自分で書いといて、かなり雑!
いやほんとすんません、無理です
カロスリーグのバトルっていちいちレベル高すぎて無理!
文章じゃ全く伝わってこないよ!
というわけで、さっさと準決勝行きたいので、これで許してください
準々決勝最後の試合、登場したティエルノとショータに、会場は大いに盛り上がっていた。
「ねぇねぇ、あの二人ってどんなトレーナーなの?」
「ティエルノはポケモンダンスチームを作ることが夢でさ、ポケモン達と息ぴったりのリズムで戦うんだ。そのリズムがなかなか厄介でさ、動きが読みにくかったり、こっちの攻撃を楽々かわしたり。俺も真似してみようかと思ったんだけど、結局やめたんだよなぁ」
「ショータは、そうね。相手のこととか、バトルのこととかを凄い分析するの。それを自分の経験値として活かして戦ってたわ。特にサトシを目標にしてて、サトシの戦法とかも凄く研究して、自分なりに取り入れてたわ」
「全然違うタイプだな」
画面の中で最初のポケモンが出される。ティエルノはルンパッパ、ショータはギルガルドだ。登場してすぐにティエルノと息の合ったダンスを見せるルンパッパに、会場もマオ達も盛り上がる。
『ルンパッパ、あまごい!』
『ギルガルド、つるぎのまいです!』
フィールドを味方につけるルンパッパと、一撃の威力を高めるギルガルド。もう一度つるぎのまいを発動させようとするところで、特性、『すいすい』によって素早さを上げたルンパッパのハイドロポンプがギルガルドに決まった。追撃とばかりにもう一度ハイドロポンプを放つルンパッパ。今度はきりさくで対抗しようとしたギルガルドだったが、あまごいで威力を上げられていたこともあって、弾き飛ばされてしまう。
「ルンパッパの連続攻撃、リズムミカルだね」
「流石、自分たちのリズムに合わせた戦法を持ってるみたいですね」
「ショータはどうするのかな?」
『ハイドロポンプ!』
『ルンパッパ!』
『ギルガルド、キングシールド!』
『ギド!』
盾の中に刀身をしまい、フォルムチェンジするギルガルド。キングシールドはあらゆる攻撃を防ぐことのできる、強力な盾。ハイドロポンプも簡単に防がれてしまった。続きざまに繰り出されるせいなるつるぎ。それはいともたやすくハイドロポンプを切り裂き、ルンパッパを弾き飛ばした。
「技を切った!」
「なんかサトシみたいな戦法……」
生じた隙を逃すまいと、さらにつるぎのまいを重ねるギルガルド。トドメとばかりに繰り出されたせいなるつるぎは、雨で威力の弱ったルンパッパのソーラービームを物ともせず、見事にルンパッパを倒したのだった。
「ショータは、ティエルノのリズムに呑まれるどころか、逆にうまくリズムを崩してみせたんだ」
「最後のソーラービーム、完全に焦ってたみたいだったしな」
「これでショータが一歩リードだね」
画面の中でティエルノの二体目が飛び出す。ライチュウだ。アローラ地方のライチュウとは違う姿に、またまた興味津々のマオたち。見ている間に、ギルガルドをライチュウがあなをほるで倒してみせた。勝負は五分五分に戻る。
「あなをほるは、どこから来るかを予測するのが面倒だからな。うまい不意打ちだったぜ」
「確か、対策としては地面全体へ衝撃を与えるような攻撃が有効とは聞きますけど、使えるポケモンがいないと難しいですね」
「ピカチュウはできるぜ」
「「「「「えっ?」」」」」
「な、ピカチュウ?」
「ピカチュ!」
「えっ、どうやって!?」
「どうって、アイアンテールでだけど……」
「アイアンテールで?」
サトシの説明不足で頭に疑問符が浮かぶカキやマーマネ。唯一実際に見たことがあるセレナはウンウンと頷いている。そうこうしていると、ショータのペロリームによってメロメロにされたライチュウに代わり、カメックスがフィールドに出て来た。
『ペロリーム、メロメロです』
『カメックス、イッツ、ダンシングターイム!』
高速回るカメックスに、メロメロの光が命中する。しかし、カメックスはメロメロどころか、やる気MAXのようだ。
『成る程、効きませんか』
『驚くことはないよ。何故なら僕たちは既に、ダンスにメロメロだからね!』
「そんなことがあるのですか!?本でそんな例、聞いたことがないですけど、凄いです!」
「ああ。ティエルノたちのダンスにかける情熱は、本物だからな」
感動しているリーリエに、共感しているのか頷くサトシ……は、ほっておいて、マオたちはセレナに話しかける。
「で、実際にそんなことってあるの?」
「う〜ん、一緒に観戦してた子は、精神面の問題もなくはないとは思うとも言ってたけど……多分、同じ性別だからじゃないかなって」
「だよね〜」
さすがはゼニガメの最終進化形。みずタイプでも最強クラスの技、ハイドロカノンですぐ様ペロリームを戦闘不能にしてみせた。ティエルノの手持ちは残り二体。一方ショータは追い詰められた。次に出すのはもちろん、自分のベストパートナー。投げられたボールから飛び出したのは、緑の体に緑のスカーフ、両腕に付いた鋭い刃。
「ジュカインだ!」
「こいつのパートナーは、ジュカインだったのか……」
「強そう」
クールなサトシのジュカインとは違う、どこかエネルギッシュな印象を与えるショータのジュカイン。相性で不利ながらも、動じることなく相手を見返すカメックス。流石に準決勝進出をかけた最後のバトル、なかなかに盛り上がって来ている。
『カメックス、れいとうビーム!』
『ジュカイン、リーフストーム!』
相性抜群の技で攻めるカメックスに対し、ジュカインはくさタイプの大技、リーフストームで迎え撃つ。両方の技の威力は互角、フィールドの中央で爆発が起きる。
『ハイドロカノン!』
『リーフブレード!』
続けて撃ち出されたハイドロカノンを素早い動きでかわしたジュカイン。一気に接近し、両腕のブレードで切り裂いた。効果は抜群。立ち上がりはしたものの、カメックスの受けたダメージはなかなか大きい。
『パワーならカメックスの方が上だ!ロケットずつき!』
バネのように飛び出すカメックス。頭部による強力な一撃で形成を変えようとしているようだ。しかし、彼らはジュカインのパワー、力を完全に見誤っていた。
『ハードプラント!』
地面に両腕を叩きつけるジュカイン。大地を割り、巨大な植物の幹のような触手が現れる。ハイドロカノンと同じく、くさタイプ最強クラスの技、ハードプラントがカメックスに襲いかかった。それはいともたやすくカメックスを弾き、宙に打ち上げた。
『カメックス!っく、あまごいだ!』
ティエルノの指示に、最後の力を振り絞るカメックス。空が再び雲に覆われ、雨がフィールドに降り注ぐ。地面に落ちたカメックスは目を回していた。
「何故最後にあまごいをさせたんだ?」
「雨の時、みずタイプの技が上がる、けど」
「次はライチュウだったよね?じゃあみずタイプの技は関係ないんじゃないの?」
「天候は雨……確か以前読んだ本では、」
「成る程ね〜」
疑問符を浮かべるカキ、スイレン、マオ。一方、リーリエとマーマネは何かに思い至ったみたいだ。流石は知識がピカイチのリーリエに、でんきタイプの専門家マーマネ。あの時もシトロンが最初に気づいていたなぁ、なんて、少し懐かしく感じる。
「何何?二人はわかったの?」
「ま、まぁね」
「どういうこと?」
「雨の時はね、でんきタイプの技は必中なんだよ。だから絶対に外れなくなるんだ」
「この連携から考えると、恐らくティエルノの出す指示は、」
『かみなりだ!』「かみなりです」
リーリエとほぼ同時に、画面の中のティエルノが指示を出す。迸る電流が雲へと吸い込まれていく中、ショータは自身の手帳から、一つの飾りを手に取った。キラリと輝く小さな石。それを見たマオたちは、「あっ」と、思わず声を漏らした。
『ジュカイン、メガ進化!』
ショータの手の中の石と、ジュカインのスカーフを止めていた石が共鳴し始める。光の帯が伸び、二つの石を繋ぐ。そしてジュカインの姿がどんどん変わっていった。
現れたのはさらに雄々しく、よりスマートになった、ジュカインの姿。尻尾も大きく、鋭く変化している。
しかし進化が完了した直後、激しいかみなりがジュカインに降り注いだ。
「これは効いてるよ!」
「それはどうかな」
「へ?あれっ!?」
迫力あるでんきタイプの技にマーマネが興奮する。が、よく見ると、ジュカインは全くダメージを受けていないようだった。これはまるで、
「トゲデマルと同じ、ひらいしん?」
「そう。ジュカインはメガ進化すると、特性がひらいしんに変わるの」
渾身の一撃も意味を成さなかったことに、ティエルノもライチュウも動揺している。その隙をついて接近するジュカイン。両腕の爪が更に鋭く変化する。
『ライチュウ、きあいだま!』
『ジュカイン、ドラゴンクロー!』
接近させないようにと放たれたきあいだま。しかしジュカインはそれをいとも簡単に切り裂いてみせた。小さな爆発を背後に起こし、更に加速したジュカイン。その両腕がライチュウを宙に打ち上げた。倒れるライチュウは戦闘不能、つまりティエルノは使用できるポケモンがいなくなったのだった。
『ライチュウ戦闘不能、ジュカインの勝ち!よって勝者、ショータ選手!』
審判のコールとともに、会場が拍手に包まれる。素晴らしいバトルを見せてくれた両選手に、惜しみない拍手が送られていた。
「凄かったね、メガジュカイン。サトシのジュカインとどっちが強いのかな?」
「うーん、まさかあそこでひらいしんが来るなんて……決まったと思ってたのになぁ」
「とても高度な駆け引きでした。ショータのバトルスタイル、なんだか勉強になります」
観戦後、さっきのバトルの感想を言い合うクラスメートを見ながら、サトシはティエルノやトロバ、ショータにサナ、アランとマノン、そしてシトロンとユリーカ。彼らが今どうしているのか、なんとなく気になった。
「今度、シトロンに電話してみようかな」
「私も、そう思ってた。なんだか、懐かしい気持ちになっちゃって」
「みんなと一緒にするか?久しぶりにセレナと話せたら、ユリーカも嬉しいと思うし、みんなにも会わせたいし」
「そうね。それも楽しそう」
誰もが目を離している画面の中。実況者が準決勝のカードを発表しているところだった。画面に映し出された四人の顔。それらが並び替えられる。第一試合はアランとルイ、そして第二試合はサトシとショータ。
カロスリーグ内でも、一、二を争う盛り上がりを見せた、あのバトルを振り返ろうとしていた。
準決勝さっさと行きたいと言いましたけど、次回は一旦大人たちの様子を見てもらいます!
オーキド博士の語るサトシの過去、アニメではなく、小説版を参考にした上での、オリジナル展開なので、ご了承下さい