すいません。正月早々首に激痛が走り、書く余裕がありませんでした。
調べてみると、スマホの使いすぎでも首が痛くなることがあるようです。自分みたいにスマホで書く人や、スマホを長時間使う人は気をつけてください。
それでは今回もよろしくお願いします。
「はっ……はっ……」
「はっ……はっ……」
「海未……もう……イキそうなんだが……!」
「まだ、私は満足してませんよ……もっと……振ってください!」
「んな事……言っても、もう……出るぞ!」
「その頃には私が……イキそうですね!」
「お前、んな事言って……できたらどうすんだ!」
「ふふ……望むところです!」
『デートしませんか?』
そんな甘い囁きに釣られ、俺は…………走っていた。
どうやら海未のいうデートとは、夜の街を走る事らしい。正直、もう足がイキそうなんだが、海未にはもっと腕を振れと檄を飛ばされる。しかし、あまり走り続けていると、その内千代田区を出てしまいそうだし、海未の足にマメができたりしたら一大事なのだが、彼女の今宵のテンションは静まることを知らない。最初の会話がエロく見えた方は、漏れなくボッチの才能がある。
「あはは!やっぱりすっきりします!最近は人だかりが出来るのが恐くて、朝のランニングも遠慮してましたから!」
「お、おう……つーか、そろそろ休ませてくれ……」
「ふふっ、仕方ありませんね」
やっと止まってくれた海未は額の汗を拭う。指先から弾かれた汗が、街灯の明かりにキラキラと煌めいて、ゆっくりと地面に落ちていった。
長い髪はさらさらと風に泳いで、いつもの香りを流してくる。
俺は、つい彼女を思いきり抱きしめた。
「は、八幡?何を……」
「走ったから好きにさせろ。汗臭いのは一緒だから気にすんな」
「勝手なのですね。あと、女性に汗臭いとは失礼すぎます、訂正を要求します」
耳元を微笑混じりの言葉がくすぐる。夜風が彼女を冷やさないようら、さらに抱きしめ、先程の言葉を訂正した。
「……好きだ。聞き飽きてるかもしれんが」
「飽きませんよ。何度だって言ってください。ずっと貴方の隣で聞いてますから」
「…………」
「……ん……」
唇を重ねると、背中に回された海未の手にぐっと力が入る。
「……っ……っ」
「……んく……んっ」
海未の舌がこちらの舌をなぞり、口の中を這いずり回る。これまでにない熱が口内を刺激し、ゾクゾクと情欲をかきたてる。
だが、理性で何とか抑え、海未の唇が離れるのを待った。
「……ふぅ。な、何だか、恥ずかしいですね」
「……あ、ああ」
「戻りましょうか」
「だな。そろそろお前のとこも心配するだろうしな」
やがて、二人して走り出す。いつもより大胆なことをした気恥ずかしさから逃れるような速度で。
「海未」
「何ですか?」
「最後のライブ……見てるから」
「……ええ。特等席で見ててください」
読んでくれた方々、ありがとうございます!