仮面ライダー ザ エスケープ   作:あるアルミン

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Worldescape7

やっと完成した。レベル50のガシャットが………………長かったな、奴らの監視を振り払ってやっと折り返し地点まで来れた。

 

 

「フハハハ………!!!!これでようやく軌道に乗ったというところか」

 

 

高町一家はあの3人とその他大勢と共に温泉旅行に行っている。主役がいないこの場所は格好の実験場となる。いや、既に始まっていた。

 

ソードアートオンライン事件、読者は知っているだろう。仮想世界で1人の黒い騎士が閉じ込められた人々を救う。まさに英雄のような物語だ。

 

 

そう、本当なら………………

 

 

 

 

『茅場晶彦容疑者が起こしたソードアートオンライン事件は生存者ゼロと言う最悪の事件となりました。政府はこの事件を『ゼロ・デイ』と呼び今後、VRによるテロが起きないよう………………………』

 

 

 

 

 

 

ピーンポーン、誰かが訪ねてきた。またいつものあいつだろう。またガンガンと扉を叩きやがって。

 

 

『ねえねえ、なんでドアを閉めてるの?私を入れてよ!お料理も作ってきたよ、美味しいよ、ねえなんで開けてくれないの?入るのはわかってるんだよ?だっていつも大君の事、見てたから。…………………ねえ、中に誰かいるの?女?許さないよ、許さないッッ!!!!!!大君を誑かした奴は絶対に許さないッッッ!!!!!!!!』

 

 

 

「なんだ、騒がしい…………要件はなんだ?」

 

 

「あ!!大君!!…………えへへ♪お弁当作ってきたよ」

 

 

何度目だこの会話をしたのは、勝手に入ってくるな!!お、おい!!そこは俺の部屋だ!!

 

 

「あ、ごめん………私、大君の事が心配だったから」

 

 

「余計なお世話だ、第1、お前が心配してそれでお前になんのメリットがある?お前の行動自体理解でねえよ」

 

 

クワッ!!目を見開き距離を詰めてくるそに子、その間には濁った暗闇が浮かんでいた。

 

 

「大君の顔が見れるだけで私は幸せだよ、ほらメリットがあったよね♪私は四六時中、大君の顔を見ていたいの、寝るときも、起きてるときも、ご飯を食べて入るときも、お風呂に入っているときも、トイレのときも、学校に入るときも、!!!!いつもいつもいつもいつでもいつでもいつでもいつでもいつでもいつでもいつでもいつでもいつでもいつでもいつでもいつでもいつでもいつでもいつでもいつでも大君の顔が見ていたいの。そしてそれよりも大君と一緒にいる時がとっても好きなの………………ダカラ、ズットイッショニイヨ?」

 

 

 

 

あー、はいはい………これも恒例行事みたいなもんだ。好きっつても親戚のお姉さんや妹みたいな家族愛だろうよ。そんなに弟が欲しいか?もしくは兄

 

俺にとっちゃどうでもいい事だがな、

 

 

「あれ?大君何処行くの?………まさか!!女の所ッ!!」

 

 

「散歩だ、邪魔すんなよ」

 

 

「わかった行ってらっしゃーい♪夕ご飯は作っておくね〜♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

河川敷

 

 

これが自由という奴か………………3日連続で徹夜してたから外の太陽が眩しいな。あーーーーー、と主人公ーズも原作キャラーズも今はこの街にはいないから久々の休日という訳か………………………………眠い。

 

 

「暇だな、図書館でも行くか………………いやまずは神社にでも行くか………神様にロクな思い出が無いんだがな」

 

 

さて、神社に着いた訳だが………………なんだこの空気は?修羅場か?

 

 

「白面金剛九尾よ、大人しく投降しなさい。そうすればペットとして優遇してやろう」

 

 

変態がいた。狐耳の巫女服を黒服どもが囲ってやがる。変態だろ、変態以外の何者でもねえよ。

 

狐耳の巫女は答える。

 

 

「あー、数百年前に夫とも離婚しておるし、独り身は寂しいと思ってたんだがな………………が、やはりお主にはそそられん。お断りだ、が、そこの小僧、其奴ならいいぞ♪」

 

 

帰りたい、

 

 

 

「あ?こんなガキが貴方の好みなのですか?全くわかりませんね」

 

 

「お前のようなナルシストよりかはマシだろうな」

 

 

あ、キレた単細胞だなこいつ………プラナリア見たいに分裂すんのか?切ったら、

 

 

「ならばこのガキを初めに血祭りにあげましょう。それが嫌なら僕の所へ来なさい」

 

 

「………………わかった、我がお主の奴隷だりなんだりなろうだが其奴には手を出すで無いぞ」

 

 

「あー、さっさとこの茶番終わらせてくんない?………………正直、ゴミ見てる気分なんだが」

 

 

「………………殺せ」

 

 

俺を殺す?………はあ、呆れてものも言えねえよ………………ま、レベル50の戦闘データを取らせてもらいますか。

 

 

胸ポケットからガシャットを取り出す。しかし、それはいつものガシャットの2倍はあるガシャット、ガシャットギアデュアルだった。

 

ガシャットギアデュアルの回転部を青を下に向けて回す。

 

 

『perfect puzzle』

 

 

『What.s the next Stage!!Whats the next Stage!!』

 

 

そして、ガシャットを押す。

 

 

『デュアルアップ!!get the glori in the chain!!『perfect puzzle』』

 

 

 

青き姿、仮面ライダーパラドクスへと変身した。

 

 

『ゲームを楽しもうぜ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこから先はただの虐殺だった。そこに立っているのはパラドクスと狐耳の巫女だけ、周りには男達の無残な死骸が横たわっている。

 

大虎は変身を解くとサッサと図書館へ逃げようと走るが何故か途中で体が重くなる。

 

 

「おい、お前………………何故背中にしがみついてんだ?」

 

 

狐耳の巫女が背中に抱きついていた。と言うより憑依された感じだ。このタイミングで憑依とか空気読めよ。

 

 

「我はお主の事が気に入ったぞ♪それにお主に祠を壊されたし別にいいだろう♪」

 

 

お前、確か他界した夫がいたんじゃなかったのか?天国で泣いてるぞ。

 

 

「うーむ、我らは数百年前に夫婦喧嘩しての、あやつが『麻婆豆腐の豆腐は絹ごしでやれとあれほど……………』『文句があるなら買わねばよかろうッ!!』と言って離婚したのだ。それ以来あやつは他の女と再婚して幸せな家庭を築いたのじゃよ………………………あー、あいつマジ死ねばよかったのに」

 

 

本音でとるぞー、ああ、まさかこんな奴に憑かれるなんざ鬱だ。

 

 

「ふむ、自己紹介が遅れたの。我はイヅナ、白面御前イヅナだ♪」

 

 

は?落第騎士、ゼロ使、Fate、ときて今度は神羅万象チョコか?おう、ジーザス


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