信長の鎮守府   作:Mr.tosi

8 / 12
四月にようやく初期艦からの付き合いが長い吹雪と家の艦隊のエース長門とケッコンしました。


食戟の比叡

 

 

 

 

 

春の季節となった四月は、新たな学校で生活する学生や新入社員として働く社会人もいる。だが、この季節はそれだけではない。

 

 

 

信長

「戦艦『長門』。貴官のLevelは99に達し、『ケッコンカッコカリ』は成立した。今日からワシと貴様は夫婦(めおと)になる。よろしく頼むぞ。」

 

 

長門

「ああ・・・・任せておけ。ながもんメッチャ頑張るから!!」

 

 

信長

「あまりの嬉しさに()()()()になっとる!?」

 

 

 

 

新たな門出を祝う季節でもある。

 

 

 

 

蒼龍

「やっと家の鎮守府にも春が来たね。」

 

 

那智

「そうだな。佐世保鎮守府を立ち上げて二年、ようやく鎮守府らしくなって来た。問題は・・・・。」

 

 

吹雪

「司令官のバカ!ヒゲ!長門(ゴリラ)に潰されて死んじゃえ!!」

 

 

那智

「秘書艦がしばらく再起不能になる事だ。」

 

 

蒼龍

「ちょっと吹雪!?何処へ行くの!?」

 

 

 

 

そして・・・・。

 

 

 

 

イヨク

「とうとうドイツの戦艦の建造が成功した!一刻も早く信長様に報告せねば!!」

 

 

 

 

バタンッ!グシャッ!!

 

 

 

 

蒼龍

「提督!吹雪が勢いよくドア開けたせいで、イヨク大佐がドアと壁に挟まってぺしゃんこに!!」

 

 

那智

「そうではないぞ蒼龍!!ここはガンダムグシオンリベイクフルシティの大型シザーズでぺしゃんこにすべきではなかったのではないか!?でなければこいつのキャラが薄くなるぞ!!」

 

 

イヨク

「鉄血のオルフェンズネタでキャラにしないで下さい!!」

 

 

信長

「喧しい。それよりどうしたイヨク。」

 

 

イヨク

「はっ!信長様も待ちかねた戦艦『ビスマルク』の建造が完了しました!」

 

 

信長

「そうか!ついに来たか!!」

 

 

蒼龍

「ところで大佐?さっきドアに潰されてましたよね?壁一面に血が飛び散ってましたけど大丈夫ですか?」

 

 

イヨク

「ギャグ補正が付いていたので大丈夫です!」

 

 

信長

「なら後で掃除しとけ!」

 

 

 

 

出会いの季節でもある。

 

 

 

 

ビスマルク

「Guten Tag.私はビスマルク型戦艦のネームシップ、ビスマルク。よおく覚えておくのよ!」

 

 

信長

「ワシがこの基地の司令官の織田信長だ。貴様の働きに期待しているぞ!」

 

 

ビスマルク

「任せなさい。この私、ビスマルクが艦隊とadmiral(アドミラル)に勝利を捧げて見せるわ!」

 

 

信長

「大した自信だ。だが貴様はまだ出撃させん。しばらくは演習に出てもらう。」

 

 

ビスマルク

「わかったわ!」

 

 

信長

「このウォースパイトがお前の教育係を務める。わからないことがあれば、彼女に聞くよう。」

 

 

ビスマルク

「お断りよ。」

 

 

信長

「なに?」

 

 

ビスマルク

「忘れたの?彼女はイギリスの軍艦よ!敵だった相手と馴れ合うつもりはないわ!ましてや彼女に従うなんて真っ平ごめんよ。」

 

 

信長

(こんな古い考え方してる奴いたんだな。)

 

 

ウォースパイト

「それは困りました。ではこうしましょう。演習で私にWINしたら貴方の好きにしていいわ。」

 

 

ビスマルク

「じゃあ貴方が勝ったら?」

 

 

ウォースパイト

「私の言うことを聞いてもらいます。OKビスマルク?」

 

 

ビスマルク

「いいわよ!貴方を一撃で大破させて「give up」と言わせやるわ!」

 

 

レーベ、マックス

(自分で死亡フラグ立てた。)

 

 

 

 

だがそれは人によって様々な出会いがある。

 

 

 

 

 

ビスマルク

「Es wurde geschlagen.(負けました)。」

 

 

レーベ、マックス

「だから言わんこっちゃない。」

 

 

ビスマルク

「うるさいわね!!」

 

 

 

 

 

このビスマルクもそうだ。

 

 

 

 

 

ウォースパイト

「ビスマルク。貴方は練度は低いですが、才能はあります。Levelを上げていけば、誰にも負けないbattle ship(バトルシップ)になるでしょう。」

 

 

ビスマルク

「ウォースパイト・・・・あなた。」

 

 

ウォースパイト

admiral(アドマイル)は貴方の改造と近代化改修を終えてから出撃させると言っていました。私も貴方が立派に戦えるようlecture(レクチャー)します。覚悟はいいですね?ビスマルク。」

 

 

レーベ

「ちなみにウォースバイトは皆んなから先生って呼ばれてるんだ。」

 

 

ビスマルク

「そう。ならお願いするわ!先生。」

 

 

 

 

 

最初の出会いで人の人生は大きく変わる。

 

 

 

 

 

ザラ

「私Zara(ザラ)級重巡ザラ!よろしくね!」

 

 

ビスマルク

「よろしく。ここにはイタリア艦もいるのね。」

 

 

コマンドテスト

「コマンド・テスト。ニホンゴジョウズデハアリマセン。ヨロシクオネガイシマス。」

 

 

ビスマルク

「気にしなくていいわ。少しずつ覚えていけばいいんだから。」

 

 

コマンドテスト

「デモ、オチコンデルヒト、ナグサメルコトバナラシッテマス。」

 

 

ビスマルク

「何かしら?」

 

 

コマンドテスト

元気(ゲンキン)ダシテクダサイ。」

 

 

ビスマルク

「悪いけど、それ落ち込んでる人に止めを刺す言葉だから。」

 

 

 

 

そんな季節なのだ。

 

 

 

 

大淀

「提督。春の季節が全く感じられません。」

 

 

信長

「まあビスマルクとウォースパイトが打ち解けられただけでもよかったではないか。」

 

 

大淀

「良かねーよ。前回の話もそうですけど提督の文章が下手過ぎて何言ってるのかちんぷんかんぷんなんですよ!」

 

 

信長

「そうなのか?」

 

 

大淀

「自覚無いんかいッ!?」

 

 

 

だが信長にとって四月はそれだけではない。

 

 

 

信長

(明日でワシも28か。また一つ歳をとるのだな。)

 

 

 

彼の死のカウントダウンを告げる時期でもあるのだ。

 

 

 

信長

「ワシまだ若いのに!?」

 

 

 

その翌日。

 

 

 

信長

(さて今日も任務を済ませるか。)

 

 

 

彼が提督室に入ると、そこには大淀と明石の姿があった。

 

 

 

大淀

「提督。お待ちしてました。」

 

 

信長

「大淀に明石?お前達ここで何をしている。」

 

 

明石

「何って提督待ってたんですよ。はい、これ。」

 

 

 

明石から渡されたのは、ケッコンカッコカリに必要な書類一式と指輪だった。

 

 

 

信長

「これどうした?」

 

 

大淀

「DMMのポイントが余ってたので、それ使って買いましたが?」

 

 

信長

「またお前は勝手な事を!」

 

 

明石

「いいから!それ持って食堂に行きますよ!」

 

 

信長

「何を言う!今日の仕事が終わってないではないか!」

 

 

大淀

「それなら提督が着任する前に全て終わらせましたが?」

 

 

信長

「は?」

 

 

明石

「開発、建造、解体、近代化改修。工廠に関する任務は終わらせました。近代化改修は改造したばかりの『能代』さんに回しました。」

 

 

信長

「出撃と演習もか?」

 

 

大淀

「演習はビスマルクさんのLevelが上がったぐらいで終わりましたが、出撃の方は失敗しました。」

 

 

信長

「ん?確か阿武隈達は輸送作戦だったはずだが、誰か大破者でも出たのか?」

 

 

大淀

「いいえ。輸送作戦は成功しました。失敗したのは大淀ドロップ作戦です。」

 

 

信長

「なんだそっちか。」

 

 

大淀

「あの二人・・・・軽巡しか出てこないとか言い訳ばかり!!」

 

 

信長

「阿武隈も鬼怒も大変だな。」

 

 

大淀

「提督。あのポンコツ二人解体してもいいですか?」

 

 

信長

「やめんか馬鹿者。」

 

 

明石

「まあまあ!もう食堂に行きますよ!皆さんお待ちかねです!!」

 

 

 

 

信長は明石と大淀に連れていかれ、食堂に向かった。入るとそこには艦娘達やイヨク、光秀が集まっていた。

 

 

 

 

信長

「これは・・・・。」

 

 

 

信長はぶら下がってた垂れ幕を見た。そこには『提督!お誕生日おめでとう!』と書かれていた。彼女達は、提督の誕生日を祝おうと準備をして待っていたのだ。

 

 

 

 

天龍

「おっせーぞ提督!」

 

 

榛名

「提督!おめでとうございます!」

 

 

龍田

「おめでとう。等々お爺ちゃんの歳まで来ちゃいましたね?」

 

 

信長

「ワシまだ若いんだけど?」

 

 

翔鶴

「提督おめでとうございます。また寿命が一つ減りましたね。」

 

 

信長

「なんで揃いも揃ってお爺ちゃん扱い?」

 

 

妙高

「提督。どうぞこちらへ。」

 

 

 

今度は妙高に案内され、艦娘達が見渡せる特別席に座った。

 

 

 

利根

「さて!神通達はまだ遠征から帰って来ておらぬが、先に提督にプレゼントを渡してしまおうぞ!」

 

 

 

 

 

すると奥の部屋から声が聞こえて来た。

 

 

 

 

吹雪

「やっぱり恥ずかしいですよ。」

 

 

山城

「プレゼントが何恥ずかしがってるのよ!」

 

 

由良

「ほら吹雪ちゃん。提督さんが待ってるよ。」

 

 

蒼龍

「さっさと行った行った!」

 

 

 

部屋から吹雪が出て来たが、彼女の格好に信長は驚いていた。

 

 

 

信長

「吹雪。その格好は。」

 

 

 

なんと彼女はウェディングドレスを着ていた。しかもただのウェディングドレスではない。アニメ艦隊これくしょんの吹雪が着ていたドレスと同じ物を着ていたのだ。

 

 

 

吹雪

「司令官。特型駆逐艦『吹雪』はLevel99になりました。準備はいいです!」

 

 

信長

「そうか。思い返せば、ワシが提督になる以前にお前とは訓練学校に出会い、そしてワシの初期艦として尽くしてくれた。ドジで空回りするお前を見て、最初は頼りないと思っていたが誰よりも頑張り屋で明るかった。いつしかアニメ艦隊これくしょんの吹雪よりも頼り甲斐がある存在になった。」

 

 

赤城

「そうですよね?アニメ艦隊これくしょんのポスターを見て、私と加賀さんと吹雪さんを原作の田舎の芋娘とアニメの都会っ娘美人の差で認識していましたからね。」

 

 

加賀

「あれは流石に頭にきました。」

 

 

信長

「悪かったから話戻してもいいか?」

 

 

 

この話はまた今度で紹介しよう。

 

 

 

信長

「特型駆逐艦『吹雪』。貴官のLevelは99に達し、ケッコンカッコカリは成立した。貴様とワシは今日から夫婦(めおと)になる。これからも秘書艦としてよろしく頼むぞ。」

 

 

吹雪

「はい!私司令官の事大スッ・・・信頼しています!!」

 

 

隼鷹

「せめて『私と一発夜戦しませんか!!』ぐらい言え!!」

 

 

信長

「そこの酔っ払い黙っとけ!!」

 

 

 

信長にとって、この日は最高の誕生日となった。

 

 

 

 

長門

「あれ?おかしいな?私の時より盛大に祝ってない?ケッコンカッコカリ?」

 

 

陸奥

「そりゃそうでしょ?提督の誕生日なんだから。」

 

 

 

そんな光景を見て涙目を浮かべている艦娘もいた。

 

 

 

信長

「ん?ところで料理が出ていないが?」

 

 

 

さっきから気になっていたが、誕生日パーティなのにケーキどころか料理も出ていないのだ。

 

 

 

比叡

「心配ありません提督!この比叡が気合い!入れて!作ります!!」

 

 

信長

「誰だ!?比叡に料理を任せたのは!!」

 

 

 

 

信長が予定より早く鎮守府に着任したため、まだ準備が出来ていないのだ。そこで金剛型戦艦『比叡』が代理で作る事になったのだ。

 

 

 

信長

「だから何故比叡なんだ!?」

 

 

那智

「どうしても自分で作ると聞かなくてな。まあ今回は大目に見てやれ。」

 

 

信長

「いや・・・・ワシの誕生日なんだけど?」

 

 

那智

「安心しろ!ちゃんとした料理は鳳翔と大和と間宮が作ってくれている!!」

 

 

信長

「そっちを出せ。」

 

 

 

全くである。だがそんな状況を打開しようと立ち上がった者がいた。

 

 

 

 

ウォースパイト

「待ってください比叡さん!!」

 

 

 

ウォースパイトが比叡に挑戦を挑んだ。

 

 

 

ウォースパイト

「貴方にキッチンを渡す訳にはいきません!私と料理勝負して下さい!!」

 

 

比叡

「まさか、あの佐世保鎮守府伝統の『食戟』で挑むつもりですか!?」

 

 

ウォースパイト

「YES!提督(アドマイル)を死なせる訳にはいきません!!」

 

 

比叡

「いいでしょう!この食戟受けて立ちましょう!!」

 

 

信長

「その前に食戟などと言うイベント家にはないぞ。」

 

 

 

その筈だったが、食戟と聞いてある艦娘が立ち上がった。

 

 

 

赤城

「双方の同意により、食戟は成立しました。この『佐世保鎮守府食戟委員会委員長』一航戦赤城が務めさせていただきます。」

 

 

信長

「そんな委員会ワシ許可した覚えないぞ。」

 

 

 

だが一度決まってしまった勝負は誰にも止められない。比叡とウォースパイトの戦いが幕を開けた。

 

 

 

信長

「勝手に始めよって。」

 

 

 

お題は金曜日と言う事でカレーに、その審査員は、信長、吹雪、長門である。

 

 

 

蒼龍

「まあ、適当にウォースパイトのだけ食べて、勝ちってことでいいですね?」

 

 

足柄

「そうよね!それにイギリスは食文化はマシになって来てるから大丈夫よ!」

 

 

信長

「甘いな二人とも。この食戟、ワシはウォースパイトの料理も食べるつもりもない。」

 

 

蒼龍

「なんで?」

 

 

信長

「確かに足柄の言う通り、今のイギリス食文化は発展を遂げているが、ウォースパイトはお前達と同じ一世紀前の軍艦だ。戦時中じゃ食文化もあったもんじゃない。」

 

 

蒼龍

「つまり?」

 

 

信長

「どちらにしても不味い飯しか食わされない。」

 

 

足柄

「何よこの食戟。料理が下手な人(比叡)味音痴な人(ウォースパイト)の無駄な戦いじゃない。」

 

 

信長

「そこである作戦を発令する。」

 

 

足柄

「作戦?」

 

 

信長

「題して!『叡山先輩!食戟乗っ取っちゃったよ!!』作戦!!」

 

 

蒼龍、足柄

「なんて最低な作戦!!」

 

 

吹雪、長門

「流石私の夫。」

 

 

足柄

「あんたらこんな最低な提督が夫で艦娘として恥ずかしくないの!?」

 

 

吹雪

「え?何言ってるんですか足柄さん?」

 

 

長門

「比叡のカレーを食べるなんて自殺志願者みたいなものだぞ?」

 

 

足柄

「せめてウォースパイトのだけでも食べてあげなさいよ。」

 

 

 

 

しばらくして比叡のカレーが完成した。

 

 

 

 

比叡

「さあ司令!どうぞ召し上がって下さい!!」

 

 

 

だが信長は何も答えず黙ったままだった。

 

 

 

比叡

「司令?」

 

 

信長

「ホワイトボードを見てみろ。」

 

 

 

言われた通りにホワイトボードを見てみると、ウォースパイト側に既に3の文字が刻まれていた。得点を担当していたのは浜風と浦風である。

 

 

 

比叡

「ちょっと!貴方達何してんの!!まだ試食すらしてないでしょうが!!」

 

 

浜風

「すいません比叡!」

 

 

浦風

「提督の命令なんや!堪忍したって!」

 

 

比叡

「はい?ど言う事ですか?」

 

 

ウォースパイト

「フフフ・・・まだお気づきになりませんか?比叡さん。」

 

 

比叡

「ウォースパイト!貴方の仕業ですか!?」

 

 

ウォースパイト

「残念ですが貴方が勝負を挑んだ時点で、私のWINは決まっていました。」

 

 

比叡

「赤城さん!!」

 

 

赤城

「まさか食戟が乗っ取られるなんて。」

 

 

 

信長の言っていた『叡山先輩!食戟乗っ取っちゃったよ!』作戦はその名の通り、比叡と赤城以外の艦娘達をウォースパイト側に着かせ、勝手にウォースパイトに勝利させる作戦なのである。

 

 

 

金剛

「ダーリンの作戦以前にみんな比叡のカレーを食べたくないからウォースパイトに協力してるだけネ。」

 

 

霧島

「比叡お姉様のカレーはポイズンクッキング並みに殺人級ですからね。」

 

 

榛名

「ごめんなさい比叡お姉様。榛名は薄情者です!!」

 

 

 

姉妹ですら警戒するくらい比叡の料理は不味いのである。

 

 

 

信長

「そう言う事だ比叡!このような茶番劇は終わりだ!さっさと片付けよ!」

 

 

比叡

「ヒエ〜!!そんなこと言わずに!!」

 

 

信長

「うるさい!!食戟終了!お疲れ様!!片付け開始!!」

 

 

 

信長の一言で、比叡の中の変なスイッチが入った。

 

 

 

比叡

「あれ?司令逃げるんですか?私の料理に!」

 

 

信長

「何?」

 

 

 

信長も比叡に挑発され、彼の中の変なスイッチが入った。

 

 

 

比叡

「ウォースパイトの勝ちなら別にいいじゃないですか?私の料理を食べても問題はありませんよね?」

 

 

信長

「比叡。貴様上官に対する無礼極まり無い行為がどういう事かわかっているのか。」

 

 

比叡

「そんなの司令がこのカレーを食べれば一発で吹っ飛びますよ。さあ・・・おあがりよ!」

 

 

信長

「よかろう。貴様がそこまで言うのであれば、その実力見せて貰おうかぁ!!」

 

 

光秀、イヨク

「ストぉぉぉぉプッ!!」

 

 

 

信長がカレーを食べる直前に、光秀とイヨクが止めに入った。

 

 

 

光秀

「司令早まらないで下さい!!」

 

 

イヨク

「比叡殿の挑発に乗らないで下さい!!」

 

 

信長

「離せ二人とも!ワシの胃袋は比叡のカレー程度で壊れぬわぁ!!」

 

 

光秀

「いや胃袋は強いかもしれませんけど腸はメチャクチャ弱いでしょ!?」

 

 

イヨク

「昨日の朝牛乳一口飲んだだけでトイレに一時間も籠城してませんでしたっけ!?」

 

 

信長

「言うな恥ずかしい!!」

 

 

 

その時、信長はうっかりスプーンに掬くってあった比叡カレーを思わず口の中にいれてしまった。彼の脳裏に一瞬いろんなものが浮かんできた。

 

 

 

信長

「(これは、キムチと納豆とバニラが入り混ざり、さらにその三つの味を引き立たせるためにくさやをいれているのか!?絶妙なマッチングにすごく不味い!!具はフォアグラにイチゴにパイナップル、さらにいくらに混じってキャビアだと!?犬の糞みたいな匂いがするぞ!!いかん!さっきの一口で下が麻痺してきた!?しかも頭痛、吐き気、目眩が一気に押し寄せて来た!?その後に腹痛までもか!!さらに蕁麻疹(じんましん)だと!?だんだんと全身の力が抜けて来た。意識が・・・薄れていく。比叡の料理を侮っていた。これは料理ではない。立派な毒物兵器だ。)グハァ!!」

 

 

比叡

「お粗末!!」

 

 

 

その直後、神通、川内、那珂、浦波、水無月、江風が遠征から帰還した。

 

 

 

神通

「遅くなりました!!第二艦隊ただいま遠征から帰投し・・・・提督!?」

 

 

川内

「なんの殺人現場よこれ!?」

 

 

 

信長は血反吐を出したまま倒れ、痙攣していた。

 

 

 

比叡

「ヒエー!!司令しっかりして下さい!!誰ですか!私の料理に毒物なんて仕込んだのは!?」

 

 

山城

「お前だよポイズンクッキング野郎!!」

 

 

 

 

本人自覚なし。

 

 

 

 

那珂

「提督!那珂ちゃんお手製プリン食べて!!」

 

 

川内

「ちょっと那珂!そんなの食べて提督が元気なるわけ・・・。

 

 

信長

「アマ〜!!」

 

 

川内

「復活したぁ!?」

 

 

 

その時、厨房から間宮、大和、鳳翔が料理を持って食堂に入ってきた。そこからは平和的に誕生会が行われた。

 

 

 

信長

「さて。」

 

 

 

誕生会も終わりに近づいたところで、信長から最後の挨拶と連絡が発表された。

 

 

 

信長

「皆ご苦労。このような会を開いていただき誠に感謝する。翔鶴や龍田の言う通り、ワシも一つ歳をとった。だがまだ若い!来月の大規模作戦(イベント)はワシも本気を出して攻略しよう!!」

 

 

 

それを聞いた時、艦娘達が全員落胆した。

 

 

 

信長

「どうかしたか?」

 

 

大淀

「いやだってこの時期だけ家の鎮守府ブラック企業化するじゃないですか?」

 

 

信長

「いや今までが働かなさすぎなのでは?」

 

 

 

そう、五月はみんなが待っていたイベント海域開放の季節である。

 

 

 

信長

「今回の作戦名は『出撃!北東方面 第五艦隊!!』だ!」

 

 

吹雪

「北東方面?」

 

 

信長

「津軽海峡から北方領土付近の海域が戦場になる。」

 

 

大淀

「津軽海峡って確か・・・。」

 

 

信長

「そうだ。伊吹提督がいる大湊鎮守府だ。」

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 




次回、イベント中に思わぬ来客が迷子!?

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