闇の書の目覚め、それは即ち、その世界の滅びである。幾多もの次元世界が闇の書によって滅ぼされた。そして沢山の人々が犠牲となりその度に涙を流す者が現れ負の連鎖が続いて行った。
「だから私達がやらねばならないッ!!この悪夢をここで終わらせなければならないッ!!!」
「そんなの間違ってるッ!!犠牲にしていい命なんて無いッ!!」
ついに姿を現した仮面の男、いやリーゼ姉妹はなのは一行と相見える。既にヴォルケンリッター達はやられ姉の八神ライトは転生特典であるデスノートを燃やされ、満身創痍の状態で倒れていた。
そして対決、圧倒的な戦力差にも関わらず、2人はなのは一行と互角の戦いを見せつける。だが、既に時は遅かった。覚醒した闇の書の乱入によりリーゼ姉妹は吹き飛ばされ、彼女達の最後の希望であったデュランダルも無効化された。
無限のに等しい魔力と圧倒的な力でなのは達は為す術もなく一方的に蹂躙されるだけだった。そして転生者である神狩 一輝はその光景に唖然とする
(原作やアニメでも闇の書はこんなにも強くはなかった!!?それなのになのはもファイトもアリシアや転生者の帝ですら歯が立たないなんて!!?)
原作通りに魔力蒐集されて入ればこんな事にはならなかっただろう、九条 貴利矢、いや戦道 大虎によってその原作は破壊された、もはや誰もこの狂った運命の歯車を止める事は出来ない。
「丁度いいタイミングで帰ってこれたな」
突如として戦場に声が響き渡る、あるものはあり得ないというように、あるものは何故、と疑問を持ち、あるものは誰だと疑問を抱く。
「戦道…………大虎!!なんでここに、お前は……原作には関わらないんじゃなかったのか!!?」
「何故?戦いの場において理由を求めてどうする、答えを探し出すよりも先に死が訪れるだけだ。この世界には理由のない悪意などいくらでも転がっている、そんな事にさえ気付かずに今日までに生きていたのなら、
お前の命に意味など無い」
「何を言って…………」
膝をつき大虎の顔を見上げる一輝に、
「まだわからないのか?なら、これならどうだ」
大虎がおもむろに取り出したあるもの、それは彼らを驚愕させるに十分なものだった。
ゲーマドライバー、
「何故俺がここにいるのか、何故俺がこのドライバーを持っているのか、その答えはただ一つ、この俺がプレシアを嗾し平賀を殺した『仮面ライダー』だからだよ」
頭が真っ白になった。今、なんと言った?仮面ライダー?なんで…………
「どけ、こいつは俺がやる、そこで見ているがいいさ、この俺が闇の力を手に入れる様をな」
取り出すはデュアルギアガシャット、それをゲーマドライバーに差し込み、二つのゲームを一つへと一体化させる。
『The strongest fist! What's the next stage? The strongest fist! What's the next stage?』
「マックス大変身」
《マザルアップ!!
赤い拳強さ!!青いパズル連鎖!!赤と青の交差!!
パーフェクトノックアウトッ!!!!》
『タドルファンタジーとバンバンシミュレーションズで得たデータを使ってデュアルギアガシャットを改造、パーフェクトパズルとノックアウトファイター2つのレベル50のガシャットが合わさったその名も
パーフェクトノックアウト』
青いパズルの模様と赤い炎の模様が混ざり合ったボディ、下半身の前垂れ、支配の青と破壊の赤が一体化した最強の仮面ライダー
『仮面ライダーパラドクスレベル99』
今まさに仮面ライダーとなった大虎は目の前に存在する闇の書と相見える。
《飛行!!》
エナジーアイテムを操り自信を空へと浮かせる。
「赤と青の者よ、お前は何者だ」
『俺が何者かなんてどうでもいい事だ、戦いはすでに始まっている。闇の書、いや夜天の書、最初に言っておく
俺はかぁなぁり強い』
パラドクスと闇の書、夜天の書との一騎打ちが始まった。闇の書はその体を変化させ、パラドクスと殴り合う。真正面からの殴り合いは余波で大地がえぐれ、空気が振動し、天空にエンペラーリングが出現する程の怒涛の殴り合いとかした。
パラドクスは一旦引くとエナジーアイテムを操作し自らに効果を追加する。
《マッスル化!!》《マッスル化!!》《マッスル化!!》
一瞬、体がパンプアップして元に戻る。そして殴り合いは更に加速する。殴り合いでは決着が付かぬと判断した闇の書は無数の光の刃を出現させる。それに伴いパラドクスもガシャコンパラブレイガンを取り出し、Bボタンを連打する。
《1234567!!》
そしてトリガーを引くと同時に刃が放たれる。放たれた刃を砕きながら7発発射された光弾は全ての刃を砕いていく。
《7連鎖!!》
更にAボタンを押してアックスモードにチェンジ、Bボタンを6回連打する、
《123456!!》
パラブレイガンの刃が闇の書に当たると同時にトリガーを引く、すると一気に6連続の斬撃が放たれ、その場所をボロボロにする。
《6連打!!》
「グッ!!クソ!!貴様ァァァァァ!!!!」
『闇の書!!聞こえるか、この戦いにはあらゆる運命がかかっているんだぜ!!人類最強の俺と守護者最強のお前!!
勝った方が世界を制し、負けた方は世界から滅びる!!!!』
「ガァァァァァァァァッ!!!!主の運命は私が変えるッ!!!!」
『俺の運命は俺が変える!!』
《ウラワザ!!》
お互いは距離を取り、闇の書は膨大な魔力を右手に集め、パラドクスも両足にエネルギーをチャージする。二つの余波で波は荒れ、風が吹いてきた。
《パーフェクトノックアウトクリティカルボンバー!!》
パラドクスから放たれた両足のライダーキックと闇の書から放たれたエネルギー光線がぶつかり合い押し合い、互角の威力を見せ合ったがパラドクスのライダーキックが押していき闇の書に迫る。
「かかったなッ!!」
だが、闇の書は体に人1人通れる最強のサイズの穴を作り飛び込んできたパラドクスをパクリ、と取り込んでしまった。徐々に穴を縮めていく。取り込まれたパラドクスが最後に見た光景は青く広がる空だった。