幻想戦記クロス・スクエア   作:蒼空の魔導書

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純星煌式武装(オーガルクス)

無数の高層ビルが立ち並ぶ東エリア中央区の裏通りの道を一台の赤いリムジンが駆ける。

 

民間軍事企業ワルスラーン社の令嬢であり青竜学園風紀委員長であるクレア・ハーヴェイは現在このリムジンの車内にある高級バーのカウンターのような席でカクテルを飲みながら従者の様に自分を慕う友人であるリディの運転で帰路についていた。

 

普段は優雅な笑みを絶やさないどこか余裕を感じさせる雰囲気のクレアだが、この時の彼女は無言の仏頂面で気分が優れない重い雰囲気であった。

 

それはどう考えても先程の生徒会室でのやり取りの所為である。こっちの問い詰めに対して自分達の傷を抉るような事をさりげなく言ってくる死んだ魚のような眼をした皮肉屋の庶務、仕事を放ってテレビゲームに興ずる非情に不真面目な副会長達、そして青学の全ての生徒達の長という立場でありながら学園の危うい現状に対して危機感を感じさせない呑気な生徒会長・・・彼女が不機嫌になる理由を挙げたら切りが無い、そしてそれはクレアの部下であり友人であるリディとエリカも同じであった。

 

「クソッ!千種霞、なんて無礼な男なんだ!【無様に負けた尻拭い】だなんて暴言冗談でも許せん!次言ったらあの男タダじゃおかないぞ!」

 

「学園の業務を執行する神聖な場である生徒会室を私物で散らかすなんて無秩序・・・いや、非常識です!あんなに不真面目な生徒達を副会長に選ぶだなんて東堂刀華は何を考えているのでしょうか!?明らかに人選を間違えています!あの方はそれが理解できない愚か者ではないでしょうに!」

 

運転席でリムジンを運転するリディがイライラしながら先程自分達の失態を嘲った霞の事を思い出して悪態を吐き、クレアの隣の席に座っているエリカが先程目の当たりにした生徒会室内の汚い有様に対してここには居ない生徒会長の刀華に対して文句を吐き捨てながらオレンジジュースを自棄飲みしている。二人はやはり生徒会室での出来事の事が我慢ならないようだ、クレア達はただ学園の素行の悪い生徒達の取り締まりについて生徒会に相談しに行っただけだったのに霞等態度の悪い役員達の所為で一触即発となったあの場はクレアが抑えたおかげでなんとか穏便に済んだものの、風紀委員の誇りを侮辱した生徒会役員達(侮辱したのは霞のみだが)に対する怒りは簡単に収まりはしなかった。

 

「ですが何よりも納得いかないのは学園の生徒達がクレア様ではなく東堂刀華を生徒会長に選んだ事です!まったく、青学の生徒達は誰が本当に自分達の長に相応しいのかを理解していないから困ります!クレア様なら皆が規則正しい学園生活を送る事のできる秩序を創り上げる事ができるというのに!」

 

「まったくだ!昨年の王竜四武祭ベスト8だからなんだと言うんだ!トップに相応しい者というのは気高き誇りを持ち、学園の為、延いては人の為に尽くす【持つべき者の義務(ノブレスオブリージュ)】を敢行できる者だというのに!」

 

エリカとリディは苛立ちのあまり刀華を生徒会長に選んだ学園の生徒達にまでケチを付けはじめた、普段の彼女達ならば例え納得いかなくとも決まった事項に対してこのようなあからさまに否定的な事など口に出さないのだが、あの生徒会の危機感の無さを見た為に口に出して文句を言うのを我慢できなくなったようである・・・まあ、腹が立つのは解る(主に霞の所為で)、ただリディが言った【ノブレスオブリージュ】は正確には【貴族の義務】であり、直訳すると【高貴さは義務を強制する】を意味し、財力・権力・社会的地位の保持には責任が伴う事を指す言葉なのだが・・・。

 

何はともあれ幾ら気分が優れないとはいえそんな見苦しい癇癪を起こす友人達をクレアが放っておく訳がない。

 

「・・・もうお止しなさい、二人共みっともないですわよ、生徒会長の資格があるのは皆に認められた者、それを否定するのは幾らあなた達といえどもこのわたくしが許しませんわ」

 

「「クレア様・・・」」

 

冷静な一喝でクレアは二人を黙らせる、その声には静かな怒気が込められており、自分の価値観と偏見で刀華の器を卑下に量るような発言をしたリディとエリカに牽制の意を露わしていた。

 

「確かに東堂刀華は身内に対する危機管理能力が疎いですわ、その為余程深刻な問題でない限り多少の小さな事項ならば最終的に穏便に済ましてしまい、周りから侮られる事もあります。しかし彼女は人を思いやる慈愛の心を持ち、人の為に全力を尽くせる者だという事をわたくしは知っています。リディ、エリカ、東堂刀華はあなた達が思っている程器の小さな人間ではないのですわよ」

 

「も、申し訳ありませんクレア様・・・」

 

「出過ぎた事を言いました、未熟なわたし達をお許し下さい・・・」

 

リディとエリカはクレアの戒めを聞いてバツが悪くなってしまい素直に謝罪を入れた。今日生徒会室を訪ねた時クレアは刀華に対してあれほど厳しい姿勢を見せていたというのに今はまるで刀華の事を擁護するような姿勢である・・・そう、クレアは別に刀華を認めていないわけではない、認めているからこそしっかりしてほしいと厳しく当たるのだ。

 

———確かに学園の生徒達がわたくしより東堂刀華を選んだ事については非情に悔しく思いましたわ・・・ですが上を任せられる者が他にいるというのはとても喜ばしい事です。優秀な戦士は多ければ多い程学園の為、延いては世界の平和を護る為になるのですから・・・。

 

クレアは例え自分が認められなくとも学園や世界の為になるのならばそれでいいと心の中で自分に言い聞かせていた。彼女はスクエアに来る前までワルスラーン社の軍事施設で武芸者となる為の鍛練を積み、世界に跋扈する化物の脅威から人々を護る《薔薇の守護者(ローズ・ガーディアン)》としての使命を全うしてきた。守護者としての使命を果たす為にクレアは誰にも何であろうと負けないと心に誓い、軍事施設で行われる摸擬戦大会では一度だって負けた事は無く【無敗の女王(パーフェクトクイーン)】とまで称される存在となったのだ・・・しかし、この戦島都市スクエアに来て彼女は負けた・・・狭い軍事施設(はこにわ)の中で築き上げたちっぽけな無敗伝説は一人の少女が持つ正真正銘の無敗の一刀によって容赦なく両断されてしまったのだ。【無敗】と【守護者】の名は地に堕ち、ただの【薔薇の女王(ローズ・クイーン)】となってしまったクレアは悔しさを噛み締めながらも自分が世界の為にできる事をしようと必死に戦い続けてきた、例え何度負けて泥を被ろうとも世界の厳しさに屈してはならないと・・・全ては世界の平和の為・・・そして———

 

「・・・・リザ・・・・・・」

 

クレアが誰かの名を呟いたその時———

 

「なっ!!?何なんだアレはっ!!!」

 

リムジンの運転を続けるリディがいきなり奇声を上げた。一体何なのかとクレアとエリカはリディが座っている運転席の近くに寄り、前方に見える強化ガラスの窓の外を見た。

 

「なっ!!?アレは一体何ですのっ!!?」

 

「赤い・・・罅?」

 

クレア達が乗っているリムジンが走る道の前方に突如として空気を割って入るような赤い罅が【顕れた】、ビキビキビキィィという甲高い音と共にその罅はどんどん広がり続けており、このままではクレア達のリムジンが罅に迫ると同時に空間が割れてしまうだろう。

 

「リディ!ハンドルを切りなさい!このままではアレにぶつかってしまいますわっ!!」

 

「ダメです!間に合いません!!伏せて下さいクレア様っ!!!」

 

今走っている道が人通りの少ない裏通りであったが為にかなりの速度を出してしまっていたのが災いしてしまった、クレア達を乗せたリムジンは前方に浮かぶ罅を避ける事ができずに突っ込んでしまう。

 

「「「きゃぁぁあああぁぁあああああぁああああああっ!!!」」」

 

リムジンが罅に接触すると同時に罅は割れ、少女達の悲鳴と共に世界が砕けた・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生徒会庶務千種霞の介入により出雲那&一輝VSスティング&ローグの決闘は中断となり、この決着は今年の鳳凰四武祭で着けると四人は約束を交わした。そしてその場は解散となり、スティングとローグの双竜コンビはセンター街に遊びに行くと言ってその場を跡にして行き、レスターはあれだけ騒いでいたにも拘らず未だに幸せそうに眠ったままのダクネスを肩に担いで出雲那達と別れて行き、生徒会長東堂刀華の呼び出しを受けた出雲那とマイを含む残りのメンバーは霞に引き連れられて生徒会室に出向した。

 

「わかりましたか武内君?今後規則に反する目的で決闘を持ち掛ける行為は慎んでくださいね!遅刻しそうになってまで人助けをしたのは立派ですが、チカラずくで勝手を押し通そうとするのは感心しませんよ!」

 

「はい、ごめんなさい刀華さん、もうしません・・・」

 

「約束ですよ、もし約束を破ったら【ハリセンボン】飲んでもらいますからね!」

 

「ゲッ!それだけは勘弁してくれぇっ!【ハリセンボン】は嫌だぁぁあああっ!!」

 

「武内君が尋常じゃなく発狂している・・・一体何なの【ハリセンボン】って?」

 

「【ハリセンボン】は【ハリセンボン】だよ~、それ以上でもそれ以下でもないから」

 

「いや、それじゃわかんないわよっ!?てかアンタ何そんなところで寝ようとしているのよ!!」

 

「「「「「あははは・・・」」」」」

 

生徒会室で出雲那を出迎えたのはプンプン頬を膨らませて大層御冠な刀華による一時間に渡るO☆SE☆LTU☆KYO☆Uフルコースであった。一時間冷たいタイルの床の上に正座させられ刀華(オカン)に指をビシビシ指されてガミガミ言われ続けた出雲那は精神的に相当参ってしまい、同じ過ちは二度と行いませんと誓うと刀華は出雲那にその誓いを破ったら【ハリセンボン】なる謎の何かを飲ますという誓約を懸けてきたので出雲那は一瞬で顔を真っ青にして発狂する、その姿があまりにも滑稽だったので明日香は誓約による罰として指定してきた【ハリセンボン】とは何なのかを在校生組全員に聞いてみるのだが、来客用のパイプ椅子の上で丸くなって寝る体勢に入っていたトニーが訳の解らない説明をしたのでステラが眠ろうとしている事も含めてツッコミを入れた為に一輝達在校生組は苦笑いをするしかなかった。

 

「さて、武内君のお説教はこれくらいにしておいてっと、次はマイさんへの用件ですね、お待たせしてすいません」

 

「い、いえ、今日は大した用事もないので構わないんですけど、一体私に何の用があるんですか?」

 

刀華は魂が抜けたように真っ白になってしまった出雲那を床に放置してここへ呼び出したもう一人であるマイに声を掛ける。一時間も待たせてしまって申し訳なさそうに言う刀華にマイは謙虚に返すとこの場に呼び出された用件について尋ねた、すると刀華は困った表情を浮かべる。

 

「マイ・ナツメさん、貴方《純星煌式武装(オーガルクス)》の定期メンテナンスをまだやっていないでしょう?《第七機関》から急ぎ貴方の純星煌式武装を提出するよう催促の通知書が幾つも届いていますよ」

 

「う”っ!?やっば!すっかり忘れてた・・・」

 

「忘れてたって、マイ、お前なぁ・・・」

 

刀華から用件を聞かされたマイはうっかりしていたと動揺し、それを見て善吉が呆れる。

 

「お知らせのメールはちゃんと読むように心がけてくださいね、純星煌式武装に不具合が出たら代えが利かない上に貴方の身体にだって何か悪影響が出るかもしれないんですから」

 

「ご、ごめんなさい、以後気をつけます・・・」

 

「ねぇイッキ、【純星煌式武装】ってなんなの?不具合が出たら身体に悪影響が出るかもって言っていたけれどそんなに危険な武装なの?」

 

刀華がマイに注意を呼び掛けている背景で純星煌式武装については無知であるステラが悪影響と聞いて心配雑じりに一輝に純星煌式武装についての説明を求め、一輝が「純星煌式武装っていうのはね」と説明を始めようとするとステラの隣に立っていた明日香が話に割り込むように説明を始めた。

 

「純星煌式武装は通常の煌式武装の核(コア)である【マナダイト】よりも極めて純度の高い《ウルム=マナダイト》を核に使用した特殊な煌式武装の事をいうの、ウルム=マナダイトは通常のマナダイトとは比較にならないエネルギー量を秘めていて、それを使用している純星煌式武装は魔女魔術師や魔導士、伐刀者のような異能のチカラを発現する事ができるわ、だけどその一方で扱いが非情に難しく、純星煌式武装自身が使い手を選ぶとされている為に誰でも使えるわけではないの、どうやら武装自体に意志のようなものが宿っているらしいわ、その為純星煌式武装の使用申請には【適合率】検査を受ける必要が義務付けられていて、武装の適合率が八十パーセントを超えていなければ申請は通らないのよ、どれだけ大きなチカラでも使いこなせなければ意味が無いし、チカラが暴走して周りに甚大な被害を齎してしまう場合だってあるのだから」

 

純星煌式武装はスクエアの都市運営のスポンサーである【統合企業財体】によって製作され、あまりに強大な武装であるが故にその大半がダイランディア政府によって管理されているのだが、その一部はデータ収集も兼ねてスクエア内の各組織・学園に提供されている。統合企業財体がスポンサーになっているのは彼等各企業が開発した武装やアイテムをスクエアに集まる戦士達に使用してもらい、今後の実用化の為にデータを取る為である。つまり一種の人体実験である、統合企業財体は自分達の実験の為にスクエアの戦士達を利用しその見返りとして都市運営に財力や武装などを提供しているのだ、純星煌式武装もそうだがクレア等武芸者が使用する百武装もその一つである、もちろん危険過ぎる武装の貸し出しや非道な実験はダイランディア政府により規制されているが・・・。

 

「へぇ~、純星煌式武装って凄い武装なのね・・・でもさっきトーカさんが言っていた悪影響ってどういう事なの?マイが純星煌式武装を持っているって事はマイは適合率検査っていうのに合格したわけよね?それなのに何で悪影響が出るっていうの?」

 

ステラは純星煌式武装が使用者の身体に悪影響を与える詳細についてを求めた、適合率が必要水準を上回っているという事は使用しても問題ないと判断されたのだろうと思ったからだ。するとステラ以外の全員が何と言えばいいのやらという感じで困った表情をする。

 

「・・・純星煌式武装はその強大なエネルギー量が故にそれ相応の膨大な気力を消費するの、その分使用者の身体への負担も相当なものになるわ、その為使用する事ができるのは生まれながらにして膨大な気力を保有する星脈世代に限られるの。純星煌式武装の使用を認められているのを見るとマイさんは星脈世代のようだけどそれでも純星煌式武装の使用による負担は掛かっている筈よ、適合率が必要水準を満たしていてももし武装が故障したらどうなるかわからないわ」

 

明日香は説明しながら眼を瞑って厄介な事にと言うようにゆっくりと首を左右に振る、大きなチカラには大きな代償が伴うのは当然の事だ。

 

「それだけならまだよかったのだけど、純星煌式武装というモノは使用者にチカラを貸す対価として何らかの代償を払うよう求めてくるのよ、さっきも言ったように純星煌式武装には何か意志のようなものが宿っているらしく、使用者との適合率は武装に宿る意志との相性の良さに関係するみたいなの、そして代償はその武装の意志により強制的に使用者に与えるのよ、例えば並の星脈世代ならあっという間に枯渇してしまう程の莫大な気力を消費したり、武装の能力を使用する度に何か不幸が訪れたりと純星煌式武装は宿る意志によって様々な制約を課してくるのよ」

 

純星煌式武装とは宿る意志によって代償を課し、その能力が強力であればある程代償もまたシビアなものになる傾向がある。意志があるという事は個性・・・つまり性格があるという事だ、遵って代償は武装に宿る意志がどういう性格をしているのかに起因するのである。

 

「・・・なるほど、要するに悪影響っていうのは純星煌式武装が故障したらその代償というものが過大に増幅して使用者の身体に危険が及ぶかもしれないという事なのね?」

 

「その通りよ、強大なチカラにはそれ相応の責任が伴うように純星煌式武装という物のチカラを振るうのもタダじゃないって事」

 

「ふーん、ねぇイッキ、マイは純星煌式武装を持っているみたいだけど、それならその代償というやつも懸けられているわよね?マイが懸けられている代償ってどういうものなの?」

 

「え、え~っと・・・それは・・・」

 

ステラがマイに懸けられている代償についての話を振ってきた瞬間に一輝は何かバツが悪いように言葉を詰まらせて思い悩む、周りを見てみると明日香以外の全員がステラの疑問を聞いて重い雰囲気を出しながら沈黙している。

 

「ちょ、ちょっと!?なんなのよこの空気!?アタシ何かまずい事言ったの!?」

 

「い、いや、ステラが悪いわけじゃないんだけど・・・」

 

「マイさんに懸けられている代償が口に出して言えない程深刻なモノだって事なの?でもそれ程危険な純星煌式武装なら使用許可なんて下りない筈だけど」

 

「い、いや、深刻と言ったら深刻だけど、危険というわけじゃなくて・・・」

 

「・・・いいよ一輝、私が・・・いや、【僕】の口から言うよ・・・」

 

ステラと明日香に言い寄られて困惑する一輝、どう説明したら良いものかとあたふたしていると話を聞いていたマイ本人が何かを覚悟したかのような真剣な面持ちで話に割って入ってきた。

 

「・・・いいの、マイ君?」

 

「無理する必要はねぇぞ、お前この代償の所為で———」

 

「うん、ありがとう一輝、出雲那・・・でも大丈夫、最後は皆こんな身体になった私を受け入れてくれたから平気だし、例え二人に軽蔑されて嫌われたとしても隠し事をしたままにしておきたくないから・・・」

 

マイは自分を心配してくれた一輝と出雲那に感謝の言葉を伝えると覚悟は決まったと言うかのように堂々たる姿勢で明日香とステラの前に出て彼女達と向き合った。尋常じゃない雰囲気なので明日香とステラは息を呑んでマイの眼を見つめこれから語られる話に耳を傾ける。一体マイに懸けられている代償とは何なのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 




学戦都市アスタリスクに登場する特殊武装である純星煌式武装、この世界においても非常に強力な武装です、原作と違うのはは星辰力ではなく気力を使うところぐらいですね。

善吉「後は管理しているのが統合企業財体じゃねーってところだな・・・そういやスクエアの都市運営のスポンサーになっている統合企業財体はアスタリスクの統合企業財体とは若干違うみてぇだけど、一体どんな感じの組織なんだ?」

基本的にはアスタリスクと同じ無数の企業が融合した経済主体ですが、アスタリスクのように世界を牛耳る程のチカラはありません、彼等が好き勝手にやらないようダイランディア政府が監視していますからね。ただこの世界の経済を担う組織であるのは確かですし、属している企業・開発研究所は六つに止まらず文字通り無数に存在します、東亰ザナドゥのゾディアックみたいなものですね。

善吉「そういやめだかちゃ・・・黒神めだかの実家が経営している黒神グループが統合企業財体のトップだって聞いたけど、他にはどんなのが属しているんだよ?」

【銀河】だろ、【ワルスラーン社】に【第七機関】、それから【神羅カンパニー】【クランスピア社】【オベロン社】【シメオン製薬】それから———

善吉「ロクなのがねぇぇぇええええええええっ!!?」






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