課題やっていたら投稿が遅くなりました。
比企谷八幡の過去編はあと2話ぐらいで終わらせたいと思います。では、比企谷八幡の過去③どうぞ!!
一難去ってまた一難とは、まさにこの事ではないだろうかと思う。何故、俺が今そんな事を思っているかというと……
小町に説教されているからである。
◇
雪ノ下さんが去ってから、暇つぶしに本を読んでいた。そんな時に突然病室の扉が開かれた。突然の事でまたびくっとなってしまい、体に鈍い痛みが走った。…ふざけんなよ。お前のせいで体が痛い。苛つきながら扉の方に目を向けると、そこには息を切らした小町がいた。
前言撤回。マイエンジェル小町がいた。
「はぁはぁ……お兄…ちゃん」
「よう、小町。学校はどうした?」
「よう、じゃないよ!お兄ちゃんが事故にあったって聞いたから心配で学校を抜け出してきたのに!!」
と小町が涙目になりながら言ってきた。
小町を悲しませるんなんてお兄ちゃんとして失格だな…。
「小町は今怒ってます」
まぁ、そうだよな
「お兄ちゃんは何で事故にあったの?」
俺は事故について詳しく話した。
「やっぱり、お兄ちゃんは優しいね。犬を助けるために自分を犠牲にするなんて…。でもね、お兄ちゃんは小町が大好きなたったひとりのお兄ちゃんなの。だから、もっと自分のことを大切にして……」
「小町……でもな、俺は自分を犠牲にしたつもりはなかったぞ。だって、小町は俺のたったひとりの大好きな妹だ。妹を残して、死ぬわけないだろ。でも、今回は心配かけてごめんな」
「うん、今回は許してあげる。だから……その…久しぶりに頭撫でてくれないかな?」
涙目+上目遣い…。やばい、可愛すぎる。怪我してなきゃ写真に収めておきたかった…。
「じゃあ、小町は俺のところに来てくれ。撫でるにも撫でられないだろ」
「う、うん。…ありがと」
と言い、俺のところまでやって来た。そして小町は俺の方に頭を向けた。
「気にすんな」
とだけ言い、小町の頭を撫でた。
…確か、最後に撫でたのは小町が小4の時だったな。あの時は俺が家に帰るのが遅かったから小町が家出したんだよな。家に帰ったら、小町がいなかったからマジで焦った。でも、見つけた時に安心して声を掛けようとしたら、小町が「独りにしないでぇ」と言った。その一言が小町が今まで思ってた本音って気づいた。だからあの時、小町を悲しませないと決めた。それから家に早く帰るようにしたんだっけな。
…別にその時から遊びに誘われなくなったわけじゃないんだからね!ハチマンウソツカナイ
「お兄ちゃん、もう大丈夫だよ」
え?もういいの?もっと撫でたいんだけど…。もしかして撫で方が下手だった?
お兄ちゃん、ちょっとショック…。
「…もう、いいのか?」
「そんな悲しい目で見ないでよ。別にお兄ちゃんの撫で方が嫌いとかじゃないよ。むしろ、大好きだよ。でもね、撫で始めてから30分経ってるんだよ。…だからお兄ちゃん、また頭撫でてくれないかな」
え?そんなに経ってるのか…。
「…気が向いたらな」
「もうそんなこと言って、本当は小町の頭を撫でたいと思ってるでしょ。さっきから小町の頭の方に視線がいってるよ」
「はぁ…、小町は何でもお見通しだな」
「えっへん。14年間も兄妹やってるんだからそれぐらい分かるよ!」
と胸を張って言う。
「そうだな。これからも迷惑かけると思うがよろしくな、小町」
と小町の頭を撫でながら言う
「よろしくね、お兄ちゃん。でもね、小町的に早く彼女作ってくれると嬉しいんだけどね」
「あのな、小町。俺を好きになってくれる人なんて現れるわけないだろ…。俺は小町がいれば、それで満足だ。……今の八幡的にポイント高いよな」
「(お兄ちゃんの目が今腐ってなくてイケメンだよ)///」
「小町、顔赤いけど大丈夫か?」
「ふぇ…、大丈夫だよ!」
今、“ふぇ”って言ったよ…。可愛すぎるだろ。
比企谷八幡と比企谷小町が創り出す甘く感じるような空間になっていた。しかし、その空間もとい病室に1つのノックする音が響いた。
「(今日は訪問者が多いな…)」
と思う八幡であった。
八幡の目は小町に感謝してる時は目が腐ってなくてイケメンっていう設定です。
感想等をお願いします!では次もお楽しみに!!