駒王の町の亡霊姫   作:榛猫(筆休め中)

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はぁ~い♪西行寺幽々子です

前回までのあらすじを話していくわね~


修学旅行や学園祭が近づいて来たイッセーちゃん達。

それより前に修学旅行を経験したリアスちゃん達の話を聞いていたわ。

それと、英雄派の人達を私が一人で片づけたりもしたわね~

あの時のみんなの顔は酷かったわね~

それじゃあ本編どうぞ~♪




赤龍帝・主神と姫に出会います!

 

 

sideイッセー

 

昨日の一件(幽々子先生無双事件)から翌日。

 

俺は以前から約束していた、朱乃さんと二人で街に遊びに来ていた。

 

朱乃さんはいつもの年上のような格好じゃなくて、普通の女子高生、下手をしたら俺より年下に見えてしまうような恰好をしている。

 

いつも落ち着いた雰囲気なだけにこういった格好の朱乃さんは新鮮でいつもより綺麗に見えるぜ!

 

と、雰囲気と言えば昨晩にもあったんだよな......。

 

俺は以前のディオドラとの戦いの時に不完全な『覇龍(ジャガーノート・ドライブ)』を発動させちまってその時の代償で寿命...というより生命力を恐ろしくすり減らしてしまったらしい。

 

それでその失っちまった生命力を回復させるために、小猫ちゃんの治療を受けていたんだけど......。

 

 

『......か、身体と胸はちっこいですけど......ちゃんと、エ、エッチできます......。』

 

なんて言ってくる事態が起きてそれを運悪く部長とアーシアに聞かれちまって大変だったんだよな......。

 

あん時の小猫ちゃんの表情と雰囲気も新鮮だったよな...っていかんいかん!今はデートに集中しねえとな!

 

 

「イッセー?どうかしたの?」

 

ふと、朱乃さんが顔を覗き込んでくる。

 

ヤバい、可愛い......。

 

って、そうじゃないだろ俺!

 

 

「い、いえ、なんでもないっすよ、ちょっと朱乃さんに見惚れちゃってました」

 

そう言うと朱乃さんは頬を赤く染めて俯いてしまう。

 

普段のお姉様な朱乃さんもいいけど、こういう朱乃さんも可愛くて最高だな!

 

そんなやりとりをしながらブランドショップで買い物をしたり、露店でクレープを食べたり、水族館やゲーセンに行って体力尽きるまで遊びに回ったんだ。

 

んで、尾行してきてた部長たちを撒くために町中を出鱈目に走り回っていたらいかがわしい雰囲気の通りに出ちまった。

 

ここって所謂ホテル街ってところだよな?

 

周囲にある看板には【休憩〇円、宿泊〇円】と書かれた看板ばかりだし......。

 

さ、さすがにここにいるのはマズイよな...俺が意図的に連れ込んだと思われたりしたら大変なことになっちまう!

 

ここは誤解される前にさっさと離れるに限る!

 

 

「あ、朱乃さん!さ、さすがにここは勘違い早く他の所へ———」

 

そう言って足早にその場を去ろうとした俺の服の裾を朱乃さんが掴んでいた。

 

 

「あ、朱乃さん?」

 

その行動に俺は困惑してしまう。

 

 

「......いいよ」

 

へ?いいよってどういうことですか?

 

更に困惑を深める俺に朱乃さんは真正面から言ってくる。

 

 

「......イッセーが入りたいなら、私、いいよ。......だいじょうぶだから」

 

そう言いつつ朱乃さんはもじもじと乙女のように顔を赤らめている。

 

・・・・・

 

ま、マジですかぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!?!?!?

 

えっ!?本当に!?マジで!?いいの!?いいんですか!?

 

ただの休憩じゃないんですよね!?その態度ってことはそ、そういうことしちゃっても良いってことですよね!?

 

うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉっっ!!!

 

いけるか?いけるのか俺?相手は朱乃さんだ、今が最大のチャンスかもしれない!

 

部長たちの目も離れている今なら、可能性が...ッ!!

 

などと悶々と悩んでいると、不意にとても聞き慣れた声が聞こえてきた。

 

 

「ですから、私急いでますので......」

 

 

「ほっほっほ、ええじゃろう?ほんの少しこの年寄りに付き合ってくれるだけでいいんじゃ」

 

この声ってまさか...!

 

 

「イッセー、この声ってもしかして......」

 

先程までもじもじしていた朱乃さんも声の主に気が付いたようだった。

 

 

「行ってみましょう!」

 

朱乃さんと二人頷き合い、俺達はその声のする方へ向かった。

 

 

 

 

____________________

 

 

 

 

声のする場所へ来てみると、そこには見慣れたあの人が見知ったじいさんにナンパされていた。

 

 

「何度も言ってますが、私、今用があって急いでいるのです」

 

 

「ええじゃないか、そこの茶店で少し話を聞いてもらいたいだけなんじゃよ」

 

そう話す桜色の髪の女性とラフな格好の爺さんだった。

 

そう、幽々子先生と以前お世話になったオーディンのじいさんだったんだ。

 

ここは少し、ナンパから女性を助ける正義漢ぶってみるか

 

それと朱乃さんすみません!

 

 

「おい、そこのじいさん!何やってんだよ、その人困ってんだろ?」

 

そう言って俺は二人の間に終わり込んでいくのだった。

 

 


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