ハイスクールH×J 作:ヨーグ・ルト
諸君 私は打ち切り漫画が好きだ。
諸君 私は打ち切り漫画が好きだ。
諸君 私は打ち切り漫画が大好きだ。
「ちょっとタンマ。」
さて、話をしよう。
あれは36万… いや、1万4千年前だったか、まあいい、私にとってはつい昨日の出来事だが…
「おい、待てって。」
君たちにとっては多分明日のd「待てっつってんだよこの野郎!」
「んだよ、いいとこだったってのに。」
「いやいやいやいやいや! なんで? 何故この状況でボケに入る!?」
「お前そりゃ… 絶望とかだろ。」
「そこについては運だから! 僕関係ないから!」
俺の目の前にいるヒョロイ男が全力の突っ込みを入れてくる。
「だってお前よ、今までの状況整理するぞ…?
1.俺は深夜、コンビニで夜食を買い歩いていました。
ここまではいい。 問題ないんだ。
2.その途中、青信号の歩道を歩いている時にトラックに轢かれました。
この時点で十分問題だがまあ許してやろう。 おう、今の状況に比べれば控えめに言ってゴミだ。
3.俺は真っ白い空間にいて、目の前にはヒョロイ男がいました。 その男は言います。『こっちの手違いで殺しちゃったから転生できるよ!』
うん。 この時点で許さん。 普通ここは銀髪ロリと相場が決まっている。
4.特典をもらえるくじを引いたら出てきたのは『打ち切り漫画の能力』 …死ね! 取り敢えずこの場で死に去らせ!」
「やだよ死にたくないよ死ねないよ! ってかなんですか!? 神様目の前にしてその態度ですか!? なんですかヒョロイって銀髪ロリって! お前が死ねよ!」
「もう死んでんだよお前のせいでよおぉぉ!!」
「あ、そこは純粋にゴメンナサイ。」
状況説明終わり! というわけで俺は愛すべき打ち切り漫画の能力を決めるくじ引きをもう一度引きます! これで出てきたくじの能力が俺のものです!
「いいから早く引けよ。 こちとらお前殺したことごまかすための上への根回s… 弁解とかいろいろあるんだよ。」
「根回しっつったよな!? ごまかすっつったよな!?」
「知るかはよ引け。」
「ちくしょう!!」
怒りながらくじを引く… いいのこいいのこいいいのこいいいのこい…
【HUNGRY JOKERのハイジくんの能力及び外見】
「微妙っ! 果てしなく微妙っ!」
HUNGRY JOKER…それは愛すべき打ち切り漫画の一つ。
設定は面白い。 ストーリーも良い。
ただ… 表情をかきわけろ。
俺が引いたハイジくんとは水色の髪の研究者。
彼が持つ能力… というかエウレカは【ニュートンのリンゴ】と言う重力を操るものだ。
「おいおいおいおいマジスカ? 微妙っなのきたぜ本当によぉ!?」
「行ってらっしゃい。 あ、行き先はハイスクールD×Dだよ… 存分に死んでこい。」
直後、俺の足元に穴が開く… マジスカこれはおきまりの…
「くそったれぇぇぇぇぇぇ!!!」
「あ、能力は超強化しといてあげるから安心してね。」
真っ白い空間を落ちていく俺の耳に、あのヒョロイ神様の声が聞こえた。
死に去らせ。