仮面ライダー ザ エスケープ   作:あるアルミン

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Worldescape22

前回のあらすじ

 

 

ヴォルケンリッターと共にハヤテのお見舞いへ行くが、高町一派と遭遇、逃げようとする彼を捕らえようとするクロノだが、まんまと出し抜かれ逃げられてしまう。だが、逃げる最中、彼とカービィは穴の中へと落ちてしまった。

 

 

 

 

 

 

ここはどこだ?ヴォルケンリッターと高町達の戦闘から逃れようとしたところに謎の穴の中へと落ちてしまった。隣にはカービィが寝っ転がっている。スヤスヤと可愛い寝顔で。

 

 

「ご機嫌いかが?戦道大虎」

 

 

見上げると金髪の日傘をさした女性が宙に浮いていた。見る限りこの間襲撃して来たあの女の仲間だろう。

 

 

「風祭幽香、ご存知よね貴方が殺した女の名前ですもの」

 

 

「で?そいつの敵討ちって訳か?転生者『東雲 紫』さん」

 

 

「あら、私のことをご存知で?」

 

 

「ああ、なんでも転生者どもを束ねてエセ幻想郷を作ってる変態だったな」

 

 

「失礼ですわ、私が創り上げようとしているのは完璧な世界、唯一無二の絶対なるアルカディアですわ」

 

 

周りを囲まれた。隣にはカービィが寝ている。絶体絶命という訳か。

 

 

「貴方には消えてもらいますの、貴方は世界を蝕む病原菌、病原菌は早く駆除しなければなりませんから」

 

 

紫が扇子を振るとあたりから弾幕が飛んでくる。だが、その弾幕は全て弾かれた。大虎の前には禍々しいオーラを持った浮遊物体があった。それは一頭身の魔王にも見える。

 

大虎の手には赤いガシャットギア、ガシャットギアデュアルがあった。そして、その表面に描かれたゲームなは

 

『タドルファンタジー!!』

 

 

『タドル・ファンタジー!!LETS GOing king of fantasy!!LETS GOing king of fantasy!!』

 

 

 

「タドルファンタジー、主人公である魔王が世界を征服するゲームだ、貴様らに魔王が倒せるかな?術式レベル50」

 

 

『デュアルガシャット!!LETS GOing king of fantasy!!LETS GOing king of fantasy!!』

 

 

「変身」

 

 

『デュアルアップ!!タドルメグルRPG!タドルファンタジー!!』

 

 

 

魔王から放たれた衝撃波が全てを吹き飛ばした。仮面ライダーブレイブファンタジーゲーマーレベル50、その禍々しき姿は見る者を恐怖させ慄かせる。

 

 

『貴様らは俺が切除する』

 

 

ガシャコンソードを出現させ炎を纏わせる、瞬間移動による死角への回り込み、そこから炎の剣による斬撃、斬り裂かれた体は燃え上がり灰を残して消える。魔王の蹂躙はまだ終わらない、魔法陣から放たれた魔王の手下達が数の暴力で襲いかかる。

 

ブレイブの真上に影がさす、剣を持った転生者が武器を振り下ろそうとしていた。だが、その刃はブレイブに届く前に不可視の障壁に阻まれた。

 

そして、マントがドリルのように尖り転生者を貫く。他の転生者達は注意がされたブレイブに転生特典の力をぶつけようとしたが、ブレイブがマントを広げると紫色の衝撃波が全ての異能をかき消した。

 

ゲーマドライバーのレバーを戻しまた開く。

 

 

『キメワザ!!タドル・クリティカル・スラッシュ!!』

 

 

獄炎を纏いし剣が全てを斬り裂いた。その斬撃は空間の向こう側にある山に巨大な切り傷をつけた。

 

 

「まさかここまでの力を持っているとわ、想定外ですわ」

 

 

『そうか、ならばそのまま死んでくれ』

 

 

チャキ、ガシャコンソードを構える。紫はチラッと足元を見たつられてそこを見るとそこにはカービィが、

 

 

「ッ!!不味いッ!!」

 

 

カービィを抱き抱え、マントでガードする。遅れて大量の弾幕がブレイブの姿を覆った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「油断したな」

 

 

寝ているカービィを抱えながら森の中を歩いている。紫はさっきの攻撃の後逃げた。追撃も来ないことから恐れ隠れたか、もしくはまだ隠し球があるのか?後者なら早く手を打たなければならない。

 

 

「それにしても、よく呑気に寝れるよなこいつは、」

 

 

すーぴー、くーすー、ぴーすー、などと寝息をたてながら幸せそうに寝ているカービィの頭を撫でる。

 

 

「あー、ここに居たー」

 

 

チッ、と舌打ちをする。まさかこんなに早く見つけられるとは、カービィは岩の陰に隠している。見ると赤い髪の少年か?そいつがニヤついた笑みを浮かべていた。

 

 

「ムカつくなその顔、見てると殴りたくなる」

 

 

「ずいぶんな挨拶だねー、ここで殺されるっていうのにー」

 

 

風景が変わった。先ほどの森とは打って変わって、灼熱の太陽が煌々と照りつける砂漠へと変わった。見渡す限り砂ばかり、植物も岩すらない。だが、少年の方だけは違った。少年の後ろには無数の人の影が、これこそ彼の転生特典

 

 

王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)

 

 

「僕の力驚いたでしょー?これで君を蹂躙してあげるよー」

 

 

大虎は落ち着き払って、ゲーマドライバーを腰に巻く。

 

 

「蹂躙されるのがどっちかハッキリさせてやるよ」

 

 

大虎はガシャットギアデュアルを裏返す、そこには

 

 

『バンバンシミュレーションズ!!』

 

 

と描かれていた。

 

 

「第50戦術、変身………」

 

 

『バンバンシミュレーションズ!!I lesdy battleship!!I lesdy battleship!!』

 

 

『デュアルアップ!!スクランブルだ!!出撃発進!!バンバンシミュレーションズ!!発進!!』

 

 

戦艦を模った装備に提督のような帽子がトレードマーク、全てを殲滅する戦場のプロフェッショナル、

 

 

仮面ライダースナイプ シミュレーションゲーマーレベル50

 

 

 

『全滅を開始する………………全門解放!!』

 

 

全身の砲塔が敵を捉えた。

 

 

 


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