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それでは今回もよろしくお願いします。
「海未ちゃん」
「はい?」
一人でストレッチをしていると、ニヤニヤした希が隣に腰かけてきました。私は直感で答えづらい事を聞かれると思いましたが、ひとまずストレッチを続けました。
「海未ちゃん、最近……えっちぃよね」
「っ!?」
さすがにそのような事を言われるとは思ってもみなかったので、咽せてしまいました。
「けほっ、けほっ、な、な、何を……?」
「最近、ストレッチひとつとっても、艶めかしいというかね……うん」
「一人で納得しないでください!」
「それに最近お胸の方も……」
「ひゃあっ!」
いきなり胸を鷲掴みにされてしまいました。
「…………将来に期待やね」
「その不自然な間はなんですか!」
「まあ、それはおいといて♪」
重大な話の気がするのですが、まあいいでしょう。八幡だって、本音では慎ましい胸の方が好きなはずです……多分。
「比企谷君とはどこまで進んだん?」
「気になるにゃ~!」
「り、凛まで!そんなこと言えるわけが……」
「「じぃ~~~~~」」
二人はやたら至近距離で見つめてきます。
しかし、そんなことで動じる私ではありません。
それに、進んだと言われましても……
『私は……貴方のものです』
『今日はたくさん、したいです』
『ずっと……大事にしてくださいね』
「あわわわわわわわ……」
「海未ちゃん?」
「どうしたん?」
今さらながら、私はなんと大胆なことを……こ、これでは八幡ではなく、私が破廉恥になってしまうではないですか!
「海未ちゃん、どうしたん?」
「なんでいきなり腕立て伏せを始めるの!?」
「べ、べ、別に何でもありません!さあ、希も凛もやるのです!500回!!」
「ご、500……」
「いきなり理不尽だにゃ~~!!」
「いいからやるのです!でないと私は……私は……」
「海未ちゃん、海未ちゃん」
「何ですか!?」
「電話きとるよ?愛しの彼から」
「え?」
「じゃあ、凛が出て驚かせよ~っと!」
「っ!」
「わっ!」
「速いにゃ!動きが見えなかったにゃ……」
「も、もしもし、八幡?今、練習中ですので……え?頑張れって言いたかった?もう……ふふっ……そ、そのぐらいのことで……え、好き?もう……馬鹿ですね。ふふっ」
「「…………」」
「もう切る?あと少し……いえ、何でもありません。八幡も部活頑張ってください……大好き……え?何でもありません。それでは」
「「…………」」
「さて、二人共。ダンスの練習を始めましょう!さあ、一刻もはやく!!」
「「お、おー……」」
あれ?そういえば何の話をしていたのでしょう?
いえ、今はラブライブに集中しなければいけませんね。
私はポカンとしている二人を急かして、全体練習に加わった。
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