ご注文はチョットした人生のやり直し?ですか?   作:IS提督

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いや~ 進級する為の課題などなどをやって居たら1ヵ月以上経ってしまいました...
投稿予定日よりもかなり遅くなりましたが 相変わらず文章構成が酷いですが 最後まで読んで頂けたら幸いです
それでは 第14話 甘兎庵 をお楽しみください!


第14話 甘兎庵

第14話 甘兎庵

 

パン作りの翌日 俺達は午前中バイトをしてから甘兎庵に行くことにした

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...午後...

 

ココア「ねぇ ねぇ 正ちゃん!」

 

正一「何ですか?」

 

ココア「千夜ちゃんが招待してくれた所って 何処だったけ?」

 

正一「甘兎庵ですよ」

 

???「甘兎庵とな!?」

 

...出たよ チノ曰く『腹話術』との事だが 実際 チノがあんなダンディな声を出せる筈が無い...

 

リゼ「チノ 知っているのか?」

 

チノ「昔 おじいちゃんの代で 張り合っていたと聞いてます」

 

ココア「へぇ~!」

 

正一「先代のマスターの時代って大変そうですね...」

 

チノ「でも おじいちゃんは 仕事の事を余り私の前では言いませんでした…」

 

家族に仕事を持ち込まないって事は とてもじゃないけど並大抵の人では中々出来ることでは無いな…...多分

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そんなこんなで俺達は甘兎庵に到着した

 

リゼ「やたらと 看板だけが渋いな...」

 

チノ「年期を感じます...看板に」

 

ココア「おれ...うさぎ...あまい?」

 

正一「右から左に読むんですよ...

あと 俺(おれ)じゃなくて庵(いおり)ですよ」

 

ココア「えぇ!?」

 

正一「ココアさんの今後の人生が心配です…」

 

ココア「正ちゃんに 心配されちゃった!」

 

俺に心配?どゆこと?まぁいいか…

そんなやり取り居ると

 

リゼ「そんな事よりも 早く中に入ろう 」

 

確かにお店の前で屯って居る訳には いかないから 俺達は甘兎庵の中に入った

 

千夜「いらっしゃい」

 

甘兎庵の中に入ると千夜が着物姿で出迎えた

 

ココア「あー! その着物って 甘兎庵の制服だったんだ!」

千夜「えぇ あの時はお得意様に羊羹を届けた帰りだったの」

 

ココア「あの羊羹 美味しくて3本も食べれちゃったよ」

 

チノ「3本もですか?!」

 

リゼ「普通は1本食べれば十分だろ..」

 

正一「...体を壊さないで下さいね」

 

 

俺達がそれぞれココアに言葉を掛けるが

ココア「?」

 

...当のココア本人が何故心配されて居るのかを理解出来ていなかった様だ

 

ココアがフと店の中のど真ん中に鎮座している兎に目を向けた

 

ココア「わぁー! 兎だー!」

 

千夜「あれは看板兎の『あんこ』よ

普段は大人しいけれどちゃんと生きているわよ」

 

千夜が置物...もとい 看板兎のあんこ について説明をした

 

リゼ「てっきり 置物かと思ったぞ!」

 

リゼが驚いていた

 

俺はフとチノの方を見ると

チノは ジッとあんこを見つめていた

 

正一「あんこに触らないの?チノちゃん?」

 

俺はチノに聞くが

 

チノ「私はティッピー以外の兎が懐かないんです...」

 

チノが明らか ショボンとしていた...

 

正一「兎に懐かれない体質ですか…」

 

俺がそう言う

 

しかし 勇気を出したのか チノが一歩あんこに近づくが...

 

ピョン!

 

此処でまさかの予想外の出来事...

 

普段大人しいと言われた あんこ が物凄い勢いでティッピーに体当たりをカマした

 

チノ「うわ!」フラ

 

チノが驚いて体制を崩した 地面に尻餅を着く寸前で俺は咄嗟の判断でチノを抱きとめた

 

俺はそのまま あんこの方を見ると...

 

ティッピ「ア゛ーーーーーーーー!!」

 

ティッピーがダンディな声を出して あんこ から逃げていた

 

チノ「 あの 正一さん...恥ずかしいので離してください///」

 

俺はチノを見ると 顔を真っ赤にしていた...

 

正一「あぁ.. ごめんなさい」

 

そう言いながら俺はチノを離した

 

正一(やっべ! こんな事いきなりやったらブチ切れるよな...

もしかしたら これ引かれるわ...)

 

そんな事を考えながらも平然を装う俺氏

 

正一「...大人しい筈なのに どうしてティッピーを追いかけたのでしょうか?」

 

リゼ「もしかして縄張り意識が働いたのか!?」

 

千夜「いいえ あれは『恋』一目惚れね...

恥ずかしがり屋君 だと思ったけど やっと理想の『彼女』さんを見つけたのね」

 

そう言うと千夜は手で胸の前に♡マークを作った

 

正一(彼女?...って事は ティッピーってーー)

 

ココア「ティッピーってオスじゃないの!?」

 

チノ「ティッピーはメスですよ...

中身は別ですけど…」

 

正一「てっきり メスだと思ってましたよ...」

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俺達は席を千夜に案内された

 

チノとココアが隣 (ココアが通路側)リゼと俺が隣(俺が通路側)である

 

千夜「はい メニュー表よ」

 

千夜「あと...私もラテアート作って見たの」

 

千夜がお茶を持ってくる

 

正一「何か凄い抹茶アートですね」

 

ココア「浮世絵?」

 

千夜「芭蕉様にも憧れていて...」

 

ココア「風流だ...」

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俺達は千夜が作った抹茶アートを堪能し 渡されたメニューを確認するが

 

リゼ「なんだ?この漫画の必殺技みたいな名前は...」

 

チノ「全く予想が付きません..」

 

ココア「わぁ!苺大福も白玉ぜんざいも捨て難いね!

でも『七色の宝石に包まれた暁』ってなんだろう?」

 

※ネームセンス無くてスイマセン...

 

チノ「七色に包まれた暁って何でしょう...

全くイメージが湧きません

正一さんは どんな物を想像します?」

 

正一「バニラアイスとかストロベリーアイスなどに栗をトッピングした感じのパフェですよね?」

 

リゼ「わかるのか!?」

 

千夜「正一君 良く分かったわね」

 

チノ「...一体どうやって解ったんですか?」

 

正一「1度此処に来たからイメージしやすいってのも有りますし

七色って言ったらアイスのイメージがあったので」

 

ココア「私もそんな感じだよ!」

 

千夜「何か 凄いわね

 

...でも 栗は何処から出てきたのかしら?」

 

正一「暁ってのは夜明け、ザックリ言うと太陽です 太陽に似た食べ物と言えば 栗ってイメージでして

まぁ 栗は月に見立てる事も出来ますから 何が出てきてもおかしくは無いですけどね…」

 

千夜「正一君 凄いわ!

私と正一君って考え方の波長が会うのかしら!」

 

正一「...かも知れませんね」

ーーーーーーーーーーーー

10分後

 

あれが美味しそう これも捨て難い

 

このメニューは何だろう?

 

と言った感じでメニューを選び 食べたい物が決まった

 

千夜「メニューは決まったかしら?」

 

決まった事を察したのか千夜が寄って来た

 

ココア「えぇっと...黄金の鯱スペシャルで」

 

リゼ「良く解ら無いけど 海に映る月と星星で」

 

チノ「...花の都三つ子の宝石で」

 

正一「じゃぁ 七色の宝石に抱かれた暁で」

 

千夜「分かったわ チョット待っててね」

 

そう言うと千夜は厨房に入って言った

 

ココア「和服って何だかお淑やかな感じがしてイイねぇ」

 

リゼ「フフ」

 

リゼが急に微笑んだ…

 

チノ「着てみたいんですか?」

 

リゼ「いや そういう訳じゃ」

 

あぁ そういう事か リゼは着物が着たいのか...

 

正一「リゼさんなら似合いますよ」

 

フと リゼの着物姿を想像した

 

何時も お転婆なリゼが湖の前でお淑やかに江戸時代の傘を日傘代わりに差していて...

 

正一(ギャップ萌え 半端ないな!)

 

リゼ「そうかな...エヘヘ」

 

ココア「凄くカッコイイよ!」

 

リゼ「うん!うん!」

 

チノ「???」

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しばらく待って居ると千夜が来た

 

千夜「お待ちどうさま

リゼちゃんは 海に映る月と星星ね」

 

リゼ「白玉栗ぜんざいだったのか!」

 

千夜「チノちゃんは 花の都三つ子の宝石 ね」

 

チノ「あんみつにお団子が乗っています」

 

千夜「ココアちゃんは 黄金の鯱スペシャルね」

 

ココア「うわぁ! スゴーイ!!」

 

リゼ「鯱がたい焼きって 無理が無いか?」

 

千夜「正一君は 七色の宝石に抱かれた暁ね」

 

正一「おぉ! かなりボリューミーですね!これは凄い!」

 

思っていた3倍の量がある...

食いきれんのかな…

 

千夜「さあ 召し上がれ」

 

全員「「「「いただきます!」」」」

 

ココア「う~ん! 美味しい!」

 

リゼ「この ぜんざい 中々行けるな!」

 

チノ「この お団子 桜の風味です!」

 

正一「とても美味しいです」

 

このアイス 栗に合うような味にして居るんだな…

 

ただ 物凄く申し訳ないが 1人で到底食べられる量じゃ無い...

 

千夜「あんこ は栗羊羹ね」

 

そう言うと千夜は あんこ の前に羊羹を置いたのだが…

 

ジロリ...

 

ずっとココアのパフェを見ていた

 

ココア「ん? そんなに欲しいの? しょうがないな~ その代わり後で一杯モフモフさせてね」

 

そう言うとココアはスプーンにアイスを乗せ あんこ の方にスプーンを突き出したが…

 

ヒョイ...ピョンピョンピョン...パクパクパク!

 

ココア「本体まっしぐら!?」

 

千夜「あらあら」

 

千夜が あんこ を抱き上げた時には ココアのパフェは半分程無くなっていた

 

ココア「私のパフェが~!」

 

ココアが今にも泣きそうな声を上げていた

 

正一「...ココアさん 僕のアイスをあげます」

 

ココア「ホントに!?」

 

そう言うと俺はアイスと栗をココアのパフェの器に移した

 

ココア「わぁ~! 正ちゃん 有難う!」

 

正一「いえいえ」

 

正一(まぁ 実際問題 人にあげないと 残しそうだし 人とシェアした方が美味しいだろうしな…)

 

そんな事を考えて居ると

 

ココア「貰いっぱなしは 悪いから 正ちゃんにも私のパフェを あげるね!」

 

そう言うとココアは 自分のスプーンにパフェを乗せ そのスプーンを突き出して居る

 

...俗に言うアーンで有る

 

正一「え!?」

 

ココア「何でそんなに驚くの?」

 

正一「いや アーンは流石に恥ずかしいですって...」

 

ココア「いいから 良いから 気にしない 気にしない」

 

気にしないって言うけど 気にしちゃいますよこれ...

 

でも食べないと ココアがずっとアートとやってそうなので アートで食べることにした

 

正一「...」アーン パク

 

ココア「どう 美味しい?」

 

正一「美味しいですよ」

 

嘘だ 恥ずかしくて味処の話では無い...

 

リゼ「人に食べさせて貰うと 美味しさが倍増するって言うよな」

 

正一「そうですね....」

恥ずかしくて)以下略

 

そんな話をしていると チノがジッと俺を見て居る

 

正一「チノちゃん どうしたんですか?」

 

チノ「えっ!?あ、いえ....」

 

正一(なんか 端切れが悪いなぁ... あっ!もしかして このアイスが食べたいのか?)

 

正一「チノちゃん アイス少し要ります?」

 

チノ「良いんですか?」

 

正一「勿論」

 

チノ「では....食べさせて貰っても良いですか///」

 

正一「え!?」

 

チノ「あっ..いえ さっきリゼさんが人に食べさせて貰っても美味しさが倍増するって言っていましたので...」

 

正一「あぁ なるほど...」

 

そう言うと俺はスプーンにアイスを乗せチノに差し出す

 

チノ「いただきます///」パク

 

正一「どんな感じですか?」

 

チノ「普通より美味しい様な気がします...///」

 

正一「そうですか…」

 

チノ「私だけして貰うって言うのは申し訳ないので」

 

そう言うとチノはスプーンに自分のスイーツを乗せ俺に突き出して来た

 

チノ「アーン///」

 

正一「...やり返さなくてもいいんですよ...」

 

チノ「イイですから!///」

 

正一(何か顔赤いし 何か今日のチノは 予測不能だな...

クッソ!なるようになれ!)

 

正一「」パク

 

チノ「どう..ですか…?」

 

正一「...美味しいです」

恥ずかしくて)以下略

 

チノ「進展した気がします」ボソボソ

 

正一「何か言いました?」

 

チノ「!? 別になんでもありません///」

ーーーーーーーーーーーー

全員「「「「ご馳走でした!」」」」

 

ココア「美味しかった~」

 

正一「本当ですね」

 

俺とココアがそんな話をしている時チノがずっと あんこ の方を見ていた

 

ココア「チノちゃん! そんなに見て居るんだったらモフモフしなきゃ!」

 

チノ「ですが さっき 思いっ切りど突かれたので...」

 

正一「さっきはティッピーが居たからですが 今ならティッピーが居ないのでワンチャンありあるよ」

 

俺がそう言うとチノは決心を決めたのか 恐る恐る近ずいて行く

 

正一(さっき体当たりされたから慎重になってんのかな?)

 

チノがチョンと あんこ に触る

 

チノ「ッ!?」ビクッ

 

どんだけビビってんだよ…

 

その後チノが あんこ の背中を撫でた後 あんこ を頭に乗せた

 

ココア「もう あんなに仲良くなってる」

 

リゼ「頭に乗せないと気が済まないのか!?」

 

あんこ を乗せた途端チノはドヤ顔をカマしていた

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その後 ココアの下宿先変更などの茶番をした後 時間も時間なので帰ることにした

 

ココア「じゃあね 千夜ちゃん!」

 

千夜「また 来てね!」

ーーーーーーーーーーーー

正一「それにしても 本当に美味しかったですね」

 

ココア「また今度皆で甘兎庵に行こうよ!」

 

リゼ「そうだな!」

 

チノ「あんこ も喜んでくれますしね」

 

そう言うとチノは頭に乗っていた兎を撫でたのだが...

 

チノ「あ...ティッピーを置いてきてしまいました…」

 

リゼ・ココア・正一「「「えぇ!」」」

 

確かにティッピーも あんこ もあんまり動かないからって...

 

チノ「チョット ティッピーを迎えに行ってきます」

 

そう言うとチノが甘兎庵に行こうとするが...

 

正一「待って下さい

私が迎えに行きますよ」

 

チノ「でも...」

 

正一「チョット確かめたいことが有りまして」

 

チノ「? じゃぁ お願いします…」

 

正一「任せて下さい」

 

そう言うと俺は甘兎庵に向かって行った

 

 

続く


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