FRAME ARMS:RESEMBLE INFINITE STORATOS   作:ディニクティス提督(旧紅椿の芽)

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またizu様、信田様、評価をつけてくださりありがとうございます。

これからも生暖かい目でよろしくお願いします。

では、16話目、よろしくお願いします。







Chapter.16

「帰投したよ」

『それじゃ、ハンガーに機体を駐機させてね』

 

ピットへと戻った私は雪華の指示に従って、榴雷を元あったハンガーへ戻した。何故だろうか…………機体のパワーアシストがあるにも関わらず足取りが重いような気がする。きっと追加されたグラインドクローラーやリアクティブアーマーの所為だと思いたい。

 

「機体…………解除」

 

ボイスコマンドを入力すると、コネクタからプラグが抜ける音が聞こえてきたと同時に、視界は一気に真っ暗なものへと変わる。ハッチが解放され、ほのかに涼しい空気が内部に流れ込んできて、戦闘で少し熱くなっている体を冷やしていく。そのまま脱ぐように機体から這い出した。機体から降りた私は少し苦しさを感じ、ヘッドギアを脱ぎ、少し深呼吸をする。肺に少し冷たい空気が入ったことで、ちょっとだけ気分は良くなった気がする。

 

「一夏」

 

不意に名前を雪華に呼ばれ、そちらの方を振り向いた。そこには心配そうにこっちを見ている雪華の姿があった。なんでそんな顔をしてるんだろう…………私は無事だよ。

 

「その…………大丈夫?」

「うん、大丈夫だよ。怪我もしてないし——」

「——そうじゃなくて!」

 

突然声を張り上げた雪華に思わず驚いてしまった。

 

「全然大丈夫なんかに見えないよ…………一夏が戦ってるの、なんだかいつもと違うような感じがしたし…………いつもなら戦う時にはいろんな感情を見せているのに、今回は…………何も出さなかったでしょ。まるで機械みたいに淡々とやっていたから…………それを大丈夫だなんて、私には思えないよ!」

 

いつもは冷静な雪華がまるで私に向かって叩きつけるように言葉を放ってきた。よく見れば目尻には涙が浮かんでいる。…………確かに、雪華の言う通り、あの戦いに私は最初に抱いていた怒り以外なにも感じなかったし、終わったは本当に何も感じなくなった。一体私はどうしてしまったんだろう…………わからない。だけど今は…………今は、すごく申し訳ない思いで一杯だ。

 

「…………ごめん、雪華。その…………心配させちゃって」

 

私は今にも泣きそうになってる雪華を抱きしめた。パイロットスーツ越しに雪華の温もりが伝わってくる。雪華には悪いけど…………それが今、私の心を優しく包んでくれていて、なんだか心地よかった。

 

「ばか…………一夏のばか…………心配させちゃって、じゃないよ…………」

「うん…………でも、もう大丈夫だから…………」

 

正直、大丈夫じゃないのかもしれない。だって…………模擬戦とはいえ初めて人に向けて、模擬弾ではなく実弾を放ったんだから…………。本来軍人は力を持たない民間人を守るためにその力を振るうもの。だけどさっきの私は…………ろくな抵抗手段を持っていなかった人間に対してオーバーキルにも等しい行為をしたんだ…………軍人として失格も同然だよ。

 

「いつもそうだよね、一夏…………辛いことがあっても、『大丈夫』って言って気丈に振る舞うの…………私は見てて辛いよ…………」

 

それに、大切な仲間に涙を流させてしまったんだから…………本当、ダメだね私。

 

「だからお願い…………辛かったら、辛いって言って…………見てるこっちも辛いんだから…………」

「ごめん…………」

「ううん…………これは私の勝手な言い分だから…………こっちこそ、勝手なこと言ってごめん…………」

 

私の胸の中で涙を流す雪華に対して、私はただ優しく抱きしめ、『ごめん』と謝り続けることしかできなかったのだった。

 

 

「ごめん…………かなり取り乱しちゃったね」

「ううん、気にしないで。私にも少しは悪かったところもあるだろうしね」

 

補修材が入っている重装コンテナの上に私達は二人並んで座っていた。基地でも二人で座るときはこういう風にコンテナの上に腰を下ろす事が多かったね。脱いだヘッドギアは私の横に置いてある。

 

「でも…………」

「でも?」

「…………ううん、やっぱりなんでもない」

「何それ?」

 

雪華が何か言おうとしたみたいだけど、どうやらど忘れしてしまったようで、思わずずっこけてしまいそうになった。最初はまだ気が動転でもしてるのかなと思ったけど、私に向けてくる笑顔は本物。だからその心配はない。そう考えると、私も思わず顔が綻んでしまった。やっぱり、大切な仲間には笑顔でいて欲しいよね。それがどんなに短い時間であっても、さ…………苦しげな顔をされるよりは何倍もいいよ。

 

「ところで一夏、 榴雷の残弾数はどうなってるの? 流石に全弾は撃ち尽くしてないよね?」

「全弾撃ち尽くす程ではなかったから残ってはいるけど…………結構厳し目かな。ミサイルは残り七十六発…………あと一回撃ったらかなりやばいね。使える誘導弾はこれだけだし…………」

「あれ? セレクターライフルのミサイルモジュールは?」

 

雪華にそう言われて思わず目を逸らした。確かにセレクターライフルにはミサイルモジュールがある。その事は私だってわかっている。けどね…………ちょっと問題があってね…………。

 

「…………ハウザーを片手撃ちするための銃床だと思ってた」

「…………使い方、それ間違ってるからね。でも、それだと弾自体は消費してないんじゃ…………」

「…………積まれてるのがKEM(運動エネルギー誘導弾)だとしても? 多分、あれだと確実に死亡事故が起こると思うんだけど…………」

「…………逆に、誰がそんなもの突っ込んだの?」

 

私の言葉に雪華は頭を抱えていた。運動エネルギー誘導弾——どうやら炸薬じゃなくて、徹甲弾みたいに硬い弾で装甲を貫くミサイルだそうだ。未だに撃ったことはないけど、こんなものをISに向けて放ったら、最悪死亡事故が起こるだろう。それだけは避けたい、というか避けなきゃいけない。装備してるのは装填されている八発だけだからいいけど…………これが表舞台に出るのは本気でまずい時だけにしておこう。こんなものをアントに真似でもされたら、こっちに勝ち目は無くなる。

 

「…………とりあえず、榴雷は誘導弾の補充とロングレンジキャノンの整備で次の模擬戦は無理だね」

 

ため息をついた雪華からそう告げられる。まぁ、そりゃそうだよね。さっきは誘導弾による過飽和攻撃ができたから勝てたもの。もしこれがロングレンジキャノンだけだったとしたら…………多分嬲り殺しにされていたかもしれない。まぁ、ロック時間が短いからすぐに照準合わせて撃てるとは思うけどね。それに、ロングレンジキャノンはプラズマソリッドキャノンとも呼ばれるように、砲身内で砲弾をプラズマで包んだ後に電磁加速する事で、驚異的な初速を出す武装だ。その分、整備をしっかりしないとすぐにオーバーヒートを引き起こすという少々手間のかかる武装でもある。榴雷を榴雷たらしめる武装群が使えないとなった以上、次の模擬戦なんて無理だ。…………って、次…………?

 

「つ、次の模擬戦って何!? 私そんな事聞いてないんだけど!?」

 

今初めて聞いたんだけど!? どこでそんな話が決まったの!? 知らないし、聞いてないし、聞かされてないよ!? それって、どういう事!?

 

「あー、一夏が模擬戦してる時に織斑先生から直接ね。一夏が知らないのも無理ないよ」

「…………なんでこうなっちゃうかな」

 

突然の事に思わず嘆きの声が漏れてしまった。だってそうでしょ!? 最初の話じゃ代表候補生とやり合うだけだったんだから、その気でしかいなかったよ…………。

 

「でも、そうなると今出せるのは——」

「——この子だけ、だね…………」

 

胸から取り出した一つのドッグタグ。普通なら鈍色をしているそれだけど、これはメタリックブルーの輝きを放っている。そして、表面に彫られている文字も私の名前ではなく、『YSX-24RD/BE』の文字——そう、これはブルーイーグルの待機形態。改良化されたアーキテクトのおかげで、最早ISと遜色ない状態にまで進歩した。だから、今までは駐機状態からの乗り込みが普通だったけど、この機体はそんな事をせずに即展開する事が可能だ。展開時にかかる消費エネルギーが少なくなったのが大きいね。

けど、心配なのはそこじゃない。心配なのは——この機体に積まれている武装だ。主兵装であるベリルソードとベリルバスターシールド、格納されているイオンレーザーカノンと改良型セグメントライフルに日本刀型近接戦闘ブレード、そしてイオンレーザーソード…………近接戦闘ブレード以外はどれもこれも過剰な攻撃力の塊みたいなもの。特にベリルソードとベリルバスターシールドなんかを使ったら…………あの攻撃力を考えただけでもぞっとする。多分、ISは真っ二つになるかもしれない。絶対防御なんてものがあっても、本当に絶対なのか…………束お姉ちゃんが作ったものを否定する気はないんだけど、この世界に絶対なんてものは無いから…………。だから、保険はかけておかないと…………。

 

「雪華、その…………」

「——機体か武装、もしくはそのどちらかにリミッターをかけて、でしょ?」

 

雪華は私が言う事を先読みしたかのように答えた。って、まだ何も言ってないんだけど!? 本当に心を読まれたのかな…………?

 

「過剰な攻撃力を抑えるにはそれが手っ取り早いからね。でも、その機体には既に武装へのリミッターがかけてあるから、心配しないで」

「でも、それじゃ機体に過剰なエネルギーが流れるんじゃ…………」

「元からエネルギー消費の激しい機体だから大丈夫。あ、全武装のカット率は平均二十五パーセントだからね」

 

手が早い。それに武装だけにリミッターをかける事で済むこの機体のエネルギー消費量って…………多分、榴雷をはるかに越しているはずだ。榴雷もロングレンジキャノンやミサイルランチャーがある所為でエネルギー消費がベースである轟雷よりも激しくなっているはずなんだけどなぁ…………まぁ、ブルーイーグルの場合、全身に取り付けられた電磁推進ブースターやそれを大型して高い機動性を与えているイーグルユニットの所為でエネルギー消費が激しいんだろうけどね。

 

「という事は…………普通に使っても大丈夫という事?」

「まぁ、そうなるね。少なくとも絶対防御を貫く攻撃はできないはずだよ」

 

それを聞いて安堵の溜息をつく私。本当に良かった…………これなら、模擬戦として、私自身がこの戦いを受け入れる事ができる…………できれば、人に武器を向けるのはこれが最後であると思いたい。

 

『紅城、時間が押している。試合の準備をしてくれ』

 

アナウンスでそうお姉ちゃんから伝えられた。そういえばここを使える時間に限りがある事を忘れてたよ。それなら早く準備しないとね。そう思った私は、その辺に置いておいたヘッドギアを装着した。

 

「それじゃ、行こっか。おいで、ブルーイーグル」

 

私はドッグタグを掴み、そう誰にでも無く呟いた。その言葉を皮切りに、ドッグタグから幾多もの六角形をした非発光体が全身を覆っていく。胴体を中心として全身へと広がった非発光体は、私の全身を包み込んだ直後に、再び胴体を中心として消失していった。その消失が完了すると同時に、私の視界は一気に明るくなる。もう、一々網膜投影を開始する合図を送る必要も無い。視界の隅には機体の現在の状況と武装の一覧が表示されている。見慣れたウィンドウだ。このレイアウトだけは榴雷と殆ど変わってない。それが少しだけ嬉しかった。

 

「それじゃ、また行ってくるね」

「うん。一夏、頑張って」

 

そう言葉を交わした私はブルーイーグルをカタパルトへと向かわせる。とはいえ私自身カタパルトなんて使った事無いから使わないんだけどね。いつもは滑走路からの離陸が殆どだったし。でもまぁ、ここも同じようにいけるよね?

私はブルーイーグルの背面側にあるブースターを起動させる。出力が次第に上がっていくけど、前面のブースターも起動して制動をかける。そして、この子の翼——イーグルユニットの両翼を広げた。出力も順調に上がっていく。もう、離陸できそうだね。それじゃ、行こっ、ブルーイーグル。

 

「紅城一夏、ブルーイーグル、行きます!!」

 

出力が臨界に達した機体を一気に加速させ、今度はアリーナの空へと舞い上がったのだった。…………そういえば、次の相手って…………誰?

 

 

アリーナの上空に躍り出た私を待っていたのは…………純白のISを纏っている——

 

「よっ、待ってたぜ一夏姉」

 

——秋十だった。いや、ちょっと待って!? 秋十が出るのってクラス代表を決める戦いの方じゃ無いの!? てか、私はクラス代表に立候補してないし! 単にあの代表候補生に決闘申し込まれたから受けただけなんだけど! …………これって一体どういう状況なの…………?

 

「いや、意味がわかんないんだけど…………なんで秋十がここにいるの? てか、なんで私と戦う事になっているの?」

「え…………千冬姉から聞いてねえの?」

 

秋十の言葉に私は素直に聞いてないと答えた。すると秋十は眉間に手を当てながら溜息をついていた。いや、むしろ溜息を吐きたいのはこっちの方なんだけど…………まず話を聞いたのだって雪華を介してだし、そもそも秋十と戦うなんて最初から聞いてないよ。

 

「はぁ…………千冬姉の説明抜けは前からよくある事だから仕方ないか」

 

やれやれといった表情でそういう秋十。いや、何一人で完結してんのさ。私は未だに状況が読み込めてないんだけど。

 

「いや、だってさ、あのムカつく代表候補生自体が気絶してるし、何より一夏姉があいつの機体をスクラップも同然に変えちゃったそうじゃんか。対戦相手がいなくなって無効試合になるかと思ったら、今度は一夏姉と試合するように千冬姉から言われたし…………それ以上の事は知らないぜ?」

 

…………お姉ちゃん、説明が抜けるってそれかなりの大惨事を招くからね。これがまだ学園内で、命のやり取りが無いから大事にはならないけどさ…………これが前線で、実際に戦闘状態になっていたら、情報不足で命を落とす事もあるんだから…………前線にいたせいか、そういう事にはどうしても厳しくなってしまう。ただ…………私、そこまで壊してたんだ。怒りに身を任せてやってしまうと加減がわからなくなるから…………自分が少し怖くなってしまった。

 

「そう、なんだ…………ねぇ、秋十。一つ聞いてもいい?」

「別にいいけど、急にどうかしたのか?」

「その…………ううん、やっぱりなんでも無い」

「なんだそりゃ?」

 

秋十に聞きたい事があったけど…………今聞くのはよそうかなって思った。正直、どんな答えが返ってくるかわからない質問だからね…………自分から聞こうとして、自分はその答えに恐れを抱いている。なんとも皮肉な話だよ。自分で聞いておいて、自分が傷つきたく無くて答えから逃げようとしている…………バカだね、私。

 

「一夏姉…………?」

 

でも、今はそんな事は考えなくていい。とりあえず、目の前の模擬戦に集中するとしよう。ブルーイーグルもなんだか好調みたいだしね。

 

「ううん、なんでもない」

 

私はそう秋十に応えた。秋十は他人からの好意には疎いのに、他人の不調には敏感だからね。フレームアームズの特徴である全身を覆う装甲のお陰で、秋十に表情から心情を読み取られずに済んだよ。

視界の隅にカウントダウンが表示された。どうやらまだ模擬戦は始まってなかったみたい。さっきの模擬戦では、何やら言われまくっていたから全然開始のタイミングが掴めていなかったけど、今回ならできるね。それに…………不愉快さは無い。それがこれほどまでに気持ちいいなんて感じたのは初めてだ。

 

「…………秋十」

「今度はなんだよ、一夏姉」

「…………全力でいくからね」

「おう! 俺も全力でいくぜ!」

『——試合開始!!』

 

開始のアナウンスと共に私は一気に機体を加速させた。強烈な力が全身に襲いかかってくるけど、正直これにも慣れちゃったんだよね。その勢いのまま秋十に向かって突っ込んでいく。

 

「——って、速ぇし、ぶつかるぅぅぅぅぅっ!?」

 

一瞬動きが遅れた秋十だけど、その場から離れる事で私との接触事故は避ける事ができたようだ。あの機体…………ブルーイーグルと同じ高機動型みたい。でも、この子だって負けないんだから! 私は秋十を追うべく、その速度のままで秋十に向かってターンをした。普通だったら大きく曲がるような軌道だけど、イーグルユニットの翼の角度を変える事でこの急なターンを可能としている。まぁ、この急激なGに耐える為に訓練で何度も吐いたっけ…………。

 

「ちょ!? その動きってなんなの!? 一夏姉も千冬姉と同じ人外!?」

「私はまだ人間だよ!」

 

あまりにも激しい動きをして追いかけたので、秋十から人外呼ばわりされてしまった。うぅ…………結構そう言われると心が痛くなる。秋十にとっては常識外の事をされてるわけだから、文句とか言えない。でも、まだ人間だからね! 料理と掃除と洗濯ができる、ごく普通の人間だからね!

とりあえず接敵したので、出力を抑えられたイオンレーザーソードを振り抜いた。相変わらずの蒼いレーザーが刀身を形成している。その武器を秋十に向かって振るった。

 

「うおぉぉぉぉぉっ!? し、死ぬぅぅぅぅぅっ!?」

 

だけど…………秋十が一瞬見せた、恐怖を前にした顔に、私は攻撃の手を止めそうになる。だって…………考えてみたら、私は家族に刃を向けているんだよ…………守ると誓った家族に向かってだよ…………? これが模擬戦だって事は分かっているけど…………どこかに割り切れないでいる自分がいる。それが情けなくて仕方なかった。しかし、勢いがついたその剣先をいきなり止める事は出来ない。秋十の白いIS——白式の左肩装甲を切り裂き、その勢いのまま私は彼の背後へと回りこんだ。

 

(っ…………割り切らなきゃいけないのに…………!! 何をやっているの…………私は!!)

 

そのまま秋十から少し距離をとった私。だけどそれに戦術とかがある訳でもなく、家族に武器を向けた、振るった、剰え切りつけた…………その事実から逃げたくなったからなのかもしれない。自分でもよくわかってなかった。

そんな時、突然接近警報が鳴り響いた。意識を現実に戻すと、目の前には近接戦闘ブレードを構えて突っ込んでくる秋十の姿があった。あの武器は…………間違いない。かつてお姉ちゃんが日本国家代表として駆っていた機体[暮桜]の主兵装にして唯一の武装——雪片(ゆきひら)だ。細部が違うけど、大体はあってる。私の本能があの武器をイオンレーザーソードで受け止めてはいけないと訴えてくる。

 

「うおぉぉぉぉぉっ!!」

「くうっ…………!」

 

私は咄嗟に日本刀型近接戦闘ブレードを展開、雪片による一撃を受け止めた。細身の刀身ではあるが、それよりも大きい雪片の一撃を受け止めても罅一つ入るどころか、刃こぼれの一つすらしていない。一応、ヴァイスハイトを切り裂く事も可能な武器だからね。ただ、その加速に乗せて振るわれた一撃は私に響いてくる。思わず顔を顰めてしまった。

 

「強くなったね…………秋十」

 

ふとそんな言葉が自然と漏れ出てしまった。それは昔と比べてなのか…………いや、私と比べてなのかもしれない。模擬戦にまで私情を持ち込んで、力を振るう事ができないなんて…………三流以下も同然。その点、秋十はこんな風に振るえている。躊躇いなんてものは感じられない。いつも、愚直だけど、全力で事にあたる事ができる秋十が少しだけ羨ましく思えた。

 

「…………でなんだよ…………」

「え…………?」

 

だけど、秋十の様子が少しだけ変に思える。表情を見ると少しだけ怒りを含めていて、残りは残念がっているようにも見えた。一体、どうして…………?

 

「なんでなんだよ、一夏姉! 全力を見せてくれるって言ったじゃないか! 俺にその全力を見せてくれよ!」

 

…………あぁ、そうか。この模擬戦が始まる前に、全力で行くって言ったんだっけ。だけど、今の私は秋十に武器を振るう事に躊躇いを持ってしまっている。戦場にいる時の全力とは本当に程遠いもの。…………模擬戦の前には割り切れていたのに、始まった途端これなんだから…………弱いね、私…………。でも、そうなる理由が私にだってあるんだから…………。

 

「無理だよ…………」

「なんでだよ! 試合なんだから別に全力を出したって——」

「——無理なんだよッ!!」

 

押し込んだ近接戦闘ブレードで秋十を弾き飛ばし、一度体勢を立て直す。わからない…………でも、秋十を前にして攻撃するのを躊躇っているのだけはわかる。その証拠に近接戦闘ブレードの切っ先が小さく震えているのだ。私は通信回線を開放回線(オープン)から特定回線(プライベート)に切り替え、秋十へと繋いだ。

 

『一夏姉! どうして——』

「——私が全力出したら…………多分秋十が傷つく事になるから…………それだけは避けたいの…………」

『そんなものやってみなきゃわかんねえじゃんかよ!』

「それからじゃ遅いんだよ!! 私がそんな事をするわけにはいかないの!!」

 

私は本来秋十の護衛として、その任務を遂行するために派遣されたわけだから…………だから、私がいの一番に秋十に傷を負わせるわけにはいかない。自分の保身とかそういうのはどうでもいい。でも…………家族に武器を向けるなんて事だけはしたくなかった。これは私自身の勝手な我儘だってことは理解している…………理解しているんだけど、納得はいってないし、割り切れてもいない。それに、もう私の意思で秋十に武器を振るってしまったんだ…………これじゃ、国防軍人失格だね…………。

 

「それに…………身内に武器を振るいたくなんてなかったのに…………!!」

 

心の奥底から引きずり出してきたかのような声でそう言った。だって私は…………秋十やお姉ちゃん、そして弾達を守るために国防軍に入ったんだよ…………なのに、成り行きとはいえこんな事になってしまって…………どうしたらいいのかわからないよ…………! 割り切れないでいる自分がいる事に、自分で叱責したくなりつつも結局はできず、そんな自分がいる事が腹立たしくて、悔しくて、情けなくて仕方なかった。

 

『——らしくねえなぁ、一夏姉』

 

だけど、そんな私とは裏腹に返ってきた答えはとても明るい感じの声だった。目を向けてみれば少しやんちゃそうに笑顔を浮かべている秋十の姿がある。正面に構えた雪片の切っ先は私と違って震えてなんていない。

 

『本当にどうしちまったんだよ。俺が知ってる一夏姉は、いつもやる事すべてに全力でぶつかってきたじゃねえか』

「そ、それは…………」

『それでいいんだよ。別に武器を向けられたからって、俺は傷ついたりなんてしないさ。肉体はどうなるかわからないけど…………心は千冬姉の部屋で鍛えられているから、そう易々と傷つかねえぜ!! それにさ、俺は一夏姉の強さを知りたい!! だから、全力でぶつかってきてくれ!!』

 

その言葉でハッとなる私。そういえば秋十はいつもこんな感じだったっけ…………一度やると決めたら何があってもその信条を曲げる事なんてない。それに…………秋十の言葉で割り切る事ができた気がする。これは模擬戦…………一応、死ぬ事はない…………なら、全力でぶつかって行かなきゃ…………大切な弟にそう言われたんだから、叶えてあげるのが姉の役目なのかもね。

 

『それと、こんなところで尻込みしてたら弾にかっこいいとこ見せてやれねえぞ?』

 

…………そう言ってきた秋十の顔は若干ニヤニヤとしている。なんだろ、すっごい腹が立ってきた。あの時の気持ちの悪い事に対する怒りとは違う。揶揄われてちょっとムカッとした時に来るような、幼稚な怒りだ。私は近接戦闘ブレードを構え直した。もう切っ先は震えていない。なら、行こう…………ブルーイーグル。

 

「…………それ、女の子に向かって言う言葉じゃないでしょ」

『え? マジで? で、でも、いつもの調子の一夏姉に戻ったじゃん!』

「そうだね、ふふっ。それじゃ、全力で行くからね?」

『おう! かかって——』

 

私は一気に機体を加速、秋十の背後へと再び回りこみ、そのまま近接戦闘ブレードを振るった。

 

◇◇◇

 

『——』

 

アリーナで繰り広げられている一夏と秋十の試合を、遥か上空から静観している者がいた。両手には武装を構えておらず、大腿部にあるウエポンラックに主武装の大鎌を携えている。その様子から襲撃を仕掛けるといったものではなさそうであるが、いかんせんその表情を読み取る事などできない。しかし、特に偵察といった雰囲気でもない。尤も、その表情を読み取る事など、表情を見せる顔が存在していない時点で不可能ではあるのだが。

 

(——児戯ニモ等シイナ)

 

振るわれた雪片を紙一重で避け、代わりに背部のウィングスラスターを斬りつける一夏の様子を見て、内心そう思っていた。命のやり取りのない戦いなどに興味はないと言わんばかりの心情だ。だが、そんな感情を持ち合わせながらも、試合を見続けているあたり、興味自体は完全に失せてはいないようである。

 

(——シカシ、奴ハ衰エテイナイ、カ…………)

 

一夏の繰り出す剣戟を見てそう感じる。その一撃一撃は確実にダメージを与え続けている。普通なら能力が衰えていない事に感心するだろうが、この観戦者は違っていた。

 

(——ソウダ、ソウデナケレバナラナイ…………デナケレバ、私ノ相手ハ務マラン)

 

衰えていない事が当たり前の事であり、自身も彼女と武器を交えたいと、少々高揚した気分となっている。もし、観戦者に表情筋のある顔があったとしたら、口角を上げ、ほくそ笑んでいたかもしれない。それほどまでに観戦者は一夏との戦闘を望んでいるようだった。

 

(——此処マデ観レバ、結果ナドワカッタモ同然ダナ)

 

しかし、それも束の間。観戦者はその試合に興味を失ったのか、その場を後にしようとする。考えている事は誰にもわからない。急に興味が冷めた理由は観戦者以外に知り得ない。だが、試合から完全に興味が失せても、まだ興味が残っているものが一つだけあった。

 

『——紅城一夏…………私ハ待ッテイルゾ…………』

 

誰に聞かせるわけでもなく呟いた観戦者は蒼穹へと飛び去り、そのまま消えていったのだった。

 

◇◇◇

 

「そこっ!」

「のわあっ!?」

 

人の死角とでも言える真下から一気に上昇し、切りつけていく。既に秋十は満身創痍もいいところだ。ウィングスラスターは片方が無残な姿になっているし、全身の装甲も傷がないところを探す方が大変なくらいボロボロである。…………まぁ、やったのは私なんだけどね。一応、生身にダメージがいかないように敢えて装甲のあるところだけを狙って攻撃しているからそうなってしまっただけだ。言っておくけど、私は嬲り殺しにするような趣味はないからね?

 

「くっ…………このままやられるかぁぁぁぁっ!!」

 

雪片を振るってくる秋十。あまりにも密接していたため、私はその場で宙返りをするような機動をとった。このような動きもイーグルユニットがあるお陰だ。あれ単体で推力方向を自在に調整できるから、こんな大道芸じみた動きも可能となる。雪片の一撃を躱した私はそのままの勢いで秋十を蹴り飛ばした。

 

『ぐふっ…………!』

 

もろにその蹴りが胸にでも入ったのか、秋十は悶えるような声を上げて吹き飛んだ。…………うん、フォトンブースターとスラストアーマーの加速がついた蹴りを叩き込んだのはいいけど、確実にこれってやりすぎな気がする。悠希はよく漸雷でこうやって蹴り飛ばしたりしているみたいだけど、あの一撃でアントとか頭がぐちゃぐちゃに潰れているし…………蹴りってやっぱ怖い。

 

『痛ぇ…………でも、まだだ! まだやれるぜ!!』

 

ウィングスラスターを片方失ってもなお、私に向かって吶喊してくる秋十。愚直というか単純というか無鉄砲というか…………なんて形容したらいいのかわからない。ここまでしぶとくなっているとは思ってなかったからね。でも、簡単に諦めない性格が変わってないのは嬉しく思う。けど、次の一撃で勝負は決まってしまうだろう。秋十のシールドエネルギーはもう底を尽きかけている。なら、次の一撃で決めてみせる! 吶喊してくる秋十に向けて私も機体を加速させた。

 

『せいやぁぁぁぁっ!!』

 

タイミングを見計らって秋十が雪片を振るってくる。でも、その一撃は大振りで隙だらけだ。

 

「これで、終わりだよッ!!」

 

そのガラ空きとなった胴に横薙ぎで一閃、近接戦闘ブレードによる一撃を加えた。硬いものを切り裂く感触が一瞬伝わってきたかと思ったら、その後は空を切るような軽さがやって来た。

 

『ぐほっ…………!』

 

変な声を出して秋十は吹き飛ぶ。さっきの一撃を確実に与えた証拠として胸部装甲には一筋の大きな傷が刻み込まれていた。ただし、バイタルを確認したら秋十自身にはかすり傷一つないようだ。それを見てホッと一安心する私。よかった…………傷を負わせることなく終わったんだ…………その事実が私の心を軽くしてくれたような気がする。

 

『——試合終了。勝者——紅城一夏』

 

そのアナウンスが流れるとともに歓声が聞こえてきた。今度ははっきりと聞こえるよ…………私が勝ったことを喜ぶ声も聞こえてくるし、秋十に向かって次は勝ってと応援してくる声も…………ちゃんと心の奥にまで響いてくる。その事が少しだけ嬉しかった。

 

『やっぱり一夏姉は強えよ…………俺なんかまだ足元にも及ばねえぜ…………』

 

吹き飛んだ結果地面を派手に転がったにも関わらず、汚れ一つ付いてない白式を纏った秋十が立ち上がってそう言ってきた。その顔は負けたのに凄く晴れやかで満足気な顔をしている。でも…………私は秋十の言うほど強いわけじゃないよ。強いのは機体のお陰が大きいんだから…………もし私がISでこの模擬戦に挑んでいたら秋十にボコ殴りにされてるはず。

 

「そんな事ないよ…………まだ私は弱い。だから、これからも頑張らなきゃね」

『それが一夏姉の強さだろ…………俺も家族を守れるくらい強くならねえとな』

「そっか…………それじゃお互い頑張ろっか」

『おうよ! それじゃまた後で!』

 

そう言い残して秋十はピットへと向かった。一応シールドエネルギーが尽きても空は飛べるんだ…………凄いな、ISって。フレームアームズは推進剤が尽きたりしたら飛べない機体が多いのにね。まぁ、それはどうでもいいか。私も帰還するため、ブルーイーグルをピットへと向かわせたのだった。

 

 

模擬戦が終わった後、私は秋十と一緒に寮へと帰っていた。雪華はアリーナで機体のメンテナンスを引き受けてくれている。流石に任せっきりにするのもどうかなと思ったから私も手伝うと言ったんだけど、『一夏は疲れているだろうから先に帰って休んでいて』と言われたからね。それで、終わるまで待っていようとしたら、今度は『パイロットは休むのも仕事!』と言われて整備室から追い出されちゃったんだよ。そうしたら丁度秋十とすれ違って、こうして一緒に帰っているわけだ。

 

「それにしても、こんな風に一夏姉と並んで帰るなんて久しぶりだなぁ…………」

「まぁ、あの休暇の後に帰ったのがここに来る直前くらいだったからね」

 

むしろこんな事がなさ過ぎて逆に新鮮に感じる。てか、考えてみたら弾と一緒に帰ったのもその時だけかもしれない…………そう考えたら私ってかなり彼女的ポジションとしてはダメじゃん。だって、ここに来たらまずそんな事は出来ないからね…………不謹慎だけど、弾もISを動かせたらなぁと思ってしまった。まぁ、秋十が言うに、弾には適性がなかったみたいだけどね。それを聞いてホッとしたのは言うまでもない。

 

「そうだよなぁ…………あ、そう言えば試合中に何か聞こうとしてきたけど、あれって結局何なんだ?」

 

秋十に言われて私も今になって思い出した。そう言えば、そんな事も言ってたっけね…………あの時は聞く事に躊躇いや恐れとかがあったけど、秋十のおかげで吹っ切れたし、今なら聞けるかもね…………。

 

「ああ、あれね…………ねぇ、秋十は私の戦い方を見てどう思った?」

「それって、両方の試合についてだよな?」

 

私は頷いて答えた。どうしてもこの事が聞きたくて仕方なかった。でも、あそこまで一方的に攻撃したんだから、何を言われてもいい覚悟はできてるよ…………模擬戦の前はそんな覚悟なかったから聞く勇気がなかったんだけどね。秋十は少し考え込んでから口を開いた。

 

「人並みかもしれないけどさ、圧倒的だなって思った」

 

正直なところ、怖いとかそう言った感じの事を言われるのかと思ったけど、来た返事は意外と普通の答えだった。結構バッシングみたいな事をされると思っていただけあって、少し拍子抜けした気分になった。

 

「だって一夏姉の攻撃に隙なんて一つもねえし、あの代表候補を叩きのめした時だって、ほぼ完封だしさ。一夏姉も千冬姉と同じ次元にいるんじゃないかって思ってしまったぜ」

「…………私は人間辞めたつもりはないよ?」

「あれは別次元でやべえからな…………でも、一夏姉が前に教えてくれた事、何となくだけど分かった気がする」

「え? 私何か言ったっけ?」

 

えー、私何言ったんだろう…………? ここ最近の記憶から引っ張り出してこようとした時、秋十がその言葉を口にしていた。

 

「『ISの試合では大まかなルール以外無いのがルール』だって奴。何があっても、結局は最後まで立っていた奴が勝ち。どんな大層な事を言っても、力がある方が勝つ——そういう事なんだろ? 身に染みて分かったぜ…………」

 

そう言えばそんな事を言った記憶がある。とはいえこれはお姉ちゃんからの受け売りだったりするから、受け売りの受け売りみたいな感じになってる。というか、私って受け売りの受け売りをよくしているような気がする。でも、まぁいいかな。結局、最後に決めるのは自分の力でしかないからね…………その中には運も含まれるけど。

 

「…………まぁ、一夏姉はトラウマになるような強さだけどな。箒に扱かれていた時なんて、こいつ同じ人間かと思ったしさ…………もしかして一夏姉の周りにいるセシリアとかもそのくらい強いのか?」

「そうだね。雪華は整備担当だからわかんないけど、みんな強いよ。特にレーアなんてガトリングで狙撃まがいの事もできるらしいし」

「…………何それこわい。軍人に喧嘩売ったら血祭り確定じゃねえか」

「…………発想飛躍しすぎじゃない?」

「…………一夏姉のあれを見せられたら誰だってそう思うわ」

 

…………まぁ、やり過ぎた感はあるね。でもそれは榴雷の怒りを含めた攻撃みたいなものだから…………だからそこまで行ってしまっても仕方ないんじゃないかなって思ってる。それに、やられたらやり返さなきゃ、いつまで経っても相手はつけあがってくると思うしね。…………なんだろ、急に館山基地のみんなに会いたくなってきた。ここと違っていい人しかいないからね。あ、横須賀基地も今はいい人しかいないよ。

 

「ま、とりあえず、一夏姉、全勝おめでとう」

 

そう言って微笑んでくる秋十の顔は夕日も相まってか何だか輝いて見えた。

 

「うん、ありがと、秋十」

 

私もそれにちゃんと返事をする。昔はよくあったかもしれない光景かもしれないけど、今となっては少しだけ大切な一時のように感じるのだった。

 

「そんじゃ、帰りに千冬姉の部屋にでも寄ってくか? 俺、千冬姉の部屋に住んでるし」

「まぁ、秋十が管理しているなら魔境にはなってないだろうし、せっかくだから寄っていこうかな」

 

お姉ちゃん抜きではあるが、かつての私達の日常の一部分が今、少しだけ戻ってきたような気になりながら、寮までの短い道のりを二人並んで歩いて行ったのだった。…………どうか、この何でもない日常が秋十の前から消えませんように…………。




キャラ紹介

市ノ瀬雪華(cv.山村響)

身長:154㎝
体重:[データ破損]
年齢:15
容姿イメージ:フレームアーキテクト(フレームアームズ・ガール)
所属:日本国防軍本土防衛軍フレームアームズ整備班
階級:軍曹





機体解説

・YSX-24RD/BE ゼルフィカール・ブルーイーグル
日本国防軍に提供されたYSX-24RD ゼルフィカールを独自改修した機体。様々な経緯があり、現在は紅城一夏の専用機となっている。極めて高い機動性を誇るが、その分全身に多大な負荷がかかる。武装面では対フレズヴェルクを意識してかベリルウエポンが採用されている他、光学兵器であるイオンレーザー兵装も搭載されている。

[ベリルソード]
ブルーイーグルの全高の四分の三もある大型の刀剣武器。試作型光波射出器をベースに開発してあるが、射撃性能をオミットした事で安定した運用を可能としている。なお、かなり刀に近い形をしているのも特徴。

[ベリルバスターシールド]
ベリルクロー、シールド、ベリルショット・ランチャーの機能を備えたマルチアームズ。中央に大型のTCSオシレータを搭載した事で、TCシールドを展開する事も可能。ただし、かなり重い。

[イオンレーザーカノン]
標準的FAが携行可能な大出力イオンレーザー兵装。試作型兵装であるが一応TCシールドごと敵機を押し潰す事が可能とされている。ただし、かなり大きく取り回しは悪い。

[イオンレーザーソード]
標準的FAが装備可能なイオンレーザー式格闘兵装。高密度の蒼いイオンレーザーを発振する。エネルギーは大腿部に搭載されているホルダーより充填可能。

[改良型セグメントライフル]
ATCS弾の採用により外見以外の仕様を変更されたリニアライフル。マガジンが二つあるように見えるが、ライフル後部のマガジンはバッテリーパック。

[日本刀型近接戦闘ブレード]
高純度玉鋼と超硬度メタルを用いた近接戦闘ブレード。取り回しの良さと信頼性は極めて高く、日本国防軍では標準装備となっている。










今回のキャラ紹介は雪華、機体解説はゼルフィカール・ブルーイーグルでした。
感想、誤字報告お待ちしています。では、また次回、生暖かい目でよろしくお願いします。

-追記-
バゼの素組は終わったから…………頼むコトブキヤさん、エクステンドアームズ02の再販を早めてくださいお願いします。

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