なんか朝早く目が覚めてしまったので、更新したいと思います!本日も睡魔に負けずバイトの時間まで頑張ります!
お花見の後、由比ヶ浜と雪ノ下に一色の件について質問もとい尋問からやっとの思いで抜け出し、愛しのマイホームへ帰ってきた。
「あ、お兄ちゃんおかえりー。」
「おい、何がおかえりだ。勝手に1人で抜け駆けしやがって、あの後お兄ちゃん大変だったんだぞ。」
「いろはさんとの件のこと?」
「そう、一色との....って何で小町が知ってるんだよ!?」
「へへへー、企業秘密でーす☆」
女同士のコミュニティネットワークどうなってんだよ。あいつら光回線なの?情報早すぎない?てかただの情報漏洩なんだけどね?
「となると、由比ヶ浜と雪ノ下のことも知ってんのか?」
「うふふふー、お兄ちゃんも隅には置けませんなあ。」
小町はけらけらと笑い、この状況を楽しんでいるようだ。いやいや小町ちゃん?お兄ちゃんのさじ加減で4月からの奉仕部を地獄にすることも可能なのよ?そこらへんのこと分かった上で笑ってる?
「まあ、そのことなんだけどさ。明日由比ヶ浜と....なんだ、2人で遊びに行くことになってだな....。」
「ほー!それは結衣さんから誘われたの?」
「実は俺からなんだが.....。」
「え.....。お兄ちゃん....。小町感動したよ。最早全米が泣いたよ。あの甲斐性なしのお兄ちゃんが....ついに...。」
「ちょっと小町さん?何か勘違いしてませんか?って聞いてねえし....。そういえばまだ由比ヶ浜に、明日どうするか聞いてなかったな。」
「お兄ちゃん、こういう場合はお兄ちゃんが場所と時間を伝えるべきだよ?大体お兄ちゃんが誘ったんだから、他人任せにするのはゴミいちゃんだからね?」
「お、おう分かった。今の独り言は聞いてたのね.....。」
そんじゃ、由比ヶ浜に連絡するか。
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翌日 a.m 10:00 千葉駅
「ヒッキー!お待たせー!」
「うっす、時間ピッタリだな。」
「本当はもうちょっと早く来たかったんだけど、今日は気合い入れちゃって///」
「そうだな、いつもよりお洒落な気がする。多分、お洒落とかさっぱり分からんけど。」
「一言多いし!分からなくても褒めればいいの!」
由比ヶ浜結衣は基本的に感情豊かな子だ。こうやって俺の言葉一つで態度も機嫌も変わるのだ。
「そんじゃ、行きますか。」
「え、行くってどこに行くの??結局ヒッキー昨日教えてくれなかったじゃん!」
そう、それは昨日の出来事である。小町に相談した所、女の子はサプライズに弱いから、目的地に着くまで内緒にするとポイントが高いそうな。だからそのポイント制度ってなんだよ。何かに還元できませんかね。
質問する由比ヶ浜を無視し、俺は由比ヶ浜の分の切符も買い、大人しく従わせた。何だか小町と遊びに行くみたいで少し気が楽になった。
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「着いたぞ。」
「ウエノ ドウブツエン?」
「お前は外人か。何でカタコトなんだよ。」
「だってヒッキーがサプライズで動物園に連れてってくれるなんて....私嬉しくって信じられなくって....。」
「小町にサプライズしろと言われてたからな。」
「それ言っちゃうんだ!ヒッキー素直すぎだし....。はあ、まあヒッキーだから仕方ないよね。」
「おい、人にはひねくれ者とか素直じゃないとか言ってくるくせに、素直になったら文句言うのかよ。」
「そういうことじゃなくて、えっと、ケーキオアケーキってやつだよ!」
「ケースバイケースな、何でケーキしか選択肢にないの?」
こんなやり取りをしつつ俺たちは入園した。
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「うっわー!!可愛い♡見て見てヒッキー!パンダだよパンダ!!」
「こっちにはトラもゾウさんもいる!わー!」
小町以上にハシャいでんな。まあ、連れてきて良かったわ。ここまで喜んでくれるとは思ってなかったからな。
「ヒッキー!そろそろお腹空かない?」
「そうだな、もう13:00だしな。」
千葉駅から上野駅まで1時間。そして2時間程園内を満喫した俺たちは、当然昼時なので腹も減る。
「さっき調べてみたんだけど、ここの近くに良さげなカフェがあったよ!そこ行こうよー!」
「ん、分かった。」
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カフェ。それは喫茶店とはまたどこか違う、お洒落空間に支配された場所である。一色ともカフェは行ったことがあるが、やはりぼっちの俺には難易度が高い。
「うわー!これも美味しそう!迷っちゃうなあ!」
先程から由比ヶ浜はメニューを見て心踊らされている。
確かに種類も豊富で何を頼んだら良いのやら.....。あ、ランチメニューあるじゃん。
「由比ヶ浜、ランチメニューあるぞ。こっちのが飲み物とデザートもついてお得だ。」
「あ、ホントだ!!じゃあ私Aランチにしよっと!」
「じゃあ俺はBランチにするか。」
それから俺たちは料理を食べたり、途中由比ヶ浜からあ〜んされそうになるが、恥ずかしいからやめて!!ぼっちはそういうの慣れてないからやめて!!
そして天真爛漫な彼女を見て俺は安心感を覚えた。
ここ最近元気なかったし、やはり笑顔の彼女が1番だな。らしくもないことを思ってしまった俺も、結局は初めから「らしさ」なんて物ないのかもしれない。
カフェの後は雑貨屋巡りや、ただのんびり散歩したり、俺たちは時間の許す限り遊んだ。
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p.m.6:00 千葉駅
「ヒッキー今日は本当にありがとう!ヒッキーのお陰で本当に楽しかったよ!」
「ああ、俺も楽しかったぞ。由比ヶ浜も元気出たみたいだし、その...安心した。」
「うへへへへー...。ヒッキーも楽しんでくれたなら、私も嬉しいよ。ヒッキー、私もね、ヒッキーのこと大好きだよ。だから....私のこともちゃんと見ててね。」
そう言った由比ヶ浜は今までで1番綺麗な笑顔をしていた。安心感、それだけじゃない。こういう時どう言った感情が正しいのか、俺にはまだ分からない。
「ああ。お前のこと、ちゃんと見てるよ。」
「ヒッキー、大好き。」
不意に由比ヶ浜に抱きつかれ、俺の内心は.....まあご想像通りだろう。とりあえず何か柔らかいメロンが2つ当たってます。平常心を保つのだ八幡。
「それじゃ、私そろそろ行くね!また学校で!」
「送ってくけどいいのか?」
「ううん!大丈夫!ヒッキーも気をつけてね!」
「おう。また学校でな。」
学校で....か....。
第8話も無事終了です!
いやあ、甘酸っぱいですね。
俺ガイルを見て思うことは、こんな青春送りたかった!これにつきます笑
それでは次回から新学期編が始まります!
ではでは〜