仮面ライダー ザ エスケープ   作:あるアルミン

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Worldescape4

ふふーん♪今日は大くーんとデェト!!デェト!!すずかちゃん家でデェト!!あ、でもすずかちゃんがいるからデェトじゃあ無くなっちゃうかな?まあいいよね〜♪愛さえあれば!!

 

 

「すーずーかーちゃーん!!あーそーぼー!!」

 

 

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン!!!!

 

 

 

「うるせぇェェェェェェェェッッッッッ!!!!!!!!」

 

 

 

怒ったのは横にいる大くんだった。

 

 

「チャイム鳴らしすぎなんだろ!!少しは周りの迷惑考えろ!!」

 

 

キレチャッタ………う、グス………ごめんね大くん………

 

 

「嘘泣きしてもばれてんだよ…………サッサといくぞ、ぼさっとすんな」

 

 

わーい(⌒▽⌒)大くんだーいすき!!愛してる!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小山そに子、こいつとの出会いはある意味鮮烈なものだった。

 

 

いつも通り、こんな無愛想な俺は友達なんて出来るはずもなく、と言うか友達を作らないようにしていた。友達を作ってしまえばこの世界に心残りが出来る。それは大きな足枷になるだろうし、危機に晒してしまうかもしれない。

 

力を持ったものは力を持つものに引き合う。誰がそんな事を言っていた、力、それは魅惑のもの、人を惑わす甘美なるものだが、それ故に力を持つもの同士はその力の重力によって互いに引き合わせる。

 

それは仲間だったり、敵だったり、あるいはたまたま座ったバスの席の隣の人だったり、偶然は必然などと言う奴もいる。そのとうりだ、だからこの学校に転生者達が、そして物語が集まった。

 

全ては高町なのは、彼女の存在からだ。ジェエルシードや闇の書、転生者がこの地に現れたのも全て、高町なのはと言う力に引き寄せられてやって来たから。

 

自己紹介が終わり、休み時間に入った時だった。ジー、と視線を感じる。横目で見るとピンク色の髪をした少女がこちらを見ていた。

 

 

(あいつ、確か転生者の…………)

 

 

俺を警戒しているのか?確かに転生者同士が警戒し合うのは普通のことだし転生者同士の殺し合いなんてしょっちゅうあるだろう。事実、俺はこの世界に転生して数日で5人は消している。

 

奴らは原作介入してくると踏んだ転生者を邪魔に思い攻撃して来た。あのピンク髪の奴もそいつらと同類か、

 

そう思い、無視した。そして、昼時、生徒は弁当を取り出し食べようとしている。俺は屋上にでも言ってパンでも食おうと思い立ち上がろうとする、するとピンク髪がこっちに近づいて来た。

 

ピンク髪、小山そに子。情報によれば小山はこの学校のアイドル的存在で超有名人である。成績優秀、スポーツ万能、年相応の女の子らしさからこの学校の全男子の憧れの的である。

 

余談だが、オリ主枠である神狩一輝や準オリ主枠である平賀智樹も実は小山に一目惚れをしていたらしい。

 

そして、俺の目の前で止まる。目障りなので、俺は無視して立ち上がるが、小山は通せんぼするかのように立ちふさがる。

 

 

「………学園のアイドル様が一転校生に何の用『ズキューーンッ!!!』!!??!!??!!!?????」

 

 

いきなり口づけをされた、しかも、舌が入ってくる。クチャクチャと音を立てながら数秒間、俺は無理やり小山を突き放した。

 

 

「プハァ………………ごちそうさま、美味しかったよ♪あ!!そうだ!!私と結婚を前提に結婚してください♡大くん!!」

 

 

はぁッ!!?口を拭う。ちゃっかりと俺の唾液を吸い取りながら自分の唾液を流し込みやがった!!まさかこんなクレイジーな奴だとは思いもしなかった。

 

てか大くんってなんだよ!!てか結婚を前提に結婚してくださいとか、結婚してくれって言ってるようなもんだろうが!!

 

 

「巫山戯んなッ!!何が目的だ………………」

 

 

「ん?大丈夫だよ♪私のファーストキスだったんだから、それに安心して私まだ処女だから♡」

 

 

ゾクッ!!?得体の知れない恐怖を感じた俺はすぐさま逃げ出した。だが、逃げても逃げても奴は追って来た。そして、放課後、急いで家まで帰宅した。

 

家の前に到着し鍵を取り出そうとする。

 

 

「はい、大くん♪忘れ物だよ」

 

 

「ああ、ありが…………」

 

 

振り向くと奴がいた、俺の鍵を持って真後ろに立っていた。

 

 

「大くんの家って私の家の前なんだね♪嬉しい♪あ、そうそうちゃんとご飯食べなきゃ駄目だよ、転生者だからってちゃんとご飯食べなきゃ体壊すんだから!あ、冷蔵庫の中身はちゃんと買って来ておいよ私が毎日美味しいご飯を作ってあげるから、た〜んと食べてね♪あ、そうだ部屋のお掃除もしないと、大丈夫、大くんの部屋には入ったりしないから。そうだ!!明日、ちょうどお休みだし私が街を案内してあげるね♪私が奢ってあげるから!!キャーーー!!デートの約束しちゃった!!うん、そうと決まれば善は急げだよね、早く家の中に入ろ♪今日は大くんの大好きなロールキャベツを作ってあげるね♪腕によりをかけるから期待しててね♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

その日から俺はこのストーカーに付きまとわれるようになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月村家庭園の林の奥、

 

 

「これで3つ目か…………」

 

 

戦道大虎は3つ目のジェエルシードを拾っていた。

 

 

「こいつを餌にするか………………」

 

 

そう言うと、俺はそのジェエルシードに細工を施し、その場を去った。

 

 


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