仮面ライダー ザ エスケープ   作:あるアルミン

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よくある嘘予告を描いてみました。


Worldescape25

「お婆さんは、お一人でここに?」

 

 

龍田を助けに来た大虎たちの前に現れた謎のお婆さんは、この家の主人で、転生者であった。お婆さんはこの家に押し入って来た転生者を倒し、龍田を解放し、天龍が龍田を迎えに来るまで一緒にお茶を飲んでいたと言う訳だ。

 

 

「ふふ、そうよ、ここに来てもう200年にもなるわね」

 

 

転生者であるのなら、その年は異常である。が、彼女はこの世界に来て魔女となったらしい。

 

 

「あなた、お名前はなんで言うのかしら?」

 

 

「戦道、戦道大虎です」

 

 

「あら、素敵な名前じゃ無い。あなたは『戦の道に立つ、大いなる虎』、守るべきものがある、それを守り通す、絶対に守れる存在、それが貴方の名前に込められた意味なのかしら?」

 

 

「………………そんな大それたものじゃありませんよ。俺はただ、血に飢えた獣です。殺す事しか出来ない」

 

 

「そんな事ないわ、貴方は優しい人よ、いい、貴方が望みさえすれば、運命は絶えず貴方に味方してくれるわ。自分に自信を持っていいのよ。ネガティブなことを思うよりなら、世界は自分を中心に回っている、そう思った方が楽しいじゃない♪」

 

 

世界は、俺を中心に回っている。………………あり得ないな、何故なら世界は………………………

 

 

「ほら、また、ネガティブな事ばかり考えちゃ駄目よ。私も昔はそう言う事ばかり考えていたけど、愛を知ればそんな考えは浮かばなくなるわ。貴方たも愛する人がいるでしょ?」

 

 

「愛なんて………………愛なんてあったって、弱くなるだけですよ」

 

 

ギュッ、と拳を握り締める。愛なんて、ロクでもないものだ!!

 

 

「人は人を愛すると弱くなる、でも恥ずかしがる事は無い、それは本当の弱さじゃ無いから。弱さを知っている人間だけが強くなれるのよ」

 

 

「!!あり得ないッ!!弱ければ何も守れません!!力無きものに!!何かを守る権利なんてッ!!」

 

 

そうだ、弱ければ自分自身すら守る事は出来ない。ッ!!?頭に頭痛が走る。やめろ!!出て来るな!!!怒りの声とは裏腹にもう1つの声が聞こえて来る。

 

ーもう諦めろよー

 

 

やめろッ!!聞きたく無いッ!!

 

 

ー母さんはいつも俺たちに優しくしてくれたじゃ無いかー

 

 

違うッ!!

 

 

ーお前は、求めるしか無いんだよ。母さんをー

 

 

 

「違うッッ!!!!!やめろッッッ!!!!!!違う違う違う違う違う違うッ!!!!!!!!!俺から出て行けッッッ!!!!」

 

 

 

突如立ち上がる大虎、その目は焦点が定まっておらず錯乱している。あたりのものを撒き散らしながら、扉から出て行く。驚く天龍と龍田、いたって冷静なお婆さんは魔法で散らかったものを片付けて行く。

 

 

「あ、あいつ大丈夫かよッ!!?」

 

 

「およしなさい、あの子なら大丈夫よ」

 

 

すぐさま追いかけようとする天龍を引き止め、優しく微笑む。

 

 

 

 

 

 

 

大虎が逃げ出した後、森の中では彼に襲いかかる転生者や化け物達の死骸があちこちに散らばっていた。あるものは、まるで凶悪な獣に食い散らかされたように、あるものは燃やされ凍らされバラバラにされ、永遠の恐怖と絶望を楽しまされたかのように、

 

 

 

 

その死骸の先には3人の人間がいた。1人は必殺技を放った転生者、もう1人はその攻撃をもろに食らった転生者、最後の1人は必殺技をもう1人の人間を盾にした者、

 

 

『近くにいた、お前が悪い』

 

 

最凶最悪の仮面ライダー、仮面ライダー王蛇

 

 

仮面ライダー王蛇は、ボロ雑巾のようにその転生者を投げ捨てると、蛇の形をしたステッキにカードを差し込む。

 

 

《FINAL VENT》

 

 

どこからともなく紫色の巨大な蛇が姿をあらわす。王蛇はそこから飛び上がり後ろに一回転すると、紫色の巨大な蛇、ベノスネーカーの毒液を浴びながら『ベノクラッシュ』を放つ。転生者を何度もなんども蹴りつけ、そして弾き飛ばした。全身から煙が上がり爆発する。なんとか肉体の原型を保っていたものの、もはや死んでいる。

 

 

『イライラするんだよ、お前らも、糞神も、何もかも!!』

 

 

ベノスネーカーは転生者の死体を飲み込むとそのまま、鏡の中へ消えていった。

 

 

『さ〜て、残るはお前だけだ…………』

 

 

王蛇は腰の引けたもう1人の転生者を見ると、ベルトのカードデッキから2枚のカードを取り出した。

 

 

『2枚ある、どっちが好みだ?』

 

 

カードを2枚裏にして見せびらかす。怯えた表情の転生者を見て、カードを1枚捨てる。

 

 

《FINAL VENT》

 

 

真後ろからとてつもないスピードでこちらに迫ってくる巨大なエイ、エビルダイバー、真後ろに迫ったエビルダイバーに王蛇は後ろを見ずに飛び乗る。そのまま物凄いスピードで転生者に体当たりを仕掛けた。

 

 

『ハイドベノン』をくらい大きく吹き飛ばされる転生者、だが、手加減したファイナルベントを食らった転生者は更に、

 

 

《FINAL VENT》

 

 

腕にメタルホーンを装着した王蛇が突進するメタルゲラスの肩に飛び乗り、そのままメタルホーンを伸ばしてタックルするヘビープレッシャー。メタルホーンが転生者に突き刺さり、更に強烈な突進のせいでそのまま木に叩きつけられる。王蛇はメタルホーンを転生者の体から抜き取る。仰向けに倒れる転生者、

 

 

『どうした?その程度か?英雄なんだろ?もっと俺を楽しませろよッ!!!』

 

 

《SWORD VENT》

 

 

倒れた転生者にベノサーベルを容赦なく叩きつける。何度も何度も、相手が死に体だとしても、容赦なく剣を叩きつける。

 

 

『お前ぇ………イライラするなぁ』

 

 

《UNITE VENT》

 

 

ベノスネーカー、エビルダイバー、メタルゲラスの三体が融合し、新たな怪物を生み出した。体はメタルゲラス、背中はエビルダイバー、そして頭は凶悪なベノスネーカーで開催された最凶のミラーモンスター

 

 

ジェノサイダー

 

 

《FINAL VENT》

 

 

ジェノサイダーは転生者の真後ろに現れ、お腹の部分に小型のブラックホールを形成する。王蛇はそのまま吸い込まれながら、目の前の転生者にドロップキックを食らわせる。王蛇はドロップキックをすることによってそこで勢いを殺し止まるだが、吹き飛ばされた転生者はそのままブラックホールの中へと吸い込まれていった。

 

 

全てを消滅させる王蛇の最強技『ドゥームズデイ』だ。

 

 

全て飲み込まれていく。

 

 

 

 

全てが終わった後、変身解除した大虎は膝から崩れ落ちていく。そして、そのまま意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嘘予告

 

 

 

突如として現れた、謎の特異点。藤丸立香、マシュ・キリエライト達は何時もの様に人理修復に赴いた。

 

 

「ここは、街?東京かな」

 

 

「いいえ、ここは日本のどの地図にも載っていない存在しない街です!!?」

 

 

そこは、存在しない筈の街だった。

 

 

「風の街…………風都?」

 

 

突如として襲いかかる、怪人達、その圧倒的な力に押されていくマシュ、戦闘の最中、光り輝く召喚式が1人の男を呼び出した。

 

 

「サーヴァント・ライダー、真名は戦道 大虎、又の名を仮面ライダースナイプ」

 

 

「仮面、ライダー」

 

 

彼の召喚が、のちに8つの特異点を巡る新たなる冒険になるとは誰も想像していなかった。

 

 

 

第1異世界特異点

 

双風探偵都市 風都

 

 

 

第2異世界特異点

 

欲望終末世界 オーズの世界

 

 

 

第3異世界特異点

 

青春友情学園 天ノ川

 

 

 

第4異世界特異点

 

指輪魔法王国 マジックランド

 

 

 

第5異世界特異点

 

神聖侵食森界 ヘルヘイム

 

 

 

第6異世界特異点

 

永久停止空間 グローバルフリーズ

 

 

 

第7異世界特異点

 

完全平和次元 眼魔世界

 

 

 

最後の特異点

 

究極救済遊戯 仮面ライダークロニクル

 

 

 

そして現れる最強最悪のラスボス

 

 

「君たちのお陰で、ゲーティアに邪魔されずに私は蘇ることができた」

 

 

「何者だ!!貴様ッ!!?」

 

 

それは仮装現実のゲームが産んだ、最後の敵

 

 

「最強の、ラスボスだよ!!」

 

 

ゲムデウス

 

 

人類滅亡へのカウントダウン、

 

 

 

『Fate/Ground Oorder エスケープエンディング』

 

 

 

衝撃の結末を見逃すな!!


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