ラブライブ!サンシャイン!!~未来への架け橋~   作:大天使

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こんにちは大天使です。
いつか恋愛の話を入れようと思っていたのですが全く進まずにここまで来てしまいました。

ということで今回は少しストーリーから外れます。よろしくお願いします。



第17話 動き始めた心

私が彼……海藤くんのことを意識し始めたのは…

 

 

 

彼との出会いは本当に偶然でした。海で溺れそうになったところを助けてもらって…今思うと私はその時から彼のことを意識していたのかもしれません。私達のことをいつも暖かく見守ってくれている海藤くん。何だかんだ言ってお人好しで困っている人を放っておけない海藤くん。

 

 

そんな優しい海藤くんだから私はいつの間にか彼に惹かれてしまっていたのかも…

 

 

私はこの気持ちを今すぐにでも彼に伝えたい。だけど今の関係が壊れてしまうかもしれないことが怖くて伝えることが出来ません。私は一体どうすればいいんだろう…

 

─────────────────────

 

グループの名前が決まった数日後、私達はAqoursのこれからの活動についてを話し合うためにとある喫茶店に集まっていました。ちなみに海藤くんは今日は部活でいません。

 

「チラシ配りはまた再開するとして、他はどうやって宣伝すればいいと思う?」

 

「町内放送で宣伝をするのもいいよね。許可取らないといけないけど」

 

千歌ちゃんと曜ちゃんの話は耳には入っていたけど、頭には少しも入ってきていなかった。

 

「梨子ちゃん!梨子ちゃんってば!」

 

「ひゃい!?」

 

「今の話聞いてた?」

 

「あ…頭には入ってなかった。」

 

「何か悩み事でもあるの?」

 

「ま…まぁ…」

 

今日はいつも自分の時間を割いて練習や話し合いに来てくれる彼がいない…今なら二人に相談が出来るかもしれない。

 

「ねぇ…千歌ちゃん、曜ちゃん。少しいいかな?」

 

「なになに?」

 

「どうしたの?」

 

「その…二人は海藤くんのことをどう思っているの?」

 

私は勇気を出して聞いてみた。二人が海藤くんのことをどう思っているのかを。

 

「龍ちゃんのこと?おバカさんだけど、優しくてバスケが上手くてとってもいい子だよ!」

 

「あとは昔からお人好し。困っている人を放っておけないし、自分のことなんかすぐに後回しにしちゃうし」

 

流石幼馴染。二人は海藤くんのことをとてもよく理解している。少し妬けちゃうかな。

 

「千歌ちゃんは知ってると思うけど海藤くんは私が海で溺れそうになったところを助けてくれたの。私はその時からずっと海藤くんのことが…」

 

「梨子ちゃん。それは恋だよね?」

 

「それはわかっているよ。だけど…」

 

「どうやって気持ちを伝えるか…なのかな?」

 

「うん…」

 

曜ちゃんは何だか鋭かった。まるで私の心を見抜いているみたいに。

 

「私はこれからどうすればいいの?このままじゃ何もわからないの。だってこんなに誰かを好きになる気持ちは初めてだし…」

 

「それは言えないね。その答えを見つけることが出来るのは梨子ちゃんだけなんだから。大丈夫!梨子ちゃんなら出来るよ!」

 

曜ちゃんは笑顔で私にそう言ってくれた。曜ちゃんの笑顔はとても優しくて安心した。

 

「曜ちゃん…ありがとう。少し気が楽になったよ!」

 

「どういたしまして。私も梨子ちゃんの力になれてよかったよ!」

 

「私は恋愛のことはよくわからないけど、梨子ちゃんのことを応援してるよ!だって梨子ちゃんは私の大切な友達なんだから!」

 

「千歌ちゃんもありがとう」

 

やっぱりこの二人に相談してよかったな。そう思いながら私はお茶を一口飲む。

 

「そういえばさ~梨子ちゃんは龍ちゃんのどこを好きになったの~?」

 

「んんっ!?」

 

「私も気になる!」

 

私はびっくりして口に含んでいたお茶を吹き出しそうになりました。私が海藤くんのどこを好きになったかなんて…

 

「さぁ、言うんだ!梨子ちゃん!」

 

「言わなきゃダメなの!?」

 

「相談に乗ってあげたでしょ?その代わり!」

 

二人ともすごい笑顔で私の方を見ている。これって言わなくちゃいけない流れじゃ…

 

「やっぱり誰に対しても優しいところかな?あとは海藤くんの包み込まれるような暖かさが……って曜ちゃん!?」

 

「聞いちゃいましたねぇ~」

 

「もうお腹いっぱいだよ~ご馳走様でした!」

 

「私はおかわり欲しいけどなぁ~」

 

千歌ちゃんと曜ちゃんは私の言ったことを全て録音していた。すごく恥ずかしいんだけど…

 

「今すぐに消して!お願い!みかんあげるから!」

 

「これを消せば…本当に私にみかんをくれるというのか?」

 

「約束するよ…だから早く消して!」

 

「だが断る」

 

「消してってば!」

 

「フッ…この渡辺曜が最も好きなことの一つは…」

 

「曜ちゃん!」

 

「ちょっ!最後まで言わせてよ!」

 

この後ちゃんと削除してもらったけど、このことで弱みを握られるんだろうなぁ…

 

─────────────────────

 

話し合いを終えて家に帰った私は曜ちゃんからのアドバイスを思い出していた。

 

「これからどうすればいいのかは教えられないって言ったけど一つだけ。それは無理に付き合い方を変えないってことだね。龍くんは梨子ちゃんのことを嫌っているわけじゃないんでしょ?だったらそのままでも大丈夫!」

 

私は今まで何かを変えることばかり考えてました。確かに変わることも大事。だけど無理に変えなくてもいいことだってあることを曜ちゃんは私に教えてくれました。

 

もう少したったら私のこの気持ちを貴方に伝えます。受け入れてもらえなくても構わない。私は貴方に出会えたことでこんなに成長することが出来たんだから。

 

To be continued…

 




というわけでヒロインについてはずっと悩んでいたのですが、梨子ということにしました!理由は自分の中で何となくですが、彼女がヒロインというイメージが出来たからです。特に他意はない…はずです。

それではまた。

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