高校生活を振り返って 2年F組 比企谷八幡
特に振り返ることはありません。
「なぁ、比企谷。私が授業で出した課題は覚えているか?」
放課後。俺こと比企谷八幡は自分のクラスの担任であり、国語教師かつ生活指導の平塚教諭に呼び出されていた。
「はぁ、高校生活を振り返ってというお題の作文だと思いますが?」
「そうだな。それで何故君はこんなふざけた作文を提出したんだ?」
平塚先生は頭に青筋を浮かべながら、俺の書いた作文を見せ付けてきた。
「ちゃんと高校生活を振り返ってますよ。それともアレですか?教師受けのいいのを適当にでっち上げて書いて提出した方が良かったですか?別に教師が納得する事を目的とした課題じゃないでしょう、この作文?」
「小僧、屁理屈を言うな」
「そうですね。先生の歳からみて俺は小僧ですよね」
そう言った瞬間俺の顔の横に風が吹いた。
「女性に年齢の話をするなとは習わなかったのか?次は当てるぞ」
「はぁ、別にいいですけど、その時は教育委員会に訴えますので覚悟しておいて下さい」
平塚先生の顔は真っ青になっていく。
最初からやらなければいいのにな。
「別に私は怒っている訳ではないぞ」
うわー、出たよ。怒っている訳ではない。その台詞言って怒らなかった人は今までに居ただろうか?俺の記憶を辿る限り、そんな人は居なかった。
「君はは部活をやっていなかったよな?」
「はい、そんな無価値なものに時間を使いたくないので」
「…こんな奴が学年主席とは世も末だな」
「聞こえてますよ、これでも全教科1点ずつ下げたんですから」
平塚先生は咳払いをした
「その…なんだ、友達はいるのか?」
「まず、どこからどこまでが友達なのか定義してもらえますか?」
「それは友達がいない奴の台詞だぞ。君は自分で言ってて悲しくならないのかね…」
「そもそも友達ってーーーやっぱ何でもないです」
「なんだ?中途半端に言うな。…それで、彼女とかはいるのか?」
彼女とかってなんだよ。とかって。俺に彼氏でもいたらおかしいだろ…。
「いえ、いませんけど。あ、でも知り合いはいます」
何故か憐れむような目で俺を見てくる。
「比企谷…。そんな嘘を吐かなくてもいいんだぞ。いくらいないからといって、そんな見え透いた嘘を吐くとは先生悲しいぞ」
うぜぇー。何なんだよ、この教師。そう言う自分には彼氏いるのかよ」
「…比企谷、聞こえてるぞ。今、君は私を傷付けた。そこで君には奉仕活動を言い渡す。異論反論などは受け付けない、ついて来たまえ」
はぁ、早く帰りたい。
どうでしたか、初投稿なのでアドバイスお願いします。