エセ料理人の革命的生活   作:岸若まみず

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すいません話進みませんでした、一本は絵文字使いまくりだったので画像にて


スクラップ帳

飯と酒 2015年6月号

飯屋きらり店長 和久井留美氏インタビューより

 

 

 

ーー 飯屋きらりという、ある種の名物店の店長を任せられているということで、何か重責のようなものはありますか?

 

 

和久井

 

 

重責のようなものは特にないのですが、やはりオーナーの方からクオリティの管理は厳しく指導されています。

 

 

ーー クオリティの管理といいますと。出来の悪い日、というのがやはりあるのでしょうか?

 

 

和久井

 

 

そうですね、以前に「ジャガイモが2グラムも多い!」と言われて1鍋没になったこともありました (笑)

 

 

ーー やはりオーナーの高峯氏は料理に対しては並々ならぬ情熱を持っているという事ですか。

 

 

和久井

 

 

それは本人が否定していました「周りがうるさいから店をやってるだけ」なのだと、だから2号店もなかなか作らないんですよ。

 

本人はすでに料理人ではなく経営者としての道を選んだわけですから、そこはきっぱりと言っていましたね。

 

クオリティに厳しいのも、あくまでオーナーとしては最低限の仕事として言っているだけなのだと思います。

 

やはり高峯勘太郎は天才ですから。 (笑)

 

我々のような常人には、とても測りきれないようなところがありますね。

 

 

ーー この仕事をやっていて良かったなと思う事はありますか?

 

 

和久井

 

それはもちろん、沢山あります。

 

お客様からの反応であるとか、美味しいものを作っているという自負であるとか、そういうものもありますが。

 

やはりこういう面白くて難しい店の経営を任せてもらえている、というオーナーやスタッフからの信頼感が嬉しいですね。

 

スタッフ間も仲が良くてみんな家族ぐるみで付き合いがありますし、いい職場ですよ。

 

 

ーー スタッフは、やはり高峯勘太郎氏の料理を食べる機会があるわけですか?

 

 

和久井

 

 

よくありますよ。

 

高峯勘太郎の料理っていうのはある種の劇薬なので。 (笑)

 

逆に食べられても食べないというスタッフもいます。

 

 

ーー 劇薬、といいますと?

 

 

和久井

 

 

やはり天才ですから、基本的に作るものすべてがオーバークオリティなんですね。

 

研究で作ったもののほうが、完成版よりも美味しいなんてのはざらですので。 (笑)

 

あれに慣れてしまうと普段の食事が味気なくなってしまうんですよね。

 

家族の愛情の篭った料理でもそうなんですから、外食なんて楽しめなくなってしまいますよ。

 

 

ーー それはなんとも羨ましい悩みのような気もしますね。 (笑)

 

 

和久井

 

 

この間の、あのオークションで2000万超えで落札された日本酒がありましたでしょう?

 

 

ーー あっという間に伝説の銘酒になってしまった、『高峯』ですね。

 

 

和久井

 

 

そうそう、高峯勘太郎が手ずから仕込んだっていう。

 

あれを1本頂いたんですよ。

 

 

ーー ええっ!本当ですか?

 

 

和久井

 

 

その時点ではあんな値段はついていなかったので、その日のうちに飲んでしまったんですけれども。

 

値段がついた後ならとても飲めなかったと思います。 (笑)

 

 

ーー たしかに。 (笑)

 

 

和久井

 

 

あれを飲んでからというもの、どんないいお酒を飲んでも満足できなくなりまして。

 

今は専らペットボトルのウイスキーで晩酌しています。

 

 

ーー なぜですか?

 

 

和久井

 

 

『高嶺』に比べたら、何を飲んだってアルコール度数分の違いしかありませんから。

 

高峯勘太郎の本気っていうのは、そういうどこか悪魔的な所があるんですよね。

 

 

 

 

 

エコノミーレジェンド 2015年8月号

全力インタビュー、スマホゲームの巨塔『大覇道』リリース前夜。

 

 

ーー 今年の春前には高峯勘太郎氏との熱愛報道もありましたが?

 

 

安部

 

 

やー、あれはいわゆる根も葉もない……というやつでして。 (笑)

 

 

ーー 高峯氏が中学生の頃からの仲だと、以前言っておられましたが。

 

 

安部

 

 

当時中学生だった社長にアルバイトとして雇われてたのが私だったという話でして……色気のない話ですいません。

 

 

ーー ということは、恋愛感情はない、と?

 

 

安部

 

 

ないですよ〜、親戚の子ですよほとんど。 (笑)

 

彼も愛妻家ですし、男女関係に関してはほんとまともな子なんですから。 (笑)

 

 

ーー 高峯氏は破天荒なエピソードばかりお持ちなので、男女関係も破天荒なのかと勘違いしている人も多そうですよね。 (笑)

 

 

安部

 

あれでも本人は色々考えた末の行動なんだと思いますけどね。

 

 

ーー まさにその色々と考えていらっしゃった部分について、高峯氏がサギゲームスを立ち上げた頃についてお聞きしたいと思います。

 

 

安部

 

 

急に店に来なくなったと思ったらいつの間にかあのデカい会社ができていた感じですよ。

 

 

ーー 周囲にはなんの相談もなかったということでしょうか?

 

 

安部

 

 

ものすごく独立心の強い人ですからねぇ、あの人に相談された事がある人っているんですかね。 (笑)

 

 

ーー当時16歳の少年がその豪胆さ、やはり人とは全く違う視点と確固たる信念を心に秘めていたというわけですね。

 

 

安部

 

 

持ってるお金全部賭けちゃう破滅型のギャンブラーなんだとナナは思っていましたけど、たしかにそういう考え方もできますね (笑)

 

 

 

 

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