「たでーまー」
「おかえり、お兄ちゃん。ご飯にする?小町にする?それともコ・マ・チ?」
何故か同じのが2つあったが答えは決まってる
「小町に決まってるだろ。今の八幡的にポイント高い」
決まった。真っ先に妹と答えるなんて千葉の兄妹として当たり前だな。
「うへぇ…。即答で妹を選ぶ辺り、小町的にポイント低いよ。お兄ちゃん」
解せぬ
「そういえば、今日帰ってくるの遅かったけど何かあった?」
「そのことだけど、ご飯の後でいいか?」
「うん、いいけど。ちゃんと聞かせてね」
ご飯を食べ終え今日あったことを小町に話した
「……ていうことで、奉仕部に入ることになったんだ」
小町は呆れた顔で俺をみてくる
「お兄ちゃん。…なんでそんな作文だしたの?」
「いや、アレだよアレ…」
「はぁ…。どうせ、お兄ちゃんの事だから書くのが面倒なだけなんだとは思うけど。」
流石、小町。俺のことよくわかってる。
「でもね、あの人と関わらないお兄ちゃんが部活に入るなんて小町嬉しいよ。…あ、今の小町的にポイント高い」
「(最後のがなければな…)だから、これから少し帰りが遅くなるがいいか?」
「りょうかいであります」
敬礼ポーズをとる小町。あざと可愛い。
次の日の昼休み、何故か平塚先生に呼び出されていた
「比企谷、これはいったいどういうことかね?」
「はぁ、調理実習のレポートですが。付け加えると、ウェディングケーキの作り方ですけど、何か問題でもありあすか?」
「君は、私に恨みでもあるのか?」
「いえ、まさか。いくら平塚先生が結婚できないからといって、昨日の仕返しがしたいと思っていませんけど。」
「比企谷、全部言っているぞ」
額に青筋を浮かべながら言ってくる
「衝撃のファーストブリット!!」
拳が飛んできたので受け止める
「なっ!?」
まぁ驚くだろ、腹に一撃くらっても何ともなっていないのだから
「平塚先生、今のは完全に俺が悪いので何もしないで受け止めましたけど、不意をつかない限りダメですよ。あと、重心が乗っていません。」
今後はやめてください、と付け加えておく
「…もう、やめておく。それで君は料理はできるのか?」
レポートの内容を読んで、平塚先生は意外そうな顔を向ける。それは心外だ。
「ええ、料理と掃除は現代で必須スキルでしょう」
「なんだ、一人暮らしにでも憧れているのか?」
「いえ、専業主夫を目指す以上そこら辺はしっかりしておかないと」
平塚先生は目を瞬かせ、まるで言葉を失ったかのように口を丸く開けていた
「君は専業主夫になりたいのか?」
「それも将来の選択の1つだと」
「そんなドロドロと腐った目で将来を語るな。せめて目をキラキラと輝かせろ…」
いやいや、俺が目をキラキラとさせてたら通報されちゃうでしょ。あれ、なんか目から汗が……
「あれだな、君が料理できるとは意外だったが、次の依頼には好都合だな…」
ん?
「依頼?」
「ああ、放課後に一人の生徒がやって来るから雪ノ下に伝えておいてくれ。」
「はぁ、分かりました」
どんな依頼だろ…
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