闇の書の闇、その呪いが今、解かれる。
フィフティーンの力で影の大虎を倒した大虎はマキシマムマイティXの力で闇の書をリプログラミングにより書き換えた。闇に染まっていた世界は光を取り戻し、そして分離した闇の書の闇ナハトヴァールは大虎の腕の中に丸い宝玉となって存在している。
「ついに手に入れたぞ!!最高神と同等の膨大な魔力をッ!!!!」
闇の書の闇ナハトヴァールを見つめながら光沢とした表情で叫ぶ大虎、その背後には自称神の幻影が見え隠れしている。
「戦道大虎!!」
背後から声が聞こえてくる。この声は確か、
「何か用かなぁ?クロノ・ハラオウンン!!」
見事なまでのシャフ度で投げ返す大虎、もはや完全に神と化してしまったようだ。ご冥福をお祈りします。
「貴様!!それはなんだッ!!」
クロノが自分が手に持っているものを指差す。ニタァ、と三日月のごとく曲げられた笑顔で彼は答えた。
「闇の書のぉ、闇だよクロノォ!!そして高町なのはぁぁ、君達は良くやってくれたよ、俺の期待以上になぁ!!ジェエルシードの輸送機を地球に落下させるようにプログラミングしたのも、闇の書に魔力を与えるために管理局の監視システムに細工したのも、全ては今日この瞬間の為、
高町なのはぁ、初めて俺と出会った時から君は透き通るように純粋だった、その輝きが俺の才能を刺激してくれた。
君は最高のモルモットだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「そんな……………………初めから、私達を騙してたの」
「ぁぁ、そうだ、君ほど騙しやすい人間はいない。君は実験材料として実に良くやってくれた」
「一体、何が目的何ですかッ!!」
その言葉についに堪忍袋の尾が切れたフェイト、
「お前たちに言う気は、無い」《デンジャラス・ゾンビ!!》
より濃密な死のデータを蓄積させ、レベルを超えた未知数の力を得たデンジャラスゾンビを右手に持ち、そして左手にはバックルが付いているバグヴァイザーが、
「ブゥウン!!」
バグヴァイザーを腰にかざすとベルトが飛び出して腰に巻かれる。その姿、Fateで例えるなら『凶化EX+』がつきそうな程である。
「変ッ身!!」
《ガシャット!!》
《バグルアップ!!》
《デーンジャ!!デーンジャ!!『ジェノサイド』デス・ザ・クライシス!!デンジャラス・ゾンビ!!『ウォォォ!!』》
ディスプレイを破壊しながらゾンビのようにその姿を現わす仮面ライダーゲンム ゾンビゲーマーレベルX、
『止められるものなら、止めてみろ、この俺をォォ』
《クリティカルデット!!》
無数のゲンムが這いずり出してくる。10体、20体、とぞろぞろと出てくる。
『最後に一つだけ教えてやろう、俺が今作っているもの、それは、全世界のいや、全次元世界の人間が仮面ライダーに変身し、永遠にゲームキャラの怪物と戦うサバイバルゲーム、その名も、
『仮面ライダークロニクル』ッ!!!!』
そう言うとゲンムは幻影と共に消えていった。
▽
「えと、今日から住まわせてもらいます、マナと申します、よろしくお願いします」
「俺は天龍だ、よろしくな。あ、龍田なら先に帰ったそ」
おい待て、ちょっと待て、なんで天龍の奴がここにいるんだ、
「大虎また、墜としたのか?お主もプレイボーイじゃのう」
「黙れ小牟、マナは恩人に頼まれて引き取っただけだ、あと天龍は勝手について来ただけだ」
「とか言って、そに子とかいう女子が毎日、家に押しかけて来て大変じゃったんじゃぞ」
と横からイヅナが文句を言ってくる。仕方ないだろ、大虎はため息をつくと真剣な表情になり、本題に入る、今戦道家の全員が揃っている。そしてこの家の主人大虎が放った最初の言葉は、
「…………俺は今次元犯罪者として管理局に追われている。イヅナ、ルコア、小牟、マナ、天龍、カービィ、お前たちは用済みだ、さっさと身支度を済ませて消えろ」
冷たく突き放すような言葉、だが
「何を言っておる、我はお主に取り憑いておるんだぞ」
とイヅナが返す、
「あの日、君に助けてもらった時から僕はずっと君についていくって決めたんだよ」
とルコアが返す、
「わしがいなくなったら誰がお主の相棒を務めるのじゃ?のう、相棒」
と小牟が返す、
「私はあなたの行く末を見守ります。死んでしまった師匠の代わりに、そして私の手を握ってくれたあなたの為に」
とマナが返す、
「俺はお前が気に入ったからだ」
と天龍が返す、そして大虎の肩をカービィが叩く、
「ポヨ、ポヨポヨ」
「……………………チッ、やっぱこいつら置いてトンズラした方が良かったかもな
でも、ありがと、お前ら」
笑みがこぼれる。こいつらになら任せてもいいかもしれない、
「聞け、俺たちはこの拠点を捨て、次元世界へと向かいそこあるロストロギアを手に入れる。その後、次元犯罪者たちを束ね勢力を作り上げる、実行時期は一年後の砕けぬ闇事件、俺たちは管理局に
全面戦争を仕掛ける