XYサトシinアローラ物語   作:トマト嫌い8マン

83 / 103
この対決がXYで見たかった!

まぁ、実現しなかったので、ここに書いているわけではあるんですけどね〜笑

前以て言っておきますと、ちょっとサトシとゲッコウガ凄いことになってます、はい

ではでは、どうぞ〜


波導の力!サトシゲッコウガ対メガルカリオ

アランとカキのバトルは、Z技をメガ進化で受け切ったリザードンの勝利で終わった。続く準決勝第二試合、コルニとサトシがフィールドに現れる。無意識のうちか、アイリーンの表情に期待と喜びが現れ、サトシを拍手で迎える。

 

「サトシ。いよいよだね!」

「ああ」

「リーグのバトルを見た時から、この時を楽しみにしてたんだよ。あたしも、ルカリオもね」

「俺も、またコルニたちとバトルできるの、すっごく嬉しいぜ。だから、俺たちも全力でいかせてもらうぜ!」

 

「両者、ポケモンを!」

「頼んだよ、ルカリオ!」

「ゲッコウガ、君に決めた!」

 

ほぼ同時に投げられるボールから、二体のポケモンが姿を現わす。ルカリオはゲッコウガを見て大きく吼え、ゲッコウガはすぐさま戦闘態勢に入る。どちらも人型のため、なかなかスマートな印象を与えるものの、その実力を知るものはその緊張感を強く感じ取っている。

 

「ゲッコウガの力、しっかりと見せてもらうよ!グロウパンチ!」

「望むところだ!ゲッコウガ、つばめがえし!」

 

一気に駆け出す両ポケモン。中央で二つの拳が激突する。視線を交わすルカリオとゲッコウガ。そのままもう片方の腕で同様の攻撃を繰り出す。

 

ガシッと互いの拳が受け止められる。ゲッコウガの右手はルカリオの左の拳を、ルカリオの右手はゲッコウガの左の拳をそれぞれ掴んでいる。互いに押し合うものの、パワーはほとんど変わらないようだ。同時に相手を押し、反動で距離を取る。

 

「はどうだん!」

「みずしゅりけん!」

 

両手を合わせるようにし、波動を球体に収束させるルカリオ。対するゲッコウガは両手を合わせ、水を手裏剣の形にしていく。同時に放たれた二つの技は、フィールドの中央で激突し、互いに相殺し合う。

 

楽しそうな笑みを浮かべるサトシとコルニ。とても良く似ているこの二人は、目の前の相手と戦えることに、本当に強い喜びを感じているようだ。

 

「そういえば、あの時はケロマツとバトルできなかったっけ」

「そうだったな」

 

かつてのジム戦の時、サトシは当時ケロマツだった彼をバトルに出さなかった。結果としてあのバトルはサトシの勝利で終わったけれども、ケロマツも本当はバトルしたくてたまらなかったはずだ。あれからそれなりの時間も経って、ケロマツはゲッコウガとなった。今こうして、あの時戦えなかった相手とバトルできること、それが彼にとっても嬉しいことだった。

 

「あの時よりもあたしたちも強くなってる。だから、サトシたちの成長も、しっかり見させてもらうよ!行くよ、ルカリオ!」

「ルガゥ!」

 

手の甲に輝く石をサトシに見せるように、コルニは左の拳を突き出す。

 

「命、爆っ発!メガ進化!」

 

演武をするようにコルニが動き、左手の甲に右手で触れる。眩い光がコルニの石とルカリオの腕輪を繋ぐ。光がルカリオの体を包み、変化を起こす。体は一回り大きく、体に赤い模様が現れ、より禍々しくも見え、より雄々しくも見える。

 

「ブルゥアウッ!」

 

腕を振るうルカリオ。暖かい波動が周囲に広がり、観客の肌にも伝わる。勇者の相棒たるルカリオのメガ進化に、子供達も目がキラキラしている。サトシはというと、

 

(前よりも、ずっと鋭い)

 

以前と違い、まるで洗練された刃のように、自分たちに鋭く向けられるルカリオの波動。波動の修行をし、練度をだいぶ高めてきているのがわかる。いや、なぜか分かったのだ、サトシには。

 

「なら、俺たちも!ゲッコウガ、フルパワーだ!」

「コォウッ、ガァッ!」

 

強く拳を握るサトシとゲッコウガ。その拳を天に掲げると、ゲッコウガを激しい水流が包み込む。ゲッコウガの体の模様が変わり、水が弾ける。背中に背負った巨大なみずしゅりけんは、日の光を受けきらめいている。

 

メガ進化とキズナ現象の違いはよくわからない人の方が多いが、まだ見ぬ力を使う2人のトレーナーと二体のポケモンに、観客は釘付けになっている。

 

戦闘態勢をとるルカリオ。腕を組み相手を見据えるゲッコウガ。観客の見守る中、2人のトレーナーが指示を出す。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ルカリオ、グロウパンチ!」

「走れ、ゲッコウガ!」

 

握った拳を輝かせ、ルカリオがゲッコウガめがけて走る。対するゲッコウガも走り出す。先ほどよりも素早く動く二体は、ものの数秒で互いの距離を詰める。拳をゲッコウガ目掛けて振るうルカリオ。トレーナーたちの真正面にいるため、互いにポケモンたちの様子がわかりにくい、が。

 

「今だ、かわしてつばめがえし!!」

 

すんでのところでかわすゲッコウガ。視界を共有しているため、サトシには、ゲッコウガとルカリオの距離感がより正確に見えていた。隙のできたルカリオの胴に、強烈なカウンターパンチが炸裂する。大きく後ずさるルカリオ。痛みに顔をしかめるも、すぐにゲッコウガを睨み返す。

 

「ぐっ!?」

「ガッ!?」

 

しかし痛みの声を漏らしたのはルカリオだけではなかった。脇腹を抑えるサトシとゲッコウガ。攻撃は確実にかわしたはずだった。しかし2人を謎の痛みが襲ったのだ。ニヤリと笑みを浮かべるコルニ。まるで目に見えないものによる攻撃……瞬時にサトシは理解する。

 

「そうか……波動で」

 

以前メガルカリオ同士のバトルを見せてもらったことがある。その時、熟練のルカリオははどうだんの時だけではなく、自身や周囲の波動を武器のように使用していた。同じように、コルニのルカリオも、つばめがえしが決まる瞬間に、波動をまるで塊のようにし、ゲッコウガにぶつけていたのだ。

 

「やるなぁ……いあいぎり!」

「迎え撃つよ!ボーンラッシュ!」

 

ゲッコウガは水でできたクナイを、ルカリオはエネルギーで形成された骨状の武器を両手に握り、相手に向かって走り出す。激しくぶつかり合う両者。相手の上に飛び、左右に避け、フェイントをかける。互角の力でぶつかり合う二体のバトルは、観客も手に汗を握るほど白熱している。

 

何度目かの斬り合いを経て、ラチがあかないと判断したのか、同時に距離を取る二体。視線はしっかりと相手のことを捉えている。

 

「かげぶんしん!そのまま走れ!」

 

駆け出しながら分身を生み出すゲッコウガ。相手を撹乱し、隙を誘う。その一瞬の隙を逃さずにつくのがサトシたちの得意スタイルだ。しかし、

 

「ルカリオ、本体めがけてはどうだん!」

 

はどうだんを形成したルカリオは、迷うことなく大量にいるゲッコウガのうちの一体を狙った。

 

「っ、防御だ!」

 

両腕を交差し、衝撃に備えるゲッコウガ。確かな衝撃がゲッコウガを襲い、大きく弾き飛ばした。背中から地面に叩きつけられるゲッコウガ。それによって分身も消える。

 

今の攻撃、ルカリオは完全にゲッコウガの位置を捉えていた。特別席ではマオたちも驚いている。

 

「あんなに簡単に見つけちゃうなんて……」

「どうやったのかな」

「あれはおそらく、波動を感知したんだ」

 

 

 

「波動?」

 

アランとともに観戦していたカキが疑問符を浮かべる。

 

「この世のあらゆるものには、波動というものが流れている。気やオーラとも呼ばれるものだ。ルカリオたちは、その波動を感じ取ることできる」

 

 

 

「では、先ほどのゲッコウガのかげぶんしんの中から、本物を見つけたのも」

「波動は本体にしか流れていない。どれだけ分身を増やそうともな。ルカリオは、その波動を探ってゲッコウガの本体を見つけたんだろう」

 

 

 

「流石だぜ、コルニもルカリオも」

「サトシのバトルスタイルは、リーグの映像でも何度も見てたからね。あたしたちには通用しないよ」

「へへっ、ますます燃えてきたぜ」

 

ニッと笑顔を見せるサトシ。本当にこのバトルを楽しんでいるのだろう。しかし、得意の戦法を封じられた上に、波動による見えない攻撃。サトシたちにとって、形勢はかなり不利になっている。

 

「ゲッコウガ、みずしゅりけん!」

「ルカリオ、はどうだん!」

 

同時に打ち出される二つの技は、正面から激突し、土煙を巻き上げる。視界を覆われる両者。しかしこれは圧倒的にゲッコウガには部が悪い。

 

「気をつけろ、ゲッコウガ!」

「今だよ、グロウパンチ!」

 

迷うことなくゲッコウガの背後に回り込んでいたルカリオ。ゲッコウガが気配に気付き振り返ろうとした時には、その背中にルカリオの拳が炸裂する。前のめりに吹き飛ばされ、地面で跳ねるゲッコウガ。サトシも前向きに大きくふらつく。

 

 

 

試合を見守るマオやカキたちも、ゲッコウガが追い込まれているのに驚きを隠せない。

 

「流石コルニね……きっとルカリオとたくさん特訓してきたのよ。コルニは、サトシにすごく似てるもの」

「あのゲッコウガがここまで押されるなんて……」

「あのルカリオ、とても強いですね」

「見えない力を使ったり、見えないものを見たり……」

 

 

「ルカリオ本人もだが、トレーナーの方もルカリオの力量を正確に理解している。自分の目に見えないものを操る正確な指示が出せるのは、あの2人が相当強い絆で結ばれているからだろう」

「絆の強さ……メガ進化も絆が重要だというし、かなりのものなんだな……」

 

 

「でも、サトシは負けないわ。だって、どんなに不利な状況にいたって、諦めない。それがサトシだもの」

 

「だが、それはサトシだって負けていない。あいつはきっと勝ち上がってくる。そういうやつだからな」

 

 

「サトシ……」

 

思わずアイリーンの口からサトシの名前が溢れる。自分の立場故に贔屓をするわけにはいかない。それでも、あの時の波導の勇者となったサトシは、彼女にとっても特別な存在になっている。ついつい応援してしまう自分の気持ちに驚きつつも、アイリーンはしっかりと試合を見つめている。

 

その手はギュッと祈るように握り締められている。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「大丈夫か、ゲッコウガ?」

「コ、コウッ!」

 

立ち上がるゲッコウガ。既に息は上がっている。無理もない。あんなに強烈なかくとうタイプの攻撃を、防御どころか、身構える間も無く受けたのだ。サトシも片腕で痛む部分を抑える。

 

ボロボロではあるものの、二人の闘志はむしろ燃え上がっている。

 

「なんとかして反撃の方法を考えないとな……ゲッコウガ、かげぶんしん!」

 

飛び上がり、今度は先ほどよりも多い数の分身を作り出すゲッコウガ。

 

「そのままいあいぎり!」

 

分身たちがクナイを手に取り、一斉にルカリオ目掛けて突っ込んでいく。普通なら驚くであろうそれに対し、コルニもルカリオも余裕そうだ。

 

「何度やっても同じだよ!ルカリオ、はどうだん!」

 

はどうだんがゲッコウガ本体めがけて放たれる。宙にいるゲッコウガには、それをかわすことができない。

 

「それを期待してたぜ!切り裂け、ゲッコウガ!」

 

ゲッコウガはクナイを交差させ、その攻撃を受け止める。切り裂かれたはどうだんは、ゲッコウガの背後で小さな爆発を起こす。それを推進力に変え、ゲッコウガは更に速くルカリオに接近する。

 

「ルカリオ、地面を殴りつけて!グロウパンチ!」

 

咄嗟に地面を殴り、目くらましにするルカリオ。ゲッコウガがルカリオのいた場所を切り裂くと、既にルカリオの姿は消えている。

 

「どこだ……どこから?」

 

感覚を研ぎ澄ませるサトシとゲッコウガ。煙の中から、ボーンラッシュの骨が飛んでくる。かわしたと思うと、二つ目が反対側から投げつけられる。素早い動きでゲッコウガの周りを動くルカリオの位置を、ゲッコウガは捉えることができない。

 

気配を感じ取ろうとしても、読み取れないのだ。それもそのはず。波動というアドバンテージを、最大限に活かすため、ルカリオは自身の気配を限りなく小さくする修行もしている。

 

今かろうじてゲッコウガが直撃を受けていないのは、ゲッコウガの類いまれなる気配察知能力が、攻撃の際の僅かなものを捉えているからこそ。しかし、その集中力も、永遠には続かない。

 

(このままじゃダメだ。もっと、もっと研ぎ澄ませ!)

 

自身の目を閉じ、意識を集中するサトシ。その間、ゲッコウガはなんとかルカリオの攻撃をかわし、防ぎ、凌いでいる。

 

(感じ取るんだ……気配や音だけじゃない、もっと強い何かを……ルカリオのことを……)

 

更に意識を集中させるサトシ。と、サトシの思いに応じるように、両手に付けた手袋、その手の甲部分に埋め込まれている石が淡く光始める。波導の勇者、アーロンがつけていたのと同じ手袋が反応している。そして……

 

(な、これって……)

 

目を閉じているサトシの前に広がるのは、暗闇でも、ゲッコウガの視界でもない。ぼんやりとした青い輝き、それが様々なものを形作っている。

 

バトルフィールド、観客席にその人たち。ゲッコウガにコルニ、そしてトドメを刺そうと拳を握り、ゲッコウガの右側から走り込んでいるルカリオが。

 

「ゲッコウガ、つばめがえし!」

 

ゲッコウガへと、サトシの見ているものが流れる。その方向に目を向けるゲッコウガ。まさにその瞬間に飛び出してきた光る拳を、すんでのところで交わすことに成功し、逆に横っ腹に強烈な蹴りをお見舞いし、吹き飛ばした。

 

「嘘っ!」

 

驚愕の声を上げるコルニ。サトシが一体どうやってルカリオの位置を発見したのか、全く理解できなかった。

 

「突っ込め、ゲッコウガ!いあいぎりだ!」

「コウッ!」

 

畳みかけようと、ゲッコウガがクナイを手にし駆け出す。

 

「ルカリオ、波動で防御!」

 

コルニの指示に従い、ルカリオが腕を横薙ぎに振るう。目に見えない波動による攻撃。攻撃の間合いや速度が分からなければ、飛んでかわすしかない。しかし、

 

「よし、ここだ!」

「ゲッコウ!」

 

クナイを構え、Vの字を描くように振り抜くゲッコウガ。それにより、ルカリオの作り出した波動の斬撃は、容易く打ち破られ、雲散霧消する。

 

「バウッ!?」

「どうして、わかるの……」

 

驚きに動きが止まってしまうコルニとルカリオ。ありえない。はどうポケモンのルカリオや、はもんポケモンのリオルなら、まだわかる。しかしゲッコウガには波動を感知する力はないはずだ。

 

なのに、だというのに、

 

今の動きは完全に先ほどの波動による攻撃を見切っていた。そう、まるで見えているかのように。だが、そんなことは……

 

「コウッガァ!」

「ルガゥッ!?」

 

二人が戸惑っている隙に接近していたゲッコウガ。振り下ろしたクナイが、ルカリオの胴体に炸裂し、先ほどのお返しとばかりに弾き飛ばした。背中から倒れるルカリオに、コルニがハッとする。

 

「ルカリオっ!はどうだん!」

「ゲッコウガ、みずしゅりけん!」

 

立ち上がり波動を集め、放つルカリオ。対してゲッコウガは、みずしゅりけんを手に持ち、投げるのではなく、ルカリオに接近する。はどうだんが迫ると、目の前でみずしゅりけんを回転させ、盾のようにし、はどうだんを打ち破る。

 

「ボーンラッシュ!」

 

互いに獲物を持ち、相手に向かって走るゲッコウガとルカリオ。二体が互いに肉薄し、獲物が同時に振るわれる。一瞬の交差の後、両者が静止する。

 

先程までの激しい激闘に盛り上がっていた観客も、息を殺し、フィールドに立つ二体を見つめる。あれほどの歓声が聞こえていたというのに、今は静まり返っている。

 

 

手に持ったみずしゅりけんを一振りしてから、背中に戻すゲッコウガ。苦悶の表情を見せ、ゆっくりとルカリオの体が倒れていく。地面に顔をつけるように倒れるルカリオの目は、既に回っていた。

 

「ルカリオ戦闘不能!ゲッコウガの勝ち!よって勝者、サトシ選手!」

 

観客席が爆発した……と言っても過言ではないのではないか。そう思うほどの歓声と拍手が、審判のコール直後に溢れた。

 

「すごい、すごいよサトシ!」

「はい!見事な逆転勝ちですね!」

「でも、なんで急にルカリオの動きや攻撃がわかったんだろう?」

「悪いが、俺もわからないな」

「博士もわからないの?勘とか?」

「ううん。そんな感じじゃない。サトシがずっと目を瞑っていたのに、きっと何か理由があるはずよ」

 

 

「どうやら、何か新しい力を身につけたみたいだな。ますます楽しみになってきたよ、サトシ」

「今の、サトシが何したのかわかったのか?」

「いや。だが、あいつがなんの理由もなしに目を瞑ってバトルをするはずがない。最後の方のゲッコウガの動きが良かったのに、必ず関係しているはずだ」

 

観客の盛り上がりをよそに、サトシとコルニはフィールドの中央に立っている。その隣にはそれぞれの相棒。コルニがキーストーンをつけている左手を差し出す。

 

 

「あたしたちの負けだね。楽しかったよ、サトシ!」

「俺もだ!またバトルしようぜ、コルニ!」

 

両者が握手する横で、ルカリオとゲッコウガが拳を合わせる。互いの健闘を讃えるように、ニッと笑い合っている。

 

「ねぇ、どうして最後の方で、ルカリオの位置や攻撃が読めたの?」

「え〜と、俺にもよくわかってないんだ。ただわかったというか……」

「わかんないっ……て、もう」

「なんかごめんな」

「まぁ、でも負けは負け。あたしたちももっと頑張らないとね。次はいよいよアランだよ。サトシ、リベンジ、あたしたちの分も頑張って!」

「ああ!」

 

気合いを入れるサトシを離れた場所から眺めるアラン。その表情は嬉しさと期待で満ちているようだ。

 

「いよいよだな、サトシ」

 

 

 

「アイリーン様、今のは、」

「ええ。間違いありません」

 

女王の席にいる二人。その視線はサトシ、具体的にいうとその両手の手袋に向けられている。

 

「勇者の手袋が、サトシ様に応えていました」

「サトシは、アーロンと同じ波導を持つもの……彼には、波導使いの資質があります。おそらく、サトシの思いに反応したのでしょう……」

「では、サトシ様は、やはり」

「そう。無意識ではあると思いますけど、彼は今、波導を使ったのです。あのアーロンや、ルカリオがしていたように」

 

…………… To be continued

 




サブタイトルで地味にフラグ立ててるのに気づいた人〜?
さてさて、いよいよオルドラン城でのバトル大会、決勝戦!
次回予告どうぞ〜


波導の勇者を決めるためのバトル大会。いよいよ待ちに待った決勝戦!

サトシとアラン、カロスリーグで激闘を繰り広げた二人が、今再び激突!

限界を超えたリザードンとゲッコウガの戦いが白熱を増す時、新たな旅の力が今、炸裂する!

次回、修学旅行オルドラン城編
『決戦、サトシとアラン!ゲッコウガ、究極の一撃!』

みんなもポケモン、ゲットだぜ!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。