第6話 聖魔の誓約 剣と槍・激突編
八重垣side
僕は夢を見ているのだろうか?僕とクレーリア、紫藤さんの前では
「嘘だろ」
「私も嘘だって思いたいけど・・・でも」
「ああ、コレは現実だ、現にそこら中が砕け始めている、彼らの力にこの場所が耐えられないんだ!」
本当だ激しい激突はこの廃倉庫の中心で行われているが、発生する衝撃波と光がダメージを与えているんだ
「くっ何も、何も出来ないというのか‼︎娘の友達が戦っているのに」
「そんな事を言ってないで、その剣で結界を強化するの手伝って‼︎八重君も!」
「「あっはい」」
ともかく、頑張れ‼︎一誠君
八重垣sideend
一誠side
「っ!強い流石だ‼︎兵藤 一誠‼︎私にもっと
「断じて断る‼︎」
僕は空間から
「おっと、もしかして君の本領は二刀流かい?凄いな、剣道で二刀流をする人はいるが実戦レベルで使える人は始めてだよっ‼︎」
放たれた槍撃を左手の剣で弾きながら呟く
「・・・これは、仕方ないかさっさと終わらせよう、卑王鉄槌。旭光は反転する、光を飲み干せ‼︎
放たれた漆黒の光は深淵の如く光を飲み干し曹操に迫る
「なるほど、光を反転させたか、ならば聖槍よ汝が光にて闇を駆逐せよ、輝け‼︎ロンギヌス‼︎」
しかし、聖槍に放たれた光により闇は相殺された
「・・・厄介な、テクニックタイプの極致にありながら聖槍の出力でパワータイプと渡り合うか」
「君には言われたくないな、君の剣は才能の有る人が何十年かけて辿り着く剣だ・・・君は一体何者なの?」
何者、か
「さぁ?自分でも何だか分かっていないくらいだからね、でも1つだけ分かっている事がある、それは・・・
僕が兵藤 一誠だって事だよ」
「そうか、なら私の最大火力で君を滅ぼそう、私は本来、槍を二本使うんだ」
槍?一体何を・・・ッ⁉︎あっアレは⁉︎マズイ⁉︎
「紫藤さん、八重垣さん、クレーリアさん‼︎逃げてください‼︎いくら僕でもアレの相手をするのは楽じゃない‼︎」
「わ、わかった、行くぞ2人とも」
「「はい」」
・・・3人とも離れたかな・・・
「それにしても大英雄カルナの必勝の槍とは恐れ入ったな」
「ふふ、それは良かったさっきの3人も離れたみたいだねなら始めようか」
曹操は背中に出来ていた赤い羽で空に飛び始めた
ああ、全力で君を倒そう
「神々の王の慈悲を知れ、絶滅とは是、この一刺し、インドラよ刮目しろ‼︎焼き尽くせ・・・」
「かの騎士王は言った、この剣こそ剣の王だと、燦然と輝く刃を持ちて、万物を断つ剣となれ‼︎煌めけ・・・」
((これで決める))
「
「
黄金の灼熱と白銀の閃光が衝突した
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
コレは、予想外の結果だな
彼女と僕の衝突は周囲に被害を及ぼしていなかった、それは彼女が空中で放った日輪よ、死に随えと僕が地上から放った燦然と煌き輝く剣の王が2人の中間で衝突、結果的に空中で威力は相殺され互いに無傷かつ地上に被害を及ぼさない結果を齎した
「・・・は」
?
「どうした?」
「あははは‼︎あははははは⁉︎ああ、コレが私の求めていた物か、私にはこれ以上の力は無い、私の負けだ・・・君の勝ちだ一誠」
それだけ言うと曹操は落下し始めた、よく見ると目を閉じている、もしや意識が無いのか⁉︎
「ッ⁉︎させるかっ‼︎」
俺は彼女に向けて跳んだ
・・・届けっ!後2メートル
届けぇっ‼︎後1メートル
と、ど、けっ‼︎‼︎後・・・
0メートル
「!届いたっ‼︎」
彼女を抱き抱える(お姫様抱っこ)と魔力強化を足にかけて僕は着地した
「ったぁ⁉︎さすがに魔力強化かけても体重が2倍になってる様なものだから足が痛いなぁ」
全く、どうしよう・・・そうだ家に連れて帰ろう
一誠sideend
曹操side
・・・んっ
?私は力を使い果たして・・・落ちていたはず
暖かいな、こんなに暖かいのはお父さんとお母さんが私の異質さに気付く前以来・・・
私は目を開いた
「ん?起きたのか(ニコッ)」
そこには私が戦いを挑んだ彼が居た
曹操sideend
第6話 聖魔の誓約 剣と槍・激突編 終