仮面ライダー ザ エスケープ   作:あるアルミン

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貴利矢さーん!!!!!!カムバック!!!!マジで!!!!


Worldescape11

ガッチューン!!

 

 

不気味なBGMと共に瘴気が辺りに広がる。濃厚な死の匂いと雰囲気が公園を全く別な世界へと変える。

 

 

「俺の新しい力、貴様で試してやろう」

 

 

手にしたデンジャラスゾンビガシャットを真横から差し込む。その時、俺の体に何か途轍も無い恐怖の様な闇の様なものが流れ込んでくる。

 

 

「変身!!」

 

 

バグルドライバーのスイッチを押す、

 

 

『バグルアップ!!

 

デーンジャ!デーンジャ!《ジェノサイド!!》デス・ザ・クライシス!!デンジャラース・ゾンビ!!《wooooo!!!!》』

 

 

 

 

 

 

それは、人が死と呼ぶものが実体化した概念、絶望を振りまく、死を克服した最悪の存在

 

 

『仮面ライダーゲンム ゾンビゲーマーレベルX』

 

 

ディスプレイを突き破り、その姿を現わす。

 

ゾンビの様に体を動かしながら、その目だけは獲物をしっかりと見ていた。しかし、それも徐々に収まっていく。

 

 

『試運転だ、ひとっ走り付き合ってもらうぜ』

 

 

コツ、コツ、コツ、コツ、ゆっくりと近づいていく、

 

 

「やられてたまるか!!デルフリンガー!!」

 

 

平賀はゲンムの体を斜めに切り裂く、

 

 

 

 

『ガァァァァァァァッ!!!!…………………なんちゃって』

 

 

 

 

ドスッ!!拳が腹に突き刺さる。ゴフッ!!口から血を吐き出す、更にそこから追撃のパンチと蹴りの連打、

 

 

『探偵ごっこもいいが、転生者の敵は転生者って事を忘れんな』

 

 

血を振り払い、構える。ゾンビの様にゆっくりと近づいていく。

 

 

(ベルトを破壊すれば………いや、確かなのはのスターライトブレイカーにも耐えるんだったな!!)

 

 

首を切断した、ゾンビの弱点と言えば頭だ、が、首は切り裂かれると共に再生し癒着する、その為、デルフリンガーは喉のところで勢いが止まってしまう。

 

 

『俺は不死身だ、例え首を切られようが、心臓を貫かれようが酸の海に沈められようが、核爆弾を落とされようが、俺は死ぬ事は無い』

 

 

 

ガシッ!デルフリンガーの刃の部分を掴むと突き刺さっている首から引っこ抜く、そしてそのままデルフリンガーを引っ張り、俺は引っ張られるまま、ゲンムの方へと、

 

 

『ガシャコンスパロー!!』

 

 

ズドン!!

 

 

ガシャコンスパローから放たれた光の矢が肩を貫く、思わず自分の武器を手放してしまう。

 

 

『スッパーン!!』

 

 

鎌携帯のガシャコンスパロー、それは死神の鎌の様に見えた、それでも俺は奴が捨てたデルフリンガーを拾い、反撃に出る。

 

 

 

ギュイン!!ガキィン!!バギィン!!

 

 

 

激しい金属音が公園に木霊する、衝撃波が公園を破壊していく。昼には子供達が遊びに来て、お年寄りやお母さん達の過ごしていたこの日常を破壊していく。

 

ブランコは吹き飛び、滑り台は半壊、地面には無数の傷跡と倒れる木々があった。

 

 

どれだけ攻撃しようと無敵のゾンビには全く効かない、それどころか、振り下ろされるガシャコンスパローに対しデルフリンガーを盾にしたその時、デルフリンガーは見るも無残に両断されてしまった。

 

更に、ゲンムは2つにおられたデルフリンガーを踏みにじりながら、更にガシャコンスパローの弓モードで破壊していく。

 

 

『聴こえるか?この剣の叫び声が、この剣の悲鳴が、聞こえないだろうな、お前はこいつをただの武器だと思っていた様だな、こいつには心があった、こいつは喋ることができた、だが、お前はこいつに施された封印に気づけず、こいつを振るっていた、こいつはお前をどんな目で見ていたんだろうな?軽蔑していたのか、はたまた絶望していたのか、今となっては

 

どうでもいい話だがな』

 

 

 

「お前は、お前は何故、こんな事をするんだ………………………お前は!!どうして!!」

 

 

『………………お前に解るか?俺の苦しみが、俺の絶望が、

 

 

魂すら囚われ、この世界で生かされている俺の苦しみが?何度も何度も転生と死を繰り返して、死んだとしても俺のこの魂はクソ神のもとへ送られる、

 

俺たちはこの世界と言う名の鳥籠の中に囚われた神の玩具なんだよ!!

 

 

いや、お前らはまだマシだよな玩具は壊れたらそこでおしまいなんだからよ、

 

 

 

 

 

お喋りはこれまでだ、俺はこの世界を生贄に、自由になるんだよ』

 

 

 

 

 

ガシャコンスパローを捨て、バグルドライバーのボタンを2つ、同時押しする。

 

待機音が鳴り、辺りに更に瘴気が蔓延する、それはウィルスの様に周りに感染し恐怖と言う名の病気を発生させる。

 

 

『真実と共に闇に追放してやろう』

 

 

右にある赤いAボタンを押し、死刑宣告を下す。

 

 

 

 

『クリティカルエンド!!』

 

 

 

 

空中へとジャンプし、体を回転させる、電気ノコギリの様に回転しながら、瘴気を発生させながら、平賀に激突する。

 

 

 

致死量のバグスターウィルスが平賀の体を侵食していく。大爆発が起きて、そこには体からノイズを放ち、今にも生き絶えそうな平賀が倒れていた。

 

 

 

ゲンムはメモリを取り出すとそれを平賀に突き刺す。

 

 

『LIAR』

 

 

嘘の記憶、それは自己暗示、

 

 

『お前に真実を語る資格は無い、この世から消えていく恐怖をゆっくりと味わえ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雨………降ってきたな………………………傘を………………わ…すれちまったぜ……………すまない………………………アリサ…………スズ……………カ………………………………約束……守れそうに無い………………

 

 

 

 

 

「おい!!しっかりしろッ!!!!平賀!!平賀ァァァァァッッ!!!!!!」

 

 

 

 

「やだ………………平賀君…………なんで………………………」

 

 

 

 

「何故だッ!!友である我を置いて消えるなど許さぬぞッッッッッ!!!!」

 

 

 

 

 

一輝………神城………………後の事……‥頼んだ……………………………塩っぱいな………………この雨………さよなら………………かあ………さん…………みん………………………な…………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『平賀 智樹 GAME OVER』


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