹介が遅れました

私は使用人の足立(あだち)と申します

以後お見知り置きを」

正一「御丁寧に有難うございます」

足立「それでは参りましょうか」

 

足立さんがそう言うと俺達は帰路に付くべく 外に出た

 

 

続く


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