仮面ライダー ザ エスケープ   作:あるアルミン

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トゥルーエンディング見て来ました!!スッゲー面白かった!!風魔はかっこいいし!!社長は平常運転だし!!ゲムデウスは禍々しいし!!サイコー!!


Worldescape23

太陽が照らす砂漠、鼻に着く火薬の匂いが戦場を垣間見せる。

 

何千万人の軍勢と1人の戦艦を模した鎧を着た男、軍勢はその物量で1人の男に襲いかかる。だが、男は全身にある砲台からミサイルや砲撃の弾幕を作り出し近寄らせない。

 

無限の弾幕による圧倒的殲滅戦。誰も近寄ることは出来ない、攻略不能な無敵の要塞と化した仮面ライダースナイプ、その光景に転生者は恐る。

 

 

「な、なんなんだよッ!!?話が全然違うじゃねえかッ!!あ、あんな化けもんだなんて聞いてねえぞ!!!!………ッ!!?」

 

 

『終わらせるか』

 

 

ゲーマドライバーのレバーを戻す、

 

 

《キメワザ》

 

 

動きを止めたスナイプに一斉に襲いかかる軍勢、それが死への一歩とは知らずに。

 

 

《バンバンクリティカルファイヤー!!》

 

 

先程よりもよりも高火力でより密度の高い弾幕が、雨のように放たれた。それは空を埋め尽くし、大地を焼き尽くした。

 

 

『レーダーに反応無し、敵の殲滅を確認』

 

 

あまりの威力に術者諸共消しとばしたしまった。術者が消えたことによって、固有結界は消失、元の場所へと戻ってきた。ふと、カービィの姿が見えない事に気付く。あたりを見回すと、起きていたカービィが茂みをジーッと見ていた。茂みの中には謎のツノのようなものが2つ突き出ている。

 

カービィは茂みの中にいる人物と目を合わせていた。茂みの中の人物は必死にシー、と口に指をやりバラさないで!!と頼んでいるが、カービィは何のことか分からず、首を傾げている。

 

カービィは数秒、首を傾げた後、何事も無かったかのように茂みの中に飛び込んでいった。驚いた茂みの中の人物は飛び出してしまった。それはツノのような頭部の装備に、刀と眼帯、更に腰にはバンバンシミュレーションズのような砲台のような装備が付いていた。

 

 

「お、おい!!やめろ!!抱きつくなッ!!離れろ!!」

 

 

艦隊コレクションに登場する、天龍である。人間でも生物でもない彼女が何故この場所にいるのか、答えは1つ、天龍の背後から頭にガシャコンマグナムがかざされる。

 

 

「答えろ、貴様らのボスは何処にいる?」

 

 

転生者という事だ、ゲームの中、アニメの中、漫画の中、架空の存在がそこにいるという事はつまり、それは転生者である可能性が高い。いや、カービィ達を見れば、一重にそうとは言い切れないが、ここは敵のアジトの中、しかも茂みに隠れていたという事は自分を暗殺しに来たとも考えられる。カービィにはたまたま見つかってしまったと言えばこの間抜けさにも納得がいくだろう。

 

 

「ままま!!まてッ!!俺は敵じゃねぇッ!!お前も同じ艦娘(?)だろ!!あ、いやでも男だから艦息の方が正しいのか、いやだから俺は敵じゃねぇッ!!」

 

 

「それが虚言かどうか、調べさせてもらうぞ」

 

 

《MEMORY》

 

 

メモリーメモリを天龍の頭に突き刺す。天龍の記憶は、自分は転生者に呼び出されこき使われた事、転生者と姉妹艦の龍田と共にこの楽園へやって来た事、龍田が人質にされている事、さっきの大虎の力を見て力を借りようとした事、

 

 

「………………成る程、嘘じゃないようだな」

 

 

大虎はガシャコンマグナムをしまうと、カービィを拾って森の奥へ進んでいく。歩く大虎、後ろをついてくる天龍、歩く大虎、後ろをついてくる天龍、

 

走る大虎、走る天龍、走る大虎、走る天龍、

 

 

「おいッ!!いい加減にしろ!!何なんだよ!!てめえはッ!!?」

 

 

後ろをついてくる天龍にキレる大虎、

 

 

「人をおちょくってんのか!!?」

 

 

 

「頼む!!龍田を助けるのを手伝ってくれ!!頼む!!この通りだ!!」

 

 

天龍は頭を地面に擦り付ける。プライドも恥も投げ捨て、仲間の為に頭を下げる。

 

 

「………………なんで俺なんだ?ここの住人ならここのボスに頼めば済む話だろ。それに、俺がお前の主人のような身勝手な奴だったらどうすんだ?」

 

 

「お前の目を見りゃわかる!!お前はいい奴だ!!それに俺の感がそう言ってんだッ!!」

 

 

馬鹿な奴だ、そう吐き捨て、天龍に手を差し伸べる。

 

 

「場所を教えろ、さっさと終わらせてここから出るぞ」

 

 

一瞬、唖然とした天龍だが、言葉の意味を理解すると、普通の男性なら1発で落ちる程の笑顔でその手を握りしめた。

 

 

 

 

………………………………はずだった。

 

 

天龍の真後ろに何かいるッ!!大虎は天龍を突き飛ばすと、ガシャコンマグナムを取り出し天龍の頭

 

 

 

の真横を撃ち抜いた。弾丸は天龍の真横を通り過ぎ、武器を翳していた何者かに命中した。

 

 

 

 

 

 

そいつは一言で表せば、忍者。

 

 

 

忍者のような仮面ライダーのような存在だった。忍者のような1つ目の仮面ライダーは消滅し、それを皮切りに三人の同じライダーが出現する。

 

 

 

 

「てめえ、何者んだ?」

 

 

その忍者ライダー達の後ろから、また新たな仮面ライダーが現れる。忍者ライダー達とは違い、腰にはゲーマドライバーが付いている。背中には2つの小刀がある。まさに忍者達の頭領である。

 

 

『仮面ライダー…………風魔』

 

 

 

「仮面ライダー風魔………だとッ!!?てめえまさかッ!!そのガシャットは!!」

 

 

ハリケーン・ニンジャッ!!?

 

 

 

その言葉と共に風魔達はその刃を振りかざした。


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