俺のこんな学校生活も悪くない   作:天然水いろはす

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どうも、天然水いろはすです。
今回は由比ヶ浜登場です


第4話

「うっす」

 

時は流れ放課後、俺は奉仕部の部室の扉を開け、中に入る。中では、相変わらず雪ノ下は本を読んでいた。雪ノ下はこちらを一瞥し、本を閉じた。

 

「あら、来たのね、比企谷くん。待ってたわ」

 

「まあな。入ると決まったら、行くに決まってるだろ。でも、部員が知らない人なら気まずかったけど、雪ノ下だから気楽に過ごせるな」

 

「そう///」

頬を赤く染める雪ノ下

 

「あ、そうだ、雪ノ下。平塚先生が依頼がくるって言ってたぞ」

 

「わかったわ。比企谷くん、紅茶いるかしら?」

ティーカップに入った紅茶を差し出す

 

「お、おう。ありがとな」

お礼を言いつつ紅茶を飲む。相変わらず美味い

 

「どうかしら?」

 

「相変わらず、雪ノ下が淹れた紅茶は美味しいな」

 

「なら、良かったわ」

 

そんなやりとりをしていると、部屋にノックの音が響く。俺から視線を外した雪ノ下が「どうぞ」とちょっと不機嫌そうな声で返答すると、おずおずと一人の女子が入って来た。

 

「……失礼しま〜す。…って何でヒッキーがここにいるの!?」

何だこのこの女子は。初対面で俺に変なあだ名を付けてるけど、断じて俺は引きこもりじゃない。

 

「…何とか言ったらどうなの?」

 

「ヒッキーって、もしかして俺のこと?それと俺はここの部員。……で、どちら様?」

 

「はぁ…、比企谷くんと同じクラスの由比ヶ浜結衣さんよ。自分のクラスぐらい覚えてないのかしら?」

 

「興味のないものは覚えられないんだよ」

 

「ヒッキー、…それはないよ。それにしても雪ノ下さん、私のこと知っているの?」

 

「ヒッキーって言うな。ビッチが」

 

「比企谷君だからヒッキーなの!それに私はまだ処…、あー今のなし!!」

 

「由比ヶ浜さん、その年でヴァージンなのは普通ではないのかしら。むしろ、そうでない人の方が異常よ。あと比企谷くん、初対面の人にそれは失礼よ」

 

「由比ヶ浜、すまん」

 

「ううん、気にしないで。それでここって生徒のお願いを叶えてくれるんだよね?」

 

「それは違うわ。あくまで私たちは手助けをするだけ。願いが叶うか否かはあなた次第よ」

 

「ふ〜ん、そうなんだ」

こいつ絶対理解してないだろ。仕方ない、紳士な俺が説明するか

 

「由比ヶ浜。つまり、釣った魚をあげるんじゃなくて、魚の釣り方を教えるってことだ。」

 

「比企谷くん、その通りよ。それで依頼というのは?」

 

「あ、うん。えっとね…クッキーを作るのを手伝って欲しいというか…」

 

「それは、誰かへのプレゼントということかしら?」

 

「う、うん……まぁ」

由比ヶ浜は俺の方をちらちらと見ながら言ってくる

 

「それで、雪ノ下、どうすんだ?」

 

「家庭科室へ行きましょうか。あそこなら、材料と道具が揃っているはずだから」

 

「了解」

 

そして、俺たち3人は家庭科室へ向かった

 




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