比企谷八幡は選択する   作:calpass

6 / 19

ということで最新話でございます!!
暖かいコメントに私感激しました!!


コメントにもありましたが
いろはすメインではありません!!
他のヒロインにもスポット当てますので悪しからず、、、


それではどうぞ!!




お花見は人間性が垣間見える①

 

なに....これ.....

誰が思い浮かべただろう。

いや、確かに一色と同じく俺は本能的に悟ったが、まさかここまでだったとは.....

 

 

一体いつから間違い、こうなってしまったのだ.....

 

 

-------------------------------------------------------

 

 

遡ること2日前。

 

 

比企谷家。

 

 

心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却.........

 

 

俺の名前は比企谷八幡、ただのシスコンだ。違う。そうだけどそうじゃない。

なんであんなことになったんだよ。一色頭おかしくなったのか?理性の化け物だよね俺?豆腐すぎやしませんか?

だが安心しろ、このくらいで惚れる俺じゃない。うん。

 

 

そう、俺はデートの練習相手という名目で一色と遊びに行っていたのだ。初めはあざとうざいとか思っていたが、学校では見せないあの態度に不覚にもドギマギしてしまったのだ。

 

 

てか俺には2人の問題があってだな、なんで選択肢増やしてるんだよ。ぼっちがハーレムって矛盾してんだろ。

くううう、疲れましたー、八幡くん疲れましたー。

 

 

「お兄ちゃん座禅なんて組んで何やってんの......」

 

 

「え、いや。最近出家男子増えてるらしいから、俺も少しかじってみようかと。」

 

 

はあ?というリアクションと共に小町は自室へと足を運ぶ。小町ちゃん、確かにそのリアクションは正しい。俺だってそうする。誰だってそうする。

 

 

ヴヴヴ....

 

 

音の先に目をやるとメールが来ていた。

 

 

差出人:☆♢♡ゆい☆♢♡

 

件名:お花見について

 

本文:2日後にお花見することが決定したよ(*゚▽゚*)

場所は○○公園に11:00集合ねo(^_-)O

ご飯はゆきのんと平塚先生が用意してくれるってさ!

私も何か用意出来るものあるかな?

 

 

最後の一文は読まなかったことにしよう。

ここで迂闊に肯定しちゃえばダークマターを食うはめになる。まだ俺死にたくない。

 

 

とりあえず『了解』一言だけ添えて送信した。

 

 

-------------------------------------------------------

 

 

2日後。お花見当日。

 

 

「さてと、そろそろ行きますかな。小町、お兄ちゃんちょっと出掛けてくるわ。」

 

 

「あ、お兄ちゃん待ってー!小町も一緒に行く!」

 

 

「え?小町もどっか行くのか?」

 

 

「え?結衣さんに聞いてなかったの?小町も来年奉仕部だし参加するんだよ。」

 

 

聞いてねえぞそんなこと。別に小町だから全然いいけど、これが葉山とかだったら帰りたくなっちゃうから。

 

 

「そうだったのか、まあいい。行くぞ小町。」

 

 

○○公園。10:50

 

 

「おっ待たせしました〜、本日は小町もお呼び頂きありがとうございます♡」

 

 

「いいのよ小町さん、今日は一緒に楽しみましょう。」

 

 

「小町ちゃんやっはろー。」

 

 

「結衣さん、やっはろーでーす。」

 

 

「そういえば比企谷くんの姿が見えないのだけれど。」

 

 

「いやいや、さっきから小町の隣にいるから、ガラスのハートだからやめてくれる?」

 

 

「何を言っているのかしら嘘谷くん。あなたがガラスのハートだったら全世界の人々は線香花火レベルよ。そうやって虚言を吐く行為はやめなさい。」

 

 

なんでいつも俺はいちゃもん付けられるのだろうか....

 

 

「雪ノ下、そういえば平塚先生はまだ来てないのか?」

 

 

「ええ。もうすぐ来ると思うのだけれど。」

 

 

「諸君、待たせたな。」

 

 

一瞬材木座かと思ったんでやめて下さい平塚先生。

 

 

「平塚先生、遅刻ですよ。以前から一教師であるあなたが遅刻をするという行為は「まあまあ雪ノ下、いいじゃないか。今日はせっかくの花見だ、桜に免じて許してくれ。」

 

 

早くも先生は缶ビールを手にそう言っていた。

この人こういう所がなければ貰い手見つかるのにな、勿体無い。

 

 

「すみませ〜ん、遅くなりました〜」

 

 

「おう、いっしきい!?」

 

 

なんと一色はこの間買った服を着てきたのだ。もうあの日のことは思い出したくないのに....やめて、もう八幡のライフは0よ。

 

 

「せ、先輩。今日の服どうですかね?」

 

 

「お前それ本気で言ってる?また俺の黒歴史が増えることになるんですけど。」

 

 

「なんで私の服装が黒歴史と関連するんですかー!!」

 

 

そう言いつつ頬を膨らませる一色。ほんとあざといなこいつ。

 

 

「それじゃ、役者も揃ったことだし奉仕部の花見を始めるぞ。皆んな飲み物は持ったか?では....かんぱーい!」

 

 

「「「「かんぱーい」」」」

 

 

ここまでは問題なく進んだ。由比ヶ浜は結局雪ノ下が止めに入り、一切料理させなかったこと。俺への罵声という集中砲火を浴びたが、いつも通りだ。八幡強い子だから泣かない。ほんとだよ?

 

 

しばらくすると近くの方から

 

 

「桜とかマジ綺麗っしょー!日本の風情ってやつ?きてますわー。」

 

ワイワイガヤガヤ

 

 

今の絶対戸部だよ。ってことは葉山たちもいるってことか?うっわ、春休みくらいお前らの顔なんて見たくねえよ。ここはひとつ。ステルスヒッキーで対処しよう。心を無にするのだ。無無無無無無無無無無無無無!!

 

 

「あ〜、葉山先輩!お久しぶりで〜す!」

 

 

「いろはじゃないか。久しぶり。それに奉仕部のみんなも来てるんだね。」

 

 

何で声掛けちゃったんですかね。ステルスヒッキー台無しだよ。

 

 

「あっれ〜、いろはすじゃーん。俺らも花見混ぜてくんない?腹減っちゃってさー。」

 

 

「えっと、これは奉仕部の親睦会っていうか、料理も雪ノ下先輩が作ってくれたので.....。」

 

 

「まあまあいいではないか、私は生徒に差別なんてことしないぞ。葉山と戸部も一緒に楽しもうじゃないか。」

 

 

「先生マジっすかー?あざーす!ていうか雪ノ下さんの料理マジぱないわ〜。」

 

 

「あれ?隼人?どうしたのこんなところで?」

 

 

「あれ、優美子に姫菜じゃないか。2人も花見かい?よかったら一緒にどうかな?」

 

 

なんで部外者のお前が仕切ってんだよ.....。正直お前は帰れ、あとさっきからベーベーうるせえ戸部。

 

 

「隼人が言うのなら仕方ないわね。」

 

 

「雪ノ下、いいのか?三浦とは犬猿の仲だろ?」

 

 

「別にいいわよ。こんなこともあろうかと思って、沢山作ってきたのだから。」

 

 

さすがは雪ノ下。関心した。

 

 

「それに、もう過去の出来事なんて水に流そうと思って。三浦さんとも4月から同じクラスになるかもしれないでしょ?だからもういがみ合うと....ほら、由比ヶ浜さんにも迷惑掛けてしまうでしょうし....。」

 

 

あなた本当に雪ノ下さんですか?

俺の知ってる雪ノ下さんだったら『ここは奉仕部のお花見よ。部外者は立ち去って頂けるかしら?それに葉山くんも勝手な行いは謹んで頂きたいのだけれど?』

 

 

これが雪ノ下なんだが.....。

少なくとも雪ノ下だって奉仕部での良い影響を受けたのだろう。あの依頼も俺たちが出会う前は絶対に言わなかったと思う。

まあ、こういうのもたまには良いかもな。

 

 

 

-------------------------------------------------------

 

 

「あれ〜せんぱい、もうジュースがなくなっちゃいました〜。買ってきて下さいよー。」

 

 

「何で先輩にパシらせんだよ。そういうの戸部の役目だろ。」

 

 

「ヒキタニくんマジ酷くない?ないわ〜、それないわ〜。」

 

 

「あはははは。それじゃあ私が行って来るよ。ってことでヒッキーも着いてきてね!」

 

 

「何で俺も強制参加なんだよ、はあ.....。分かったから行くぞ。」

 

 

「ひーきーがーやー、私の酒も買ってこーい!」

 

 

あれから平塚先生はそれは酷く酔っ払った。俺たちが止めても内申が云々とか言い出した。これ立派な職権乱用ですよね?許すまじ。

 

 

「分かりましたから落ち着いて下さい。じゃ、由比ヶ浜、行くぞ。」

 

 

-------------------------------------------------------

 

 

「なんか、2人きりでこうやって歩くの久しぶり.....だね。」

 

 

「そうだな。あまり由比ヶ浜とはゆっくり話せなかったしな。」

 

 

「ヒッキーはさ、私のこと...どう思ってる?」

 

 

「え、何だよ藪から棒に。」

 

 

「あはははは.....。最近ヒッキーいろはちゃんと仲良いし、ゆきのんとも前みたいに言い合えるようになったじゃん?なんだか私だけ疎外されたように感じちゃって.....。」

 

 

由比ヶ浜結衣は優しい女の子。という認識は間違っている。これは本人が言っていたことだ。しかし俺自身、いや周りの評価から見ても優しい女の子というのは変わりはない。ただ、由比ヶ浜自身も本物が欲しいのだ。あるかどうかも分からない虚像を追いかけているのだ。

 

 

そして彼女は周りに流されやすい性格をしている。そのせいで雪ノ下や三浦に怒られてた時もあったな。つまり彼女は周りに流されやすい=周りがいないと不安なのだ。今回の一色と雪ノ下と俺の関係性を見て不安になったのだろう。

 

 

「なあ、由比ヶ浜。その...なんだ。明日とかって、暇か?」

 

 

「え!?明日?.....うん。暇だ、けど....///」

 

 

「なら、明日2人でどこか行かないか?」

 

 

普段の俺なら絶対にしない行動。それを取らせた由比ヶ浜は人を動かす力があるのかもな。事実不動の雪ノ下を影で支えているのは彼女なのだ。

だから俺はこいつには敵わん。

 

 

「え!?いいの!!すごく嬉しいな///ヒッキーからのお誘いってかなりレアだしね...// じゃあ明日楽しみにしてるね!」

 

 

そう言った由比ヶ浜の笑顔は、いつも以上に輝いていた。

 

 

-------------------------------------------------------

 

 

買い出しから戻ってきた俺たちはというと......

 

 

「おい比企谷遅いぞー!私の酒ちゃんと買ってきたんだろうなあ!!」

 

 

「せんぱい!!なんで私の思いを無下にするんれふかー!」

 

 

「はーやーとー♡ねえ、はーやーとー♡」

 

 

「比企谷....助けてくれ......」

 

 

「ハチ×ハヤきたあああああああ!!!!」

 

 

「比企谷くん、私の想い、ふみにじらないれね。」

 

 

「マジべーわーべー!」

 

 

俺たちが買い出し行ってた間に何があったんだよ.....。

 

 

続く

 

 

 

 




書いてる時に飲んでいたので
それの勢いもありますが、ちゃんと酔っ払った感じ表現できてますかね??

さて、後半へ続く!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。